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☆凛冒険者シリーズ二次創作 ~負け犬なやる夫は夢を見るようです~


ここの板の基本ルール(2013年9月改定)
1 本スレでの予想は禁止、雑談は基本避難所で
  →内容が投下内容の本筋に沿わないもの、3行以上の長文等は禁止です
    安価付雑談は全て避難所でお願い致します。

2 補足説明はok
  ・そこから発展した議論と雑談は避難所でやること。
3 誤字、脱字に関する書き込みは推奨
  →訂正元についての安価をつけて下さい
4 自治不要
  →違反者はその都度☆凜(>>1)が対処するから自治レスは禁止

その他、雑談所で自重するように言われたもの
*共産主義、資本主義等の**主義関連、宗教関連
 その他加熱し易い話題は禁止。
 他スレの話題は常識の範囲内で許可。
みんな仲良くの原則に外れそうな話題はやめましょう。

作者さんより 「少しの気遣いでみんなが幸せになれるという事です。」

追記:考証、議論専用スレが出来ました。アドバイザーの皆様はそちらへどうぞ。


~嘘吐きなやる夫は壁を見るようです~

511 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:00:56 ID:nAk60Iw90 [1/130]
それでは投下を始めます。

512 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:01:29 ID:nAk60Iw90 [2/130]



――――最前線 トミヤ


                                 ("⌒゙~⌒゙⌒)
   ("⌒~⌒゙⌒)                          ゙ー'ー'ーー"
    ゙ー"ーー''"
                 ("⌒゙~⌒゙⌒)
                   ゙ー'ー'ーー"

''"~~"''ヽ,,_
;:;:;;:. .::. .:..:..~~"''ー、,,             _,,,,,、、-─'''''''""""゙''ー:;:;、,,,,_
;:;:;:.:.;.:;.;:.;.;::;:.;:.:.::..:::....:... ̄~"''ー-''ー-‐'''ー;;、、'':;.;,;,;,,_: ;.: ;;.;...;..:;;....;..:... .:... .: ..゙'''""゙゙''''"
幵.;:;:.;:.;.; :;..;.; .;.:;.; ;..;.;:.:.;:. ;...;.;. ,.. .. . . .. .. . . .. .:,; ;.,:,.,.゙゙"''ー-、;;:;,;;,;,:,.,.,.;..;.;, .. :.: . :. :.
;;,,∠△''',,;;;::.:..____"゙''''-、、'',,,, _ _ _,,,;;;;''''"r'二△''''''~~;;;、,,,,-'''""'',、,,..,,..,.,..
;.;.;.!#!-!、,、,;;:.::..:.:/二△ ri─i '''""''';;,;,,人...l:田.旧;..:./ ̄/ ̄ ̄ ̄/△ ̄ ̄ ̄ヽ
;.;.;.;..;y,===、===.l::::::傴l l.|田|.;/7ニヽ....Llヨ;,,/''''7ヽ,,,:|ロロ| 田田l田|::ロ|田l田田|lf
;,.,.;.;/ l:|田|:| 田|[],!!、ヽ___l、|_田l,:..:......:.:,l二Lロ.l::.:|ロロ| 由由l田|::ロ|田l由由|ll_
._l__l__.l__l__l__.l__l__l__.l__l__l__.l__l__l__.l__l__l__.l__l__l_
⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y
.  |   |   |   |   |   |   |   |   |   |   |   |   |   |   |   |   |   |   |   |
._|__|__|__|__|__|__|__|__|__|__|__|__|__|__|__|__|__|__|__|_
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



   ――――センダイが崩壊してから200年。

   後に『失われた400年』と呼ばれる道半ばの時代。

   トミヤと呼ばれた集落があった。

   目と鼻の先でモンスターの闊歩する土地に築き上げられた冒険者達の集落でも

   最大規模を誇った開拓の『最前線の最前線』。

   死地一歩手前、そこでは男も女もほぼ例外なく冒険者であった。



.

513 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:02:13 ID:nAk60Iw90 [3/130]



   子供でさえ寺子屋で学び、将来の討伐へと備える。

   ――――老若男女問わず、誰もが己にできることを。

   危険と隣り合わせの土地ゆえに、それが標語となり

   集落内で役割分担が生まれていくのは自然なことだろう。

   男は集落の外で討伐に励み、女は集落の内で地域の維持に努める。

   これが共同体内では当然の通念となっていた。




   ∩___∩
   | ノ      ヽ
  /  ●   ● |             それじゃあ、討伐に行って来るクマ。
  |    ( _●_)  ミ
 彡、   |∪|  、`\
/ __  ヽノ /´>  )
(___)   / (_/
 |       /
 |  /\ \
 | /    )  )
 ∪    (  \
       \_)



                  /|
       |\       /  |
       |  >ー――-    |
       /          ヽ
      /             i
       | `⌒    `⌒    |             しぃは、婦人会で子供達の面倒を見てるから。
       l "  _,   " * l
       ヽ           /
         `       r
         /      ヽ
        /         ヽ




.

514 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:02:50 ID:nAk60Iw90 [4/130]



――――男と女の役割



        ,、
       |  ヽ
 、―-- _  |    \
  '、  /i      ヽ
   V          ヽ
   ,'  r 、     J  i        でも、気をつけてね?
   |   し    u   |
   i     *     /       集団で討伐するといっても
   ヽ_┐       /
    >  l.:.:.:..:.⌒ヽ          絶対安全、ってわけじゃないんだから……。
    ゝ___ノ::.:.:..::...:::.:.\
    /..:.::....::..:.:.:..:.:::.::.:.:.::\
   i..:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:::.:へ..:.:.::.:ヽ
   l..::.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:/ \...:.:.:l
    〉.:.:.:.:...:.:.:.::.:.::{   /.:.:.:/




   ∩___∩
   | ノ      ヽ
  /  ●   ● |
  |  ///( _●_)//ミ
 彡、   |∪|  、`\     もちろん、気を付けるクマ。
/ __  ヽノ /´>  )
(___)   / (_/      でも、万が一、ということもあるクマ。
 |       /
 |  /\ \
 | /    )  )
 ∪    (  \
       \_)



   しかし、其れゆえかトミヤの人口比率は6:4で女性の方がやや多い。

   討伐で命を落とす男性冒険者が後を絶たない為である。

   どこの家庭でも基本的には男達の無理無茶を許容しない。

   しかし男女間の意識差が埋まっているかといえば、そうではなかった。



.

515 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:03:10 ID:nAk60Iw90 [5/130]



   だが男たちの中では、子供を産めない以上、

   種さえ仕込んでおけば、死ねる余裕があるという考えが当然だった。

   冒険者共済という遺族への手当てしてくれる後ろ盾があることが

   後顧の憂いをなくし、男たちに決死の覚悟を持たせた。



                     ix
                    |ヽ} ∧}\ix ,
                   |ヾ .ノ  ゙! .’/レi
                  }゙ ,_r=ミv| / / リ
                     f¨Ⅳ   `゙⌒ヽ.V7
                 乂!’_\ ,   _ }'/
                 _ レ}  ̄´ ゙芹-.∥
                    / \',  、_   /’           彼らの中には
               _ イ \ .`',こヽ./
      r≦ミ ̄      |   丶 ≧=イ.Y下、              『いざという時は女子供を先に逃がす』
       |     ヽ    `>'" \___ト、〈ト、〉 ` .
     _,′      |    \     丶  ||o\  |ヽ       という不文律があるらしい。
      |         l       \   \||  / ||
   /      |       \   `l   /   ! |      それがどのような覚悟で受け継がれたものなのか、
  /        |          \   ! / _____ | |
/         ノ              \j /     | |      冒険者ではない身では計れるものじゃないね。
          x<              !'       | |
       l /   ヽ                |()     ,′|
      l′    V      }       |    l |  |
        \      |      l     |    l |  |
\       \    |       l     |()  l |  |
  \      \  |       l      |    l |  |




.

516 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:03:47 ID:nAk60Iw90 [6/130]



   ただ、これは効率の問題でもあった。

   討伐といった力仕事は男に、育児などの情緒面では女に適正があること多い、

   ただそれだけの話。

   モンスターが跋扈する人類の最前線において、遊びを入れている余裕は無いのだ。



                         -─ 、
               ___  r 、  / /⌒ヾ_, 、  __ _
             /´:::::::::/≧x ヽ| {__/ィ /ィ´∧:::`ヾハ
               ヾ/,. -‐ハ ソ´  ヾ/, / `ヾ:ハ::/⌒
                /     レ’.ィー'ヾ ゞ{   ∧
             /     〈 :`”人”"; 〉 :  ∧
            /   ∧  `ゞー-=彳"  ,   ∧                    ||
              {   /  ゞ、弋,三ソ  _∧     }                    |''|
              |  {  __}:::::::::::::::::::{_/    /    ____         __.|‐|__          ____
              |  | /.:::::::::::::::::::::::::::::::/   /     | ___ `\.    / |ー| \    /´ ___ |
              |  `ヽ:::::::::{ ̄ ̄`7´r     /      \l     \  `ヽ<  |'ー'|   >-''´ /    l/
              |」し1ノ/=- ''    `1_/} //           \      \.   \|'ー '|/  ./     /
                            `' '              \   \  \  |'ー―'|  /  /   /
                                            \__\/   'ー―'  ヽ/__/
                                            // /        \ \\
                                           / ./   |  | ̄\ / ̄|  |  ヽ ヽ
                            ,、 ,、                | |   l  \/i i\/  l   | |
                       / ̄`<_ ̄ >-、           | |    \ _/  \_ /   .| |
                     __人_l;;|,ォ<i>i-、 ∧          ヽ ヽ     >、 Y ,.<     / ./
               _<_:> / ̄  .弋∧l_ト,__|、         / \ヽ     /ヽ_l_/ \   / /\
               >、,,<  __ _ `戈:ナ大!       彡   \ヽ,-'\     /ヽ、//   ミ
             /,x≦=―=イ /::!>=<>-=弋心        ~'''''" ̄ ̄'vVv' ̄ ̄ ̄'vVv' ̄ ̄"'''''~
            //       /:::: 弋戈戈穴、._/| .,
            //  _ _ムイ::: :::: :::: :://弋_.|/┬.l∨l/!
         /イ  ./::: ::: ::: ::: ::: ::: ::: :::.:∨    .l∨/_/.ム
        /   ./::: ::: ::: ::: ::: ::: ::/! ::: :::\    l/丈人|/
 |\/.|   `7  /::∧!∨| /:: :_:_:_(. .| ::: ::: ::::|  /-==-.人
 `Y´弋l∧__/ ./::: | l.\ \lVl_. .\! ̄`ヾ:::`Y´下!^l下イ|\
     弋.,/ .∧:::::`ゝ!_,>、.个=.-r=-、   ∨/戈: : .戈__∧リ
        / ./ ∧:::::::::\_/ ̄>-.!二>.___.∨二人_|./∧/ ___
       ./ ./   ∧_:_:_:_:_\_/  /./ニ>ニニニニニ> `ヽl/./!/!∠_
     〈  .|   /    >、/|/l/戈>=イ____,く / ,!/ゝイ
x. 、_.,ノ  .!           /lゝ伐|ム∨           .∧/ 0 O`ア
        .ノ           人| 0 0 0!/!   h o n.ey  .|o/ ̄!/
_    ./          /  0/  ̄|.∨            .|弋__ノ
   ̄`<          |戈 |   | !             ./  /
     `.<_       八  `ー.イ.八          ∠戈_.ノ
        `ー――― \≧三ノ ̄.\___,,<



.

517 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:04:10 ID:nAk60Iw90 [7/130]



   全ては効率、最大限の安全を担保するため。

   討伐も集団での請負となっており、寺子屋での基礎教育もある。

   かつてのセンダイとは違う冒険者達を取り巻く環境。



             (;;;;;ゞ;;;;ヾ;;;;;;;ゞ;;;;ヾ;;;ゞ;;;;ヾ;;;;;)
  ⊂二⊃     (;;;;;ゞ;;;;ヾ;;;;;;;;;ゞ;;;;ヾ;;;;;;;;;ゞ;;;;ヾ;;;;;)
            (;;;;;ゞ;;;;ヾ\\/ /;;;/ /;;;;;;;;;ゞ;;;;)     ,:-'"⌒"'-:,
             (;;;;ゞ;;;;;ヾ;;;| l i l i /;;;;;;;ゞ;;;;)    ,:-'"      "'-:,
        ,:-'"⌒"'-:,  (  .|i | il i |        (;;;;;;);;;;)         "'-:,
      ,:-'"::: ::: ::: ::"'-:,,  .| l i | i l|      ,:-'(;;;;;);;;;;);;;)"          "'-:,
    ,:-'" :::: ::::: ::::: ::::  "':| |i l i | |   ,:-'"  (;;;;;;(;;;;;;)
  ,:-'" ::::  :::::::  ::::: ::::: :::::|i | il i |i.|,:-'"      |li|
,:-'" ::::::  :::::::::   :::::::: ::::::::::| l i | i li |        |il|
"'"''"'"'""'"''"'"'"''"'"''"'"'"''"'"MjiijMrソルM"'"'"'"''"'"ソjルMソルソル'""'"""""'""'"'"'
    ""'"           ""'""'""'"'"''"'"
              ""                    "'""""            \人人人人人人人人人人人人/
                            """"                     <                     >
    """'                                    '""""'      <   おぉおおおっ!!    >
""'"                """"        ""'"""                 :<                  >
         '""""'""                                      /⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
                ""'"                    '""""'"




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518 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:04:26 ID:nAk60Iw90 [8/130]



   だが、状況と条件が変われば、例外は生まれるものである。




          /i
           ||: |
           ||: |
           ||: |
           ||: |
           ||: |
           ||: |       ____
           ||: |      /\  /\
           ||: |    /( ●)  (●)\
           ||: |   / :::::⌒(__人__)⌒u.\          うぉおおおぉぉぉっ!!
           ||: |   | u.   |r┬-|       |
           〔[|]〕  \     ` ー'´     /
          /ソヘ   /               ヽ
          (彡ソヘ/ {   ___ノ    / i
          /⌒ヾ ̄ ̄" ̄      _/ }
          ヾ___ソ,,,、、---‐ーー'''''"´   /
                ノ          i
             /            \
            /     /´`\      \
            !     く´      \       ヘ
            \     \       ヽ     ヘ
            (´________ノ        ヽ    ヘ
             ` ̄  ̄            ∨______`)
                             ̄ ̄ ̄´



               やる夫 ファイター Eランク


               STR 8(強化済)

               AGI  8(強化済)

               VIT  8(強化済)

               DEX 8(強化済)

               INT  8(強化済)




.

519 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:05:20 ID:nAk60Iw90 [9/130]




              ____
      ―― [] ] /      三\
     | l ̄ | | . 三     \ 三/
     |_| 匚. | 三  .   ( ○) (○)'
        | |  三  u   (__人__)  |
         |_|   三    .  ` ⌒´ /        うぉおおおぉぉぉっ!!
   [] [] ,-    r⌒ヽ  rヽ,  }
     //   三    i/ | ノヽ
   匚/     三   三   /    )≡
           三  三  /   /≡
         ニ三   ./   /
        二≡、__./    /、⌒)
        三          \  ̄
      三     /\    \
      三     /ニ ヽ 三   三
     三    /  ニ_二__/
     三  ./ .
   ≡  /  |
   ≡ /
  三_ノ




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                                  \\=======||===========/============//
                                  //                         \\
                  r‐-.、            | |    おい、何をやっているんだ!      | |
                   _゙i   \___く ̄ ̄`¨゙  \\                        // ──---,
  「 ̄`!┬┬┬┬┬┬┬;'´!`! !, ヘヽ  /   ̄ ̄ ̄ ̄ //==============/=================\\     /
  └─'‐┴┴┴┴┴┴┴'、.! ,_入..乂√7    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_______________,./
                  ノ   /' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                 ノ /
                 |/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



   やる夫は一人狩場で剣を抱えて走っていた。

   剣から女の声で、叫びが上がるが無視して懸命に。



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520 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:05:44 ID:nAk60Iw90 [10/130]



                     i i        にゃーん  _,-‐、‐i 、 /  _∠、 .ヘ } }  >'    /
                  ,.ゝヽ-...__          ∠、`) } } }`ヽゥ.' -i  }__,ノノ./     ,-‐<
                 /      `ヽ、   _  /¨.>-"ヽ<_ノ//`i__.‐"ヽ、__/  ,.--ィ′  `i
               /   _..、―、、  ヽ.y'´    V´     ∠-‐"            |   人
         _,-‐、‐i 、 /  _∠、 .ヘ } }  >'    /      ( ヘ ,-" __,..ィ   .}     } __/ }‐i
       ∠、`) } } }`ヽゥ.' -i  }__,ノノ./     ,-‐<       {>ナー.<・}ノ    ノ     .l´  ゝ<_,ノ
      /¨.>-"ヽ<_ノ//`i__.‐"ヽ、__/  ,.--ィ′  `i      /ノ   `ー--- / ̄ r  ./
      V´     ∠-‐"            |   人  ,.-"         // | __ノ  /
           ( ヘ ,-" __,..ィ   .}     } __/ }‐ /     ●    :/ L_ i i  ‐"(_
             {>ナー.<・}ノ    ノ     .l / ̄ r _, | |        .「´ /  ,.ゝヽ-...__     ――――――――ドドドドド
   にゃーん   /ノ   `ー---っ     ./  | __ノ  ヘ .',       ノ i /      `ヽ、   _____
         ,.-"         //    /   i i     ヽ、    /´7 /   _..、―、、  ヽ.y'´    /
         /     ●    :/ L__,.-‐"(_    ,.ゝヽ-...__    `_,-‐、‐i 、 /  _∠、 .ヘ } }  >'    /
         | |        .「´ /    )__ノ、 /      `ヽ ∠、`) } } }`ヽゥ.' -i  }__,ノノ./     ,-‐<
         ヘ .',       ノ i     L  /   _..、―、、 /¨.>-"ヽ<_ノ//`i__.‐"ヽ、__/  ,.--ィ′  `i
          ヽ、    /´7  _,-‐、‐i 、 /  _∠、 .ヘ } } V´     ∠-‐"            |   人
            `ヽ./.ヽ'.. ∠、`) } } }`ヽゥ.' -i  }__,ノノ./     ,-  ( ヘ ,-" __,..ィ   .}     } __/ }‐i
                    /¨.>-"ヽ<_ノ//`i__.‐"ヽ、__/  ,.--ィ′  {>ナー.<・}ノ    ノ     .l´  ゝ<_,ノ
                    V´     ∠-‐"            |   /ノ   `ー---っ     ./
                          ( ヘ ,-" __,..ィ   .}     ,.-"         //    /
                        {>ナー.<・}ノ    ノ     /     ●    :/ L__,.-‐"(_
                       /ノ   `ー---っ      | |        .「´ /    )__ノ、
                    ,.-"         //    /ヘ .',       ノ i     Lトノ
                    /     ●    :/ L__,.-‐"(_  ヽ、    /´7  ノ
                    | |        .「´ /    )__ノ、    `ヽ./.ヽ'..-‐'   にゃーん
           にゃーん   ヘ .',       ノ i     Lトノ
                     ヽ、    /´7  ノ
                       `ヽ./.ヽ'..-‐'



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521 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:06:01 ID:nAk60Iw90 [11/130]






                                                        ――――――――ドドドドドド!

. . : :へ~: : : :::                                    ゛'y .,: :ソ~'~ : . .  : :~'~ : . .  : :
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 .. . : } ~: ':,:::::::::::::::::::::                                       r:::::::::::::::::::::ソ⌒: : : : : : : : : : : . . .
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 : : . . ..: . : : ...,,} . . : :⌒ !、:. : :⌒ !、: : : : : . /(〇)三(〇)ヽ :: : : : ... . .`'y'゛~: : :. . . : : :゛': : : : : :゛' ,,: : : : : : : : : : :
                             |:::::: (_人__) ::u::|_
                           \;; )_(, ;;;/ \
                             "\/ ,       /\__〉     何やってるかって!?
                             \__/|         |
                               |         |         決まってるお……ッ!!
                             |i| |i| |i| |i| |i|
                             || |i| ||| |i| ||
                            |i| || i| |i || |i|
                             |i ||| |i| ||| i|
















                            \人人人人人人人人人人人人/
                            <                     >
                            <   逃げてるんだおッ!!  >
                            :<                  >
                            /⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒\













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522 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:06:23 ID:nAk60Iw90 [12/130]







                         ☆凛冒険者シリーズ2次創作

                      ~負け犬なやる夫は夢を見るようです~





               ┌───────────────────────────┐
               │   ギリギリで思い出したのが、悲しそうな顔だったんだよ。    │
               └───────────────────────────┘






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523 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:06:40 ID:nAk60Iw90 [13/130]



                             \\=======||===========/============||==============//
                             //                                    \\
                             | |    こら、やる夫! 逃げたら訓練にならないだろう!?   | |
          \\\               | |  \\                                    //
                \\\               | |  //==============/============||===================\\
                \\           |          /           /
                  \           |       /        /


                          / ̄ ̄ ̄\
                       /ノ     ヽ、 \
                      / ( ○)}liil{(○)  \.
_ _                 |    (__人__)    |                  _ _
_ _ _ _ _ _ _         \ ヽ |!!il|!|!l| /  /         ─ ─ ─ ─ ─
─ ─ ─ ─            /::ノ"''フ:ノ|゙ x ''|ヽ!:::_,,,L,,ノ,,ノ_ノ゙>i、        ̄  ̄  ̄    訓練も何もねーお!?
                       i/ヘ" ムノ:::::| i::::! |-''"::::/    ゙ヾノヽ
                    /(:::::::゙ソ"_;;;;;;ノ: :V: :ヽ ''"ヽi、  をノ               こっちは命の危機なんだよ!!
                   (::::ヽ,ノ"!,,_::;/: :i: :i: : :ヽ_;;:::::"ヽi、
                    ^゙''" /::::;シ: : : : i , -ii !、\::;;ノ::::)       \
                      (::::ヽへ、: : : i    i/  ゙''ヽ,/         \



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524 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:07:47 ID:nAk60Iw90 [14/130]






        \\=======||=====================/============||==============//
        //                                           \\
         | |    お前一人で大丈夫だ! だから、逃げずに群れに突っ込め!    | |
        \\                                           //
        //==============/============||=============================\\





                                              \人人人人人人人人人人人/
                                              <                 >
                                              <    出来るかァ!!    >
                                              :<                  >
                                              /⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒⌒\





                     __
                 /` ヽ、 ,.イ:´ヽ::::/:::`ヽ、___
           / /` ヽ 、ミ.ヽ;:::::::;;..-ニ"__. |
              ヽ / ,ム-=≦. ´:: ≧=-、;;:ヽ ノ l
             レ':/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ/
             |:::/:::::,ィ=-::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
               l:/::::;イ::::/::::::/::::::::::::::::::::'、::::`ヽ:::::::',
             ,'::::;イ::::: '::::::イ:::::::::::::::::::::: ト;:::::::::::ヽ:::::l
             /;イ::,::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::|:::i:::::::::::::|:::',i
            ,'/レ、:::::ーl弋ヽ!;:::::::i:::::::ナ:┼-::::::j::::::',!
.           /::::::l:::::ヽ:゙ト、! , `ヽlノレノ   `ヽ:レ':::::::::|
           '::::::::i::::::::::|!., 斗==    ィr=ミ、 /:::::::::::::i
.          ,':イ::::;'::::::::::|::!                /::::::/::::|
.           l:::|::/::::::::::::|:::i. .u      '     彡':::::::::::ノ           あはははは。
.           ヽl/;ィ:::::::::::|:::::ト、   ィ   ァ   ,イイ::::::彡''
           /´ ヽミ;::::|';从::≧ 、   ", イ:::;' |:;//              だよねー。
               レ'ミ从 ,ィ|;';';';';';`;';';';';| !ノ ´
                   , イヾ;';';';';';';';';';';';';';'j \             初心者にうしどりの群れはきついよねー。
              ,ィ\   ヾ';';';';';';';';';';';';'   ヽ
             , イ    \   ヾ;';';';';';';';/     / ` ー- 、
.          /イ;';';ヽ      ヽ   ヾ;';';';'/     /   ,イ;';'/\




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525 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:09:00 ID:nAk60Iw90 [15/130]



――――EランクとBランク



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.         /.: .: .: .:>-―――-
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    i.: .: .: .: .:|.: .: .: .: . i.: .: .: .: /.: ∧.: .: :// .: .: : .
    |.: .: .: .: .:|.: .: .: .: : |.: : ―/―‐- : : ィ笊 |.: .: .:i
    人.: .: .: :八.: .: .: .:.:.|.: .: :ィf笊㍉ j/ ヒリ |.: .: .:|
      、.: .: .: .:\ .: : : |.: .:八Vシ    、  |.: .: ::|
      \.: .: .: : \ ( |.: .: .:.:\       八 .: 八
       \ : : .: : ヽ:|.: .: .: :〈⌒ (  ァ  ,   )'          伊勢さんがちょっと手伝っちゃいますか。
          `⌒¨¬八(\.: .:ト ., __/
             ‐r `_ト\|==:〈      __
         _ { ∧ .| | /\__:::::::::::::\―< \∠\
       (  ヘ ∧ .| | --  \:::::::::::::. {    \7∧
        \ ヘ `` |    \  \::::::::i八    ==- 、      スッ
      ッ ̄     ム     \  \::|  i      ∧:__\
       j ∧_ 、_ └─,   \  :| 人 . . . .\}} \ \
      /      レ'  ̄ `      __{     /  ̄``丶、   \


   伊勢 Bランク 特記事項――――ギフティッド








'―-- 、..,,,,_、 .  ̄''- ..,,_、   ."ll                ll .-―ー¬''''゙゙゙ ̄´゛
        ̄ ゙゙゙゙゙゙゙゙゙̄'''''゙゙“''' ll                 ll  .、     ヽ      \
           、     .ll      ,.,-=-,         ll   l.    '、 ヽ  .  ..,
/  . ./    ./       ll      |   i.        ll.  ヽ    ヽ .ヽ. \ \
  / /    /      i'~\l        |   |        .ll   .l.  .、  ヽ. \.\
 /  ./ 、  ,/./     |   ヽ      !l    |.         _  .l.  ヽ  .ヽ .\ ヽ.
″ ./  /  ./ ,i′    ヽ,   ヽ     |   |         ,/~  .ヽ..l.  .ヽ  .ヽ ヽ.
 /  /   ./ /         llヽ   ヽ     i    |       /    ノ . l    ヽ  ヽ .゙‐
'" ./   ,/ /    .、  ll  ヽ,   ヽ   |   |      /  ,/l l   ヽ    ヽ  ヽ.
 ./   ./ ./     /  l'|},. ヽ..  !、- l'   |   /   ./リ|ト.l,   ヽ    .ヽ  .ヽ
./   ./ ./     ./    巛〃 !、  ゛ !、  /j!、,,/ _, ,./l.l.!|″ l   . l.    ..ヽ
  ./ /     ./    リl゙i| //  ,,/     , '    ,/l ||l, l    l    l    .ヽ      ――――――――ドンッ!
  / ./      ./     ` l,/.          !、   \___  .l,   ...l,    .ヽ
../ /      /      .,,/             ;:;;:-~     ̄ ̄`ヽ.   ..l,     ゙‐
" ./      /    ,,,,,=~                 _ソ___,,,、、ノ    .l,
../     ,/'~^^ ̄         __           ~| ̄ ̄|     .l    ヽ
′     i              _/         \ ,i l   .l     .l.    ヽ
      /~゛-──`~  ̄\.,/ ,,、、- ー'' "" ''ー-、、,,_ ヘli l   !     .l,    l,
                //            \ノ
                /                \


                  ラッチェ・バム
   伊勢の掌から生体波動、衝撃波が放たれる。

   それは一直線にやる夫を追い回すモンスターの群れへと向かい



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526 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:09:25 ID:nAk60Iw90 [16/130]



   着弾、一撃で吹き飛ばした。



              ┌──┐┌──┐                                          ┌─┐
    ┌────┤    ||    |                                          |  |
    |        ├──┘└──┘                                          |  |
    |        └──┐                                          ┌──┐|  |
    |              |      ┌─────────―────────┐ ┌─┐ |    ||  |
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    └────┘    γ´, │、  , . ==≠==  ≪    \、    ,_ノし'L_           /\
        / ̄|\        └└┘゙≫=:: . :.. ;. :: ':: .:# ;:::\    ≫=三三三=―:.:=≪      | ̄\〉
     / /\|         ∠三三三=――::.:.、 :. : : \_∠三三=.: . . :. :’ .: .%’..\     L_/ '  , "
     〈∠_/        /三三=三 >=: .,:.: : :.)'.: %; :∠三三='’: .  .: ノ::::'’: .  ::::.\
       '  , "  ,、   ,'三三= ∠三三=――  /三三=―`:.: : ''"; : .: :..:`:.: : ''"; : .',_
                  {三= ∠三三=:  . : : '" / :三三三`:.: : ''"; : .: :..:`:.: : ''"; : .:: :..::三ニニ ==― --
            ――=':#:=::. '三三=::  .: : :' "  ′三三三::`:.: . .:  . .:   .''".: ,: .:#::.:「
                 `: ミ/三三=―― : . : : : : |三三=―,:#:.; . : .:”.:.' ,:#:.; . : .:”..':.:|         、  '
   '     " ▽   "     Vli!|三三=:: ,:'" :: :., 、;:.|三三= : ''"; : .: :..:`:.: : ''"; : .:: :..: ':'",′
                  'li!|三三=―'’: . \  \  \ \      \、、  .''".: ,:/    ∠7
            《〉     」li!',;三 ':.  ,:#:.; .  \.  \   \ \      ^ー)\''∠_ '  , "
                                 \  \.  ´⌒ヽ,⌒ヽ,_       ^)\、
                                  \  \.    人  λ\  ____   ^)\λ
                                   \.  「\    、  ヽ./ _ノ ヽ、\     |
                                    \ \ \    ヽ./ ( ○)}liil{( ○)   て
                                     \  \ .\ ./     (__人__) .\   (
                                      \  \ ^|       |!!il|!|!l|   |   r'"
                                        Z_ . ヽ、_\     |ェェェェ|   /   て  う、うぉおぉぉぉ!?
                                         Z_   .\______/    (
                                           Z_               r'"
                                             Z、、            (
                                              ⌒ゝ人/^ゝ人/^ゝ人/^




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527 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:09:44 ID:nAk60Iw90 [17/130]



               ; -─‐──‐-、
             /             \        チャリンチャリン
           / ;              ヽー''⌒´⌒`ヽ、
           l  U                l        \
           |              ;  /⌒゛`       l:        ハァハァ……経験値が、入った音。
           !、  \_}; {,_ノ´  ∪ |     ,      |
            ト、((ー)  (●) ):  |     |    ,  .!         た、助かった。
            /  ヽ  (_人__)___ , ノ |    |___,ノ   |
          {  ⌒ヽ/     |     |    |     ,lー─- 、      ありがとうだお、伊勢。
             ヽ    \     l      ,|    |   ,/ )    )
           {ム    `}   \ノ^ノ^/⌒ヽj\   /^ー-‐'
           `ー…一-’   (_(_イ_,イ、_,ィ'´__/  ̄





                        ____
                     /.:: .:: .:: .:: .::>―--ミ
                        /.:: .:: .::-―:/_.:: .: .: .: \
                    /.: ――.:/ ̄ .:/:``丶、.:: .:: ヽ
                      /.:/.:: :/. |. __彡 . . . . . . .:\.:: .::`、
                     .:/ .: / : .: |. |. . . . . . ..|.: .: .: .:ヽ.:: .::`.
                    |/.: .: .: .: .: |: |.: .: . . . ._|__:|_.: .:: .:: .:: :.
                       /.: .: .:i.: .: : |八. . .|. . . 八.::.:|.:: .::.| .:: .:: :.
                  / /.: .: |.: .: ‐|―\.|. . / x=ミ|.:: .:人 .:: .:: :.
           /__)    .:: ':: .:: .:|.:: .:ィチ笊ミ |. /    j:/ .: .: : : |.::i
          / ∠⌒)/.: :{.: .: :八.::.:人 Vツ |/、   ⌒7.:: / : : : |.::|       どういたしまして。
          ' /    ̄_) : .: .: / .: \_\      _  {.::./.:: .:: .:八|
.         /     r' |.:: .:: .:∨ .:: .: .: (_〈⌒  ∠ ノ  ∨.:: .::/           やっぱり、この訓練は早かったね。
        /        ;  |八.:: :|:、.: .: .:人.::.个       /|_‐<__
       ,      /    \| \.:: .:: :>   〕ニ=‐- ===:|/  / ̄〕ミ〕
       i     ノ           二_/ / |ii|}::::::::: ィi/  /  /={:\ 、_   γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
       |    ̄{      _/ ̄__/:::::/ /  |ii|\::::/i/  ,   /===〕:::::::7 ̄\ |      そんなことはないぞ。
.         |     ;      / i⌒、 {===∧ }   |ii|::::::.i/   i  ' _/ ̄ /    }  乂______________..ノ
.        |         へ〕_ Y:::::_/ 〕__i__〕iii/    |   i/  / /   /
  .     |      ',__r‐'二 ̄ \:::://  ア:i/ ̄ ¨ ¬=-ミ /  /  /   |
         |___ 〉 ` -、     ∨ /  /i/     /    i / :/ ̄   /|
        |::::::::::::::::::::::∨ 込       V  /i/: : . . . . /      /: /       / ,
       |:::::::::::::::::::::::::.  |:ハ      、.:ii/. . . . . . . / : . . . . . /. . ,       / i
.         |::::::::::::::::::::::::::i  _ {       ¨" '' ‐-=ニ:{__. . . . .} /r―┐    '   |
.        |::::::::::::::::::::::::::| | | \         /::::::::::::::::=‐-----=ミ<\/   |
       八:::::::::::::::::::::::::l |_| _ >‐-       '.:::::::::::::::::::::::::::::::::\::::::::::\ >   |
        \::::::::::::::/l _ |    |    >  {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',::::::::/ \\八
           ―< ノ〈/ /   |___|_____> ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:::::/―‐=彡



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528 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:09:58 ID:nAk60Iw90 [18/130]



――――教育的指導




                              \人人人人人人人人人人人人人人人人人/
                              <                            >
                              <    なんだ、あの体たらくは!!    >
                              :<                         >
                              /⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
                         /≧‐´ヽ_                   ,|!      |!,
                          ,イ:::::::〃:::::::::::::‐<          \     i|i|!       !i||!.  ’/
                       ___ノィ'´/:::{:::::|/从:::::::::ヽ          \ 丶i|!|!       .|!i|l//
                    /─ァ::::ヘ  {:::::{:::::|:0::ハム::::::从.       ___)/´   i|!il|i. |i.. `ヽヘ___
                 //,イ:::::::::>≠{'_, ヽ:ト、_:;::i:::::ハ               |i.|i!|il!il|ilil!||    }て ̄ ̄ ̄ ̄
            _,,,,,,─=='':::::::_::>''≠ {:  } く,、 マゝ´ハ/               || -──-|l、
        ,イ;;;ァ───‐ァ''゙≠.       /イ. く≧::::} `‐-、.             | / /      |i`ヽ
.     /イ´    , イ≠ /ー'''''''''''{‐'   /≧;;;;;≧zzz}           |i ‐''"       ヘ  |i
.    /´    く::=〈..  /::::/  /',.   /__,    ノ`ー'          /.      ,ィ::::::ヽ、  \|
.     ┌「/`¨‐',::=ヽイ::::/ _ ..イ:::::::',   :}   ヽイ               ; { ヽ    /:::::::::::::::::ヘ、 ヽ
.       '‐'‐く_..ィ',/ー‐' ,ィ´:::::::::::::::::ハ   ',___{_  _____.   _,,,,, _', ヽ.  ノ::::::::::::::::::::ハ.  ‘,
.        //´      //´イ::::::::ノ ',__/_.イ⌒ヽ<ニ/─` ''"   `''|三',  \7::::やる夫:::::}   ,ィ}
                   /::>''"     Vイzzzx  //ニ∧ 。 。    _..-.、_|三ム   /ィ::::::::::::::::::::::| / リ ;
                  /::::/.         } 〃 ̄`ヾ//=/  ∨_,, <     ̄ ̄}    }:::::::::::::::::ハ{   /      うげぇっ?!
                从ハ       l ヾ.  //=/_ イ=/             }/ ヽヘ:::/V.    /
                         ',  ヾ//=/´}//               ∥   } ‘} / ‐、 /
                            ゝ //ア.  |/.              ∥、  /  }/   ',
                             ヽ./    |            _∥‐ニニ/   }ヘ.   V
                               ',zzzzz}            ゝJ¨ゝ)ニ}.   } ',    V
                               !.    }            `≧ア ¨}   ムニ、 ',,,z≦ム,-、
                             ',.   }                | ゞ′ ,'.   {ニニム マ≠/{_/、
                            /   ./              .i| ,イニニ}'    寸ニニ',{マnnn⊂>
                            ,イ三心、./                 |,'ニニニ}     マニニ} ` ̄ ̄
                            ,'三三ア                {ニニア        ゞツ
                           ,'三三/                {三}
                           ,'.三ア                 ¨´
                        /三ア
                           /三ア
                        ,イ三マ
                     {ヾ三心、




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529 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:10:13 ID:nAk60Iw90 [19/130]



     _,. -‐''"´ ̄```' ‐ .、._
_,. -‐''"´            `゙''ー-..,,
               --―---- `''ー 、
                         `ヽ 、
      /            二二、       `':.、
      /            | {::::`ヽ\       ` 、
    /                  ヽ::::::::} 〉         ゙ 、
        /´          ヽ `ー' /             |
    /-、ヽ        三 ." ̄            |
.    |{:::::::::ヽ  、          ゛'                  |     いきなり人に戻ったと思ったら、ゲホッ。
.    | \::::::ノ/      ヽ        `ヽ         /
     lr‐、_,/ "        .`ヽ       ノ       /      な、何を、すんだお箒……。
    lT~ "  ,   ,       )   _,.-‐''      /
    | |    ;;; (      / `''"/       /         し、死ぬ。
    | |  ;;;    ゞ、_,.-‐''/_,-‐"^ヾ      /
    | |  ″        | |       `ー-/
    | |            | |       /





       /:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.|:|:.:.|:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:ヽ、         ――――――――シュゥゥゥ
.      /:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.::.:.|:.:.:.:.:.:.|:|:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ :.:.:.:.:.:.:.:| ://:|\  ロ 囗
     /:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.|:.:.:.:.:.:.jノ:.:.|:.:.:.\:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.|//:.:.}  [] ロ
     |ハ:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.∧:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.ト、:.:ヽ:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.|/.:. /  ロ ロ ヽ
     { |;ハ:.:.:.:.:\i  V \:.:.:.:.:.:.:.:|、:.| \/|:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:./ /  _|
.      | | |:.:.:.:.:.:.:|`斗≧z\:.:.:.:. |ム斗≦ハ/:.:.:.:/:.:.:.:.|:/|/  /:i、:.丶
      |:| |:.:.|:.:.:.:.K く゚ーメl` \:.:.| 辷タ 'j:.:.:.:/:.:.:.:.:.:| レく:.:.:.:.| ヽ:.:ヽ
.        |:U:.:.:i:.:.:..ハ    ̄    ヽ|     /:./:.:.:.:.:|):|/廴__〉:.:.:.i  ',:.:.:',
.      )ハ|:.:.:}:.:人:i '' "  ノ      " "〈イ.:.:.:.:.:.:.ハ:.:{/ /:.:.:.:.:.i  ',:.:.:.',
      /:.:/|:.:.:レ:.:.:.`ト               |.:.:.:.:.:./ ∧|/:.:.:.:.:.:.:.:.:.i  ',:.:.:.',     お前を強くするための討伐、修行なんだぞ!
      /:./ |:.:i:.::.:.:.:.:.\   =ニ二三ヨ    |:.:.:.:./|/ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i  ',:.:.:.',
      /.:/  j:.:j:.:.:.:.:.:.:.:.:.|\         / j:.:.:./ V|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i  ',:.:.:.',   なのに逃げてどうする!?
.    {:/  ノ:イ|:.:..:.:.:.|:.:.:|:.:.:|\__/_//:.:.:/    |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i  ',:.:.:.',
      |!    /:.|:.:.:.:.:.:|:.:.:|:.:.:|:.:.| /大 ̄  /:.:.:/  ̄\_|______i  ',:.:.:.',  一蹴り入れたくもなる!!
       ロ 囗  i:.:.:.:.:.:|ニ!:.:.:レ//{;,;ハ.  /:.:.:/      / /ー――――イ:i ',:.:.:.',
      [] ロ  ̄ \:.:.:厂/ヽ:|. |// | i } /:./     ||      /i :|  ',:.:.:.',
.    ロ ロハ___ ソ //  /// /| |、!/ \     |ト-------/   |::|   ',:.:.:.',
       /| ir―――∠/_/// /Y| |ノ}    ト 、___|| ̄ ̄ ̄/i| |::|   ',:.:.:.',


   Eランク冒険者であるやる夫には不釣合いな大剣。

   それが発光したかと思えば、やる夫の隣に女が現れた。

   すぐさまやる夫の腹に蹴りを入れたが。



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530 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:12:20 ID:nAk60Iw90 [20/130]



           |:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ミt、:.|
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             /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ゚。
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     /  :|:.:.:.:.:.:゚:.: :゚:./イzzzzz彳   \:.:.:.:.:| ミxzzzzァ/:.:.:.:./:.:.:.|  ∧
      /   !:.:.:.:.:.: ゚,:ヘ            \:. |:     /:.:.:/:.:.:.: |:   ∧
.    /   |:.:.:.:.:.:.:.:.\:.\          ヽ|    /:.:イ:.:.:.:.:. : |    ∧     監督役の伊勢の手を煩わせるとは。
   /    :!:.:.:.:.:.:.:.:. {ヘ\ \       '       //.:|:.:.:.:.:.:. /:     ∧
   〈_____ / 。:.:.:.:.:.:.: i: ∧  ̄    γ ̄ ̄ヽ    / ∧ |:.:.:.:.: / |      〉    情けなくないのか!
      /7   ,:.:.:.:. : |: 人      {: : : : :.:.:.}    人 :|:.:.:.:./ :!   ‐=≦
.    /:. \ ゚。:.:.:. : |  | \    ゝ __/   イ    :!:.:.:/  |∠ }:∧     守るという、お前の言葉は嘘か?
.    /:.:.:.:.:.:\ \:.:.. |  | / > .      < :!   :|: /  /:.:.:.:. : ∧
   /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ̄:\:|¨¨¨/   |:  ≧≦  :|   ゝ‐=≦/¨¨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ∧





                   _
                ,ィニ`ミ,ィ=::::::::ミ,ィニミ.、
              // /::≧>ー≦ヽ `ヾヽ
               ヽヽ,ィ=´ ̄`:::::::::::::::::ニヽ//
            ,/:::::::;:::::::::::::::::::;::::::::::::、:::ヾ:::\
.            ,イ/:::/::::::::::::; イ':::::::::::::::::ヾ:::::::::::::ゝ
.          /::/::/::::::::::::∠孑::::::::::::/::::::::i::::::::、:::|
          /::::;イ':::レ!:::::|ヽ! /:::::::::;.イ::/::::l::|::::::::::\
.         /::::/:::::::::::ヾ;|゙ィ=ミ レ'´ //レ从ノ!::::::::::::トゝ
       ,'::::::i::::::::::::::::l`        ´ ,ィ=ミ、 j::::;:ル'::!
         l:::::::レ'::::::::ヾ;|           `,彡':::::::';:|
.       |::::::ヾ;:::::::i:::l'l u.  _ ´    ,イ:::::::::::::::::ヽ        いやー、監督役的に見ても
.        ヾ/!:::::ヾ;:::';:|::ヽ   ヽ _ア   彡::::::::,ィ::::::l:::ド、
.           ヾ:::::::ヾミ!:ミ > 、_ , -=!:::::::彡/:::::j|:j          あれはちょっと初心者には
             リ∨|:::,r|';';';';';';';';';';';|、 ∨/ /::彡' ´
              , イ゙! |';';';';';';';';';';'ノ \                   きついんじゃないかなって。
.         , イ    | l';';';';';';';'ィ´   >=- _
      , イ  |    i l';';';'ジ'    /  ,r=-';'≧ 、
.     , イ;'|/ ,  i     ! !ジ,イ   /   /=-≧≧>'´ヽ



   監督役、下位冒険者達の討伐を見守り指導する役。

   伊勢が切羽詰った状態になるまで手を出さなかったのは教育である。



.

531 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:12:38 ID:nAk60Iw90 [21/130]



   トミヤにおける討伐は、かつてのセンダイとは違いが二つある。

   一つは集団での請負により、数での優位を保つというもの。

   もう一つはCランク以上、ベテラン冒険者による指導・監督である。

   これにより実地教育と不測の事態への即時対応が可能となっていた。




               _r――-ミ_
        r‐=ァ -―‐\. . . \. .``丶、 / ̄ ̄:\
         //. . . . . . . . . . . . . . `、. . . . .\::_:: :: :: ::\
       /. . . . . . ./. .|. . ..i. . . . . .`、. . . . . \\\:: :: ::\
        '. . . .|. . . . /. . .|.._|. . . . . . . .. . . /. . ヽ}:::::: :: :: :: :ヽ
     .: . . . j|. . . / " ̄\. |. . . . . . . .i/. . ./:: ::::::::i :: :: :: :: :.
      i :/ . 八. . .{ xァ==ミ |. . . . . . . .|:: ::/:: :: ::.i::::::|i : :: :: :: ::.
      |八. . /.:\:.   沙' |/. . . . . . .|∨:: ::/.::.:|:::::八:: |:: :: : |:.
       |∨. ._.ノ\    ノ . . . . . . . ノ.:: .:: .:: .:: |∨:: ::.::|:: :: : | :.
       |.:: ∧      ⌒ i. . . . . /.:: .:/.:: .::/:| |:: :: :: |:: :: : |i:.i
       |.:/.:八 __     |. . . . ∧.:::/.::: イ | |.:| |:: :: :: :: :: ::.:|l:.|
       |八. .∧:::ノ      |. . . ./ ∨.:/ i |.:| |.:| |:: ::: :/:: :: ::.|l::|    私はBランクで、やる夫はまだなりたてのEランク。
         V/∧       |. ./   ∨( ⌒)_彡イ:: ::./:: :: :: :八|
          ∨  、_,. ― イ_____|⌒ ノ.:: .::|:: :/:: :: :: :/      箒の勢いに押されちゃったけど、無理だよね。
                   |二二二二ニ| ⌒7.:: .::./:: :: :: :,
                  人二二二ニ 人_⌒):/).:: .::/        やっぱり止めるべきだった。
                 /二二二 // ̄ ̄\ /⌒´
            -=//二=-  / /二二二二\             ごめんね、やる夫?
        /二二/ /=- //|   ,二二二二二ニi
      /二二/  /__//ニ:|  l二二二二二ニ|




   //:::/  l:::::::::::::::|:::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::\
   //   l:::::::::::::::l:::::::::::::::::::/::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
.  / ヽ、  '::::::::::::: |::::::::::::::::::i::::::::::::::::::/ }::::/::::::::::::/:::::::::::::::::::::;::::.
  { ̄\ \ ';::::::::::::|::::::::::::::::十-:::::::::::/ /::/!::::::::::::ハ:ハ::::::|::::::;ハ:::|
  `ヽ、\ ヽ :::::::::/|::::::::::::::::::|:::::::::>'、/::/_j::::::::::/_.}レ}::::::!:::::| i::|
  :::::::::\ \/ \/イ|::::::::::::::::::|> ´  /イ .l::::::::/  リ ノイ:::!:::::| |::!
  ::::::::::::/ヽ/、  ト、.|::::/:::∧:::| ‐-===キ /::::/ =≡ ノ::!:::|:::|:| lノ
  ::::::::::::K´\\_.!::::|::;':::::::::∧!        }/    /::::ノヘl:::|:| '′
  ::::::::::::::::\. \_|::::j∧:::::::::::::ト、////   丶 /イ::::::::::::::::l|:|       どうして伊勢が謝る。
  ::::::::::::::::::::::\ |/  ';:::::::::::|          __    八::::::::::::八{
  :::::::::::::::::::::::::::ヽ|   rヘ:::::::: !丶    f´  ノ  イ:::::::::::::::/          謝るべきはやる夫だ。
  ::::::::::::::::::::::::/  ,∠/ゝ'::::::::!  > 、 ` ´/ //}:::::::::/
  ::::::::::::::::::/ _x</∧   '::::::',     ハミ ぐ⌒ソイ,ノ::::::∧          そもそもだな。
   =====キヘ∨//∧  丶::::マヽ、/ .}'//∧ /イ:::/ニヽ
           } } }'////\   \{ ,《||》 Ⅳ//∧   ノイ  Vハ




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532 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:12:56 ID:nAk60Iw90 [22/130]



――――箒という存在



                〃::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ::::::::::::::::ヽ
               /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i}:::::::::::::':;:::::::::::::::::.
                 /::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::/:|::::::::::::::::';:::::::::::::::::.,
             ,':::::i::::::::::::::/::::::::::::::::::::/::/::::::::::::::::::}:::::::::::::::::::,
               l::::::l::::::::::::/::::::::::::::::::::/ィ:::::::i::::::::::::::|::i::::::::::::::::l
                |::::::l::::::::::::i:::::/:::i::::::::::::::::::i ::l!:i:::::::::::|::l::::::::::::::::ト、
            /|::::::|:::::::::/|::∧:::|、::::::::::::::|:::|l:ト :::::::|::l::::::::::::::::|、ヽ'//
               /:::|::::::l:::::-A.Li__|:::| \ :::::::::|:::|l:! _,.>!::l::::::::::::::::l ヾ:::∨/
             /::::/!:::::ハ::::::l |ノ 〕7   \ ::七爪   :|::l::::::::::::::∧ ∧:::∨/
           /:::://|::::l:::::ヾ{ゞミ≡=-    ヾ| ‐=≠彡|/::::::::::::::i: :∨∧:::∨/
         /:::://: :|::::l:::::::::l、////    //// /:::::/:::::::::|: : :∨∧:::∨/
         /::::// : : :!:::::::::::::|:ヽ     .:!      /:::/:::::::::::|: : : :∨∧:::∨/
      /::::://=ミx :l:::::::::i:::|ゞミ=-        -=彡イ::::::::::i:::::|: : :_∨∧:::∨/
      ::::/ 〈;_:_: :.ヾ;l:::::::::l:::|: : :\   ∠ヽ    /=|:::::::::::l:::::l;彡'´ ̄∨/ヾ;::\
     /    /::::`ヽ」::::::::l从===>'´`Y´l,. < L;__|::::::::::ハ:::l__,. イ  ̄   \
          /:::::::::::::::::ハ:::::::|ー‐-/ ―┴{ /  レヘ, |::i::::/:::|::l::::::::::ゝ            私の機能で強化してやっているだろう。
       ./:::::::::::::::::::::::::∧ ::!::::∧   ー‐―{′/   ∨イ::/::::ノイ::::::::::::::::\
       :::::::::::::::::::;三ニ=-∧:l''7ニヘ    ,. ヘミx;:..  /二|/ 、:::::::::::::::::::::::::::::\      不安というなら、さらに強化してやる。
      .::::::::y‐<xz==≡∧!ニ二l  ´ / }ト, \ /ニニニ∧`'ts::;_:::::::::::::::::::::::\
     ::::::/  /:∧    / /ニ二|     Y´ | l\ \ニニニ∧ミz:;x_`'ーx:::::::::::::::::     そうすれば、あの程度、敵ではないぞ。
     :::/  /:/ :∧  / /ニニニλ    /  :| l: /\ .>ニニ∧  `ー=∧ Y:::::::::::::
      /:|  |.:i   :∧   ̄ ̄≧/: :ゝ, / ̄`ヽ,|仁二二ニニl! l   ∧∧|::::::::::::::    私のコアなのに、情けない。
     |.:|  |.:|   :∧  /ニ∧: : : : :.`ー---〉ニニ-=≦ ̄ ̄   /  ∨|::::::::::::::
     |.:|  |.:|     <ニ二∧:::ゝ:,_: : : : : : :/ニニニニニニ\  /    l::|::::::::::::::





          ____
        /ノ   ヽ、_\    ガバッ      ああ、やる夫はおめーと契約したお!?
      /( ○)}liil{(○)\
     /    (__人__)   \           でも、おめーの強化は反動が凄いんだよ!!
     |   ヽ |!!il|!|!l| /   |
     \    |ェェェェ|     /             軽い強化でも筋肉痛、やりすぎたら腱断裂だお!?
     /     `ー'    \ |i
   /          ヽ !l ヽi          それ以前にあの群れに飛び込めって、無茶言うな!!
   (   丶- 、       しE |そ  ドンッ!!
    `ー、_ノ       ∑ l、E ノ <



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533 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:13:18 ID:nAk60Iw90 [23/130]




                                    、
                                   //:|
                                     //i :|/へ._ ..  -―‐ 、
                                  //斗七^^.. -‐―――:|
                        _ . -‐……‐-≦.. ̄}、:::::::::::::::: \.   i:|
                    ...::.´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`丶..\::::::::::::::::::. ,  |:|
                     ..::´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.\..\::::::::::::::.′ , ;
                   /.::::::::::::::::::::::′:::::::::::::: i::::::::::::::::::::::::::. ,.....\::::::::::.∨ ′
               / .:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: | ::::::::::::::::::::i ::::ハ.......\:::::::|.′
             ′ . :::::::::::i :::::: |::::::::::::::::::: | ::::::::::::::::::::|::::::::::i............\:j
                ....:.::::::::::i|: | ::::::..ト、 :::::::::::::: | ::::::::::::::::::::| ::::/}............ . ヽ
             i::::::::::::: 八:| ::::::│ \\ ::: | :::::::::::::::i::::|/.::::ハ...................' 、
             |:::::::::::: 《^炊 ::::│-‐―‐\| :::::::::::::::|.八::::::/......、 ......../^}
             |::::::::: ハ ヒf^\:.| ^忙,小 }| :::::::::::::::|' //...........、 ../:::|
             |: .i:::/.:: |     ヽ  ヒf^ 刈::::./.::::::::|Y::::/.............,.ハ{ ::::|     恐怖は克服できるし、
              乂|//:: i| ノ          ′イ::::: i:::レ::::.′....../〈::::::::::|
                |/::: 八         ノィ1|:|::::i|:|i::|::: i....../...... 〉::::::│    痛みもやる夫の体が出来上がればなくなる。
                |:::::::::::. ヽ `         /:八::::,リ八{:::::|//......./:::::::::: |
              八i:::: ノ }小.__ _.. r≦{ /.:::::冫⌒} ::: |/..../}::::::::::::::::|     身体能力だけでなく、反応速度も増幅した。
                 ′ /. ノ}_ ..  -‐}七^ ./.:::/.. . .イ :::: l./ .:::| ::::::::::: │
              / / ノ「 ̄ ̄ ̄ . . ././-‐≦'く ::::::::::::::::::::| :::::::::.. !    一人で倒せなかったのは、お前の落ち度だぞ。
                 / / / )}-- ‐…ァ 7/ . . . . . . ._}:::::::::::::::::::| :::::::::::.....,





          ___
        /      \
     ,---、   \, 三_ノ \―、
     .l   l  (●)  (●) \ |       んなもん、知るかぁ!
     |    |    (__人__)    | |
     .|   | u. |!!il|!|!l|   / /        怖いもんは、怖いんだお!!
      ゝ     |ェェェェ|   ノ
      \         /          箒は戦ってるときに、剣から念波飛ばすだけじゃなく
       /          |
      /          |             ちょっとくらい、やる夫の隣で一緒に戦ってくれお!!



   箒は人ではない。

   やる夫が所持する剣に宿る精霊だ。(本人は「正確な表現じゃない……」と語っているが)
                 ダンジョン                 アーティファクト
   やる夫の両親が古代の『遺跡』から発掘した、意思を持つ『工芸品』である。

   倉庫で埃を被っていたのを、偶然やる夫に発見され、そのまま契約。今に至る。




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534 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:13:31 ID:nAk60Iw90 [24/130]






       \人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人/
       <                                         >
       <    それをしたらお前の修行にならないと言ってるんだ!    >
       :<                                          >
       /⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒\





                                 \人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人/
                                 <                                         >
                                 <      じゃあ、もうちょっと出来る修行に変えてくれお!     >
                                 :<                                          >
                                 /⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒\





                    ____
                  ,、丶` .:: .:: -―――-``丶、
             /.:: :/.:: /. . . . .::\.:: .:: .:: .::\
            /_/.:: /. . ./.:: .:: .::_.:: .:_ : .:\_
          ,、丶 .: 7.:: .: '. . . ./. . ./. . . . . . . . .:: .:: .:: .:: \
         //.:: .::/.:: /. . . . /. . . '. . ./. . . . . . \.:: .:: .:: .:: .
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         /| |_// /|. . . . . .: |. ./. . ./. . . . .: .:: .:: |.:: .:: .\.:: .::|
      /.::| |_/ // :|. . . . . . .|:/. . ./ :|.:: .:: .:: .:: .:∧.:: .:: .: ヽ.::.|
      .:: : `¨ .: // :: |. . . . . . .|. ..-/-八.:: .:: .:: .::/  .:: .::.:: .:: .: |
      i :| .:: .: // :: : |. . . . . . .|.: 弋_㌻ 、.:: .: .:/ ―i: |.:: .:: .:: : |
      |八 .:: 〈/.:: .:: :|. . . . . . .|∨     \/ヒッ㍉: |.:: .:, .:: : |
     / ̄\八.:: .: : |. . . . . ...乂 u.          ノイ:/.:: .:: :|
   _〈/~\  ̄\.: 人. . . . . ./⌒       '      /ノ.:: .:: .:: .::.|
.  //'////∧   { ̄V\. . ..:| 、  `   ァ    イ.:: .::/.:: .:: : ,     あははは。
 / ̄`'<///∧   l   ∨,'\. | \      イ )イ.::/.:: .:: : /
__{_    \ /∧      V//人_ >-= 〔 | / ノ イ.:: /.:/      (箒、やる夫に期待してるんだね)
  \     \'∧  ',  ∨//////////|   |     // :/
    \    \}   ',  ∨/// }////|   |   //∧          (けど、やりすぎかなぁ)
     |:\  |    \ 、  ∨\/////,  , /   / ∧
     |/ハ l        \  ∨:///////   /    / ∧        (人の心が分からない、か)
     |// i |     \ ',  V//////   /         /:∧



   そう、箒は超古代の遺物。

   なので、箒は多少?周囲とズレた感性を持っていた。

   うしどりの群れはEランクが対処できる相手ではない。

   だが強化すれば戦えると主張し続け、こうなった。



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535 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:13:44 ID:nAk60Iw90 [25/130]



  __
/.:: .:: .:: :_.::二ニ=‐--ミ
.:: .:: .:ア__ へ.:: .:: .:: :` 、_
  //.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .: :\:ヽ
. '.:: .:|.:: .:: :|.: : .: /.:: .:: .:: .:: .:: .: ∨
.:: .:: :|.:: .:: :|、:|_:/:ノ|.:: .:: .:∧.:: .:: :.
.:: .:: :|.:: .:: .l |/  |.:: :/___i.:: .:: :i
.:: .:: :|.:: .:: :≧==  |/    |.: /〈⌒
.:: .:: :|.:: .:: :|      ヾ=-|:/.:: |
.:: .:: :|.:: .::八 /⌒ヽ    /.:: .:: |         (良かれと思ってやってるんだろうし、正論なんだけど)
\.::人.::: |.:个 _,ノ_  イイ.::.:八
  ` /\|⌒\{L _ ノイ.:: :/         (まあ、おいおいでいいか)
   _{ 竺∨ \\ { ̄ 寸彡
  Y:   {:   ヽ ヽ   }
   }   人 ___}_}_ イ 〉
  /--=彡´   _  ` _)
  {__  -=ニ二二/
  人-=ニ二二二二人




                       .-==ミ、
                   __jI斗=rミ:.:.:.、:.丶、
                  //:.:.:.:.:.:/∧:.:.:∨:.:.:丶、
                  j/:.:.:.:.:.:.:|:.:.:/∧:.:.:∨:、:.:.:.:\
                ,/:.:.:. | :.:.:.: |\ :.: |:.:.:.:.V∧:.:.:.:.:.\
               j{:|:.:.:.∧:.:.:.:.厂jIⅣk:.:.:.:.:′ト、:.:.:.:.:.:.:..、        まあまあ、のんびりでいいじゃん。
                 j从:Nx=ミ、/ ^t以 》:.:.:.:「∨:.\:.:.: ト ∨
              /:.:.:.:.:.《 tり,     / :.:.:.: | 〉:.:.:.:.:.:.:.|∧:′    ゆっくり安全にやろうよ。
              i{:.:.:.:.:.圦   ,  -┐ 〉:.:.:.:. 厂:∧:.:.:.:.:.,  }:i
             .∧:.:.:.:.:. jト、  V__ノ /个ノ/:.:/⌒\:./ ,ノ′     ほら、やる夫、解体と剥ぎ取りの練習しよ。
              ./  \(⌒ji个s。.__. イ__jN/j/   __,) /
                      ィ厂ニニ|「 \___           私がちゃんと監督するから。
                _,r=ニニニ≦j{ニニニj{  厂j∨jⅣ
      _/>ヘjI斗  7ニ>=-ニニ=---=ニj{  / ∨/Ⅵハ
     /´ ´ _ユ  _,/-===ミ ア´ニニニニ./′ ∨jト、_j/斗┐       γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
    ′   r┐ノ´ニニニニ./ニニニニニ/′ jN厂  _. 〈          |   「「……はーい」」
    /    /j {'ニニニニニi{ニニニニ/   Ⅳ_. - ¨  / /       乂__________..ノ
.  〈  . ィ(  {i {ニニニニニニニニ ./ /  .八     /∨
     、  寸{圦ニニニニニノ、ニ/ /   イⅣ         ′
     、   \_  ー=ニニ_ニア´_z≦ ̄¨¨\/[_____〉
       、   j≧r―  ¨ ̄ ̄  厂\__」 jニニニ{_  ,r‐、___
        \_,/ニ{___jI  -――-  __/  /ニ/⌒r‐く^\ \ 7
          寸ア⌒ rf⌒j厂 ̄\_ -┴====・・・・ へ \ \ ヽ〉
         {寸厂 ̄ノ〈 ⌒ー  jr―――r――<¨「 ̄ \ ヽ  ノ
         、  ̄7 jL_     ∨/   ∧==ミ、  `\__   ´
        /≧=j{_j{   ̄¨  ―---r‐r--fhj}
       / /⌒j厂 ̄ ≧s。.,__       | |  j j{
         ./   ∧         ̄]厂厂/⌒¨\
      /     ′\          /∧      ∨ 、
     ./     j{   \        / ∧     ∨/\
     ′          \_      / j}.      ∨/ \
    i{                                \   \



.

536 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:14:00 ID:nAk60Iw90 [26/130]



┌─────────────────────────────┐
│                                              │
│                                              │
└─────────────────────────────┘

┌─────────────────┐
│                            │
└─────────────────┘

┌────┐
└────┘




――――トミヤ役場


            ィ升㍉、
.           ィ升丗丗||心ュ。
≧s。_        `冊冊冊串叮
>x'//フ7ァ‐- ...,,_ 丗丗丗爻ミxミミxュ、 ィzzzzzzzzzzzzュ、                     __  .ィzzzzzzzzzzzュ、
<>x'//////////フ7ァ‐ュ圦爻爻爻爻ミ¨||¨||¨||¨||¨||:|ヨム     lニl  x爻x、xミュ、   lニlイ臣iiム 升|¨||¨||¨||¨||¨||
|l|l|l<>x'//////////////へミ爻爻::i==i===l===l===|ュ|___ x[ニ| |zzzzzzzzzzzzz| |ニ]ヨヨ 。si||==l===l===l===!x、 x x爻
 ̄| ̄ ̄|`¨二ニ=- ュ。_//////へ㍍x|┳━┳━┳━|旦ii7爻ミ| | | | | | | | | | | | | | |zzzzハ旦||━┳━┳━┳|爻爻爻爻
vv|vvvv|ivvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvv||vvv||vvv||vvi||m||iii〒¨| |_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_| |¨〒iii||m||ivv||vvv||vvv||vvvvvvvvv
l:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:||||||||||| |___| |_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_| |__ | |||||||||||:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|
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 T  |  ̄l,_,,/\ ,,/l ̄ |  ̄:l^i、 /ヽ_l_jI斗t≦                      マム/ヽ二,l ̄ |  T  |  ̄l,
 ,.-r_'"l\,,j  /_|/_L,,,/ ゙i,,,_l_ヽ|_。s≦´                                マム /_,j ,,/l`r-./r '"l\,,j/
 ̄  -   ̄   二 -  ̄  。s≦´                                    マム心-‐  ̄ 二  ̄ 二 ̄
三-   ̄  -  -  冂。s≦´                                        冂≧s。-  -‐-   ─ -
-   ̄   - -zzz冂≦´                                              / ̄l\- - ─    ̄
 ̄ - /l ̄\/ヽ ̄\                                                  冂/¨ヽュ二 - ‐-
二ニ=-‐' ̄  ̄ -‐  ̄                                                    ̄ /\/ ̄lヽ- -



.

537 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:14:20 ID:nAk60Iw90 [27/130]



                   _
                ,ィニ`ミ,ィ=::::::::ミ,ィニミ.、
              // /::≧>ー≦ヽ `ヾヽ
               ヽヽ,ィ=´ ̄`:::::::::::::::::ニヽ//
            ,/:::::::;:::::::::::::::::::;::::::::::::、:::ヾ:::\
.            ,イ/:::/::::::::::::; イ':::::::::::::::::ヾ:::::::::::::ゝ
.          /::/::/::::::::::::∠孑::::::::::::/::::::::i::::::::、:::|
          /::::;イ':::レ!:::::|ヽ! /:::::::::;.イ::/::::l::|::::::::::\
.         /::::/:::::::::::ヾ;|゙ィ=ミ レ'´ //レ从ノ!::::::::::::トゝ
       ,'::::::i::::::::::::::::l`        ´ ,ィ=ミ、 j::::;:ル'::!
         l:::::::レ'::::::::ヾ;|           `,彡':::::::';:|
.       |::::::ヾ;:::::::i:::l'l    _ ´    ,イ:::::::::::::::::ヽ
.        ヾ/!:::::ヾ;:::';:|::ヽ   ヽ _ア   彡::::::::,ィ::::::l:::ド、          ナルホドさん、今日の討伐終わったよ。
.           ヾ:::::::ヾミ!:ミ > 、_ , -=!:::::::彡/:::::j|:j
             リ∨|:::,r|';';';';';';';';';';';|、 ∨/ /::彡' ´           これ、カウント用の魔石。
              , イ゙! |';';';';';';';';';';'ノ \
.         , イ    | l';';';';';';';'ィ´   >=- _
      , イ  |    i l';';';'ジ'    /  ,r=-';'≧ 、
.     , イ;'|/ ,  i     ! !ジ,イ   /   /=-≧≧>'´ヽ
  ,. イ≦[;';! /  !     レ'   ,イ    /メ≧>' ´.     ヽ
. / ヤヲ≦|/   i    !   /    /'ジ ´     /    ',
/  ヤ≧>!'    i.    |   '    イジ     /.      ',
.    ヤ≦'     '    !       |'.      イ          '




                __ーニ、 ''' ― ...,,__
                 `、ー、_` - 、 ._  ヽヽ、
                 、ニ_、 `ー- 、 ` ,、、ヽ `ー,
                 `ヽ` ,.‐、 、ゝ´`  `ヽi_, '>
                     i l ゝ' !´  ヽ、   !´
                   ! ,!、'    iT;r.ー' ノ
                     _/'  !          |        はい、ありがとう。
                  ノ人  ヽ  !゛=-, _r‐
'       _____ _ _ ,-'i´ i´  ヽ、.\ ` ー'/             ――――ふむ、伊勢君にしては少なめの討伐量だね。
      ./   ヽ       ノ   \   `ヽ`ー<
   __/      .ヽ    ヽ、   ヽ、  /´.`i.`ヽ、_          やる夫君がいたからかな?
  /         ',     >' ´ .ヽ./ヽ,-!',ヽ、> ` ̄ヽ
../          i    ´ヽ      ヽ ! ',',. ヽ,   '., .ヽ                γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
            :       \     ヽ|  ',.i ゚ i   ',  ヽ            |  リハビリがてら、ですしね?
                    \   ヽ  '.| !    ',   .\          乂_____________..ノ
           ,'          \   ',  | ,'      i    ヽ
   \      ノ                 \ .', .!/  ̄ ` ‐|       \
     !、 _, _∠               `、i'       |.       \



.

538 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:14:34 ID:nAk60Iw90 [28/130]



――――厳格な査定



               ___
             .。s≦ミ:、\ヽ_v}
        _.。s≦  -=≦⌒ヽv/ム
        _.>=-彡 そ __丿 ∨=f ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄≧s。
           -=≦r=ミ:}  f_抖 .〈! {         ,      ヽ
          -=V て      _ 〉.ハ           {/       l      それもそうか。
              Vー,  `==:f’_Vム______/         |
             } ` 、 _/    _r=ニ¨            ./        でだね、今日の素材の方は、と。
            / \     .!/ ̄\             /
   r=ミ ──< | \  `ー‐xヘ}    ヽ             /           どれどれ。
 /   ヽ     .|   丶   √`ト、     ∨        ./
¨       ∨   `>'" \___ト、〈ト、〉     V      ./
        i    \     丶  ||o\    .l   ./
        |      .\   \||  /   .|  /
        |        \   `l   /    |/
       ,′          \   ! / _____  |
      /              \j /     |
 \ x:<                {'       |
   \   \             |()    . ,′








                 __
            _,.。s≦´二ミ:、`¨ニ=- v}
            _>ニ=-ミ:、 _r'⌒`=-vム7
            `≧=:ァ=v.了`iト .,_  .}
            -=ニ,_{ ヽY’u f:ェュ~ fj’
               }∧て      _ .〉             ……やけにボロボロだね。
             _,イ‘,卞 u r- .,_」
          .。s≦' | ∧     ̄¨ニ7。              解体もちょっと粗いし。
     _.。s≦´   /  |   \   >=-'
 .r≦ ̄ミヽ    /_ |∨  ムコ }ヽ ゚。           まさかセンダイへの納入品だからって、
 i      ∨   _>'~| \∧ ∧イ∧\
 {      i   ∧  ∨  /⌒i |マ  \         手を抜いたわけじゃ、ないよね?
 |      |    .∧  ∨ /   .| | oY   ト、
 |      |     ∧  ∨ ,   |./ ./    | }
 |        .〉      \ .∨   リ /    .l .|
 |      |        \ ∨ / /    ,′.|
 |      |         ヾV イ ¨ニ=- /   |
 |      |     i     { ()     /   .|



   大都市センダイは財政破綻したが、トミヤは未だに管理下におかれていた。

   そのため、一定期間ごとにセンダイへ『税』を納めることなっている。

   だが、センダイよりトミヤへ具体的に何か形のある支援があるわけではない。

   住民の多くは何の手助けもしないセンダイを寄生虫と嫌悪していた。



.

539 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:14:56 ID:nAk60Iw90 [29/130]



   当然だが、自治体運営のノウハウやインフラ整備方法など知的財産の提供はされている。

   しかし、それが全ての住民から理解を得ているかといえば……否であった。

   目に見えない無形の資財ほど、蔑ろに扱われるのは世の常である。



               _r――-ミ_
        r‐=ァ -―‐\. . . \. .``丶、 / ̄ ̄:\
         //. . . . . . . . . . . . . . `、. . . . .\::_:: :: :: ::\
       /. . . . . . ./. .|. . ..i. . . . . .`、. . . . . \\\:: :: ::\
        '. . . .|. . . . /. . .|.._|. . . . . . . .. . . /. . ヽ}:::::: :: :: :: :ヽ
     .: . . . j|. . . / " ̄\. |. . . . . . . .i/. . ./:: ::::::::i :: :: :: :: :.
      i :/ . 八. . .{ xァ==ミ |. . . . . . . .|:: ::/:: :: ::.i::::::|i : :: :: :: ::.
      |八. . /.:\:.   沙' |/. . . . . . .|∨:: ::/.::.:|:::::八:: |:: :: : |:.
       |∨. ._.ノ\    ノ . . . . . . . ノ.:: .:: .:: .:: |∨:: ::.::|:: :: : | :.
       |.:: ∧      ⌒ i. . . . . /.:: .:/.:: .::/:| |:: :: :: |:: :: : |i:.i
       |.:/.:八 __  .u  |. . . . ∧.:::/.::: イ | |.:| |:: :: :: :: :: ::.:|l:.|      いえ、そういう訳じゃ。
       |八. .∧:::ノ      |. . . ./ ∨.:/ i |.:| |.:| |:: ::: :/:: :: ::.|l::|
         V/∧       |. ./   ∨( ⌒)_彡イ:: ::./:: :: :: :八|      ちょっとやる夫が危なかったんで
          ∨  、_,. ― イ_____|⌒ ノ.:: .::|:: :/:: :: :: :/
                   |二二二二ニ| ⌒7.:: .::./:: :: :: :,          私がつい手出ししちゃいまして。
                  人二二二ニ 人_⌒):/).:: .::/
                 /二二二 // ̄ ̄\ /⌒´
            -=//二=-  / /二二二二\
        /二二/ /=- //|   ,二二二二二ニi
      /二二/  /__//ニ:|  l二二二二二ニ|




                  ○
         ___   .//
        /ノ|||| ヽ\ //
      /( ○)  (○)//
    :./:::::\(__人__)i⌒)、 :
    .|    | |r┬-|./フヽ.`i         あと解体はやる夫がやりましたお……。
     \     `ー"// .ノノ
     (  i    .//  イ:        下手糞で申し訳ねーですお。
      .\ .\,. //  /
       | `ヽ、 ⌒) |
      ; :|   //''" /;
     '  \ //  / :
      , :/,.//\ \ .
     ; し'// ' :| | ;
       //     ⌒
       ~




.

540 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:16:04 ID:nAk60Iw90 [30/130]



                    ___,,,,----- 、__
              _____,.. -‐''''´‐‐''´___Z ヽ\`Tー-1
              `ー-.ュ____,    ̄コ-、_i- 、丶 /└!
             -=´、ニ----ァ  (_     `''ー'ヒ「
              -=ュニラ´,rニヽ ,「 .u'''ー-、_ 、 |'
               ̄'ー、_ __」⌒!.V'    ー┬「'´∠!
                  ゙iN゙i ユ;. ゚    ̄   tf      そういうことならいいんだよ、初心者だしね。
                 ,r.ァx-ー┐  。 .     ' rク
               _/ ! ゙t i ヽ   r___ー─‐イ        ただ、どうしてそんなにボロボロなのかな?
          _,,.. -‐'´ /  l  ヽ|   ゚ 、.   ` ̄了
      _,,,. -''´      /   .゙i,   \   `ーァ、....ノ           傷らしい傷は見当たらないけど。
  ._,r‐''''~`ヽ、      ,'    ',   .ゝ--ァ'''!^!
 /        .ヽ     ''''ー-=- ト、  / ̄`゙i | t'、
..l         ',    ,.-''´   い,/ヽ  .∧ |. ヽ\
.j         ;.    ヽ、     ',   〉‐イ ''|\-'  \
|             ,      \    .゙,  !  ゙! .| oヽ,   \、
|             |      ゙ヽ   ', .j  .! j  ./    ! ヽ
|          j        \  .', ,'   | /  ./    ,' .!
゙!            /           \ .Y    y   /    .,'  |




                   __,, ,,__
                _,斗ヤ⌒     ̄⌒ ''ー-
           /      U     J
              /     ,《ミ、  ‐- ,,_  _,, -‐
          /    三{{ }}       ̄   u
           |   三三 ヾ彳      /⌒ヽ           箒の魔法で強化してもらった反動でして。
           |   三三三=          )
           |   三三三二=   ――〈           は、ははは。
           |   三三 ,.《ミ、           )
          i    三{{ }}  U   \___ノ



   軽い強化で疲労困憊のやる夫は口を濁し、誤魔化した。

   本当は剣である箒が持つ機能で強化してもらったのだが、言えはしない。

   意思を持つ武器など、規格外の稀少品である。

   国の研究機関でも、喉から手が出るほど、欲しがる位に。

   トミヤでこれ以上余計な波風立てないために、

   やる夫達は箒の正体を隠していた。



.

541 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:16:20 ID:nAk60Iw90 [31/130]




         ____
        /     \   ヒョコ
      /  _ノ  ヽ、_  \
     /  o゚⌒   ⌒゚o  \      こんな体たらくで、伊勢にも迷惑をかけてしまう。
      |      (__人__)     |
     \     ` ⌒´     /        私は本当情けない男です。
      >    / )ヽ   <
      (  \ / __ハ ) /  )        屑は屑らしく死んでお詫びします。
      \  ゙  /ヽ ゙  /
         \_/   \_/





          `ニー--、,.,.,.,._
          `ニ二ー-、ミミ、,.、,`ヽ__
          `ニ二ー-ミr'"  `^i'Z /_
           ヾミfa`i  `ォ,、,.,ノ'   /
             レ' > u ゙ー _!     \
         _ ,.イ ゝ、 (ニ=/   ヽ ̄
   ,. -‐''" ̄..:::::;;;;|ヽ`ー-、` ァ<            え、いやそんな必要は全く無いよ!?
   f::::::::::::;;;;;;ヽ;;;;;;;;t;;;;ヽ   フヽ ゙t-、..__
   |:::::::::::;;;;;;;;;;};;;;;;;;;;;>ヽノ 〉-、|\:::::|ヽ      Eランクなら、こんなもの――――って、え?
  .|:::::::::;;;;;;;;;;;;レ;;;;;;;;;;\;:::ヽ |  ||。<;;;;;|::::|
  |::::::::::;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;\;;ヾ  l /;;;;;;;|::::!
  |::::::::::;;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ヽ//;;;;;__ |;:::|
  .|:::::::::::;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;:::j;;;;;;;;;;;;;;;;V/;;;;;::T゙┤;:ヽ
  |::::::::::::;;;;;;;;;l;;;;;;;;;::::i;;;;;;;;;;;;;;;;;/o;;;;:::::l:::!;;;;;;;:ヽ




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542 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:16:36 ID:nAk60Iw90 [32/130]








                       γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
                          |   ……やる夫君が、二人?
                          乂______________..ノ





                 __
                 /ノヽ\                            ____
             ;/(○)(○                      ni 7     /⌒  ⌒\
               :|  ヽ (_人_)|;                 l^l | | l ,/)   / ( ゚ )  (。 ) \     n
             :\  |. ⌒ /;               ', U ! レ' / / ::::::⌒(__人__)⌒:::::\  l^l.| | /)
               /  く、´                  /    〈 |       ヘ  /      |   | U レ'//)
              ;|  \\_                        ヽっ     ` ⌒´    /  ノ    /
              ;|ミ  |`ー=っ               /´ ̄ ̄ ノ           \rニ     |
                                                             `ヽ   l




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543 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:17:01 ID:nAk60Iw90 [33/130]



               _r――-ミ_                       /\
        r‐=ァ -―‐\. . . \. .``丶、 / ̄ ̄:\      /  /
         //. . . . . . . . . . . . . . `、. . . . .\::_:: :: :: ::\      \/ />
       /. . . . . . ./. .|. . ..i. . . . . .`、. . . . . \\\:: :: ::\      </
        '. . . .|. . . . /. . .|.._|. . . . . . . .. . . /. . ヽ}:::::: :: :: :: :ヽ    ┌─┐
     .: . . . j|. . . / " ̄\. |. . . . . . . .i/. . ./:: ::::::::i :: :: :: :: :.    └─┘
      i :/ . 八. . .{ xァ==ミ |. . . . . . . .|:: ::/:: :: ::.i::::::|i : :: :: :: ::.
      |八. . /.:\:.   沙' |/. . . . . . .|∨:: ::/.::.:|:::::八:: |:: :: : |:.
       |∨. ._.ノ\    ノ . . . . . . . ノ.:: .:: .:: .:: |∨:: ::.::|:: :: : | :.
       |.:: ∧      ⌒ i. . . . . /.:: .:/.:: .::/:| |:: :: :: |:: :: : |i:.i
       |.:/.:八 __     |. . . . ∧.:::/.::: イ | |.:| |:: :: :: :: :: ::.:|l:.|
       |八. .∧:::ノ      |. . . ./ ∨.:/ i |.:| |.:| |:: ::: :/:: :: ::.|l::|      あ、エンヴィー、ひさしぶり。
         V/∧       |. ./   ∨( ⌒)_彡イ:: ::./:: :: :: :八|
          ∨  、_,. ― イ_____|⌒ ノ.:: .::|:: :/:: :: :: :/        センダイから戻ってたんだ。
                   |二二二二ニ| ⌒7.:: .::./:: :: :: :,
                  人二二二ニ 人_⌒):/).:: .::/          トーキョーも行ってたんだっけ?
                 /二二二 // ̄ ̄\ /⌒´
            -=//二=-  / /二二二二\
        /二二/ /=- //|   ,二二二二二ニi
      /二二/  /__//ニ:|  l二二二二二ニ|





                 __
               /:.:.:.:.ヽ
              / :.:.:.:.:--ヽ__
               /:.:.:.:/ <:.:.:.:.:.:.:.:.:.:≧o。、
                /:.:.: //:.:.:.:.:.:.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:.:≧o。
            /:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
            {:. //:.:.:.\:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:/:.:.:.:.゚。
            i:/ {:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:. /:.:.:.:.:.:.:゚,
              / i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. {:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:丁㍉:.:.:.:.:.:.:.} ‘,
.             /  :|゚,:.: : /⌒i:.:.:.:.:. |:.: : /:| / iヽ:. : /: : }
            /   | ゚,: /   |:.:.:.: : |:.: / リ__ :|: : /:.:. : i
.           /    :| ゚,ヘ   |:.:.:.: : |:./ ¨ミt、:{/:./:.: : /
         /<   : ∧:. ヽ  :|:.:.:.: : |/       _ /:. ,イ
         /:.:.:.:.:.:7/  } } / ゝ!:.:.:.:.:. |      ヽ /:.:.|
.        /:.:.:.:.:.: ゝ、_i //    l:.:.:.:.:. |   r , /:.:.:.:.:.:.:|                  マンティコア
       /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /:/、     ゚,:.:.: |    .:.:.:.}:.:.:.:.:.:.:.|        ふぅん……『変身』か。
        /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : //  ≧o。、,:.:.:| 、/}:.:.:/:.:.:.:.:.: /
.       /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : /≧o。、   ゚。: !   // }:.:.:.:.:.:/         珍しい能力だな。
     /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./  ̄≧o。:\    ゝ|  /´  :i:.:.:./
     /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./---- 、    \/\  {\≧o。 :|/
.   /:.:.:.:.:.:.:.:.:. /       ヽ   ヽ///:{{ マ',\ ヽ
   /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./         ヽ  Ⅶ/:i i マム ヽ ゚。
.  / .:.:.:.:.:.:.:.: : {            \  Ⅶ/! ! ゝ }//\
 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i           } ∨≧o。二ニ=‐、 \
./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : ∨           i  \.//////   ヽ



   ナルホドの驚きとは対照的に、女性二人の反応は冷めたものだった。



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544 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:17:19 ID:nAk60Iw90 [34/130]



            ,..r、「ヽヘヘ`ヾミ、
           // /| |ヾ/ゝ::'、ヽヾゝ
          /// /kl:ゝ---ゝ::lヾ、ヾゝ、
         ///i /≦弌 气ア、ゞ ;;;;;ヽ\ ロ 囗      久しぶり、伊勢……なんだけどさぁ。
        / / l /|ゝ''ヘ:ヽ   ヾミ ',;;;;;ヽヾ [] ロ
        / //::l |::(!.u ,.ゝ匕ノ ,i|'´;', l;;;;;;ヽ ロ  \        あの、一瞬で正体を見抜かれると自信なくすんだけど。
       / / /:::l l:::イヽ `´\ ノ.:|;:|;;;', ';;;;;;ヽヽ \
      / / /:::::| |:l |::i`:ト--‐ゝ:┘|;;;;;;l l:;;;;;;:ヽヽ ヽ.        やっぱり入り方が拙かったのかな?
   ロ 囗  /〃:::/| |:|/::l「::::::;;;;:::__:-::ゝ‐-i ゝ;;;;;;ヽトミ \
   [] ロ i イ//::::N;l |:!/イ::::::::::::::::::::::/ヾ ゞi ヽ;;;ヽ',ヾ  ':,      それとも変身に粗があったかい?
   ロ  / //|//::::l l;ノ! /::::::::: /:::::::::::::l   ヾ  i;;;;ヽ',ヾ  ヾ,
   / / |/i::::::l / l./:::::::::::ノ::::::::::::::::l ,.::..、|  l;;;;;ヽ',ヾN ヾ,
   / /  |l:|::::::l | /:::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ:'.、 | ヽ;;;;;;l ', ゞ ヾ.





                  , --------、____
              ____,/三三三三\\}/{
              <三三三三/⌒⌒\}__/7
              <三三三三〉U --、__} }┘
                <三/⌒∨u ‐┬  rテ
                  }人(_}  u  ̄ , ∨        変身なんてスキルを持ってるの、
                /∧ 人u  ____/
.             //  { ∧    └─‐ /          ここじゃエンヴィー君だけだからね。
        __,.  イ /.   {  \  >r一' °
    /´ ̄ ̄\    \  {     / ̄} |\ o          そりゃ、わかるよ。
   /       ,  / ̄/∧\/{.  ̄}_l  }\
    {        }   \    ∧ 人__//ト、_}  \



   トミヤからセンダイ、そしてトーキョーへの納税には

   高ランク冒険者が護衛につくことが決まりとなっている。

   内陸方面は開拓が進んでいるとはいえ、一つ街道を外れればモンスターや夜盗などが潜んでいる。

   輸送するものが税である以上、万全を期すのは当然であった。



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545 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:17:39 ID:nAk60Iw90 [35/130]



――――女の勘は鋭い



                                      __
                                 __/.:: .:: .: : \
                            r=====‐-ミ.:: .:: .:) .: .: |
                            |L__:ァ'": : ̄ ̄: :``丶、.:/:∧
                           /.:: ̄.::/: : : : : : : : : : : : : : \.:: i
                          '.::/ :/.::{.:,、丶`.:: .: ̄ ̄\ .: ): ヽ|
                        / .: '.:: :/.::/.:: .:: .:: .:: -― 、.::|.:/.:: .: |
                        .: /.:: ://.:: .::,、丶`.:: .:: .:>.:: .――-ミ
                         |/.:: :/:'.:: .: / .: \ :: / .: /.:: \ .:: :|
            r―-- ..,_____{-ァ7.::/.::/.:: ミメ/∨.:: /.:: .:: : }/.: .: |
          //∧ \     /i/::::::::{ { :/.:.,: i:: ヒzツ}  '.:: .:: .:: .:: .:: /.:: .:: ,
           /:///:::| | |\   ii|::::::::八 ,:|.:/ |/    {/.: .:: .::/.:: / .: .: .∧   サラリ
        ∧i::://:::/| |   \  ii|::::::::::::: 、|  {        {.::\/.:: /.:: .:: .::' :: .、
         〈   、/::://| ,. . . ./  ii|:::::::::::: :込  、    ' 〈沙) /.:イ.:: /.::八.::〈 \
          、  \://| . . /     ii|::::::::::::/:::::ii>   _..ィ´ ̄7: .: /.: : /.:: :): 〉     え、気配が違ったからだけど。
        /:\    ̄}/-‐===-ii|::\_::::__ii/    }  人.:(::/|.: / .:: .: / }.:/ }/
        .::::::::::::: ―/. ./  -―八::::::::::: ii/    }:|/||.:: :(八.:: .:/| / :/
       ∧::::::::::::::/i. :'         }i::::::::ii/   \/||/:八 (⌒ \( :/
        /  ー=::7. /         }i:::::ii/   \ ∨ ̄} \






               {:(⌒ヽ ∠二二二二\::::::::',
                |::∨/::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ:::}
               ',/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
               /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..
             /::|::::::::|:::::::::::|:::::::::::i}::::::::::::::|::::::|::::|::::::.
.              .:::::::|::::::::|:::::::::::|:::::::::::i}:::|:::::::: |::::::|::::|::::|::}
.               |:::::::|::::::::|:::::::::::l::::::::: /::i|:::::::: |::::::|::::|::::|::|\
              /|:::::::|::::::::|:::: /|:::::: /::::::|:::::::: |::::::|::::|::::|::| :ハ
.             / :|:::::::|::::::::|::::::! |:::::/ :::::::| \_」::::::|::::|::::|::| / }
            /⌒|:::::::|:::::斗‐┼十\:::::::丁¨´\{:/ :::|::::|::| /ノ
             \_.|l::::::|:::::::乂八ノ   ヽ:::,ィ乏{厂}〉::::|::::|::|_厂   スラリ
             |l::::::|:::::〈{て)::了     ヽ乂ツ  |::::::|::::|::|:\
               八::::|:::{∧.乂ツ      ""  :|::::/ :::|::|::::::::..
            / ∧八:: ∧ ""   ′       ムイ:::::::Ⅳ::::::::::::.        固有の精神波長が異なっていたからな。
.           / /::::(::::::\:::..           / |::::::::|:::::::::::::{、:::.
          / /:::::/ア:::::::::::: >  .   O    イ  |::::::::|::::::::: ∧\\
            / /:::::::| {/ )、:::{::::/ r弋:、 //ヽ 八 ::ノ:::::::::::::∧ \\
        / /:::::::: |   ´ ):::乂─|  ><    /:::/:::::::::::::::::::∧   \\
.        / /:::::::::::∧  / ノ} // ::| /rfニ}ハ  //∧<:::::::::::::::::∧   ヽ::',




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546 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:18:02 ID:nAk60Iw90 [36/130]



   天稟、ギフティッドと一口に言うが、その才は様々である。

   人よりも成長が早い者や、特殊な能力を持つ者など。

   ある程度の傾向はあるにしろ、人それぞれであった。

   ただ、彼らの中でも人の枠を越えやすい成長型の方が上と看做される事が多い。



          , -'´、⌒ヾ;;;::l::::::`ヽ、⌒`ヽ、;;;`ヽ、
        , - /.::ヾ;;;| \/``ヽ、:::..`ヽ、;;;;;;;;ヽ;;;;;;;\
      ,-'´//.:::::/ヽ;;;:', :::::{\:::::\::::::..\;;;;;;;;\;;;;;;,\
    , '´/::::/::::::/:::::r''ヘ :::',--ヽ.::::::ヽ:::::::::.丶;;;;;;;;\;;;;;;,\
  /, /.://:::::::/::::::k @', ;::l:= :@ヽ:::::丶::::::::.. \;;;;;;;ヽ;;;;;;,\
.///::/::::/.::::::/;::::l:|   ヽ:::l/  ヽ::::.ヽ;::::::::::.. ヽ;;;;;;;\;;;;;;;;'.,
/ /:::://:::l .::::://::/|:l=、―、:::l---,=‐ヽ::: :N,:::::::::::. ',‐…''''‐‐-.、..
  /::::/::/:::l .::::/ l :::h代‐t;-ミ ',:::',.´f‐t:;弌::::.ヾ>、::::::::. '、
 /::::/::/:::l. :::::l,.:」:::㏍:!  ̄  ヽ::',  ̄  ヽ::::.':, ヽ:::::::::. ',
/::::/:/::::| .:::::l .|:::! l::| u.    l ヽ::',    ∧::::...', ヽ:::::::::::',         なんだい、それ……。
:::://::/:l:::|:::::::l  |:::|: ',:l、  __!,,,,.'、:',-ィ ,/;;;lヽ::::.', ヽ::::::::..',  /
:://:/:;イ::|l::::::l  :|:::|ヽ';l i\ヽー---‐;:</;;;;;;レ'ヽ:::.',  ヽ:::::: ',' ´        やっぱり真正の天稟は違うね。
/.,':// l:::|!:::::l  l:::| `l!,」;;;;`''- 、... -'丶:;;; ,,,;l ヽ:: ',  _〉:::::: ',''i¨゙
. ,':/l |::i l:::::|  ',::|  ',/,,,,ヽ、;;;;;;;;;;;;,/ゝ;;;;;;;;;', ヽ:::', / 〉:::::. l:::l〉      そっちの君は……なんだい?
. l::| | .l:::| |::::|   ',:|  ./!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;ヽ,  ',::', / ',::::;レ;;;;
. |/ .:l::l ',:::::l  \':l /;;',;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\/!::',イ  /;;;;;;     見ない顔だけど。
/ .::::::',;l ',:::', / ヽ'' , -;',;: ´;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;丶',::リ /;;;;;;;;;;;;;








     ____
   /      \       (本当のことは言えねーし、誤魔化さねーと)
  /  ─    ─\
/   (=・=)  (=・=)\      あー、メイジの箒だお、やる夫の親戚。
|       (__人__)    |
\      ` ⌒´   /      で、なんの用だお? 人の真似なんかして気持ち悪い。




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547 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:18:17 ID:nAk60Iw90 [37/130]






            , -'´:/Y,r=ミ::::::::;へミミヽ、‐、
          , -' ::::/.:::///:|:::!:::::::::ヾヾ、:、:::::..\
        , ' :::::/.::;:イ:/=l:::;|‐-->:、ヽ\::::::...\
       /::/:::/.:::/ /.:/   l::::l---、ヾ '、:\:::::::::. ヽ.
     ///::/.::::::::| i:::|   :|::::ト:,、/' ヾ;ヽT:ヽ:::::::::...ヽ,
    /:'////.::::/⌒!rイ;トニ戈‐-!:::l、_   ヾ;;':、',丶\:::::::.ヽ
  /:´///  .:::::i  } /;l ヾツ;、.l::::l ,, ≧‐-、!:::;;ハ:::ヽ \::::::.',      安心してよ、二度としないから。
. // // //イ.:::::::/!ゝ  i::|   ̄:::::',:::l::ゞ'孑 /)|;::::い::::', ヽ:::::::',
/ //  ///.:::/::/|:::::「? |:|      ヽ:',   /イ::| l::::い::: ', ヽ:::::::l      キモ過ぎて。
  /   /// .:;イ:::l l:ハ::| l |:| fr、,,_ ノ ヽ:l ノ:!|:::| l:::::い:::::l  l:::::::l
. /   // i .::/ i::| .l:ハ::|.l、l:| `` ー-='ヽ::<:ト:| |:::| l::::::い::::l  |:ト;:::l     わざわざ白デブに話しかけたのは
/   // /.::/ |::| lハ:ノ,.|;|;` -、_,.. ィ'´ ト:V!;l l:::| l ::::l ヽ:::l  l;|ヽ:l
   i:{_,/::/._,.」;;i,- '´,,,;;;|:|ヽ;;;;;;;;;;;;;;;/|  l:ヾ,!| !:|  |:::::l i::::|  l ',:|      たちの悪いタカリが目障りだったからだよ。
   /'´ i;/    `ヽ:::==!:|;;、ヽ;;;;;;;;;;,!|、 |:::トゝ. l:|  |::::! l::::l  |
  /  //      i:::::::;;;;l|;;;;;;;;;;;;;;、;;;;==、i_」ゝ,|:|  l:::| |::::|  |
  i   |!       l:::::::;;;;l|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ l¨`‐ヽ l:| l::::l  |
. /   |!  -‐‐‐-、 |::::::;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\l   ', |:| |:::::|  |
/    |       ノ:::::::::;;;k;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ   i |




             /.:: .:: .:: .:: .:: .:: .::}
                 '.::,、丶`.:  ̄.:: :`:<――― ミ
             //.:: .:: .:: .:: / ̄ ̄ ̄\¨¨¨ ヽ\
         -―――.:: .:: .:: .::/⌒ヽ.:: .:: \   〉 〉
        / . . . . r‐ァ.:: .:: .:: .:: : \.:: .: \.:: .: \/ /
        〈:|. . . . /. . . .:: .:: .:: \.::\.:: .: \.:: .::∨
         |. ../. . . . ..:|.:: .:: .:: .:: `、 .:: .:: .:: .:: .:: .:\、
       /|. ,. . . . . . ...:|.:: .:: .:: .:: .:::ハ.::.i\ : :i.:: .:: :. \、
      /. ..:|/. . . .| . . /:|i:: .:: .:: .: : , -i.::|―ヽ:|.:: .:: .::.  ))
    / /. |.:.:/|. .| -/‐八.:: .:: .::.::/ 斗r云㍉:|.:: .:: .::i/           タカリって、やる夫が?
    i.:/. ..:/|./..:|. .|..: ィャ云ミ .:: .::/〃乂 ツ .:: .:: .:: .:|
     j/. . /八. . |. ..:《 乂 ツ \/    ¨¨´ノ:/.:: .:: .: |__          それは随分な言い草じゃない?
      |. ./. . . \|:人∧`¨´     、     ⌒7:/.:: .:: :j|  |===へ
      |:/|.::|.:: .:: .:|.:.:|.:込             ィV.:: .::/ 从   ;_∠_| \
     ' 人:|.:: .:: .:|.:.:|:八个 ,_  ´  `  / |,.:: .::, }/ |  |_/_|   i
        人.:: .:: |.:.:|'    ノ  〕ニ=‐- ' / |.::/ii|  |  |_∠_|   |\
         \.: |.:.:| /ヽ  |i|::::〕 ̄::::::::::|/::::|ii|  |  |_//   {コ  ̄ ニ=-
           ヽ::::/   |   |i|::::: \::::::: /::::: |ii|  |  |_/. . . . . \../    \
        _r<    |   |i|――::}_':::::::: |ii|   |  ̄ ̄} ̄ ̄ ̄ ̄        ヽ



.

548 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:18:52 ID:nAk60Iw90 [38/130]



        .___
     /)/ノ ' ヽ、.\       ……んにゃ、その点に関しては、事実だお。
  ./ .イ '(ー)  (ー) \
  /,'才.ミ)  (__人__)    \     今日の討伐で、やる夫が倒したモンスターは一匹もいねーお。
  | ≧シ'  ´ ⌒`    u.   |
  .\ ヽ           /     解体はやったけど、下手糞だし。








             / ..:::::::::::::/rミ::::::::::::::::::::`ヽ、
           ,-'´ . ,-'´/)r トヽ、::::::::::::::::::::::::\
         /  :/ /:/.::::::/.:::l ;::l:::::::::::::::::::::::::ヽ:\
        / :/ /:::/.:/¨/.::/ l ;l ヽ\::::::ヽ:::::\ミ:、
      / .:/ /::::/.:::/、 フ.:::/  l :l: : l:::ヽ::::::ヽ ::::::\ミヽ
     / :/ /;::/.:::::/_::/.::/__', ヽ,、」:ヽヽ;:::::\、::::::`ヽミ-、
    / .:://:://.::::::∧气/.::/、_ィヘ'ヱ、ヽト、:\ヽ::::::\'、:::::::::`-、-
    / ://:/ /::::::/ ',/.:/      ヽゝ,ノ;:ヽ '、:ヽ;:::\ 、:::::::::::::ヾ
   / .:/ /;/  /::::/ l:::| /./l       \ヽ:::::::\'、:.\::::ヽヽ;:::::::::::      にしては反省の色が見えないよねぇ?
  / ::/ /::/  /:::/:! l::::|/.:;イト、_ ......,,   ノ /\\::::::\、::\::::\ヽ、::::
  , ://:::/  /::/::l l /.:/ l::| ',::`‐、__,, - '´、'´;;;;;;;\' 、::__ヾ、::\‐、::`ヽ、       トミヤのお荷物。
  i .//:::/  i:::/::::l  /./  l::l ゞ/ /;ー'´;;;;;;;;;;;;/-``-、_ヽ.ヽ::::\\::::-
  |//::::/  /:;イ:::| /∧:!  ヽ/  ノ;;;ヽ;;;_ィ;;/     `ヽ、!:ヽ:::::\`ヽ      皆に迷惑かけてるって自覚、ホントにある?
  |/:イ::l   !:/|:::::| // ',:',  i  /;;;;;;;;;::::;;;;;;;/        l::::::::::::::::``‐
  |!/|:::|  |:/ |:::::|/   ヽ:、 ヽ /;;;;;;;;;;;:::;;;;;;;;;i     . : : : : l.、\::::::::::::
  |:| l:::|  |  l:::::|     ヾ.  Y;;;;;;;;;;;:;;;;;;/   . : : :: : : ::: ::l::\`ヽ、::::
  l::| l:::|  |  |:::::|      \ !;;;;;;;;;;;;;/     . : : : : :_: : :|.、:::\ `‐
  ハl ',::|    l:::::l        ',;;;;;;;;/      . : : : :/: : :ノ!::ヽ\:\
 ハ! ヽ:l    ヽ::l        |;;;;/      . : :∠二‐'´;;;;!::::::\ \::
    ヽ!    ヾ:!     , ‐'' ¨     . . .: ::/;ノ´;;;;;;;;;;;/、:::::::::\ `
      ヽ     ヽ  , ‐'´      . : : : :∠;;;;;;;;;;;;;、- 'ソ:::ヽ\::::::\
          , 、- '´       . : '´:/  : : : ̄: : :/ ヽ::::\\:::::::




.

549 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:19:11 ID:nAk60Iw90 [39/130]



   エンヴィーがやる夫に詰め寄り、睨め付ける。

   役場の空気が一段冷えた。



   /::::, イ / .:::::::::::::/.:::::/O、_ / .::::::/::|:::::::; |:::::::::::: ',
 /::/ //.:::::::::::::/.:::::/  | `/ .::::/ ::::::|::::::::: |:::::::::::: l
'´:/ /:::/ .::::::::::/.:::::/    | / .:::/`ヽr‐!:::::::: l::::::::::::: |
  /:// .:::::::::/:.:;ヘ、ト、    | / :::/-‐'^ー|::::::::: |::::::::::::: |
 /:::/ / .:::::::::/::/l| fァ! ヽ、   l/ ::/  :::::::|::::::::: |::::::::::::: |
/:::/  /..:::::::/:/ ヽ、ー'、   lー、/:::/   :;::::|:::::::: |:::::::::::: l:   いいか、白デブ。
/  / ::::::/:::::/  ::::ーヾー'   /:::/ヽ、_ ::::::::|::::::: |::::::::::: |::
  / :::::/:::/:l   ´ `⌒  /:::/ーz‐rァ‐‐、|:::::::l|::::::::::: /:::   伊勢は優しいから言わないだろうから言ってやるよ。
  /.::://:://::::|        /:::/:::ー、ヾ:::::ア|::::::| !::::::::: r--
. /:/ /::://:::::::l     ..:/  l::/    `ー-イ::::::l |::::::::: /⌒    貴重なギフティッドの手を煩わしてんじゃねぇ。
//  /:::://::::::::ヽ   ::r'    l:/       ::|:::::| |:::::::: /〉: :
/  /:::://:::::::::::::ヽ ヒゝ、 _''  l:|      ``::|::::| l:::::::: /' ,ノ     皆、お前みたいに暇じゃないんだ。
l_ /|:://:::/:::::::::::::ト、`ヽ、ヽ`_|:ト、__    :|::::l l:::::::: /r:::: |
 /-、!_l:::::|:::::::::::::/ヾ、   `ヽ|:f--、,_ 二ア..:::l:::レイ:::::::/ |:::: /    お遊びに付き合ってる余裕なんてないんだよね。
'、|   _>---ノ;;;;;;;ヽ、._ |:|`ー--' ´,、-‐'´ |::/::::::::/| |:::::/|:
  ' ´;;;;;;;;;;;;;;;;ノ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;1|  ̄ ̄: : : : : :イ;l::::::::/イ/:::/ノ::







――――トミヤの実情



          , -'´、⌒ヾ;;;::l::::::`ヽ、⌒`ヽ、;;;`ヽ、
        , - /.::ヾ;;;| \/``ヽ、:::..`ヽ、;;;;;;;;ヽ;;;;;;;\
      ,-'´//.:::::/ヽ;;;:', :::::{\:::::\::::::..\;;;;;;;;\;;;;;;,\
    , '´/::::/::::::/:::::r''ヘ :::',--ヽ.::::::ヽ:::::::::.丶;;;;;;;;\;;;;;;,\
  /, /.://:::::::/::::::k @', ;::l:= :@ヽ:::::丶::::::::.. \;;;;;;;ヽ;;;;;;,\
.///::/::::/.::::::/;::::l:|   ヽ:::l/  ヽ::::.ヽ;::::::::::.. ヽ;;;;;;;\;;;;;;;;'.,
/ /:::://:::l .::::://::/|:l=、―、:::l---,=‐ヽ::: :N,:::::::::::. ',‐…''''‐‐-.、..
  /::::/::/:::l .::::/ l :::h代‐t;-ミ ',:::',.´f‐t:;弌::::.ヾ>、::::::::. '、
 /::::/::/:::l. :::::l,.:」:::㏍:!  ̄  ヽ::',  ̄  ヽ::::.':, ヽ:::::::::. ',         クソみたいなセンダイとは違って
/::::/:/::::| .:::::l .|:::! l::|      l ヽ::',    ∧::::...', ヽ:::::::::::',
:::://::/:l:::|:::::::l  |:::|: ',:l、  __!,,,,.'、:',-ィ ,/;;;lヽ::::.', ヽ::::::::..',  /    こっちじゃ集団での請負と、
:://:/:;イ::|l::::::l  :|:::|ヽ';l i\ヽー---‐;:</;;;;;;レ'ヽ:::.',  ヽ:::::: ',' ´
/.,':// l:::|!:::::l  l:::| `l!,」;;;;`''- 、... -'丶:;;; ,,,;l ヽ:: ',  _〉:::::: ',''i¨゙    Cランク以上のベテランが指導・監督するのが決まり。
. ,':/l |::i l:::::|  ',::|  ',/,,,,ヽ、;;;;;;;;;;;;,/ゝ;;;;;;;;;', ヽ:::', / 〉:::::. l:::l〉
. l::| | .l:::| |::::|   ',:|  ./!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;ヽ,  ',::', / ',::::;レ;;;;   これが雑魚たちの生存率向上の要因だ。
. |/ .:l::l ',:::::l  \':l /;;',;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\/!::',イ  /;;;;;;
/ .::::::',;l ',:::', / ヽ'' , -;',;: ´;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;丶',::リ /;;;;;;;;;;;;;



.

550 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:19:39 ID:nAk60Iw90 [40/130]



            , -'´:/Y,r=ミ::::::::;へミミヽ、‐、
          , -' ::::/.:::///:|:::!:::::::::ヾヾ、:、:::::..\
        , ' :::::/.::;:イ:/=l:::;|‐-->:、ヽ\::::::...\
       /::/:::/.:::/ /.:/   l::::l---、ヾ '、:\:::::::::. ヽ.
     ///::/.::::::::| i:::|   :|::::ト:,、/' ヾ;ヽT:ヽ:::::::::...ヽ,
    /:'////.::::/⌒!rイ;トニ戈‐-!:::l、_   ヾ;;':、',丶\:::::::.ヽ
  /:´///  .:::::i  } /;l ヾツ;、.l::::l ,, ≧‐-、!:::;;ハ:::ヽ \::::::.',
. // // //イ.:::::::/!ゝ  i::|   ̄  ',:::l ゞ'孑 /)|;::::い::::', ヽ:::::::',
/ //  ///.:::/::/|:::::「? |:|      ヽ:',   /イ::| l::::い::: ', ヽ:::::::l
  /   /// .:;イ:::l l:ハ::| l |:| fr、,,_ ノ ヽ:l ノ:!|:::| l:::::い:::::l  l:::::::l    集団行動での討伐能率上昇、いざというときの保険。
. /   // i .::/ i::| .l:ハ::|.l、l:| `` ー-='ヽ::<:ト:| |:::| l::::::い::::l  |:ト;:::l
/   // /.::/ |::| lハ:ノ,.|;|;` -、_,.. ィ'´ ト:V!;l l:::| l ::::l ヽ:::l  l;|ヽ:l   さらに実地で学ぶ機会の提供。
   i:{_,/::/._,.」;;i,- '´,,,;;;|:|ヽ;;;;;;;;;;;;;;;/|  l:ヾ,!| !:|  |:::::l i::::|  l ',:|
   /'´ i;/    `ヽ:::==!:|;;、ヽ;;;;;;;;;;,!|、 |:::トゝ. l:|  |::::! l::::l  |     この手厚い境遇で成長しなかったら
  /  //      i:::::::;;;;l|;;;;;;;;;;;;;;、;;;;==、i_」ゝ,|:|  l:::| |::::|  |
  i   |!       l:::::::;;;;l|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ l¨`‐ヽ l:| l::::l  |     そいつは馬鹿すぎる。
. /   |!  -‐‐‐-、 |::::::;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\l   ', |:| |:::::|  |
/    |       ノ:::::::::;;;k;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ   i |






             / ..:::::::::::::/rミ::::::::::::::::::::`ヽ、
           ,-'´ . ,-'´/)r トヽ、::::::::::::::::::::::::\
         /  :/ /:/.::::::/.:::l ;::l:::::::::::::::::::::::::ヽ:\
        / :/ /:::/.:/¨/.::/ l ;l ヽ\::::::ヽ:::::\ミ:、
      / .:/ /::::/.:::/、 フ.:::/  l :l: : l:::ヽ::::::ヽ ::::::\ミヽ
     / :/ /;::/.:::::/_::/.::/__', ヽ,、」:ヽヽ;:::::\、::::::`ヽミ-、
    / .:://:://.::::::∧气/.::/、_ィヘ'ヱ、ヽト、:\ヽ::::::\'、:::::::::`-、-
    / ://:/ /::::::/ ',/.:/      ヽゝ,ノ;:ヽ '、:ヽ;:::\ 、:::::::::::::ヾ
   / .:/ /;/  /::::/ l:::| /./l       \ヽ:::::::\'、:.\::::ヽヽ;:::::::::::     だけど、これには致命的な欠点がある。
  / ::/ /::/  /:::/:! l::::|/.:;イト、_ ......,,   ノ /\\::::::\、::\::::\ヽ、::::
  , ://:::/  /::/::l l /.:/ l::| ',::`‐、__,, - '´、'´;;;;;;;\' 、::__ヾ、::\‐、::`ヽ、      ――――慢性的な人手不足だ。
  i .//:::/  i:::/::::l  /./  l::l ゞ/ /;ー'´;;;;;;;;;;;;/-``-、_ヽ.ヽ::::\\::::-
  |//::::/  /:;イ:::| /∧:!  ヽ/  ノ;;;ヽ;;;_ィ;;/     `ヽ、!:ヽ:::::\`ヽ
  |/:イ::l   !:/|:::::| // ',:',  i  /;;;;;;;;;::::;;;;;;;/        l::::::::::::::::``‐
  |!/|:::|  |:/ |:::::|/   ヽ:、 ヽ /;;;;;;;;;;;:::;;;;;;;;;i     . : : : : l.、\::::::::::::
  |:| l:::|  |  l:::::|     ヾ.  Y;;;;;;;;;;;:;;;;;;/   . : : :: : : ::: ::l::\`ヽ、::::
  l::| l:::|  |  |:::::|      \ !;;;;;;;;;;;;;/     . : : : : :_: : :|.、:::\ `‐
  ハl ',::|    l:::::l        ',;;;;;;;;/      . : : : :/: : :ノ!::ヽ\:\
 ハ! ヽ:l    ヽ::l        |;;;;/      . : :∠二‐'´;;;;!::::::\ \::
    ヽ!    ヾ:!     , ‐'' ¨     . . .: ::/;ノ´;;;;;;;;;;;/、:::::::::\ `


   前提として、トミヤは『開拓地』の最前線である。

   本来の目的は開拓であり、

   未踏地区の調査、および脅威の排除が冒険者の使命となる。

   その将来を見据え、新人を手厚く持て成すのは正しい。



.

551 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:20:40 ID:nAk60Iw90 [41/130]



――――現在の手札



   /::::, イ / .:::::::::::::/.:::::/O、_ / .::::::/::|:::::::; |:::::::::::: ',
 /::/ //.:::::::::::::/.:::::/  | `/ .::::/ ::::::|::::::::: |:::::::::::: l
'´:/ /:::/ .::::::::::/.:::::/    | / .:::/`ヽr‐!:::::::: l::::::::::::: |
  /:// .:::::::::/:.:;ヘ、ト、    | / :::/-‐'^ー|::::::::: |::::::::::::: |
 /:::/ / .:::::::::/::/l| fァ! ヽ、   l/ ::/  :::::::|::::::::: |::::::::::::: |
/:::/  /..:::::::/:/ ヽ、ー'、   lー、/:::/   :;::::|:::::::: |:::::::::::: l:
/  / ::::::/:::::/  ::::ーヾー'   /:::/ヽ、_ ::::::::|::::::: |::::::::::: |::
  / :::::/:::/:l   ´ `⌒  /:::/ーz‐rァ‐‐、|:::::::l|::::::::::: /:::
  /.::://:://::::|        /:::/:::ー、ヾ:::::ア|::::::| !::::::::: r--     将来的な予測込みで、Cランクが8割。
. /:/ /::://:::::::l     ..:/  l::/    `ー-イ::::::l |::::::::: /⌒
//  /:::://::::::::ヽ   ::r'    l:/       ::|:::::| |:::::::: /〉: :     残りの2割がBランク以上、
/  /:::://:::::::::::::ヽ ヒゝ、 _''  l:|      ``::|::::| l:::::::: /' ,ノ
l_ /|:://:::/:::::::::::::ト、`ヽ、ヽ`_|:ト、__    :|::::l l:::::::: /r:::: |    かつババコンガ級を討伐可能なのが、このうちの3割。
 /-、!_l:::::|:::::::::::::/ヾ、   `ヽ|:f--、,_ 二ア..:::l:::レイ:::::::/ |:::: /
'、|   _>---ノ;;;;;;;ヽ、._ |:|`ー--' ´,、-‐'´ |::/::::::::/| |:::::/|:
  ' ´;;;;;;;;;;;;;;;;ノ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;1|  ̄ ̄: : : : : :イ;l::::::::/イ/:::/ノ::







                  ィフへ、, 、
                / //;;;;Y`ヽー┐
              ‐'´ ///_ |;;ハ | | ',
           ,-'´//// /fぅ、‐||、_|l | l ',
         , -' / / l{/ ./     |ぇァr::||  ',
       / /  /  ゝ/ _   、/ |  |ノ;;|| ', ',           で、さらにその中でも5分が
      /  /    |   ハ ヽ:ニ ゝ | /シ | |  ',
    /  /  /⌒ヽ、_/ヽ、ヽ、_ _レ-'´l |' 、l  ',        このエンヴィーを含めたギフティッド。
    /  /  /      |;;;ヽ,::: -/ /  | | || l ',
   / / // /       |;;;;;;;;;;;;;く /   |  | ', |l ',       たった40人――――な、人手不足だろう?
  / /  / l  l     .::_ノ;;;;;;;;;;;;;;ヽ/    |  | | |l ',
 / /  / | /ヽr'´  ::/;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;ヽ! /  |  | | || |
  /   /  / /   /;;;;;;;;;;;; ー-ノ!;;ト、 l     l | || |
  |  |  / /   /, -‐  ̄`ヽ、;;; ;|ノ  |   /  | / |
    l / {  .:::/::       \;;}  ハ /  |/  |
     i   '; ::/ l:::      '´´ヽY  / |/    /  /
      j :  ', l::         ',{ /  /   /
     l  ;   | ヽ         'l | /
     ',  ;   |  ',    __   l  /
            l , -'´;;;;;;;;;```;;;


   これは将来的な希望的観測であり、それでも人手が足りていないのが事実。

   現状、伊勢やエンヴィーは若手で成長中だがBランク。

   さらに男性冒険者の死亡率は前述の通り。

   女は子を生すのが仕事でもあるため、妊娠出産育児で後方へ回ってしまう。




.

552 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:20:58 ID:nAk60Iw90 [42/130]



   調査区域タイワ以北に入れるのがAランク徒党のみである事を鑑みれば

   旗色の悪さは理解できるだろう。





     / /.::イ :;:;:;、ヽ:;:;:;:;:;:;:.... \:;:;:;:;:,.'ヽ、:;:;:;:/^ヽ、:;:;:;:;:;:;:;:;
   / /.::/.| :;:;:;i::ヽ:\:;:;:;:;:;:;:;:;... ヾ:::::、;:;.ヽ、! .::::::::`ヽ:;:;:;:;:;
  /  ./.::/ | :;:;:;:i:::::ヽ::::::>、:;:;:;:;:;:;:;... \ヽ、;:;.ヽ^i:::: |:;:;:;::;:
 /  /.:/  | :;:;:;:;:i:::::::::×/ \ヽ、:;:;:;:;:... \`ヽ、ヽ: |:;:;:;:;:;:
./  /.;/  .| :;:;:;:;:;:;i::::V /\ ィ  ゙ヾ`ヽ、:;:;:;:;.. ヽ;:f\\:;:;:;:;:
   /.;/  | :;:;:;:;:;:;:;:V /v´, ヘi     ヾ  `ヽ、:;:;;.ヽ''´ヾ`''-::;
  /::/   | :;:;:;;;:;:;:;:;ヽ X㌧´\     ヾ  `ヽ、;..ヽ  ヾ
  |::|   | :;:;:;,',:;:;:;:;:;:ヽ ヽ   \     ヾ   ヽ:;:\  ゙
  .|:|    | :;:;:| |:;:;:;:;:;:;:;}  ヽ    \     \   :ヾ、ヽ
  ||    | :;:;:| |:;:;:;:;:;:;/   ヽ    .,ィ \    \ ..  ヾ
 ∥    | :;:| |.:;:;:;:ノ  ._    x ´ ノ   `ヽ、    .':,         この歳でもうBランク、だけど『まだ』Bランクなんだ。
 ∥    .| :;| .|.:;:;:`:;- ,.._.. / .×      ` 、.:  ':,
  |     | :;|  |.:;:;:;:;:| .|:;:;゙iヽ`.'´  ヽ      ..: `  ', /     もっと討伐をこなし、集落のために
  .|     | :|   |.:;:;:;:;| |:;:;| ` ヽ    ヽ   ..:    ./::::
        |.:|   ヽ:;:;:;:| ヽヽ  ヽ    _ ィ´ヾヽ、_/:::::::::     Aランクにならなきゃいけない。
        |::|  ヽ:;:;ヽ ヽヽ  '、'-t 'ヽ:;:;ヽ  ヽ:::::::::::::::::::
        .ヾ   ヽ:;ヽ  ヾ   ヾヽ ヽ:;:;ヽ  ヽ:::::::::::::::
         .ヾ   ヽ;ヽ  ヾ    ヾ  ヽ:;ヽ  ',:::::::::::::




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553 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:22:44 ID:nAk60Iw90 [43/130]



   監督役、または開拓の前線へと出られるベテラン冒険者は少ないのだ。

   さらにセンダイやトーキョーへ輸送の仕事もある。

   無駄なことはしていられないのがトミヤという集落であった。



   /::::, イ / .:::::::::::::/.:::::/O、_ / .::::::/::|:::::::; |:::::::::::: ',
 /::/ //.:::::::::::::/.:::::/  | `/ .::::/ ::::::|::::::::: |:::::::::::: l
'´:/ /:::/ .::::::::::/.:::::/    | / .:::/`ヽr‐!:::::::: l::::::::::::: |
  /:// .:::::::::/:.:;ヘ、ト、    | / :::/-‐'^ー|::::::::: |::::::::::::: |
 /:::/ / .:::::::::/::/l| fァ! ヽ、   l/ ::/  :::::::|::::::::: |::::::::::::: |
/:::/  /..:::::::/:/ ヽ、ー'、   lー、/:::/   :;::::|:::::::: |:::::::::::: l:       なのにだ!
/  / ::::::/:::::/  ::::ーヾー'   /:::/ヽ、_ ::::::::|::::::: |::::::::::: |::
  / :::::/:::/:l   ´ `⌒  /:::/ーz‐rァ‐‐、|:::::::l|::::::::::: /:::        ギフティッドに下位狩場の監督役をやらせ、
  /.::://:://::::|        /:::/:::ー、ヾ:::::ア|::::::| !::::::::: r--
. /:/ /::://:::::::l     ..:/  l::/    `ー-イ::::::l |::::::::: /⌒       討伐も自分でやっちゃいない。
//  /:::://::::::::ヽ   ::r'    l:/       ::|:::::| |:::::::: /〉: :
/  /:::://:::::::::::::ヽ ヒゝ、 _''  l:|      ``::|::::| l:::::::: /' ,ノ        あまつさえ、男のおまえが逃げて
l_ /|:://:::/:::::::::::::ト、`ヽ、ヽ`_|:ト、__    :|::::l l:::::::: /r:::: |
 /-、!_l:::::|:::::::::::::/ヾ、   `ヽ|:f--、,_ 二ア..:::l:::レイ:::::::/ |:::: /       女の伊勢に戦わせるだと?
'、|   _>---ノ;;;;;;;ヽ、._ |:|`ー--' ´,、-‐'´ |::/::::::::/| |:::::/|:
  ' ´;;;;;;;;;;;;;;;;ノ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;1|  ̄ ̄: : : : : :イ;l::::::::/イ/:::/ノ::





                                \人人人人人人人人人人人人/
                                <                     >
                                <   ふざけてんのか!!    >
                                :<                  >
                       ___  /⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
                   __      /_ノ ヽ、\
               └    /(>) (<) .、        別にふざけてねーお。
                    ~  /   (__人__)  ...\
                  |     ノ   ヽ,   |     ただ、アレは、うしどりの群れは無理。
               ┌  .\   (/⌒ノ´フ   ./
               ̄    . .>   . ̄ ̄´  <.       おめーらのその押し付け根性はなんなんだお。




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554 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:23:03 ID:nAk60Iw90 [44/130]



            ,..r、「ヽヘヘ`ヾミ、
           // /| |ヾ/ゝ::'、ヽヾゝ
          /// /kl:ゝ---ゝ::lヾ、ヾゝ、
         ///i /≦弌 气ア、ゞ ;;;;;ヽ\
        / / l /|ゝ''ヘ:ヽ   ヾミ ',;;;;;ヽヾミ
        / //::l |::(!  ,.ゝ匕ノ ,i|'´;', l;;;;;;ヽヽ \         クソニートがてめぇ……ようやく外に出たからって
       / / /:::l l:::イヽ `´\ ノ.:|;:|;;;', ';;;;;;ヽヽ \
      / / /:::::| |:l |::i`:ト--‐ゝ:┘|;;;;;;l l:;;;;;;:ヽヽ ヽ.       調子に乗ってんじゃねぇぞ。
     / /〃:::/| |:|/::l「::::::;;;;:::__:-::ゝ‐-i ゝ;;;;;;ヽトミ \
    / i イ//::::N;l |:!/イ::::::::::::::::::::::/ヾ ゞi ヽ;;;ヽ',ヾ  ':,      マジ目障りだぜ……。
    / //|//::::l l;ノ! /::::::::: /:::::::::::::l   ヾ  i;;;;ヽ',ヾ  ヾ,
   / / |/i::::::l / l./:::::::::::ノ::::::::::::::::l ,.::..、|  l;;;;;ヽ',ヾN ヾ,    伊勢と戦えることがどれだけ有難いか理解してねぇ癖に。
   / /  |l:|::::::l | /:::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ:'.、 | ヽ;;;;;;l ', ゞ ヾ.
  / i  |l |::l:::| j i:::::::::::::::::::::::::::::::::/ゝ,-!   ヽ;;;;;;l ', ヾ', ヽ:   幼馴染ってだけで、伊勢に付きまとってんじゃねぇ。
   l  | |:|!::| | レ-‐‐ …‐‐‐‐、//::::∧     i;;N ', ヽ', '、:!







                                /:!
                                   /::::/ _ ノ}  .>==- 、
                                    /::::ム'::::::::::ー//´ ̄}:}
                            ,, --― --..、r==-ミ、::::::::ノ::;::ィ:::',  ,:::!
                        >.:´:::::::::::::::::::::::::::`:.<ヾく彡.:´::::::::::::',  !::|
                   /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\}::::::::::::::::::::::::! i:::!
                   ,..::::::::::::::;':::::::::::j::::}:::::::::::::::::::::::::::::..,::::::::::::::::::::::レ:::::|
                     /::::::::::::::/::::::::::::/::/::::::::::::';::::::::';::::::::',::::::::::::::::::::::::::::,
                  ,/!::::::::::::/!:::::::::::/::/::::::::::::::::!::::::::!:::::::::ト.:::::::::::::::::::::::/
              / ,j:::::::::::/ |:::::::::/ィハ::i:::::::::::::|::::::::|:::::::::} ヽ:::::::::::::::::::{
             〃 ノ:::::::ト/ー、::::::::::::/ ルヘ:::::::;':::::::::!::::::::’  ,:::::::::::::::::::!
                   /:::::::::γナミ`:::::::{ `ー--::::::リ::::::::::|::::::リ   ',::::::::::::::::|
             /:::ィ:::::::{ ヒソ ヽ:::! イ沁ミ::/:::::::::::::!::::/    ',:::::::::::::::|      やる夫の口が悪かったのは認めるが
             /イ´ }::::::::::i   ,  ヾ  マrリ ノ::::::::/!:::|:/  !   ,ハ::::::::::::::!
                   |:::::::::ハ        ,.イ::::::::/:/!::|   'r≦彡ゝ:::::::::::ト    お前の言い方も大概だぞ。
                   リ::!::::ハ r 、     ,j:::::::/:/ !:| 三ノ::::::::::::::::::::::::::::!
                ハ::::::| ヽ    .. イ/:::::/イ  i! ̄´ !::::::::::::::::::::::::::::{     もし害意を向けるようなら、
               , '´/. ';::::!/::`:.ー < ./::/〃\    ',::::::::::::::::::::::::::::',
             //     ';::!::::::::::/ r  /´ノ::/ヽ. ヽ    ',::::::::::::::::::::::::::::::.    相応の対応を取らせてもらう。
            .// ', ノ /::ヾ/ / /ハ:::::::::::::::::/   \\   ,::::::::::::::::::::::::::::::.,



   開いた口がふさがらないことに、やる夫は先日までニートだった。

   この冒険者の集落トミヤにおいて、それがどういう意味を持つのか。

   答えは冒険者であるエンヴィーの態度であり、9割を超える住民も同意である。


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555 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:23:20 ID:nAk60Iw90 [45/130]



――――公共の場で



                     ix
                    |ヽ} ∧}\ix ,
                   |ヾ .ノ  ゙! .’/レi
                  }゙ ,_r=ミv| / / リ
                     f¨Ⅳ   `゙⌒ヽ.V7
                 乂!’_\ ,   _ }'/
                 _ レ}  ̄´ ゙芹-.∥
                    / \',  、_   /’            君達、ここが役場なのを忘れてないかい?
               _ イ \ .`',こヽ./
      r≦ミ ̄      |   丶 ≧=イ.Y下、           少しでも争えば、しかるべき措置を取らせてもらう。
       |     ヽ    `>'" \___ト、〈ト、〉 ` .
     _,′      |    \     丶  ||o\  |ヽ
      |         l       \   \||  / ||
   /      |       \   `l   /   ! |
  /        |          \   ! / _____ | |
/         ノ              \j /     | |
          x<              !'       | |
       l /   ヽ                |()     ,′|
      l′    V      }       |    l |  |






                          -―-
                      __/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
                   ,、丶`.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:``丶、__.:\
              /.:.:.:.:.:,、丶`.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\―ミ\
               .:'__/:.:.:. ̄ ̄``丶、.:.:.:.:.:.:::\.:.:\\
            /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ̄ ̄`ヽ.:.:.:.:.:.ヽ.:.:}.:.:::::::ヽ .:.:\\
          /.:.:.: / .:.:. /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. \.:.:.:.:.::.:. /:::::::::::. .:.:.:.\\
          .:.:.:.:.:' .:.:.:.:. / .:.:.:.:.:.:.: |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ∨.:/:::::::::::. .:.:.:.:.:) )
           i.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨.:./::::::::i.:.: //
           .:| :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.:.:.:.:. 八/ .:.:.i.:.:.:.:.:.:. / :.:.:.:.:|∨/:i:\
        /.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:|i:.:.:.:.:._:/ \.:.:.:|.:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.:.:.:.八:i:i:i:|:i:i.:.`、
       '⌒¨|.:.:|.:.:.:.{.:._.:八:.:.:.:.:.:.' ,ィ===ミ、.:.::.:.:.:|.:.:.:./ :/:i:i:i:i:i:i|i:i:i.:.:.:.:.
          |.:.:|.:.:.:./ :/ヽ \ .: / ∨ リ |.:.:.:.:.:八Y.:./:|:i:i:i:i:i:i:|i:i:i.:.:.:.:.:.
          |.:.:.:.:.:.:.∨,ィ=ミ \{  `¨  |.:.:.:.:.:i ノ.:, :i:i|:i:i:i:i:i:i:|i:i:i.:.:.:.:.:.i
          |.:.人.:.:.:.《 Vリ          |i:.:.:.:.:|.:.:イ:i:i:i:|:i:i:i:i:ii:八:i.:. |.:.::|    そうだよ、三人とも落ち着いて。
          |.:.:.:. \:ハ    `      八.:.:.:八:{∨:i:|:i:i:i:i:/|:i:i.:.:.:.|.:.:,
          |.:八.:.:.:.:.:込       / )   ヽ( :/:::〉\:i:i:i:/八:i:.:.:/l.:/    やる夫に箒、そうカリカリしない。
           j/  )八.:.:.:.:.:>、   `ー   /  /:::/   >―<ヽ( /
           /  / ̄ ̄⌒> .., __/、__/::::::/  /       \      エンヴィーも、センダイまでの護衛が疲れたの?
                / '⌒i |./ / 、 |  |ハ:::::::::: '  /           ヽ
            /    l_.ノ' /ヽノ |  |:::::::::/      -=ニ二 ̄∧     いつも飄々としてるのに、らしくないじゃん。
            ,      し':|   十 !: /  /  /:::::X::::::X:::::X〉〉
              /    _ ノ |   | .:/  /  _/ X-―……… 〈
          /    7イ´ :X/    /  /   /. . . . /    . . . . )



   ナルホドの声が割って入り、伊勢もやる夫の横に立ち仲裁した。



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556 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:24:26 ID:nAk60Iw90 [46/130]



   成長株の伊勢を前にしたせいか、エンヴィーも怒気を抑える。



     / /.::イ :;:;:;、ヽ:;:;:;:;:;:;:.... \:;:;:;:;:,.'ヽ、:;:;:;:/^ヽ、:;:;:;:;:;:;:;:;
   / /.::/.| :;:;:;i::ヽ:\:;:;:;:;:;:;:;:;... ヾ:::::、;:;.ヽ、! .::::::::`ヽ:;:;:;:;:;
  /  ./.::/ | :;:;:;:i:::::ヽ::::::>、:;:;:;:;:;:;:;... \ヽ、;:;.ヽ^i:::: |:;:;:;::;:
 /  /.:/  | :;:;:;:;:i:::::::::×/ \ヽ、:;:;:;:;:... \`ヽ、ヽ: |:;:;:;:;:;:
./  /.;/  .| :;:;:;:;:;:;i::::V /\ ィ  ゙ヾ`ヽ、:;:;:;:;.. ヽ;:f\\:;:;:;:;:
   /.;/  | :;:;:;:;:;:;:;:V /v´, ヘi     ヾ  `ヽ、:;:;;.ヽ''´ヾ`''-::;
  /::/   | :;:;:;;;:;:;:;:;ヽ X㌧´\     ヾ  `ヽ、;..ヽ  ヾ
  |::|   | :;:;:;,',:;:;:;:;:;:ヽ ヽ   \     ヾ   ヽ:;:\  ゙      それは……いつも通りだよ。
  .|:|    | :;:;:| |:;:;:;:;:;:;:;}  ヽ    \     \   :ヾ、ヽ
  ||    | :;:;:| |:;:;:;:;:;:;/   ヽ    .,ィ \    \ ..  ヾ       ただ、ちょーっとEランク相手に
 ∥    | :;:| |.:;:;:;:ノ  ._    x ´ ノ   `ヽ、    .':,
 ∥    .| :;| .|.:;:;:`:;- ,.._.. / .×      ` 、.:  ':,          熱くなりすぎたかもね。
  |     | :;|  |.:;:;:;:;:| .|:;:;゙iヽ`.'´  ヽ      ..: `  ', /
  .|     | :|   |.:;:;:;:;| |:;:;| ` ヽ    ヽ   ..:    ./::::
        |.:|   ヽ:;:;:;:| ヽヽ  ヽ    _ ィ´ヾヽ、_/:::::::::
        |::|  ヽ:;:;ヽ ヽヽ  '、'-t 'ヽ:;:;ヽ  ヽ:::::::::::::::::::
        .ヾ   ヽ:;ヽ  ヾ   ヾヽ ヽ:;:;ヽ  ヽ:::::::::::::::
         .ヾ   ヽ;ヽ  ヾ    ヾ  ヽ:;ヽ  ',:::::::::::::






                                     __
                                __/.:: .:: .: : \
                           r=====‐-ミ.:: .:: .:) .: .: |
                           |L__:ァ'": : ̄ ̄: :``丶、.:/:∧
                          /.:: ̄.::/: : : : : : : : : : : : : : \.:: i
                         '.::/ :/.::{.:,、丶`.:: .: ̄ ̄\ .: ): ヽ|
                       / .: '.:: :/.::/.:: .:: .:: .:: -― 、.::|.:/.:: .: |
                       .: /.:: ://.:: .::,、丶`.:: .:: .:>.:: .――-ミ
                        |/.:: :/:'.:: .: / .: \ :: / .: /.:: \ .:: :|
           r―-- ..,_____{-ァ7.::/.::/.:: ミメ/∨.:: /.:: .:: : }/.: .: |
         //∧ \     /i/::::::::{ { :/.:.,: i:: ヒzツ}  '.:: .:: .:: .:: .:: /.:: .:: ,
          /:///:::| | |\   ii|::::::::八 ,:|.:/ |/    {/.: .:: .::/.:: / .: .: .∧
       ∧i::://:::/| |   \  ii|::::::::::::: 、|  {        {.::\/.:: /.:: .:: .::' :: .、     そ、ならいいんだけど。
        〈   、/::://| ,. . . ./  ii|:::::::::::: :込  、    ' 〈沙) /.:イ.:: /.::八.::〈 \
         、  \://| . . /     ii|::::::::::::/:::::ii>   _..ィ´ ̄7: .: /.: : /.:: :): 〉     ただ私が監督役やってるのはリハビリだし。
       /:\    ̄}/-‐===-ii|::\_::::__ii/    }  人.:(::/|.: / .:: .: / }.:/ }/
       .::::::::::::: ―/. ./  -―八::::::::::: ii/    }:|/||.:: :(八.:: .:/| / :/       これくらいで丁度いいんだよね。
      ∧::::::::::::::/i. :'         }i::::::::ii/   \/||/:八 (⌒ \( :/
       /  ー=::7. /         }i:::::ii/   \ ∨ ̄} \



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557 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:24:51 ID:nAk60Iw90 [47/130]



  , -',´-'"´/:::::::::::::;-:r‐‐-r‐、;;;;;;;;;
, ',´‐'´  /:::/::/´;;;/:::/;;;ヽソ''‐;;:r
'´   /:::/:::::/;;;;;;;;;/:::/;;;;;;;;;;〉-、/;       /
   /.:://:::::/;;;;;;、-/ム::::::_;;ゝ-';;;;;         ─
  /::/ /:::::/;:‐''i 、//-、ヽ  ``''‐、;;        \
 /:/ /:::::// -! /勺`' ヾ     ,.-
//  /:::::〃:', ヽ!〃   ̄     '´‐-
/   /:::://:::::ヽ」 |         `ー-
   /::::/ /:::::::::::l      ,                ああ、そうか。
  /:::/ !:::::;:::::::ヽ `‐、._
  ,'::::/ l::::/|:::::::::::\   `''' ‐ ..,,           ババコンガの群れの……。
 ,':::/  l:::::l |:::l::::::/;rヘ、
 ;::/  l::::l |::|l::::l;;;ヽ :::`'‐ ---- r'"´       アレは男も結構死んでたか。
. l::/   l:::| l::|」-';;;;;;;`ヽ、...__,ィ /
.,l::l-‐‐‐'┴r'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ゝ'r'         女庇ってとか、立派なこった。






                           -‐-ミ
                 ,..  -―――<.:: .:: .:: .::\
             ,、丶`.:: .:: .: .:: .:: .:: .:―.:\.:: .:: .:: .::\
          _//.:: .:: .:: \.::/.:: .:: .:: .::/:\\.:: .:: .:\
         /.:: .::人:__.:: .:: .:: .:: \.:: .:: .:: .:: '.:: .: :ヽ \.:: .:: .:\
        :i.:: : '.:: .:: .:: \.:: .:: .:: .::.:ヽ.:: :/.:: /.:: .:: ハ.:: \.:: .:: .:\
        :| :/. . . . . .:: .:: \.:: .:: .:: .: ∨ .: .:/ .:: . /.: ',.:: .: \.:: .:: .:\
        :|/. . . . . .::: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .::.i.:: .:: .:: .: /.:: .:: .:: .:: .::.ヽ.:: .:: .:: .
       /.:|.::{. . . .::.\ .:: .: .: i.:: .:: .:: .::| へ : .: /.:: .:: : }.:: .: ハ:i:i:. .:: .:: i
      ノ.:: |.:: .:: .:: : ―\(\:|.:: .:: .:: .::|へ i.: /.:: .:: .:: 八.::/i:i:|:i:i|.:: .:: .:|
       ⌒7八.:: \.:: .:ィ:::::::::::::::|.:: .:: .:: .::|し 八.:: .:: .:: ./:i:i:i:i:i:i:i:|:i:i|.:: .:: .:|
       i:i:i:i\: (\{::::::::::::::: |.:: .:: .:: .: ∨.:: .:: .:: .:: イ:i:i:i:i:i:i:i:i:|:i:i|.:: .:: .,
       |:i:i:i:i:i:i\ ノ::::::::::::::::::|.:: .:: .:: .:: :| ^} :: .: : ' |:i:i:i:i:i:i:i:i:i|:i:i|.:: .: /
       |:i:i:i:i:i:i:r         |.:: .:: .:: .:: :| 乂.: /  八:i:i:i:i:i:i:i:i:i八.:.:/
        八:i:i|:i:i: 心       ノ.: .: .: .: .: ノ   _{ / ⌒7/人i(  )'     ……そうだね。
        \:i:i:i:i:个:<   ⌒7.:: .:/)'  /::::::::\_/     \
          ):i:i:i:i:i:i:/ \  '.::/ 、 /:::::::: / ̄ ̄\           皆、逃げずに。
          ⌒ヽ:i:i:/   ¨ レ'    \::、丶´  -――- \
           jiノ         //  /   /∧:::::: ヽ         逃げてって、言ったのに。
                  __//  /   __./:::://:∨∧:::.
                 /:::/  /   /||:::::>'" ̄ \::i |






         ____
       /      \
     /   _ノ  ヽへ\
    /   ( ―) (―) ヽ      伊勢……アレは、おめーのせいじゃねぇお。
   .l  .u   ⌒(__人__)⌒ |
    \     ` ⌒r'.二ヽ<     予測できねーって。
    /        i^Y゙ r─ ゝ、
  /   ,     ヽ._H゙ f゙ニ、|     それに、死んだのだって、考えてのことだお。
  {   {         \`7ー┘!



   エンヴィーの指摘は、やる夫も言った通り、トミヤでは正論である。

   ギフティッドが下位冒険者の監督役をやっている余裕は無い。

   ただ、伊勢が何故付き合っているかといえば、

   ババコンガの群れという異常事態と突発的遭遇をし、彼女の徒党が壊滅したためだった。

   どれだけ強かろうとも、危険付きまとうのが冒険者である。



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558 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:27:33 ID:nAk60Iw90 [48/130]






            , -'´:/Y,r=ミ::::::::;へミミヽ、‐、
          , -' ::::/.:::///:|:::!:::::::::ヾヾ、:、:::::..\
        , ' :::::/.::;:イ:/=l:::;|‐-->:、ヽ\::::::...\
       /::/:::/.:::/ /.:/   l::::l---、ヾ '、:\:::::::::. ヽ.
     ///::/.::::::::| i:::|   :|::::ト:,、/' ヾ;ヽT:ヽ:::::::::...ヽ,
    /:'////.::::/⌒!rイ;トニ戈‐-!:::l、_   ヾ;;':、',丶\:::::::.ヽ
  /:´///  .:::::i  } /;l ヾツ;、.l::::l ,, ≧‐-、!:::;;ハ:::ヽ \::::::.',
. // // //イ.:::::::/!ゝ  i::|   ̄  ',:::l ゞ'孑 /)|;::::い::::', ヽ:::::::',     あー、ただリハビリって言うなら
/ //  ///.:::/::/|:::::「u.|:|      ヽ:',   /イ::| l::::い::: ', ヽ:::::::l
  /   /// .:;イ:::l l:ハ::| l |:| fr、,,_ ノ ヽ:l ノ:!|:::| l:::::い:::::l  l:::::::l    寺子屋のおチビさん達や、他の連中も入れてやったら?
. /   // i .::/ i::| .l:ハ::|.l、l:| `` ー-='ヽ::<:ト:| |:::| l::::::い::::l  |:ト;:::l
/   // /.::/ |::| lハ:ノ,.|;|;` -、_,.. ィ'´ ト:V!;l l:::| l ::::l ヽ:::l  l;|ヽ:l   三人だけなんでしょ。
   i:{_,/::/._,.」;;i,- '´,,,;;;|:|ヽ;;;;;;;;;;;;;;;/|  l:ヾ,!| !:|  |:::::l i::::|  l ',:|
   /'´ i;/    `ヽ:::==!:|;;、ヽ;;;;;;;;;;,!|、 |:::トゝ. l:|  |::::! l::::l  |
  /  //      i:::::::;;;;l|;;;;;;;;;;;;;;、;;;;==、i_」ゝ,|:|  l:::| |::::|  |
  i   |!       l:::::::;;;;l|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ l¨`‐ヽ l:| l::::l  |








       /::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::ヽ\::::::::::ハ !:::|
     ,.:':::::::::::::::/:::::::::::::::V:::::::::::::::::::::::::V::::::::::::::::::::::.、::::::::::V ヽ::::::::ム::::!
     ,::::::::::::::::::,'::::|:::::::::::'::!::::::::::::::::::::::::::::V::::::::::::::::::::::V:::ノ:jハ  ヽ::::::::,::|
     /:::::::::::|::::::i:::/!:::::::::::}:!::::::::::、:::::::::::ヾ:V::::::::::::::::::::::,/::::::::::.,   V::::V.、
    ,::::::/::::::!、:j|:;' !:::::::::::}:|::::::i::::{v:ヽ:::::::::::v::::::::::::::::::::::|:::::::ノ::::!   V:::v:.
    !:::/|:::::::!::メ、!{ .!::|::::::::}:!::::::!v:::,ヽ::\:::::::!:::::::::::::::::::::{:::::/:::::リ     V::,:ム
    V:' |:::::::'::::! |ト、V{V::::}'::::::::! V::、\::\:{__::::::::::::::::::i::/:::::::;'     ∨::ム
     ,:{ .!:::::::':::|,ァ'ぅミ::, ヽ:}::::___{_,,,.斗r七彡:!:::::::::::::::::::::|:::::::::/     ,.x≦rヽ::ム
    ',{ .!:::::::沁ヾ vハ:.、 }、:::::::{ァう乏'i}ヾ:、 }:::::::::::::::::::::!:::::ア | ,x≦>'´ ,斗:::ム
     v i::::::::::::ハ` V:} :、} \::::{ l}:r::ノリ }r-::::::::::{::::::::::iv/  j>'  ,x≦::::::| ヽ:::
     ヾj::|::::::::::::, ,:~^    ヽ::, ゞ='´/ /::::::/::v:::::::|  _,j ,.ィ {::::::::::::::::::i  '::     ……まあ、そうだな。
      .}::|::::::::::::ト、  ノ    ヾ ~´,:,:,:,:/::/::::::::::〉:::::i !≦ア´^'ヽ!:::::::::::|:::::i
      .}:ハ::::::::::人  `          /イ:::::::::::::∧:::::| !´  ,.イ´::::::::::::::|:::::i        やる夫と伊勢、そして私の三人だ。
      ,/ .v:::::::::::!:ヽ        /´ |::::::::::::/ ヾ::i j_/:::::::::::::::::::::::::',::::|
     ノ  v:::::::::| v!`:.、´`ヽ     ,。<'::::::::::∧   v、  V::::::::::::::::::::::::,:::|      その方が経験値の効率がいいとか。
     /   v::::::::! V!  \_ _ ,。<   ,::::::::::/  ,、  ヾ、  v:::::::::::::::::::::::V:,
        _V:::::::!r七/7//,' !'、  ,斗',:::::::::/  ,イム、    v::::::::::::::::::::::::::.,



   魔石と呼ばれる道具で討伐したモンスターの数を記録し、

   それに見合った経験値を付与、成長させる仕組みが冒険者ギルドにはある。

   軍では別の装備を使っているのでは、という話だが

   機密事項ゆえ真偽は不明。



.

559 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:27:53 ID:nAk60Iw90 [49/130]




――――討伐の報酬



              __,.. ---‐===、‐-、.._
            .._=‐'_,...- ニミ_,..、_ミ-`ァ;
           .._-'=‐,...、_{、 -、_ `ヽイ'i
            `-、7⌒!'´  t_ァi'‐ ,:ノ´
             '|ゝ_'!.    ′ |'            経験値獲得の効率でいえば
                'r'´|.    ,..,_..´」'
             ノ、 ` 、. ゝ.`‐t,)           少人数の方が確かにいいね。
           ,ァイ `-、_ `‐-.ィ'‐--ヽ,
       ___,... .:ィ'  ヽ   .`‐ァイ',二ニ |           どれだけ一人が頑張っても、経験値は頭割りだから。
   ,r=-´.、_    '!.   \   /~Y 、,  ,!
  f      ヽ   '‐-y‐'^'、-、」't,.>!ノ  ' |ヾ'‐ 、
 ノ      '!    <´    ヽ  | Y!  ,}`!i,  'i
. j        !     ヽ、   \.! l'y!'--' ノ ヽ |
ノ       ;       \.  .ヽ, 'i`‐-‐'   ', '')
        j         ヽ、 ヽ'}、 O   ヽ,!,







            , -'´:/Y,r=ミ::::::::;へミミヽ、‐、
          , -' ::::/.:::///:|:::!:::::::::ヾヾ、:、:::::..\
        , ' :::::/.::;:イ:/=l:::;|‐-->:、ヽ\::::::...\
       /::/:::/.:::/ /.:/   l::::l---、ヾ '、:\:::::::::. ヽ.
     ///::/.::::::::| i:::|   :|::::ト:,、/' ヾ;ヽT:ヽ:::::::::...ヽ,
    /:'////.::::/⌒!rイ;トニ戈‐-!:::l、_   ヾ;;':、',丶\:::::::.ヽ
  /:´///  .:::::i  } /;l ヾツ;、.l::::l ,, ≧‐-、!:::;;ハ:::ヽ \::::::.',      でも、その分『事故』の危険は高まる。
. // // //イ.:::::::/!ゝ  i::|   ̄  ',:::l ゞ'孑 /)|;::::い::::', ヽ:::::::',
/ //  ///.:::/::/|:::::「.| |:|      ヽ:',   /イ::| l::::い::: ', ヽ:::::::l       さらに解体に割かれる時間も増える。
  /   /// .:;イ:::l l:ハ::| l |:| fr、,,_ ノ ヽ:l ノ:!|:::| l:::::い:::::l  l:::::::l
. /   // i .::/ i::| .l:ハ::|.l、l:| `` ー-='ヽ::<:ト:| |:::| l::::::い::::l  |:ト;:::l      俯瞰すれば効率は悪いでしょ。
/   // /.::/ |::| lハ:ノ,.|;|;` -、_,.. ィ'´ ト:V!;l l:::| l ::::l ヽ:::l  l;|ヽ:l
   i:{_,/::/._,.」;;i,- '´,,,;;;|:|ヽ;;;;;;;;;;;;;;;/|  l:ヾ,!| !:|  |:::::l i::::|  l ',:|     てか、ここでタカリは許さないよ。
   /'´ i;/    `ヽ:::==!:|;;、ヽ;;;;;;;;;;,!|、 |:::トゝ. l:|  |::::! l::::l  |
  /  //      i:::::::;;;;l|;;;;;;;;;;;;;;、;;;;==、i_」ゝ,|:|  l:::| |::::|  |
  i   |!       l:::::::;;;;l|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ l¨`‐ヽ l:| l::::l  |
. /   |!  -‐‐‐-、 |::::::;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\l   ', |:| |:::::|  |
/    |       ノ:::::::::;;;k;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ   i |



   一人に働かせ、経験値と賃金の分け前だけを懐に収める。

   この行為は俗に『タカリ』と呼ばれ、まっとうな冒険者間では嫌悪されていた。

   なお、このトミヤにおいてタカリに及ぶ者は居ない。

   幼少期からの寺子屋教育で悪だと教え込まれているためである。



.

560 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:28:19 ID:nAk60Iw90 [50/130]



          , -'´、⌒ヾ;;;::l::::::`ヽ、⌒`ヽ、;;;`ヽ、
        , - /.::ヾ;;;| \/``ヽ、:::..`ヽ、;;;;;;;;ヽ;;;;;;;\
      ,-'´//.:::::/ヽ;;;:', :::::{\:::::\::::::..\;;;;;;;;\;;;;;;,\
    , '´/::::/::::::/:::::r''ヘ :::',--ヽ.::::::ヽ:::::::::.丶;;;;;;;;\;;;;;;,\
  /, /.://:::::::/::::::k @', ;::l:= :@ヽ:::::丶::::::::.. \;;;;;;;ヽ;;;;;;,\
.///::/::::/.::::::/;::::l:|   ヽ:::l/  ヽ::::.ヽ;::::::::::.. ヽ;;;;;;;\;;;;;;;;'.,
/ /:::://:::l .::::://::/|:l=、―、:::l---,=‐ヽ::: :N,:::::::::::. ',‐…''''‐‐-.、..
  /::::/::/:::l .::::/ l :::h代‐t;-ミ ',:::',.´f‐t:;弌::::.ヾ>、::::::::. '、
 /::::/::/:::l. :::::l,.:」:::㏍:!  ̄  ヽ::',  ̄  ヽ::::.':, ヽ:::::::::. ',             人数が増えた方が安全性は高まるんだし、
/::::/:/::::| .:::::l .|:::! l::|      l ヽ::',    ∧::::...', ヽ:::::::::::',
:::://::/:l:::|:::::::l  |:::|: ',:l、  __!,,,,.'、:',-ィ ,/;;;lヽ::::.', ヽ::::::::..',  /      それに天稟の教えを欲してる奴もいるんだ。
:://:/:;イ::|l::::::l  :|:::|ヽ';l i\ヽー---‐;:</;;;;;;レ'ヽ:::.',  ヽ:::::: ',' ´
/.,':// l:::|!:::::l  l:::| `l!,」;;;;`''- 、... -'丶:;;; ,,,;l ヽ:: ',  _〉:::::: ',''i¨゙        どうだい伊勢?
. ,':/l |::i l:::::|  ',::|  ',/,,,,ヽ、;;;;;;;;;;;;,/ゝ;;;;;;;;;', ヽ:::', / 〉:::::. l:::l〉
. l::| | .l:::| |::::|   ',:|  ./!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;ヽ,  ',::', / ',::::;レ;;;;       なんなら、このエンヴィーも手伝うけど?
. |/ .:l::l ',:::::l  \':l /;;',;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\/!::',イ  /;;;;;;
/ .::::::',;l ',:::', / ヽ'' , -;',;: ´;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;丶',::リ /;;;;;;;;;;;;;







                     __
                 /` ヽ、 ,.イ:´ヽ::::/:::`ヽ、___
           / /` ヽ 、ミ.ヽ;:::::::;;..-ニ"__. |
              ヽ / ,ム-=≦. ´:: ≧=-、;;:ヽ ノ l
             レ':/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ/
             |:::/:::::,ィ=-::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
               l:/::::;イ::::/::::::/::::::::::::::::::::'、::::`ヽ:::::::',
             ,'::::;イ::::: '::::::イ:::::::::::::::::::::: ト;:::::::::::ヽ:::::l
             /;イ::,::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::|:::i:::::::::::::|:::',i
            ,'/レ、:::::ーlルヽ!;:::::::i:::::::ム:┼-::::::j::::::',!
.           /::::::l:::::ヽ:゙ト、! ,ニ `ヽlノレ-rェ=、ノレ':::::::::|       正論だし、良い考えとは思うけど
           '::::::::i::::::::::|!.,ィ´ヒン`     ヒン ´ /:::::::::::::i
.          ,':イ::::;'::::::::::|::!                /::::::/::::|       遠慮しておくね。
.           l:::|::/::::::::::::|:::i. .u      '     彡':::::::::::ノ
.           ヽl/;ィ:::::::::::|:::::ト、   ィ   ァ   ,イイ::::::彡''         やる夫の訓練としては馴染まないからさ。
           /´ ヽミ;::::|';从::≧ 、   ", イ:::;' |:;//
               レ'ミ从 ,ィ|;';';';';';`;';';';';| !ノ ´
                   , イヾ;';';';';';';';';';';';';';'j \
              ,ィ\   ヾ';';';';';';';';';';';';'   ヽ
             , イ    \   ヾ;';';';';';';';/     / ` ー- 、
.          /イ;';';ヽ      ヽ   ヾ;';';';'/     /   ,イ;';'/\



   トミヤを、社の結界を離れるごとにモンスターは強くなる。

   最外縁では結界の効果も弱くなり、時折凶悪なモンスターが出没する危険もある。

   そのため、集団での討伐や監督は過剰と言われようとも

   通常であれば必要なのだ。

   しかし、その全うな提案に対し、伊勢は無理だと首を横に振る。



.

561 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:28:32 ID:nAk60Iw90 [51/130]



――――因果応報



          ____
        /ノ ヽ、_\          集団での討伐っていうけどお?
       (●) (● ) \
    /⌒(__人__)⌒::::::::\        まずやる夫と箒と組もうという奴がいねーお。
    |   |r┬-|        |
    \   `ー'´      /        いや、自分達の責任っていう自覚はあるけど。
⊂⌒ヽ 〉        <´/⌒つ
  \ ヽ           ヽ /       でも、父ちゃん達を死んだとか言う奴らと仲良くとかごめんだお。
   \_,,ノ|      、_ノ









              ヾ::ヽ/:::::::::> ´ ̄` <::ヽイ; ′
                ヾゝ-‐´:::::::: ̄ ̄::::`‐-:'..._
                ,.ィ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
                ,ィ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
             ,.':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
             ,.'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
          /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
           ,,/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:::::::::::::::i!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::iヽ
         /.ハ:/::::::::::::::::::::::::::;'!::::::ハ:::::::::::::i!';::::::i;::::::::::::::::::::::::::i、::i..ヘ
.        / ,'::;'ハ::::::::::::::::::::::::;' !:::;'  ';::::::::::| マ:::!∨::::::::i!:::::::::::!';:',  ∨
       / .,'::,' !::::::::::::::::::_  -‐  ´∨:::::::i` ‐-', ';_::!、:i!:::::::::::i..';:',  ,.ヘ
.       /\i:;' !:::::::::i:::::::ヽ___|:i!_ 、 .V::::::| , _ヾ_ヾ ̄!:::::::::::| !:i.イシ'∨
.      バヾ.i:|ヽ,!::::::::i!:::::::::マ ! }::::ト、   V::::i /.i_}:::::}`ア i!::::::::::::iイ:!:|´ ,.ィ
     `ゝ.i:iヾ:;!::::::::!|:::::::::i!  !::::::i!    V::i  !::::::i! ′i!::::::::i::::i´ !:!<
.        i:|ヽ i::::::::!|:::::::::i!  `¨´       ヾ、. `¨´   .i!::::::::|::::|´.!:!      そもそも訓練、戦闘経験を積ませるためなんだ。
.        i:!  i::::::::リ:::::::::i!.        ,           i!:::::::::!::::!. |:i
         i:!  ';::::/'|:::::::::|                  i!:::::::i!',::::!. i:!      他の奴にやることを取られては意味が無い。
        i!   ∨':::!:::::::::!ヽ              ,.'i!:::::::iハ:;:::!. i!
.          |   /'ヾ、:!::::::::|:::::\.   , --- 、    /:::i!:::::::i!::ハ:| |        しかも経験値も減り、
         /  i!::::i::::::::i::::::::::::ゝ、      .ィ:::::::::::i!:::::::i!:::::ヘ
           /  i!:::::i::::::::i:::::::::::::r| >-.< .|、::::::::::::i!:::::::i!::::::::|'.,       能力上昇の機会が遠退くとあれば、な。
.         ,..'   i!:::::::i::::::::!:::::::;:ィ ゝ、_   _. : ´ V::::::::i!:::::::i!:::::::::| ヽ



   トミヤは良くも悪くも狭い共同体である。

   この歳になるまで討伐に参加せず

   さらには『冒険者の集落』で引きこもりをしていたやる夫はともかく、

   新顔である箒でさえも得体が知れない、という理由で組もうする人間は皆無だった。

   仮に居たとしても、息が合うかは別であり、経験値の問題もある。



.

562 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:28:47 ID:nAk60Iw90 [52/130]




――――トミヤの冒険者の言い分





足手纏いと誰が組むか。
              , ≦三≧= ミ    あの箒って女もやる夫以外とは嫌だって言うし。
             イ/    _  ヽ           > ´≦三三\
      _ _    〉―‐…=ミ   ミxハ        / ヽ  ヾ三三=,\     そもそも伊勢もいるんだろ?
    _ ri | |    { ` -  Vミ三ミ   }      tー '  fゝ     }三三三=ヽ     .イ /: :{ィ/{,ィィ_ . .-‐ァ
   /`' ´ ´lヽ  l f>    | \   `ァ       /` '       /三三三三,ハ   トv': : '´: : : : : : : : : : : : : :'イ_ノ!
  l  k/ ノ r ' `    「ヽ \≦=- __   /    、    ,/_,彡ミ三三三} N : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |/!
  /、   く   T 、    ノ 从 Nミ=-´ ヽ 7二=- '    ´  /} }三三=;  |: : : : : : :i! : : : : : : : : : : : : : : : : : 7
  |ヽ   //|   >   /  l : :`7  ____} {         ,、__/三ニ,/  .|: : : : : _: 彡=ィ : : : : : : : : : : : : :|
  |\  ̄// l   ヽ ∠-‐,、 l: :/ ////// /        /  \ニ/   .|: /'´ ´   }_ : : : : : : : : : : : : |
  |//ー///|---´/| ヽ  ////////// \__. . : : : : :´      `<ヽ    i´       ∠ 、: : : : : : : : : :|
  |///////\//////\ ヽ ///V////////////} >,           }:::::\_ | , ,   __    ヽ: : rー、 : : : : |
  |//////////ヽ//{/| |    |/V/////////////:::iヽ          ./::::::::::::::ヘ ヽヽー'       }: / {~ ヽ: : : :|
  ヽ/////////////「//l |   |////|///////:::: |          ./:::::::::::::::::::::::ヽ i `r-      }/  i ./: : : : i
   `-――ー――-|//| |   |////|/////::::::::ry'´`゙ヽ    /::::::::::::::::::::::::::::::::i  `ー'        /`ー‐ァ'
             |//l |   |////\//:::::i::::く/__ ̄` `ヽ/:::::::::::::::::::::::::::::::::::/              ├'   ./
             |//| ヽ |////////::::: |::::/__ `    |__:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ__ _            |、   ./
             |// | | |//////,〈::::::: |:::ヽ `      !/:::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::}_____>     ノ l ./
              |//| | |///////}\: |::::::ハ   _ _}_::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::ヽ`¨¨´   <  l /
            r――-ミ_>''´ ̄ ̄ .}  ヽ}:::::::l_\/ノ __ヽ __:::i!::::::::::::::::::::::::::::::::{_   /{`ー-、_,/
             / ヽ ヾy ヽ_   r┴‐'´ }::::::::::ヽノ  、___Y /}:::r――――――i  ̄ }  ヽ  Y  /
           { 、 `ー┬_ノ } \´ ̄   i::::::::::::〈  __     }!7} .}`'ー――      | ./   ._`ト l イ
           { _`ー┤y'  .}   \   |::::::::::::〈  __  ̄ヽ' `/             .| /    |_  /
           ヽ---≪ ⊂'´           |:]:::::::::∧  '` 、_ノ /l            f´`ー、/__ /  /`ー'
            ////l┬'" 、         |:::::::::::::::/>、    ./ .|     \  / i   \\  /  /



   やる夫が冒険者になったことに対しての認識は

   トミヤの爪弾き者が起こした気まぐれ、その程度のものだった。

   周囲に馴染めない、馴染もうとしなかったツケ。

   一事が万事である。

   信用できない奴とは一緒に戦えない、というのも仕方がないことだろう。



.

563 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:29:00 ID:nAk60Iw90 [53/130]



                     __
                 /` ヽ、 ,.イ:´ヽ::::/:::`ヽ、___
           / /` ヽ 、ミ.ヽ;:::::::;;..-ニ"__. |
              ヽ / ,ム-=≦. ´:: ≧=-、;;:ヽ ノ l
             レ':/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ/
             |:::/:::::,ィ=-::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
               l:/::::;イ::::/::::::/::::::::::::::::::::'、::::`ヽ:::::::',
             ,'::::;イ::::: '::::::イ:::::::::::::::::::::: ト;:::::::::::ヽ:::::l
             /;イ::,::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::|:::i:::::::::::::|:::',i
            ,'/レ、:::::ーl弋ヽ!;:::::::i:::::::ナ:┼-::::::j::::::',!
.           /::::::l:::::ヽ:゙ト、! , `ヽlノレノ   `ヽ:レ':::::::::|
           '::::::::i::::::::::|!., 斗==    ィr=ミ、 /:::::::::::::i
.          ,':イ::::;'::::::::::|::!                /::::::/::::|
.           l:::|::/::::::::::::|:::i.        '     彡':::::::::::ノ        という訳で、出来ないんだよね。
.           ヽl/;ィ:::::::::::|:::::ト、   ィ   ァ   ,イイ::::::彡''
           /´ ヽミ;::::|';从::≧ 、   ", イ:::;' |:;//           それにさ。
               レ'ミ从 ,ィ|;';';';';';`;';';';';| !ノ ´
                   , イヾ;';';';';';';';';';';';';';'j \
              ,ィ\   ヾ';';';';';';';';';';';';'   ヽ
             , イ    \   ヾ;';';';';';';';/     / ` ー- 、
.          /イ;';';ヽ      ヽ   ヾ;';';';'/     /   ,イ;';'/\







                            :≦: : : : : : :≧=ミ:_:ヽ
                    /: : : : : : : : : : : : : : : : :`:ヽ
                   /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ム
                      /: : : : :.|: : : : : : :: : : : : : : : : : : ハ
                  /: : : : :./{: : : : :{: : : : : : :| : : : : : : :ム
                 ': : : : :./ |: : : :八V:_:_:}_:_|: : : : :|: : : ハ
                  : : : |: : {---V: : : :ムV: :ハ: |: : : : :|: : : :.:}
                 {: : :{八{ ァ苡圦:{:{_:ムv苡ァ八 : :.:八: : :リ
                 |: : : : ム 代ソ    八ソ/: : : : /: : /:/      いくらギフティッドからの教えと言っても
                 |: : : : .∧   、    /乂: : /: : /}/
                  |l 寸: : :∧   r_,   /: : :/ムイ          私から教わりたい、って人は
                八 乂: ハ\     ./イイ:./
                    __/   }  ≧≦___/ハ{ -==-         少ないんじゃない?
         ___        彡'   乂  人二二辷ニニニニニニニ
       <ニニ7 ̄ ̄ ̄ ̄´    /  /二二二二二二二二ニ       お父さんのことがあるし。
    .∠二ニニ/        ....:::::乂___/二二二二二二二二二ニ
   /ニニニニニ{     ....::><二二二二二二二二二二{二二二|
   寸ニニニニ乂__></二二二二二二二二二二二二Y二二二|



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564 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:29:16 ID:nAk60Iw90 [54/130]





       / ̄ ̄ ̄ \
     /       . \
    /  _ ノ   ヽ、_   \       ……伊勢。
   .|   (ー)  (ー) .  |
    \  u. (__人__) .  /       そろそろ帰るお。
     /    `⌒´    ヽ
    ヽ、二⌒)   (⌒ニノ







                         γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
                      |   そだね。じゃあね、エンヴィー。
                      乂______________..ノ








             / ..:::::::::::::/rミ::::::::::::::::::::`ヽ、
           ,-'´ . ,-'´/)r トヽ、::::::::::::::::::::::::\
         /  :/ /:/.::::::/.:::l ;::l:::::::::::::::::::::::::ヽ:\
        / :/ /:::/.:/¨/.::/ l ;l ヽ\::::::ヽ:::::\ミ:、                          バタンッ>
      / .:/ /::::/.:::/、 フ.:::/  l :l: : l:::ヽ::::::ヽ ::::::\ミヽ
     / :/ /;::/.:::::/_::/.::/__', ヽ,、」:ヽヽ;:::::\、::::::`ヽミ-、
    / .:://:://.::::::∧气/.::/、_ィヘ'ヱ、ヽト、:\ヽ::::::\'、:::::::::`-、-
    / ://:/ /::::::/ ',/.:/      ヽゝ,ノ;:ヽ '、:ヽ;:::\ 、:::::::::::::ヾ
   / .:/ /;/  /::::/ l:::| /./l     u. \ヽ:::::::\'、:.\::::ヽヽ;:::::::::::      あ……。
  / ::/ /::/  /:::/:! l::::|/.:;イト、_ ......,,   ノ /\\::::::\、::\::::\ヽ、::::
  , ://:::/  /::/::l l /.:/ l::| ',::`‐、__,, - '´、'´;;;;;;;\' 、::__ヾ、::\‐、::`ヽ、     ――――くそ。
  i .//:::/  i:::/::::l  /./  l::l ゞ/ /;ー'´;;;;;;;;;;;;/-``-、_ヽ.ヽ::::\\::::-
  |//::::/  /:;イ:::| /∧:!  ヽ/  ノ;;;ヽ;;;_ィ;;/     `ヽ、!:ヽ:::::\`ヽ
  |/:イ::l   !:/|:::::| // ',:',  i  /;;;;;;;;;::::;;;;;;;/        l::::::::::::::::``‐
  |!/|:::|  |:/ |:::::|/   ヽ:、 ヽ /;;;;;;;;;;;:::;;;;;;;;;i     . : : : : l.、\::::::::::::
  |:| l:::|  |  l:::::|     ヾ.  Y;;;;;;;;;;;:;;;;;;/   . : : :: : : ::: ::l::\`ヽ、::::
  l::| l:::|  |  |:::::|      \ !;;;;;;;;;;;;;/     . : : : : :_: : :|.、:::\ `‐
  ハl ',::|    l:::::l        ',;;;;;;;;/      . : : : :/: : :ノ!::ヽ\:\
 ハ! ヽ:l    ヽ::l        |;;;;/      . : :∠二‐'´;;;;!::::::\ \::
    ヽ!    ヾ:!     , ‐'' ¨     . . .: ::/;ノ´;;;;;;;;;;;/、:::::::::\ `
      ヽ     ヽ  , ‐'´      . : : : :∠;;;;;;;;;;;;;、- 'ソ:::ヽ\::::::\
          , 、- '´       . : '´:/  : : : ̄: : :/ ヽ::::\\:::::::




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565 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:29:27 ID:nAk60Iw90 [55/130]



┌─────────────────────────────┐
│                                              │
│                                              │
└─────────────────────────────┘

┌─────────────────┐
│                            │
└─────────────────┘

┌────┐
└────┘



――――夕暮れ時の商店街



                           , ⌒ヽ                               _,,.,..,......
                          (    '                          .r‐'''"~   |.|
~|¨|¨"i |                      ゝ    `ヽ    ,. .r'"    '"''''''''''''''''''i――┐. .|      |.|
. ! .!  ! , 'ттттттr .h..,_u !!! |_|i` 、 (         -'"._,L ‐''"=='''T "T |_|     |.. ..| r.1.   .!.!
. ! ー!┌.――.―‐r.-   .|. i⌒j―~┤r- _ ュョ"'        レ"~ r.1 「~.|-.n-|「Γl | .|,.、     |  | |^| ,...、 |
_レさ/.| .(ェ)Aツ  | .|  .|,<ゝ'_イィ___.i⌒L  、.,.    (.ヲ,-、,.、 /¨)ノ.)-、ュ ! .|〈f ),ト、ノヽ,r>',.! .,f ζ.ヽト._,ィ.| ,、ヽ
.  ',i .| f i ヾ.ヘ、...| .|  .|l,.,_.|  __      |〉-.r '''''''ヽ='ィ `、ぅ`,'.} Y{ ''r'.Yヽiニ./'}f''{ }f,.)、><ニェェ f_,.-'-亠,、(ノ
┌─r''1.i__.| ノ}. | .|_,...._,Lヽ.,'´   ヽ‐_.i1_┘、_i二二っ_ヾi¨¨i },'/..l l.ヒi  .l'f、)ィ' i'"1 i l. i `i i.',ヽ~,.' .ィ     i.i-
|  |_,.|コっ,,1i_ | .| ̄ T,、mi      i_ ,.7A.fヽ_―――.< ~ヽi.゛1 l l ll,.、 i.iー'ヽニ、、i.l .l_.l lll.',ヽ'<_/j    トi′
⊥.⊥L.‐ ''" l | .|  /皿皿` ._,ィ(,,,,、)_., 、|ス.「「 ̄「 ̄|__}f"ヽ_ .i ^ト|イト、|./. <ノ、ツくヾ、.i i.ノリ "lヨ.ノ〈_   ,' .| ̄
- ._   _,..-'''ー-‐L」口 , -'"_フζ(`ー'―`-'"~| l  .|  .| |ニニコ¨  Ц~i ii.Tтl只´ l.l _〉J',l ll l ~ l 、 ̄.ト、|ニ
._ _,.`>´ | .}_t_   |,ィ'__`'_`´_`ー_―_''_'ト.ト_''_''"¨_┐ィ=.l     └`.}_ノ i.Y_ _j `i´.,' }i l'./|   l  l', .',
‐'"    | ._j    「 ̄|______________|┘<ヽl―.、.     Jl.l l. i. l"''~l  i`トi ト.、 i l ', .i---
      .|' ,..._,r''>-、   .| f.Y iY゙、ヽ〉V.>ヽi i ノ┌.────┐ ゙、        Lj、ノ └、_)    ` l l .i .l"""
      .レ rノヽr,><.ヽ,-゙、 、..|, 〉‐ンt ソヽr">、ノ7-Y7 ,.、  _.,.、  !""".|      しU          、_ .l ト┤
   /、,>`ト、ノ_, ノ、( ヽ_ヽ‐/j  n .|l ,.-L__l ,r-__,..、l',( __,< ),.>ク、-.、,..`、                 ~ `"´
  /,,r''ヽ-'ヽ{,r-_ノ.Y  |./,ィ<ヘ,イ< ゙、,' |ノf Y. Y.¨)'i-( ヽ>-<~ヽr-.<)、)`、
/,,.、 `>''"''"ヽ,r' .〉- l,.r=|.ノ  i i  i ', .ll .レ'-'i.i `‐'ィ|`rY 口 ',コ ト、´ ', } }`、
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |
__________ |__________ |________ ト、



   トミヤの住民は一部の例外を除き、皆冒険者である。

   しかし、中には引退した者や、育児などで狩場に出られない者、生産職の者もいる。

   そういった者達が趣味と実益を兼ねて、店を構えていた。



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566 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:29:39 ID:nAk60Iw90 [56/130]



                     __
                 /` ヽ、 ,.イ:´ヽ::::/:::`ヽ、___
           / /` ヽ 、ミ.ヽ;:::::::;;..-ニ"__. |
              ヽ / ,ム-=≦. ´:: ≧=-、;;:ヽ ノ l
             レ':/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ/
             |:::/:::::,ィ=-::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
               l:/::::;イ::::/::::::/::::::::::::::::::::'、::::`ヽ:::::::',
             ,'::::;イ::::: '::::::イ:::::::::::::::::::::: ト;:::::::::::ヽ:::::l
             /;イ::,::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::|:::i:::::::::::::|:::',i
            ,'/レ、:::::ーlルヽ!;:::::::i:::::::ム:┼-::::::j::::::',!
.           /::::::l:::::ヽ:゙ト、! ,ニ `ヽlノレ-rェ=、ノレ':::::::::|
           '::::::::i::::::::::|!.,ィ´ヒン`     ヒン ´ /:::::::::::::i       ちょっと夕食の材料買ってくるから、
.          ,':イ::::;'::::::::::|::!                /::::::/::::|
.           l:::|::/::::::::::::|:::i.        '     彡':::::::::::ノ        ここで待ってて。
.           ヽl/;ィ:::::::::::|:::::ト、   ィ   ァ   ,イイ::::::彡''
           /´ ヽミ;::::|';从::≧ 、   ", イ:::;' |:;//        やる夫達がいくのは嫌でしょ。
               レ'ミ从 ,ィ|;';';';';';`;';';';';| !ノ ´
                   , イヾ;';';';';';';';';';';';';';'j \
              ,ィ\   ヾ';';';';';';';';';';';';'   ヽ
             , イ    \   ヾ;';';';';';';';/     / ` ー- 、
.          /イ;';';ヽ      ヽ   ヾ;';';';'/     /   ,イ;';'/\




         ____
       /      \
     /   _ノ  ヽへ\      エンヴィーの奴に絡まれた後で疲れたし
    /   ( ―) (―) ヽ
   .l  .u   ⌒(__人__)⌒ |      ……悪いけど、頼むお伊勢。
    \     ` ⌒r'.二ヽ<
    /        i^Y゙ r─ ゝ、
  /   ,     ヽ._H゙ f゙ニ、|
  {   {         \`7ー┘!



   やる夫はトミヤでは全住民から嫌われているといっても過言ではない。

   当然、買い物一つにも付いて回る。

   幼馴染の伊勢が傍にいるときは、買い物を任せる。

   それが二人の間では普通だった。



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567 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:29:51 ID:nAk60Iw90 [57/130]



                   _
                ,ィニ`ミ,ィ=::::::::ミ,ィニミ.、      丶、/
              // /::≧>ー≦ヽ `ヾヽ      /ヽ/
               ヽヽ,ィ=´ ̄`:::::::::::::::::ニヽ//      / ヘ.
            ,/:::::::;:::::::::::::::::::;::::::::::::、:::ヾ:::\       "´i ̄
.            ,イ/:::/::::::::::::; イ':::::::::::::::::ヾ:::::::::::::ゝ
.          /::/::/::::::::::::∠孑::::::::::::/::::::::i::::::::、:::|
          /::::;イ':::レ!:::::|ヽ! /:::::::::;.イ::/::::l::|::::::::::\
.         /::::/:::::::::::ヾ;|゙ィ=ミ レ'´ //レ从ノ!::::::::::::トゝ
       ,'::::::i::::::::::::::::l`        ´ ,ィ=ミ、 j::::;:ル'::!
         l:::::::レ'::::::::ヾ;|           `,彡':::::::';:|
.       |::::::ヾ;:::::::i:::l'l    _ ´    ,イ:::::::::::::::::ヽ
.        ヾ/!:::::ヾ;:::';:|::ヽ   ヽ _ア   彡::::::::,ィ::::::l:::ド、       任せてー。
.           ヾ:::::::ヾミ!:ミ > 、_ , -=!:::::::彡/:::::j|:j
             リ∨|:::,r|';';';';';';';';';';';|、 ∨/ /::彡' ´
              , イ゙! |';';';';';';';';';';'ノ \
.         , イ    | l';';';';';';';'ィ´   >=- _
      , イ  |    i l';';';'ジ'    /  ,r=-';'≧ 、
.     , イ;'|/ ,  i     ! !ジ,イ   /   /=-≧≧>'´ヽ
  ,. イ≦[;';! /  !     レ'   ,イ    /メ≧>' ´.     ヽ








          / :::::::::::::::::/:::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::| \                   タッタッタッタ
       / :::::::::::::::::;::::::::::::;:::/::::|:::::::::::::::::::::|:::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::i:::::|   ∧´  γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
.      /  i::::::::::::::::i::::::::::/:/ |::∧:::::::::::::::::::|:::|::::::::|::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::i:::::|   ∧  |    こんばんはー。
      ∧  l:::::::::::::::」-‐:チ:「 ]::「 Ⅴ`::::::::::::::/Ⅳ::Т:::::―-:::::::::::|:::::::::::i:::::|   ∧  乂_________..ノ
      \\:::::::::::´:::|:::::/|::| __.|::|  ∨:::::::::;:/:::| `;:::| \::::::::::::::`丶:::::::::::::|    _,∧
         冫|::::::::::::::::|:::/ |::∟⊥L ミ ∨:::::/::::::i ´Ⅵ =- \:::::::::::l:::::\:::::::|  />┘
       /:/|:::::::::::::::::V ,〃 チ牙ハ`  \/:::::::::, 斗チ屶ぅぇ、::::;::::::::::::;:::::|//1
       .::/ .|:::i::、::::::::::| 爪 乢 爿   / \:::::::,  抓 灼 ⅵⅤ:::::::::/::::::|/`;:::|
      .:/  |:::i:::::\::八    `' ´      \:::.、ゞ -ク ノハ |::::::::/:::::::リハ  Vl
      ,:/  |:::i:::::::::::\:::、            \:、      /::::::/::::::::/| l  |:|
     .::    |:::i::::::::::::::::::ト\        j}     //// /::::/::::::::∧トミ|  |:|
     i:|    |:::iハ:::::::::::::::j込 `                    ∠_イ::::::::::::/ リ |  |:|      伊勢は、いい奴だな。
      l:|   |:i:|∧::::::::::::i  ∧      、             /´ j::::::::::/ /∧/  |:|
      l:l    ;::i:V∧::::::::::|    \           ´    /|  ./::::::::/ / ' /|   |:|
     \  /::::i::|\::::::::::|   / .\             イ  | /::::::::/ ゙//:::|   |:|
.       ∨:i::::i:l  ∨:::::|  r七刋 `      <   L  ∨:::::///:::::::::|  ,:/
      /::::l::::从::::::∨:::|\,八   |     I爪       | ``/::/_/:::::::::::::::| //
      /::::::|::::::::::::::::::\| /  \ |          | // \ l:::::::::::::::::::::|::/



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568 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:30:06 ID:nAk60Iw90 [58/130]



――――SF(すごく・不思議)



       / /:::::::::::::::::i::::::/!::!::::::::::::::}::!ヽ::::':::::ヾ,:::::::::::ヽ
      ィ  ,:'::::::::::::::::::::i::,'/ !::!:::::::::::::':/::!::':,::',:::::::'::::::::::::::'
     /  ,{::::::::::::::::::::/!:{' ':::!::::::::::::/:::::!::,:::::'::::::::',:::::::::::::!
.   ,.:'   ,'i::::::::::::::::,'::' i::i   ,:!',:::::::/::::::::!',iヾ::i、::::::}::::::::::::i、
   ,:'    j:i::::::::斗:七'''Tf'''''''マ''マ/:::::::::::i十''ヾ'マ''}''''::::::::!:∨
  ,イ::メ.、: :ハi:::|:::,::::::::{' ,ァ=≧、', ハ::::::::::::!,竓=ミ、マ}::::::::,':i ,s∨
 く ` マム': :!::|::::':,::::::iィ" うr:ハヽ  ヽ::::::::!'!_,):ム ヾァ::::::/::i彡"∨
   メ:..、 ! i:::|:::::::',::::!入.乂rタ    \::!乂rタ ノ,'::::メj::::!  /
  ,:'::::/jソミ,':::j:::::::::ヾ::.、. ..=     i、 ヽ =  //:j':::::!ィ´
 :':::ア く、`'::∧:::::::::::i'ヾ:、 u.     /     /イ::::/::::::i:::∨        しかし、それだけに不思議だ。
/::ア    '::::メ:.、 ',::::::::::iハ、ヽ     __      /ィ::::::::ハ::i':,:::∨
::/   ,':::/イ:::::∧::::::::i:::::\    '--  -'   イ::/::::::/:::',!ハ:::∨       なんでお前と一緒に居るんだ?
/   ,':::/::::::::::::∧::::::i::::/ :}:s、      , イ::::::,'::::::/:::::::{:、ハ:::∨
.   ,::::::::::::::::::/::::ハ::::∨ /く!、. >:.、_,.イ, ヽ:::::::,::::::/:::::::::::',ヽハ::::∨     幼馴染、だからだけではなし。
   ,:'::::::::::::::::/::::::::::ハ::::V   > 、 , ィ' .マミV::'::::/::::::::::::::::',  }:::::}
  ,'::::::::::::::::/::::::::,=/ィヽ:',     /rミ、  マア:,イー-=ニニニニ二_j_     一体何処に魅力が?
  ,'::::::::::::;:斗 =/ j.:.ハニヾム、 /7:ハ:i:メ、 }アイム:マ-:、___  Y'!
_,r= ' "   ,斗≦ア:::ハニニニV///' !'jハヾヽニニム:,`ー------、ミiハ
 ,メ、,s≦> '"´ ':::ハニニアイム〃,__! !ム フ、:マニム:.、      ,'::!',
 !::/く´     ,':::ハニニア/ニニ'::/ ヽ',',ムニム::マニム::.、     / ! ,







         ___
      /)/ノ ' ヽ、\             すっげぇ、失礼な事言ってんぞおめー。
     / .イ '(●)  .(●)\
  .  /,'才.ミ).  (__人__)   \        けど、その疑問は分かる。
  .  | ≧シ'   ´ ⌒`     |
  . \ ヽ           /        そして答えは一つだお、ワカンネ。




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569 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:30:24 ID:nAk60Iw90 [59/130]



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                   __              γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
                  /:/.:: .: \           |  特に伊勢のためにしてやれたことはねー。
                /.:: .:{.:: .:: .:: .:\        乂___________________..ノ
                   '.::{.:: :.、.:_.:: .:: : )
                {.:人.:: .:(.:: .::ー.:: :\
               人: {:\.:: .:彡イ⌒ヽ(       ヒソヒソ
                    >'"  ̄〈 ̄{^ヽ            ′/  /   /___<、`爪{   { く`ヽ/::::::::::::::::::::|:::/__チラチラ
                r〈l 〕、     }  }  〉          人/  /-‐‐く____ノ/ ! 〉 } ',   ∧ ノ /::::::::::::::/__乂イ{__
               /_  }_ {. . .l //\         (   /     ∨ / {/,ノ , /:/  ,:::{/::::::::/ r-、ヽj---
               ∨::::::\|____}/|ノ\::::\        \ ′      '∧`Y´フ  |/:::|  /イ:::::::::::〈 {-、ヽ | ̄
              ノ:::::::::::}コ___|:/|   ` ::ノ\      { l ) !、     ∨〉∧{ノ_乂:::人 ′-:::::::::∧ yヽ j '二
             /- 、:::: イ_竺竺竺竺:〉    `r ヽ    乂 人/,      '{ノ  ヽ/ (  /)-'::::::::: {  ノ 八---
            /  / 人 / | ヽ   \    ゝシ  (  `ヽY   !   、   ノ  )/ ′人::::::! Y  { /__
           /   イ  / ∨'  |   i     ヽ         \  } !∧ |     ヽイ!  /  {   \{ ノ)__ァ-, {__
        /   ノ   /   /  |  |    }          乂__)  ′ ヾj    /`Y_-‐l{  人    rァ'    イ-'___
       /   /    ,:  /  _ノ  {   {:   }       乂__.ノ   {     //  厂 ̄ ̄ ̄ ̄ | {    ノ-----
      〈イ/ノJU     / __,/\_____)'  ̄ ̄∨ /        ノ    人__/   /________乂>'厂  |-----
               ∨      / ̄ ̄、      V /      /       人____/´    }     人____人 ̄ ̄
               i      /    ∧    ∨      〈           〈      (__         ∧二

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



        ____
       /    \           集落で孤立してるやる夫と付き合っても良いことなんて無い。
.    /          \
.  /    ―   ー  \        ぶっちゃけ、遠ざけたくて冷たくしたりもしてたお、無駄だったけど。
  |    (●)  (●)  |
.  \    (__人__)  /        だから、なんで顔も金も立場も良くない
.   ノ    ` ⌒´   \
 /´             ヽ        やる夫と居てくれるのか、理解できねぇお。



   厳しく接したり、無視したり、暴言をわざとぶつけたり。

   その度に流されたり、笑われたり、仲直りをしたり。

   やる夫は伊勢に勝てないと根負けし、現状に至っている。



.

570 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:30:38 ID:nAk60Iw90 [60/130]



      / ̄ ̄ ̄\         でも、だからこそ、冒険者になった今は
    / /     \ \
   /  (●)  (●)  \     あいつの期待には応えてやりたいし、守るって約束も果たしてーお。
   |    (__人__)    |
   \    ` ⌒´    /      行方不明の父ちゃん達も探さないといけねーしお。
   /              \








         _ノ:::::::::::::::}/:/::::::/::::::::/::::::::::::::::::::`:.<
        /::::::::::::::/´ /::::/::::::;:::::::::::/::::::::::::::::/::::::::::::::::::ト..、
          |:::::::::::::::{__/、:::::/:::::::i:::::::::;:::::::::::::::::::ハ::::::::::::::::::::|::ヽ:\
       /!::::::> ´/::::::∨:::::::::|::::::::|:::::::::::::::::/!::::::::::::::::::::::!:::::〉:::::.、
     /::>''    ,:::::::::::!::::::::::|::::::::|::ー:--:/ |___::::::::::::::::/:::/::::i::::::∨
    /__ノ ,.    /:、::::::::|:::::::::::!:::::::i!:::::::::::/ __|::!';::`:::::::/:::/::::::::|::::::::∨
   <   ノ    ハ::::\,i!::::;::::{:::';::::i ';::::/   ';:! ';:::::::/::/::::::::::::!::::::ト:::,
  ::::::::::..ー--ァ-、 / i}:::::/ |::/::::::';::::Ⅵ ,ィ==ミ、 .、  ';:://i::i::::::::::|::::::; }::}
  :::::::::::/:::::レ´  {';:::{ レi::::::::::';::::', ヾ!iJハ沁、 ` /:::::::!::!:::::::::ハ:::/ ,リ
  :::::/:::::::::::ヽ /  !:.、:',  }:::::::::::ヽ:::、 乂__ツ     ,ヾ:::!ハ:::::;::::::{ 〃
  :::::::::::::::::::::::::>=-ミ:::ヽ::ー|:::::::::::::::\、 /i/i      ん} 》:::|:::/::::|::V/
  ::::::::::::::::::::/  {:::::ヾ:::::\;!',:::::::::::::::| \         {¨´/:::::|/:::::::i:::::{
  ::::::::::::::/    !::::::::\::::::| ';:::::::::::::|         , /i/::::::::::i!:::::|〉:::〉      そうか……うん、それでいいと思うぞ。
  ::::::::/      、:::::::::::ヾ..| ';:::::::::::、      r ,   ハ::::::::::ハ:::::!:::/
  ::/        \:::::::r.j  、:::::::::::',      r、 <::i!:::::::/ ';::::/       だから、その覚悟を実現するためにも
              >/ {    ヽ:::::::::',..、 __ イ{. ∨::/|:::::/  }:/
                  /  乂_  \:::::', rー-..', ∨ .|::/   j/          明日は20倍強化で、ごうけつぐまの群れとだな。
            __ノ/{       ̄ハ\::',∧ー- ァ ∨ ̄ ̄ `ヽ,,_
             ∠////∧       , }rォヾ/∧ ノ  〉      }:::::::::::ミ、
        /   ̄ヽ//>x   / // ヾヾヽゝ-イ / __   i:::::::::::::::::\   γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
       /-- 、     ヽ///>x/__//}}_ゞ_ノノ / / /r'ー--  | ̄>!::::::::::   |      無理言うのやめーや。
      i      、    \//////{ { リ///////ノiノ` <`ー-- ´  !::::::::::   乂______________..ノ
      |       ヽ    \/// |////////>  〓  ヽ      |::::::::::
      |       \    ヾ{  .|////> ´        \__,:::::::::::
      〈           ',       / ̄´             ∨ /\:::::



   ごうけつぐまはうしどりより強く、例え一匹であっても

   Eランクがまぐれであろうと勝てるモンスターではない。



.

571 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:30:51 ID:nAk60Iw90 [61/130]



             /.:: .:: .:: .:: .:: .:: .::}
                 '.::,、丶`.:  ̄.:: :`:<――― ミ
             //.:: .:: .:: .:: / ̄ ̄ ̄\¨¨¨ ヽ\
         -―――.:: .:: .:: .::/⌒ヽ.:: .:: \   〉 〉
        / . . . . r‐ァ.:: .:: .:: .:: : \.:: .: \.:: .: \/ /
        〈:|. . . . /. . . .:: .:: .:: \.::\.:: .: \.:: .::∨
         |. ../. . . . ..:|.:: .:: .:: .:: `、 .:: .:: .:: .:: .:: .:\、
       /|. ,. . . . . . ...:|.:: .:: .:: .:: .:::ハ.::.i\ : :i.:: .:: :. \、
      /. ..:|/. . . .| . . /:|i:: .:: .:: .: : , -i.::|―ヽ:|.:: .:: .::.  ))
    / /. |.:.:/|. .| -/‐八.:: .:: .::.::/ 斗r云㍉:|.:: .:: .::i/         お待たせー。
    i.:/. ..:/|./..:|. .|..: ィャ云ミ .:: .::/〃乂 ツ .:: .:: .:: .:|
     j/. . /八. . |. ..:《 乂 ツ \/    ¨¨´ノ:/.:: .:: .: |__        あれ、何か喋ってた?
      |. ./. . . \|:人∧`¨´           ⌒7:/.:: .:: :j|  |===へ
      |:/|.::|.:: .:: .:|.:.:|.:込       、      ィV.:: .::/ 从   ;_∠_| \
     ' 人:|.:: .:: .:|.:.:|:八个 ,_  - ノ / |,.:: .::, }/ |  |_/_|   i
        人.:: .:: |.:.:|'    ノ  〕ニ=‐- ' / |.::/ii|  |  |_∠_|   |\
         \.: |.:.:| /ヽ  |i|::::〕 ̄::::::::::|/::::|ii|  |  |_//   {コ  ̄ ニ=-
           ヽ::::/   |   |i|::::: \::::::: /::::: |ii|  |  |_/. . . . . \../    \
        _r<    |   |i|――::}_':::::::: |ii|   |  ̄ ̄} ̄ ̄ ̄ ̄        ヽ
      /トミ   \   |   |i|:::::::::::::::::::::: /:|ii|   {   \              |
      | //||::\     |   }i―=ニ二::/::/::,ii/ //   ヽ  / ∨      /> |






               {:(⌒ヽ ∠二二二二\::::::::',
                |::∨/::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ:::}
               ',/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
               /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..
             /::|::::::::|:::::::::::|:::::::::::i}::::::::::::::|::::::|::::|::::::.
.              .:::::::|::::::::|:::::::::::|:::::::::::i}:::|:::::::: |::::::|::::|::::|::}
.               |:::::::|::::::::|:::::::::::l::::::::: /::i|:::::::: |::::::|::::|::::|::|\
              /|:::::::|::::::::|:::: /|:::::: /::::::|:::::::: |::::::|::::|::::|::| :ハ
.             / :|:::::::|::::::::|::::::! |:::::/ :::::::| \_」::::::|::::|::::|::| / }
            /⌒|:::::::|:::::斗‐┼十\:::::::丁¨´\{:/ :::|::::|::| /ノ     ああ、このヘタレなやる夫に良い点は何かあるのか
             \_.|l::::::|:::::::乂八ノ   ヽ:::,ィ乏{厂}〉::::|::::|::|_厂
             |l::::::|:::::〈{て)::了     ヽ乂ツ  |::::::|::::|::|:\     という大変哲学的な話をな。
               八::::|:::{∧.乂ツ      ""  :|::::/ :::|::|::::::::..
            / ∧八:: ∧ ""   ′       ムイ:::::::Ⅳ::::::::::::.   まったく、やる気一つでどうとでもなると言ってるのに。
.           / /::::(::::::\:::..           / |::::::::|:::::::::::::{、:::.
          / /:::::/ア:::::::::::: >  .   O    イ  |::::::::|::::::::: ∧\\
            / /:::::::| {/ )、:::{::::/ r弋:、 //ヽ 八 ::ノ:::::::::::::∧ \\
        / /:::::::: |   ´ ):::乂─|  ><    /:::/:::::::::::::::::::∧   \\
.        / /:::::::::::∧  / ノ} // ::| /rfニ}ハ  //∧<:::::::::::::::::∧   ヽ::',
       / /:::::::::厂_∧  ヘ //:::::::}/ /∧{⌒/:::::::| |.\ ` <:::.::::∧    }::}
      {! ./:::::::::::| | l \   V::::::::// // ハ}_i〉、::: | | \\   ` <:::.  .//



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573 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:31:05 ID:nAk60Iw90 [62/130]



――――蓼食う虫



                        _、 ''"~``丶、
                  ___/. .: .: .: .: .: .: .:\
              ,、丶`.:/.: .: .: .: .:``丶、.: .: .: .: .: : \
          __/_.: .: .'⌒.: .: .: .: .: .: .: .:\:\.: .: .: .: .: : ヽ
            /.: .: .:_.: .: .: .: .: .: .: : へ.: .: .: .: .\:\―=ミ.: .: :.
        /.: .:/.: .: /.: .: .: .: . : .: .: .: :\.: .: .: .:.ヽ.:ヽ:i:\\.: .
          /.: : '.: .: .: /.: .: : : : : : |.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: V:i:\\
         ,.: .:/.: .: .: /.: .:.|.: .: .: .:.八___.: .: .:i.: .: .: .: i : : i:i:i:i:i.:\\
       .: .:/.: .: .: /__.:| .: .: : /  \.: .:`ヽ|.: .: .: .: |、.: .|:i:i:i:i.: .:i:\\
      . : .: :/.: .:/.:/ 八.: .: .:' ィ===ミ: : : |.: .: .: .: | i : |:\:i.: .:|     .
       i .: j/|.: .: .:|:/ _ \/     }ハ.:.:|.: .: .: .: |/ :.ハ\\.:|  | i
       |.: : : |.: .: .:{〃⌒´       ' '    }/|.: .: .: .: |.: ∧∨:\\  : |     悪いところはたくさんあるけど、
       |.: : 八.: .:.ハ ' ' `             /:|.: .: .: .: |:/i:∧∨ /\ヽ:l |
       |.: .: .: :\{、}      ⌒ヽ   .: .: .: : : : /|:i:i:i:i∧∨ .: \,ノ      その分良いところも色々あるよ。
       |.: .: .: .: .: 从     V::::::::::::::}   /.: .: .: .: .:/: |:i:i:i:i:i:i:i. i: .:|
       |.: .: .: .: .: |:i:i 、     ー―  ⌒7.: .: : : / :八:i:i:i:i:i:i| | : |
.     八.: .: .: .: .:|:i:i:i:i\         /{.:/.: : /`¨¨⌒ ' |:i:i| | :/
        \{ 、 .: l八:i|  )>  _,. イ   /|.:.:., :{へ /  j/ | |/         γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
            \|  \  | |   〉-==≦|/::://⌒ーァ'" ̄ ̄`ヽ        |   でも、弱いしヘタレだぞ……?
                      |_| //ハ::::::/:::::::::/   /  -‐=ニ二:\      乂______________..ノ
             _  イ  //::}:::///   /  ∧∨// /∧{ハ
          _/ . . . . . |  i:ハ:::::::/   /   /ニ㌻ ̄ ̄ ̄\(ヽ
         / |==|. . . . . . .|  {i://   /     /         }
           {. .|/|. . .    |/⌒ ,,.、丶´     /             {
        /. . }/. . . . . /'  /          \{              八
        /. . ./    :/'  /  -―‐-    . . \   {         /
      /. . ./    :/'  /'"         `ヽ}. . . ヽ}:人      ∧



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574 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:31:29 ID:nAk60Iw90 [63/130]



                     __
                 /` ヽ、 ,.イ:´ヽ::::/:::`ヽ、___
           / /` ヽ 、ミ.ヽ;:::::::;;..-ニ"__. |
              ヽ / ,ム-=≦. ´:: ≧=-、;;:ヽ ノ l
             レ':/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ/
             |:::/:::::,ィ=-::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
               l:/::::;イ::::/::::::/::::::::::::::::::::'、::::`ヽ:::::::',
             ,'::::;イ::::: '::::::イ:::::::::::::::::::::: ト;:::::::::::ヽ:::::l
             /;イ::,::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::|:::i:::::::::::::|:::',i
            ,'/レ、:::::ーlルヽ!;:::::::i:::::::ム:┼-::::::j::::::',!
.           /::::::l:::::ヽ:゙ト、! ,ニ `ヽlノレ-rェ=、ノレ':::::::::|
           '::::::::i::::::::::|!.,ィ´ヒン`     ヒン ´ /:::::::::::::i
.          ,':イ::::;'::::::::::|::!                /::::::/::::|    それが何さ?
.           l:::|::/::::::::::::|:::i.        '     彡':::::::::::ノ
.           ヽl/;ィ:::::::::::|:::::ト、   ィ   ァ   ,イイ::::::彡''      力が強いかどうかなんて、
           /´ ヽミ;::::|';从::≧ 、   ", イ:::;' |:;//
               レ'ミ从 ,ィ|;';';';';';`;';';';';| !ノ ´         要素の一つに過ぎないよ。
                   , イヾ;';';';';';';';';';';';';';'j \
              ,ィ\   ヾ';';';';';';';';';';';';'   ヽ       人の良さは、それだけじゃ、ないでしょ?
             , イ    \   ヾ;';';';';';';';/     / ` ー- 、








                 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::::::::::.
            /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\::::::::::.
              /:::::::::::::::::: |::::::::::::::::::::::\:::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::.
          /::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::∧::::::.
            .::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::/::::::::::::::ハ:::::::::::::::::::::ハ::::::.
.           {:::::::::::::::::::::/|::::::::::::::::!ハ:::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::|::::::::.
          /|::::::::::::::::|:::| :|:::::::::::::: | |!∨:::::::::: !::::::::::::::::::::::::}ヽ:::::::\
         {! |:::::::::::::斗┼‐|:::::::::::::: | |! \:::::: |::::::::::::|:::::::::/  \:::::::ヽ
         |! |::::::::/ ≫=ミ |∧::::::::::「ア=- ヽ:::|::::::::::::l::::: /     ',ヽ::::::..
          |!.八::: { 〈 し}:ト  ',:::::::{ x芹芋ミ |::::::::::::|:: /     /|  \::\
          V::::::: ∧  乂::}  \::::.  |ノ::/  }|::::::::::::|:/   //:}   \::\
.          ∧::::|:::::::\         \、`¨  / ::::::::::::|`⌒´ / /:.     `¨⌒ヽ
         /:::∧:|::::::::::.    ′        /}:::::::::::::/`厂 ̄ ̄::::::::::.
      /:::/ ∧::::::::::::\         / .|:::::::::://:::::::::::::::::::::::::::.       ……そうだな。
.     /:::/ /:::::’, ::::::|:::\ ´ `     イ l:::::: ∧::::::::::::::::::::::::::::::::::.
     // /::::::::::::\:::::!::::/ \   <  /|::: /  V::::::::::::::::::::::::::::::::.      きっと人間の良さは、それだけではないな。
.  // /厂 ̄ ̄ ̄\{/::::// 厂   /  .|::/\ ∨::::::::::::::::::::::::::::::.
  /:::/ /::イ ニニニニ/:::::::{/ム]} ̄   //j/: | /\∨:::::::::::::::::::::::::::::.



   何かを守るためには力は重要ではないのか?

   その問をぐっと箒は飲み込んだ。

   出会って日が浅く、しかも人でない自分には分からない何かがあるのだろう。

   そう箒は結論付け、己を戒めた。



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575 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:31:47 ID:nAk60Iw90 [64/130]



――――有名人に集まる視線



         ____
       /     \
.    /       \          目の前で、やる夫の品評とかすんなお。
.  / /) ノ '  ヽ、 \
  | / .イ '=・=  =・= u|       いたたまれねー……って、ん?
    /,'才.ミ) (__人__) /
.   | ≧シ'  ` ⌒´   \
 /\ ヽ          ヽ






━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  ヒソヒソ
       ′/  /   /___<、`爪{   { く`ヽ/::::::::::::::::::::|:::/__チラチラ
     人/  /-‐‐く____ノ/ ! 〉 } ',   ∧ ノ /::::::::::::::/__乂イ{__
    .(   /     ∨ / {/,ノ , /:/  ,:::{/::::::::/ r-、ヽj---
      \ ′      '∧`Y´フ  |/:::|  /イ:::::::::::〈 {-、ヽ | ̄         γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
      { l ) !、     ∨〉∧{ノ_乂:::人 ′-:::::::::∧ yヽ j '二        |       こっちを見てる?
     乂 人/,      '{ノ  ヽ/ (  /)-'::::::::: {  ノ 八---         乂______________..ノ
   (  `ヽY   !   、   ノ  )/ ′人::::::! Y  { /__
     \  } !∧ |     ヽイ!  /  {   \{ ノ)__ァ-, {__
    乂__)  ′ ヾj    /`Y_-‐l{  人    rァ'    イ-'___
     乂__.ノ   {     //  厂 ̄ ̄ ̄ ̄ | {    ノ-----
       ノ    人__/   /________乂>'厂  |-----
     /       人____/´    }     人____人 ̄ ̄
     〈           〈      (__         ∧二

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━




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576 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:32:05 ID:nAk60Iw90 [65/130]



                            :≦: : : : : : :≧=ミ:_:ヽ
                    /: : : : : : : : : : : : : : : : :`:ヽ
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                  /: : : : :./{: : : : :{: : : : : : :| : : : : : : :ム
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                 |: : : : ム 代ソ    八ソ/: : : : /: : /:/
                 |: : : : .∧.u  、    /乂: : /: : /}/        あっ。
                  |l 寸: : :∧   r_,   /: : :/ムイ
                八 乂: ハ\     ./イイ:./
                    __/   }  ≧≦___/ハ{ -==-
         ___        彡'   乂  人二二辷ニニニニニニニ
       <ニニ7 ̄ ̄ ̄ ̄´    /  /二二二二二二二二ニ
    .∠二ニニ/        ....:::::乂___/二二二二二二二二二ニ
   /ニニニニニ{     ....::><二二二二二二二二二二{二二二|
   寸ニニニニ乂__></二二二二二二二二二二二二Y二二二|
            Y二二二二二二二二二二二二二二ニニニニ7





   //:::/  l:::::::::::::::|:::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::\
   //   l:::::::::::::::l:::::::::::::::::::/::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
.  / ヽ、  '::::::::::::: |::::::::::::::::::i::::::::::::::::::/ }::::/::::::::::::/:::::::::::::::::::::;::::.
  { ̄\ \ ';::::::::::::|::::::::::::::::十-:::::::::::/ /::/!::::::::::::ハ:ハ::::::|::::::;ハ:::|
  `ヽ、\ ヽ :::::::::/|::::::::::::::::::|:::::::::>'、/::/_j::::::::::/_.}レ}::::::!:::::| i::|
  :::::::::\ \/ \/イ|::::::::::::::::::|> ´  /イ .l::::::::/  リ ノイ:::!:::::| |::!
  ::::::::::::/ヽ/、  ト、.|::::/:::∧:::| ‐-===キ /::::/ =≡ ノ::!:::|:::|:| lノ
  ::::::::::::K´\\_.!::::|::;':::::::::∧!        }/    /::::ノヘl:::|:| '′     ――――本当だな。
  ::::::::::::::::\. \_|::::j∧:::::::::::::ト、       丶 /イ::::::::::::::::l|:|
  ::::::::::::::::::::::\ |/  ';:::::::::::|          __    八::::::::::::八{          隠しているつもりかもしれんが、
  :::::::::::::::::::::::::::ヽ|   rヘ:::::::: !丶    f´  ノ  イ:::::::::::::::/
  ::::::::::::::::::::::::/  ,∠/ゝ'::::::::!  > 、 ` ´/ //}:::::::::/            視線はこちらを向いている。
  ::::::::::::::::::/ _x</∧   '::::::',     ハミ ぐ⌒ソイ,ノ::::::∧
   =====キヘ∨//∧  丶::::マヽ、/ .}'//∧ /イ:::/ニヽ         どうせ、やる夫の悪口だろうが。
           } } }'////\   \{ ,《||》 Ⅳ//∧   ノイ  Vハ




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577 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:32:20 ID:nAk60Iw90 [66/130]





       \人人人人人人人人人人人人人人人/
       <                          >
       <   おい、お前ら何か用か?    >
       :<                       >
       /⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒\

                                                           人    ビクッ
                                                             て
                                                              〈
                          ′/  /   /___<、`爪{   { く`ヽ/::::::::::::::::::::|:::/__
                       人/  /-‐‐く____ノ/ ! 〉 } ',   ∧ ノ /::::::::::::::/__乂イ{__
                           (   /     ∨ / {/,ノ , /:/  ,:::{/::::::::/ r-、ヽj---    っ
                          \ ′      '∧`Y´フ  |/:::|  /イ:::::::::::〈 {-、ヽ | ̄         つ
                          { l ) !、     ∨〉∧{ノ_乂:::人 ′-:::::::::∧ yヽ j '二
                       乂 人/,      '{ノ  ヽ/ (  /)-'::::::::: {  ノ 八---
                       (  `ヽY   !   、   ノ  )/ ′人::::::! Y  { /__
                       \  } !∧ |     ヽイ!  /  {   \{ ノ)__ァ-, {__
                        乂__)  ′ ヾj    /`Y_-‐l{  人    rァ'    イ-'___
                           乂__.ノ   {     //  厂 ̄ ̄ ̄ ̄ | {    ノ-----





             _ __
            y彡ラミ;x:::::`ヽ┐}
        〃 /::::::`ヾ:..、∨/                           ササッ>
          // /::::::::::::::::ヾ}:xへ.,_ __
        // /::::::::::::::::::://´ ̄::::::::::::::`:::'::..、
        // /::::::::::::::::::/イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
     ,':;′/::::::::::::://:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ- 、
     l::l. /::::::::::/ :/::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::':;::i
     l::l/:::::::/: : /l:::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::/:::::/::;:::::::::::i::|
     |/::::::/: : : :/:.l:::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::/:::::/イ:::::::::::::}:|
      ./::::::/: : : :.,': :{:::::::::::::::〃7:::::::::::::::/::::X  |::::/:::::/::|
     /::::::/ミ:x: : :i: :∧:::::::::::::∨:/::::::::i::::l/  \!/:::::/:::i:|
    ./::::::〈: :.`ヾ=i: : : |ゞ:;:::::::::j;イ:::::::::ハ:::|´ゞミy' }:::::/:::::ハ!
   ::::::::::::`ヽ、: :|: : :.l!::::lヾ::::/ |:::::::/: |::|    ` jイ::::::/ :l!      ……隠れおった。
   :::::::::::::::::::j>'==|l::::|. ∨ |:::::/  jノ     〉:::/  l!
   :::::::::::::::::::`¨7i‐n| !:/`〈,  |:::::{、   、 ァ/ :::/  j!      面と向かって言えばいいものを。
    :::::::::::::::::::::::/ |::| l!,:へ `ヽ|::::::l > ,   /l::ハ::::i
   ::::::::::::::::::::/ _,k'ラ`ヾ 、\. |::::::ト〈_  `"  jノ |::::|         やる夫は気にも留めないのに。
   :::::::::::::::y<r'"x<rヘム:ニニ|::::/_∧ヽ_    |::::|
   :::::::::::::/:/ /:〉'"   ヘムニ;|:∧llヾミ:,__))    |::::|              γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
   ::::::::::/:/ /:/ ヘ     `´ ;|仁:ゞ彳|ヾ:Y、 ,从:|                 |   留めねーけど、しんどいわ。
   :::::::/:/ /:/   ヘ    ∠二ニニニl_jニLlニ=-  リ                乂______________..ノ




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578 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:32:35 ID:nAk60Iw90 [67/130]



                                 __
                                ___ ノ. . . . . . \
                     ,、丶`.:: .:: .:: .:: .:: : | |\. . . . . . .\
                   _/. . . . . . . . . . . . . .::| |.:: .\. .\. . . \
                /./. . . . . . . . _ . . /.:: | |.:: i :: .:: .:: . . . . . ヽ
                 /.:: . ./. . . . . . . . . . .\.:: .: | |.:: |.:: :|.:: .:: .:: .:: .:: i
                  /.:: /. . . . . . . . . . . .\. .\:// : .|.:: :|.:: .:|.: : :: : : |
              / , . . . . . . . |. . .\ . . . . ヽ.: 〈〈.:: .:,.::.::.|.:: .:|.:: .:: |.:: |
                /. . . . .:: | :: :: |.:: .: : .:: .:: .:: .:: .::.:\ __.::|.:: .:|.:: .:: |.:: |
             ⌒|.:: .:: .::ト.:: .:――.::i.::.i.:: .:: .:: .: |.:  ̄/.:: .::. :|.:: .:: |.:: |
               |.:: .:: .::.v.:: .:トミ :: |.::.|.:: .:: .: .:: |⌒Y:: :: :: :: |.:: .:: |.:: |
               |.:: .: : ノ\: | Vリ`八:|.:: .:: .:: .:, ノ /.:: .:: .::.人.:: : |.:: |
              人.:: .:: \ \`¨   |.::/.:: .: /ー.:: .:: : /.:: .:/ : |.:: |       ほら、もう行こう。
                \ : .:込 _   u.   |/j.:: .::/⌒¬.::/ /.:: :/.:: .:|.: ,
              /  ̄ ̄ ̄ ゝ    イ_/.::.:/-‐ '" )、ノ .:: ,.:: .:: /       晩御飯が遅くなっちゃうよ。
             {     _ \个 -<ニ/)'      / Y:/ :: /
             人\__\ \_} -‐ '' "        //) .: /
        _  -‐…   ̄ ̄ ̄ ̄              ノ〉:/
    _ -=二二 {             ____  -=彡 /       グイグイ
  /二二二二 、         _ -=ニ二二二二ニ=-   //
  '二二二二二二 \_,. -=ニ二二二二二ニ=-  -―――〈
 {二二 ) ̄ ̄ ̄ ̄    }\二二二{       \ /  〉
  \二 ヽ 〕i     /   /\ ̄/    _    \ /
    ―} 〕i    /:.    \ニ/     /    /   /
      // '  /      /~\       /    {







      / ̄ ̄ ̄\
    / /     \ \        ちょ、強引に押すなお。
   /  (●)  (●)  \
   |    (__人__)    |       分かった、分かった。
   \    ` ⌒´    /
   /              \      ほれ、行こう箒。




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579 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:32:48 ID:nAk60Iw90 [68/130]



               {:(⌒ヽ ∠二二二二\::::::::',
                |::∨/::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ:::}
               ',/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
               /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..      スタスタ
             /::|::::::::|:::::::::::|:::::::::::i}::::::::::::::|::::::|::::|::::::.
.              .:::::::|::::::::|:::::::::::|:::::::::::i}:::|:::::::: |::::::|::::|::::|::}
.               |:::::::|::::::::|:::::::::::l::::::::: /::i|:::::::: |::::::|::::|::::|::|\
              /|:::::::|::::::::|:::: /|:::::: /::::::|:::::::: |::::::|::::|::::|::| :ハ
.             / :|:::::::|::::::::|::::::! |:::::/ :::::::| \_」::::::|::::|::::|::| / }
            /⌒|:::::::|:::::斗‐┼十\:::::::丁¨´\{:/ :::|::::|::| /ノ
             \_.|l::::::|:::::::乂八ノ   ヽ:::,ィ乏{厂}〉::::|::::|::|_厂
             |l::::::|:::::〈{て)::了     ヽ乂ツ  |::::::|::::|::|:\
               八::::|:::{∧.乂ツ      ""  :|::::/ :::|::|::::::::..
            / ∧八:: ∧ ""   ′       ムイ:::::::Ⅳ::::::::::::.         あ、ああ。
.           / /::::(::::::\:::..           / |::::::::|:::::::::::::{、:::.
          / /:::::/ア:::::::::::: >  .   O    イ  |::::::::|::::::::: ∧\\
            / /:::::::| {/ )、:::{::::/ r弋:、 //ヽ 八 ::ノ:::::::::::::∧ \\
        / /:::::::: |   ´ ):::乂─|  ><    /:::/:::::::::::::::::::∧   \\




                                    、
                                   //:|
                                     //i :|/へ._ ..  -―‐ 、
                                  //斗七^^.. -‐―――:|
                        _ . -‐……‐-≦.. ̄}、:::::::::::::::: \.   i:|
                    ...::.´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`丶..\::::::::::::::::::. ,  |:|
                     ..::´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.\..\::::::::::::::.′ , ;
                   /.::::::::::::::::::::::′:::::::::::::: i::::::::::::::::::::::::::. ,.....\::::::::::.∨ ′
               / .:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: | ::::::::::::::::::::i ::::ハ.......\:::::::|.′
             ′ . :::::::::::i :::::: |::::::::::::::::::: | ::::::::::::::::::::|::::::::::i............\:j       チラッ
                ....:.::::::::::i|: | ::::::..ト、 :::::::::::::: | ::::::::::::::::::::| ::::/}............ . ヽ       、
             i::::::::::::: 八:| ::::::│ \\ ::: | :::::::::::::::i::::|/.::::ハ...................' 、      )
             |:::::::::::: 《^炊 ::::│-‐―‐\| :::::::::::::::|.八::::::/......、 ......../^}     /
             |::::::::: ハ ヒf^\:.| ^忙,小 }| :::::::::::::::|' //...........、 ../:::|
             |: .i:::/.:: |     ヽ  ヒf^ 刈::::./.::::::::|Y::::/.............,.ハ{ ::::|
              乂|//:: i| ノ          ′イ::::: i:::レ::::.′....../〈::::::::::|
                |/::: 八         ノィ1|:|::::i|:|i::|::: i....../...... 〉::::::│
                |:::::::::::. ヽ `         /:八::::,リ八{:::::|//......./:::::::::: |
              八i:::: ノ }小.__ _.. r≦{ /.:::::冫⌒} ::: |/..../}::::::::::::::::|
                 ′ /. ノ}_ ..  -‐}七^ ./.:::/.. . .イ :::: l./ .:::| ::::::::::: │



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580 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:33:07 ID:nAk60Iw90 [69/130]





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        チラチラ
          , -―- 、         , -‐- 、
          / : : : : : : : ヽ        /: : : : : : :ヽ     ヒソヒソ
           /: : : : : : : : : :|        l: : : : : : : : : :',
       r一': : : : : : : : : l: |        |:| : : : : : : : : :l_
     /し' : : : : : : : : : : : ハ |        |:ハ: : : : : : : : : : : し11
     {: : : : : : : : : : : : :_:」´: 〉        〈:`|:_:_: : : : : : : : : : ノノ      γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
     (: : : : : : : : ::r-‐'^):_〈_,       _):ノ´{:_:_: : : : : : : : : )        |   またこちらを見て、話しているな。
      `7^}人ノ` T,、_,.厶_          公x,、∠彡{人{`T´       乂______________..ノ
        /     ,/ / ,、_)           {,、 〈^´',、     ヽ
       /  _,ノ〈/ / >' , |           l ‘く_ヽ l〉 \    ',
      /     {__// /          丶\j\」       l


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        /.: :: ::::::::/::::::::::::/::::::/:::::::|:::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::ヽ
.        /|.: :: :::::::::|:::::::::::/::::::/::::::::::|:::::::::::::::::::::l:::::::|::|:::::::::::::::::::::::::.
       / .|:::::::|::::::::|::::::::/|:::::∧::::::::::l:::::::::::::::::::∧:::::|::|:::::::::::::::::::::::::ト、
.      /  |:::::::|::::::::l: ::://|::::′l::::::::/:::::::::::::::::/ ハ:::l∧:::::::::::::::::::|:::|  ,
     /   .|:::::::|::::::::|`,< |/|  |:::::/::::::::::::::|::/   |/  :イ::::::::::::::|:::|  ,
.    /    |:::::::|::::::::l//  〕 ト |::/|:::::::::::::::l/ _,厶孑'  |::|::::::::::|:::|:::|  ∧
   /`ヽ   !:::::::l::::::::|/,≠芹ぅx l/`|::::::::::::::厂rぅ疔斥 、j/|::::::: 八|:::|//∧
.  〈 \ \|::::::∧:::::|〈  {し'//|   l::::::::::::/   lし'//|  〉 |l::::/::::::::::l//  〉
    ` <\.|:::::::::∧::::.  戈ー夕  |::::::/   戈ー夕 ' 八/::::::::::: |  イ     うっとおしい……。
    /::::\|:::::l::::::::\丶        |/          /:::/:::::::::::::: !く::::::|
.   /::::::::::::|:::::|::l::::::::|个ー /i/i            /i/i   厶イ:::::::::::::∧| }::::|      しかし何を喋っているのか、気になる。
   /:::::::::::::::|:::::|::l::::::::|∧           '           /-|:|::::::::: /  レ'′:|
.  /:::::/::::::::::|:::∧l::::::::| 、 、u                イ  |ハ:::::/_/:|:::::::::|      おいやる夫も一緒に聞け、後学のためだ。
 /:::::/:::::::/:::|/:::∧::::: | \|\   r―--―    /| ′::::/:::::::::::|:::::::::|
./:::::/:::::::/ ::::|:::/:::∧::::ト、_| 介 .        イ、  L/::::::::/::::::::::::::|:::::::::|
´ ̄ ̄ ̄ ̄¨ニ=-  .丶. _ /`ト、 >  _, < ,ノ ヘ.__,.: ::::/  -‐=¬ニ¨¨ ̄ ̄`ヽ
                `7\//    \      /   ∨::/´                ハ




          ____
        /_ノ  ヽ\
      / ( ●) (●)、        聞けって盗聴かお?
    /::::::::⌒(__人__)⌒\
    |      |r┬-|    |      どうせ下世話な悪口だし、放っておきゃいいものを。
    \       `ー'´  /
⊂⌒ヽ 〉        <´/⌒つ     まあ、構わんけど。
  \ ヽ  /         ヽ /
   \_,,ノ      |、_ノ



   やる夫にしてみれば自身への悪評はどうでもよい。

   何を言われたところで関係ないからだ。

   心が傷つくということも無い。

   なので足を止め、箒の提案に付き合うことにした。



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581 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:33:25 ID:nAk60Iw90 [70/130]




      ィf-ミ、ヽ_}::::::::::::::::!::::::::::::::!:::::::\ /リマ:::<
    /.:.:j===ミム':!::::::::::::::::!:::::::::::::ハ::::::::::::ヽ{ マ::::::::`:<
  /.:.:.:.:.|ニニニf::!:::::::::://j|',:,::::::!::|',::}::::',:::::::∨. マ::::::::::::::`<
../.:.:.:.:.:.:.:.:T::T::T:::{::::::`ソメ、!:':,:::/!/ j;ム:::i::::::!::!,  マ:::::::::::::::::::\
´.:.:.:_,z≦f´ マ::!::i::::::',/´ / !:::::メノ゙´ !' :}::i::::::!::!:',.  マ::::::::::/`ヽ:::ヽ        センサー、起動。
≦,' ∨ソ ! :マ!::|:::::::':,ミ=≠ !/ メミzz':ハ:i::::ハ:i.:.:.Y  マ--ァ.:.:.i.:マ
.:.:,  .ム'  .i .!{ i::i!:::::::::ヽ   ´  {    :ム|:i::,' :リく¨    ヽ.:'.:.:.:.!.::マ;ヘ         さて、やる夫をなんて言ってるのか
.:.,  .ム'  ! i:::゙!:iム:::::::',`ヽ 、  ,    ハ::!:!,:| ', ヽ,、   y.:.:.:.,.:.:.:マ!.:∨
.:,  .ム'  ' ,'::::i::i::ム::::::::,        イ'ソ::::ハ:ム , /.:ヽ.  .'.:.:.:.:.!.:.:.:マ.:.:.:∨
,'  .ム'  / ,'::::::ソ:::::ム:::::i>。   /::,' ,::::,' マム ,ソ{.:.:.:.:ヽ '.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.|.:.:.:.:.∨
ゝニマムニソ:::,':::::::::::::ム:::!}  ` 〔.:.!::::{_'::∧__,ノメヾ',',.:.:.:.:.:,'.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.:.:.',
/.:.:.:.:.:/:::::::::/:::::::::::::_j:ム:}|フfニ{}ニ!.:マ:/:∧_{_,}ム.:.', ヾ,ヽ.:.:.,.:.:.:.:.:.i.:.:.:.::.:':,.:.:.:.:.:.:!
.:.:.:.:.:/::::::::::/::>-く升':,:}|.:.ヽニニム.:/マム ̄` <:, .}:! ヽ.:,.:.:.:.:.:.!.:.:.:.:.:.:.ヽ.:.:.:.:.!
.:.:.:./::::::::::/    マム.:.:.:.:.マニニム.:.:.:マム 、  ヽj:i  マ___.:.:.:!.:.:.:.:.:.:.:.:.:ryミi









――――人の性



        i \_/j::::、:::::::::::<____j三/   \\=======||===========/==============//
        {  /´::::::i::i:::::::::::::::::::ヽ::::::ヽ、 //                           \\
       /イ:i:::::::::::}::!:::\::::::::::::::ヽ::i::::`'  | |     伊勢ってさ、見る目ないよね。     | |
       ,'::::::::i:::::::::::}/:::iハ:,\><::',i::::::::: \\                          //
      ,'::::::::::{:::::::::/ヽ::::{ヽメzzマ':ヽ!:::::::: //========/============||===========\\
       !::::::::::::!;:i:::/::::::ヽ,ィィr'、::i1'`ソ:::::::::::::::::::∨:ハ ゝ
      ,!:::::::::::十メ、:::::::::,ヾ、ゞ-‐' /:::/::::::::::}::::\:::ヽ
     ,'i::::::::::',::{ア!r'ヽヽ::::,     //:!::::::::::::,':::ヽ__ヽ::::\   「」
     ,'::i::::::::::::',ムゝゞ'ノ ``    '´u. !:::::::::::,::/::',:::::::::::
    ,'::::!::::::!:、::ヽ:、 ` , -- .、    !:::/::::,'::::i:',::::',:::\\=======||===========/============||==============//
    //!:::i::{:::>:--≧ マ/: : : :i   ,'::/::::/::::::!.:j',::::,: //                                    \\
    /'  !::i:::!:::!:::::iヽヽ、 ゝ-- '  ./:/:::::/ヽ:::j/.:.:',::_ | |     あのヒキデブの面倒見るとか、ちょっとおかしい。    | |
      ',::i:::!::iヽ::',∧:}:>。  ./ /イ:::/.:.:.:ヽ!>'´ \\                                    //
      ∧',::',:i.:.:/ヽ.}:!.:.:.:.:/ ´>!升7:/.:.:.:.:,:'´    //==============/============||===================\\
      '.:.:',:',::,:!/.:.:.:.:.:.:.:.:〔 イ}.:.:.}/ニ!_j.:.:.:ィ:/
     __,'.:.:.:ム:',::ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:j//.:.:.:/ニイ.,:ヘニ/
    /∨.:.:.:.:.:ムヽ::ヽ.:.:.:.://}.:.:///.:.:ノ:〉
   ,:'.:.:.:}.:.:.:.:.:.:.ム}``.:.:_ノィ.://.:.:.:ゝ</     .:ヽ: :.



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582 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:33:45 ID:nAk60Iw90 [71/130]





      \\=======||===========/============||==============//
      //                                    \\
      | |       やる夫ってトミヤのお荷物なのにねぇ。        | |
      \\                                    //
      //==============/============||===================\\




                                 \\=======||===========/============||==============//
                                 //                                    \\
                                 | |        駄目な男が好きなんじゃないwwww            | |
                                 \\                                    //
                                 //==============/============||===================\\

     / ̄\八.:: .: : |. . . . . ...乂u           ノイ:/.:: .:: :|
   _〈/~\  ̄\.: 人. . . . . ./⌒"""    '   """/ノ.:: .:: .:: .::.|
.  //'////∧   { ̄V\. . ..:| 、  `   ァ    イ.:: .::/.:: .:: : ,
 / ̄`'<///∧   l   ∨,'\. | \      イ )イ.::/.:: .:: : /      は、ははは。
__{_    \ /∧      V//人_ >-= 〔 | / ノ イ.:: /.:/
  \     \'∧  ',  ∨//////////|   |     // :/
    \    \}   ',  ∨/// }////|   |   //∧
     |:\  |    \ 、  ∨\/////,  , /   / ∧
     |/ハ l        \  ∨:///////   /    / ∧
     |// i |     \ ',  V//////   /         /:∧





         ____
       /      \
      /         \       伊勢、おめー……。
    /              \
    |       (__人__)    |     ここまで、言われていたのかお?
     \     ` ⌒´   /



   やる夫は集落内での評判は最悪だった。

   そのため、外出時も人目を避けなければならないことも多く

   共同体内での話を知る術はほとんどない。

   家を訪ねる唯一の人間、伊勢が情報の窓口。

   その伊勢も、自分と付き合うことで評判を落としていることを知っていたが、

   実情を理解し切れてはいなかった。



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583 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:34:06 ID:nAk60Iw90 [72/130]



――――失言と逆鱗



      \\=======||===========/============||==============//
      //                                    \\
      | |       ああ、伊勢のお父さんってアレな人だっけ。      | |
      \\                                    //
      //==============/============||===================\\


                            \\=======||===========/============||==============//
                            //                                    \\
       _-―――- 、._              | |       そうそう、命惜しさに逃げ出した――――       | |
     ,-"´          \              \\                                    //
    /              ヽ            //==============/============||===================\\
    ./       ::::::::::::::::::::::::ヽ  ピキッ
   |      :::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
    l       :::::::::::::::::::::::::::::::::;l     あ?
   ` 、  ノL     (__人_) .;/
     `ー ⌒         /      ……ちょっと、言ってくるお。
     /  `''ー─‐─''"´\






       /:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.|:|:.:.|:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:ヽ、
.      /:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.::.:.|:.:.:.:.:.:.|:|:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ :.:.:.:.:.:.:.:| ://:|\
     /:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.|:.:.:.:.:.:.jノ:.:.|:.:.:.\:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.|//:.:.}  ゝ、
     |ハ:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.∧:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.ト、:.:ヽ:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.|/.:. /// ヽ
     { |;ハ:.:.:.:.:\i  V \:.:.:.:.:.:.:.:|、:.| \/|:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:./ /  _|
.      | | |:.:.:.:.:.:.:|`斗≧z\:.:.:.:. |ム斗≦ハ/:.:.:.:/:.:.:.:.|:/|/  /:i、:.丶
      |:| |:.:.|:.:.:.:.K く゚ーメl` \:.:.| 辷タ 'j:.:.:.:/:.:.:.:.:.:| レく:.:.:.:.| ヽ:.:ヽ         お前一人で何をする気だ。
.        |:U:.:.:i:.:.:..ハ    ̄    ヽ|     /:./:.:.:.:.:|):|/廴__〉:.:.:.i  ',:.:.:',
.      )ハ|:.:.:}:.:人:i '' "  ノ      " "〈イ.:.:.:.:.:.:.ハ:.:{/ /:.:.:.:.:.i  ',:.:.:.',        ――――私も同行する。
      /:.:/|:.:.:レ:.:.:.`ト               |.:.:.:.:.:./ ∧|/:.:.:.:.:.:.:.:.:.i  ',:.:.:.',
      /:./ |:.:i:.::.:.:.:.:.\   =ニ二三ヨ    |:.:.:.:./|/ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i  ',:.:.:.',       勝手なことをベラベラと、許せん。
      /.:/  j:.:j:.:.:.:.:.:.:.:.:.|\         / j:.:.:./ V|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i  ',:.:.:.',
.    {:/  ノ:イ|:.:..:.:.:.|:.:.:|:.:.:|\__/_//:.:.:/    |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i  ',:.:.:.',
      |!    /:.|:.:.:.:.:.:|:.:.:|:.:.:|:.:.| /大 ̄  /:.:.:/  ̄\_|______i  ',:.:.:.',
        ┌ニニi:.:.:.:.:.:|ニ!:.:.:レ//{;,;ハ.  /:.:.:/      / /ー――――イ:i ',:.:.:.',
        |厂 ̄ \:.:.:厂/ヽ:|. |// | i } /:./     ||      /i :|  ',:.:.:.',
.       ハ___ ソ //  /// /| |、!/ \     |ト-------/   |::|   ',:.:.:.',



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584 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:34:23 ID:nAk60Iw90 [73/130]



   二人の気持ちが一つになる。

   噂話に花を咲かせる女共に一喝くれてやろうと、一歩踏み出そうとした。

   が、



                            γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
                         |    あのさー、二人ともー?
                         乂______________..ノ





                           人   ビクッ
                         ____ _     て                            人    ビクッ
                   /        `ヽ   〈                             て
                   ヽ' u    /    ゜.             ∩  ____          〈
                Σ ,' ,\,  ィ'⌒ヽ u   ゙.              r-≦´::::::::::::::::::::`ヽ、 つ
               /、{__ノ  乂__ノ      ゙Y       ⊂   rγ:::::::::::::::し::::::::::::::::::::ヽ  ⊃
                   {" (_人 __ノ       }         _//::::::::::::::::::::::::::::::::::::::し::::ハ
                   _ \ |7^^^^^^V}     _ノ          | ll {:::|:::::::l::::::/|:ハ::::::::::∧:::::::i::i
               r '´__ヽ┐> 、_   ′≦´_           ヾ、|:::レ'^7゙):/\ }::::::://j::::/::!
                | --、〉ソ           ヽ              ::〈   〈/c> j:/<っレ:::/
             ,゚、 ー_〉′                          Vi   ヾゝ      { V!
            ,′ /  、i/                     〃 rr―|   r‐っ  イ /:|
             /   i   ,′                    /:/V/  { >rー<ΓΤ|:|
            {     }  /!                          /{〈_//   八::::〔/{:}V|   { {!
          ヽ__, ′ノ {                    /∧//  /__VIノじ'_{   ヽ〉



――――怒ると怖い



                    ____
                  ,、丶` .:: .:: -―――-``丶、
             /.:: :/.:: /. . . . .::\.:: .:: .:: .::\
            /_/.:: /. . ./.:: .:: .::_.:: .:_ : .:\_
          ,、丶 .: 7.:: .: '. . . ./. . ./. . . . . . . . .:: .:: .:: .:: \
         //.:: .::/.:: /. . . . /. . . '. . ./. . . . . . \.:: .:: .:: .:: .
.          | '.::.:://:i. /. . . . . . . ./. . ./. . . .:: .:: .: i.:: \.:: .:: .::.i
         /| |_// /|. . . . . .: |. ./. . ./. . . . .: .:: .:: |.:: .:: .\.:: .::|
      /.::| |_/ // :|. . . . . . .|:/. . ./ :|.:: .:: .:: .:: .:∧.:: .:: .: ヽ.::.|
      .:: : `¨ .: // :: |. . . . . . .|. ..-/-八.:: .:: .:: .::/  .:: .::.:: .:: .: |
      i :| .:: .: // :: : |. . . . . . .|.: 弋_㌻ 、.:: .: .:/ ―i: |.:: .:: .:: : |
      |八 .:: 〈/.:: .:: :|. . . . . . .|∨:::::::::::::::::\/ヒッ㍉: |.:: .:, .:: : |
     / ̄\八.:: .: : |. . . . . ...乂::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノイ:/.:: .:: :|
   _〈/~\  ̄\.: 人. . . . . ./⌒       '      /ノ.:: .:: .:: .::.|      か・え・ろ・う、って
.  //'////∧   { ̄V\. . ..:| 、  `   ァ    イ.:: .::/.:: .:: : ,
 / ̄`'<///∧   l   ∨,'\. | \      イ )イ.::/.:: .:: : /       私言ったよね?
__{_    \ /∧      V//人_ >-= 〔 | / ノ イ.:: /.:/
  \     \'∧  ',  ∨//////////|   |     // :/
    \    \}   ',  ∨/// }////|   |   //∧
     |:\  |    \ 、  ∨\/////,  , /   / ∧
     |/ハ l        \  ∨:///////   /    / ∧




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585 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:34:43 ID:nAk60Iw90 [74/130]



                          _
                      ,ィi「:.:.:.:.:.:\
                       ,ィi「:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
                      ∠ ------ 、:.:.:.:.:. : ゚,
             ‐=≦:.:.:.:.:.:.:. : ≧o。、 ヘ:.:.:.:.:.:.:....
          ,ィf厂:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ヽ ム:.:.:.:.:.:.:.:.....
         /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨: : ∧:.:.:.:.:.: /:}:マム:.:.:.:.:.:.:.:.゚,
          / \:.:.:.:.\:.:.:.:.:.:.:.∨:.:.:∧:.:.:.:/:.:.i:.:.ヘゝ:.:.:.:.:.:.:.....
       /:.:.:.:.: \:.:.:.:.:ヽ/: : ∨:.:. ∧:/:.: : |:.: : }ヽ:.:.:.:.:.:. : ゚。
       .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ: /\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.|:.:.:.:..: ヽ:.:.:.:.:.:.:....
       {:.: : {\:.:. : ,ィチう\ <:.:.:.:.:.\:.:.:\}:.:.:.:.:.::} ∧:.:.:.:.:. : ゚。         だが、伊勢っ。
       i:.:. : ≧ \: : 込シ /  {:.∨:.:.:.:.\:.:.::\:.: /  ∧:.:.:.:.:.:.:.:゚。
       |:.:. : 〉シ   \{    /:i:.:.∨:.:.:.゚,: ‐=ニ:\    }:.:.:.:.:.:.:.:.\      あんなことを言われて悔しくないのか?
       |:.:.:.:ゝ      \  / /!: : ∨:.:.:.゚,:. : / } l >:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : \
       :.:.: : { --- 、  u.:/ / :{:.:.:.:.:゚,: : }:. / :  :}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.     お前は頑張っているし、
      ∧:.:.: ヘ∨   \//  i:.:.:.:.:.:\ :i:/  }‐=:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
      /:.:.}:.:.:.: ヘ∨   /    :|:.:.:.:.:.:.:.: \ヽ‐= \:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.    この共同体に貢献しているのだろう?
     ./:.:/:/{:.:.:.:. ヘ  ̄   ≦  :.:.:.:.:.∧: : } \   \:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
    //{:{ ゚,:. {:. ゝ‐≦  ∨  ∨ / ∧i ̄ ≧o。、 \:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.







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            /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ̄ ̄`ヽ.:.:.:.:.:.ヽ.:.:}.:.:::::::ヽ .:.:\\
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       '⌒¨|.:.:|.:.:.:.{.:._.:八:.:.:.:.:.:.' ,ィ===ミ、.:.::.:.:.:|.:.:.:./ :/:i:i:i:i:i:i|i:i:i.:.:.:.:.
          |.:.:|.:.:.:./ :/ヽ \ .: / ∨ リ |.:.:.:.:.:八Y.:./:|:i:i:i:i:i:i:|i:i:i.:.:.:.:.:.   別に死ぬわけじゃないし。
          |.:.:.:.:.:.:.∨,ィ=ミ \{  `¨  |.:.:.:.:.:i ノ.:, :i:i|:i:i:i:i:i:i:|i:i:i.:.:.:.:.:.i
          |.:.人.:.:.:.《 Vリ          |i:.:.:.:.:|.:.:イ:i:i:i:|:i:i:i:i:ii:八:i.:. |.:.::|   気にしなくていいってば。
          |.:.:.:. \:ハ    `      八.:.:.:八:{∨:i:|:i:i:i:i:/|:i:i.:.:.:.|.:.:,
          |.:八.:.:.:.:.:込       / )   ヽ( :/:::〉\:i:i:i:/八:i:.:.:/l.:/     もー。
           j/  )八.:.:.:.:.:>、   `ー   /  /:::/   >―<ヽ( /
           /  / ̄ ̄⌒> .., __/、__/::::::/  /       \
                / '⌒i |./ / 、 |  |ハ:::::::::: '  /           ヽ



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586 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:35:05 ID:nAk60Iw90 [75/130]




                        /.:: .:: .::-―:/_.:: .: .: .: \
                    /.: ――.:/ ̄ .:/:``丶、.:: .:: ヽ
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                     .:/ .: / : .: |. |. . . . . . ..|.: .: .: .:ヽ.:: .::`.
                    |/.: .: .: .: .: |: |.: .: . . . ._|__:|_.: .:: .:: .:: :.
                       /.: .: .:i.: .: : |八. . .|. . . 八.::.:|.:: .::.| .:: .:: :.         頑張ってるのは私が勝手にしてるだけ。
                  / /.: .: |.: .: ‐|―\.|. . / x=ミ|.:: .:人 .:: .:: :.
           /__)    .:: ':: .:: .:|.:: .:ィチ笊ミ |. /    j:/ .: .: : : |.::i       噂話もそう……だから気にしないでね。
          / ∠⌒)/.: :{.: .: :八.::.:人 Vツ |/、   ⌒7.:: / : : : |.::|
          ' /    ̄_) : .: .: / .: \_\      _  {.::./.:: .:: .:八|      ここで喧嘩なんてしても
.         /     r' |.:: .:: .:∨ .:: .: .: (_〈⌒  ∠ ノ  ∨.:: .::/
        /        ;  |八.:: :|:、.: .: .:人.::.个       /|_‐<__        二人の立場が悪くなるだけだよ。
       ,      /    \| \.:: .:: :>   〕ニ=‐- ===:|/  / ̄〕ミ〕
       i     ノ           二_/ / |ii|}::::::::: ィi/  /  /={:\ 、_
       |    ̄{      _/ ̄__/:::::/ /  |ii|\::::/i/  ,   /===〕:::::::7 ̄\γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
.         |     ;      / i⌒、 {===∧ }   |ii|::::::.i/   i  ' _/ ̄ /    } |  伊勢、お前……そうは言うが。
.        |         へ〕_ Y:::::_/ 〕__i__〕iii/    |   i/  / /   / 乂______________..ノ






        \\=======||===========/============||==============//
        //                                    \\
        | |        やっぱり、ああいうのが趣味なのかしら?       | |
        \\                                    //
        //==============/============||===================\\

                                    \\=======||===========/============||==============//
                                    //                                    \\
                                    | |       うわ、キモい。弱い男に価値なんて無いのに。     | |
                                    \\                                    //
                                    //==============/============||===================\\



              _彡: :-─ -く㍉:.`ヽ
           , 匕: : : : : :ミ: : : ヽ: : :寸ハ
          /: : : : : : : : : :V: : : :V: : :寸}
         /: : : : : ::: : : : : : : V: : : :V: : ム|   チラッ
          .{: : : :|`V: : :: : : }寸:': : : : :V: :.:.}
        八: : :.|⌒V: : : : :| 寸: : : : :': :./}
          : : | 笊ミ: : : : 匕ミ|: : : : :|:./: |
           .|\{代ソ 寸乂ヒソ寸: : : :.:K: :.|
           .|: : :. ''       '' |: : : :.:.|/:.:.|        ……そりゃ、言い返したくなるときは、あるよ。
           .|: : :人  ' _  │: : : :八乂
          : : : : :\ Vノ   !: : :.イ            でも、ね?
          乂八ハ| ーr=ニ二从乂
          ィ ─ rーイニニニニ >ミ          しょうがないじゃん、言ってもね。



.

587 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:35:19 ID:nAk60Iw90 [76/130]




         ____
       /三三三 \
      / ─三三─ \
    /   (ー)三(ー)  \    ……伊勢が放っておけってんなら、そうするお。
    |    三(__人__)三   |
    \     ` ⌒´   ,/
    /    三三三   \







                         __         -‐-ミ
                         _、 ''"~.: .: :<: ̄`` <.: .: .: .: .: :\
                 -‐/-==ミ.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.\ 、.: .: .: .:.\
               /:/ .: .: .: :: `ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ\.: .: .: : \
                : '. : .: .: .: .: .: .: .: .:\.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. \.: .: .: : ヽ
             .:' :/ : : .: .: .: .: .: .|i:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨:.\.: .: .: :. .
             / :/: : .: .: .: .: .: .:.:八.:\.:.:.:| .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :\\.: .: .: :.
               /  .: : |.:.: .: .: .: .: .:/ ̄\:{\| .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.|.: .: .:ヽ ヽ.: .: .:.
           /  .:i: :.:|_.: .: .:.:.|.: .:ィ==ミ、 ,.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.八.: .: .: } }.: .: :}   うんうん、いいね。
             /   .::|: :.:| \ : : |∨ ∨少 ∨.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|.: .:./∧∨.: / '.: .: :,
           ⌒ヽ .::|: :.:| ァ=ミ、:|   //.'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:∧V:} }//.: .: :/    ほら箒も、やる夫もそう言ってるしさ。
              i .:| .:八 乂〉        i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨.:∧_/.: .: .: :/
              人 |: : .:.:\  ヽ     ^) |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}.:.:.:.:.:.:.| |.: .: .: /      行こうよ。
               〉: : .:.:人     /    八.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ .: 八.:.:.:.:.(⌒):.:.:/
                i: : : : .:.:个   `    /、:.:.:.:.:.:.:/)/__ )\.:.::从|: :/        帰って晩御飯にしないとね。
                |: : : : .: .:| .:.:.〕iト _,. イ}_/∨\/-=ニニユ  ) '  |:/
                人.:{\ .:∧ .:/   -―≠―-  _       |    (
                 ヽ  \ ∨  //|「 \      二ニ=-八
                     __}/\||/'^\        ヽ ヽ







      i:,:'::,:'  {::::::::::::!:::::::::::,'::::/}::/j::::/::::,'i:}、:',:::::::!
      ,:':::/ヽ.、 ハ:::::::::::i:::::i:::::{/_jメ .!`:::/く_}i',`::i:::::::!
    ,:':ィ`<`ヾ'∧::::ァj::::::',:::{zzzzzz,!::::/},zzz}:::::!:':,:::!
   /ィ':::::::::/_ソ  ヽ! ':::ノ:::',::{マrリ  i::/  {ソ }ハ!:::::::ト::、
 ,.:'/./::::::::::::ゝ ヾ:, .}〉:イ:::::::ヽ',`¨  j'  ヽ` ハ:!:::::::| ヾ:、
:'/ /:::::::::::::::::::ハ }:! メ!::ム::::::::{ヾ:、      ムj:ハ::::!         ……了解した。
'  /::::::::::::::::::::::八ヾ/_ノくム::::::ト.、. ~~'/!::,':::::ハ::! , 、
  /::::::::::::::::::::::::::::/メ! !/ムム::::{ :>.。_/ミ/j/::::/ ∨, ∨



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588 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:35:35 ID:nAk60Iw90 [77/130]



――――沈む陽



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:::::::::::::::::::::::-☆:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ,,.,.,.,.,.  _,,.. --、,._.   ... :: :: :::: ::::: ::::: ::::::;;。; ;;;; ;;;;;;;;:::::;;;;;;;;
::::::::::::::::::::::: :::::        ,.r''"      ゙`、  :: :: :::: ::::: ::::: ::::::;;;;;;;;;:::;;;;;;;;:::::;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::  ,/         ゙i.、  ..:: :::: :::::::: ::::::;;;;:::::::;;;;;;;;;;:;;;;::::;;;;;
::::::::::::::          i             i. :::::::::::::: :: :::: ::::: ::::: ::::::;;;;;; ;;;; ;;;;;;;;
,.  ,..    ,;::::;,. ,.;:::.. ;;::::        ,..;:::...;;;; ,.:::,..  ,.....;::::::::,.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
.::,;:'" ゙゙゙:::...::'"  `::'"  ゙::'"゙:::'''""'':::::.....::";; ,,;;;;;;..:;;""゙゙;;;"  ,,,;;;;;;::;;;;;;;;;;;:::::::::;;;;;;;;;;
      :::     .  ....::.    ...............   ................:::..... ....... ........ ... ....... ....... ...



         ____
      /       \       テクテク
     /  _,  、_ \
   /  ( ―)三(― ) .\
   |   '" (__人__)"'   |
   \    ` ⌒ ´    /
   /ゝ    "`     `ヽ.
  /              \







       / /:::::::::::::::::i::::::/!::!::::::::::::::}::!ヽ::::':::::ヾ,:::::::::::ヽ
      ィ  ,:'::::::::::::::::::::i::,'/ !::!:::::::::::::':/::!::':,::',:::::::'::::::::::::::'      テクテク
     /  ,{::::::::::::::::::::/!:{' ':::!::::::::::::/:::::!::,:::::'::::::::',:::::::::::::!
.   ,.:'   ,'i::::::::::::::::,'::' i::i   ,:!',:::::::/::::::::!',iヾ::i、::::::}::::::::::::i、
   ,:'    j:i::::::::斗:七'''Tf'''''''マ''マ/:::::::::::i十''ヾ'マ''}''''::::::::!:∨
  ,イ::メ.、: :ハi:::|:::,::::::::{' ,ァ=≧、', ハ::::::::::::!,竓=ミ、マ}::::::::,':i ,s∨
 く ` マム': :!::|::::':,::::::i         ヽ::::::::!      }::::::/::i彡"∨
   メ:..、 ! i:::|:::::::',::::! ≧zzz彡::::::::::::::::::::≧zz彡 ,'::::メj::::!  /
  ,:'::::/jソミ,':::j:::::::::ヾ::.、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::://:j':::::!ィ´
/::ア    '::::メ:.、 ',::::::::::iハ、ヽ              /ィ::::::::ハ::i':,:::∨
::/   ,':::/イ:::::∧::::::::i:::::\    ― ‐‐   ,イ::/::::::/:::',!ハ:::∨
/   ,':::/::::::::::::∧::::::i::::/ :}:s、      , イ::::::,'::::::/:::::::{:、ハ:::∨



.

589 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:36:45 ID:nAk60Iw90 [78/130]



  __
/.:: .:: .:: :_.::二ニ=‐--ミ
.:: .:: .:ア__ へ.:: .:: .:: :` 、_
  //.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .: :\:ヽ
. '.:: .:|.:: .:: :|.: : .: /.:: .:: .:: .:: .:: .: ∨
.:: .:: :|.:: .:: :|、:|_:/:ノ|.:: .:: .:∧.:: .:: :.
.:: .:: :|.:: .:: .l |/  |.:: :/___i.:: .:: :i
.:: .:: :|.:: .:: :≧==  |/    |.: /〈⌒
.:: .:: :|.:: .:: :|      ヾ=-|:/.:: |
.:: .:: :|.:: .::八 /⌒ヽ    /.:: .:: |        二人とも、まだ怒ってるの?
\.::人.::: |.:个 _,ノ_  イイ.::.:八
  ` /\|⌒\{L _ ノイ.:: :/         そういえば、エンヴィーに絡まれたときも
   _{ 竺∨ \\ { ̄ 寸彡
  Y:   {:   ヽ ヽ   }             カリカリしてたよね?
   }   人 ___}_}_ イ 〉
  /--=彡´   _  ` _)           やっぱり嫌いなの?
  {__  -=ニ二二/
  人-=ニ二二二二人






      ____
    /       \
  /   -‐´ `ー\
/     (ー)  (●)\      別に嫌いも何もねーお。
|        (__人__)  |
\      ` ⌒´  /       言ってたことは正論だったお。
  >     ー‐  <
. /      / ̄彡ミヽ、      やる夫が弱いことも、伊勢に面倒かけてることも。
/    ヽ /  / ヽ  ヽ
ヽ.    Y  /   |  |
 ヽ     ノ    ヽ ノ



   あの女共が言っていたように、自分が駄目なことも。

   やる夫は、そう内心で付け加えた。



.

590 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:37:18 ID:nAk60Iw90 [79/130]



――――気軽な問



                    ____
                  ,、丶` .:: .:: -―――-``丶、
             /.:: :/.:: /. . . . .::\.:: .:: .:: .::\
            /_/.:: /. . ./.:: .:: .::_.:: .:_ : .:\_
          ,、丶 .: 7.:: .: '. . . ./. . ./. . . . . . . . .:: .:: .:: .:: \
         //.:: .::/.:: /. . . . /. . . '. . ./. . . . . . \.:: .:: .:: .:: .
.          | '.::.:://:i. /. . . . . . . ./. . ./. . . .:: .:: .: i.:: \.:: .:: .::.i
         /| |_// /|. . . . . .: |. ./. . ./. . . . .: .:: .:: |.:: .:: .\.:: .::|
      /.::| |_/ // :|. . . . . . .|:/. . ./ :|.:: .:: .:: .:: .:∧.:: .:: .: ヽ.::.|
      .:: : `¨ .: // :: |. . . . . . .|. ..-/-八.:: .:: .:: .::/  .:: .::.:: .:: .: |
      i :| .:: .: // :: : |. . . . . . .|.: 弋_㌻ 、.:: .: .:/ ―i: |.:: .:: .:: : |
      |八 .:: 〈/.:: .:: :|. . . . . . .|∨     \/ヒッ㍉: |.:: .:, .:: : |
     / ̄\八.:: .: : |. . . . . ...乂            ノイ:/.:: .:: :|       じゃあさ、この街のことはどう思ってるの?
   _〈/~\  ̄\.: 人. . . . . ./⌒       '      /ノ.:: .:: .:: .::.|
.  //'////∧   { ̄V\. . ..:| 、  `   ァ    イ.:: .::/.:: .:: : ,       好き? それとも嫌い?
 / ̄`'<///∧   l   ∨,'\. | \      イ )イ.::/.:: .:: : /
__{_    \ /∧      V//人_ >-= 〔 | / ノ イ.:: /.:/
  \     \'∧  ',  ∨//////////|   |     // :/
    \    \}   ',  ∨/// }////|   |   //∧
     |:\  |    \ 、  ∨\/////,  , /   / ∧
     |/ハ l        \  ∨:///////   /    / ∧
     |// i |     \ ',  V//////   /         /:∧




                        ____
                        /     \
                       /三三二.    \
                      /三三二        \
                 |三三二          |         ……別に。
                 \三三二         /
                    Y──----   く           父ちゃん達が守ってる街だし、
                      /三二 三二二   ヽ.
                        l三二 三三二二   ',          いつか必ず帰ってくる場所だからお。
                   l三二 三三.二二    ',
                       ,'三二 三三.二二.     ',       無くなったら困るお。
                  /三二 :∧:三三二二    ',
                    /三二 :/ ∧三三二二     ',



   それに嫌われながらも生活させて貰えているから言うことは無い。

   そう付け加え、口を閉じた。

   詰まる所



.

591 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:37:51 ID:nAk60Iw90 [80/130]



              ヾ::ヽ/:::::::::> ´ ̄` <::ヽイ; ′
                ヾゝ-‐´:::::::: ̄ ̄::::`‐-:'..._
                ,.ィ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
                ,ィ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
             ,.':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
             ,.'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
          /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
           ,,/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:::::::::::::::i!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::iヽ
         /.ハ:/::::::::::::::::::::::::::;'!::::::ハ:::::::::::::i!';::::::i;::::::::::::::::::::::::::i、::i..ヘ
.        / ,'::;'ハ::::::::::::::::::::::::;' !:::;'  ';::::::::::| マ:::!∨::::::::i!:::::::::::!';:',  ∨
       / .,'::,' !::::::::::::::::::_  -‐  ´∨:::::::i` ‐-', ';_::!、:i!:::::::::::i..';:',  ,.ヘ
.       /\i:;' !:::::::::i:::::::ヽ___|:i!_ 、 .V::::::| , _ヾ_ヾ ̄!:::::::::::| !:i.イシ'∨
.      バヾ.i:|ヽ,!::::::::i!:::::::::マ ! }::::ト、   V::::i /.i_}:::::}`ア i!::::::::::::iイ:!:|´ ,.ィ
     `ゝ.i:iヾ:;!::::::::!|:::::::::i!  !::::::i!    V::i  !::::::i! ′i!::::::::i::::i´ !:!<
.        i:|ヽ i::::::::!|:::::::::i!  `¨´       ヾ、. `¨´   .i!::::::::|::::|´.!:!
.        i:!  i::::::::リ:::::::::i!.        ,           i!:::::::::!::::!. |:i
         i:!  ';::::/'|:::::::::|                  i!:::::::i!',::::!. i:!      好きか嫌いか、と問われた筈だぞ。
        i!   ∨':::!:::::::::!ヽ              ,.'i!:::::::iハ:;:::!. i!
.          |   /'ヾ、:!::::::::|:::::\.   , --- 、    /:::i!:::::::i!::ハ:| |       はっきりと嫌いだと言えばいいものを。
         /  i!::::i::::::::i::::::::::::ゝ、      .ィ:::::::::::i!:::::::i!:::::ヘ
           /  i!:::::i::::::::i:::::::::::::r| >-.< .|、::::::::::::i!:::::::i!::::::::|'.,
.         ,..'   i!:::::::i::::::::!:::::::;:ィ ゝ、_   _. : ´ V::::::::i!:::::::i!:::::::::| ヽ
      /    i!:::::::::i:::::::i:ィ::|    ハ.ハ     }\;;i!::::::i!::::::::::::i. \
              i!,>.´i:::::::i:::_;;-‐==f~i!==‐-/_::::::i!::::::i!、:::::::::::i
       > ´_,,..ィ彡i!::::::|:{: : : : : ´:!_|:`: : : : : :} i!:::::i>、`_ <






          ____
        /_ノ  ヽ\
      / ( ●) (●)、        この街は大事に思ってる。
    /::::::::⌒(__人__)⌒\
    |      |r┬-|    |        そう言ったつもりだったけど?
    \       `ー'´  /
⊂⌒ヽ 〉        <´/⌒つ     聞いてなかったのかお、箒。
  \ ヽ  /         ヽ /
   \_,,ノ      |、_ノ



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592 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:38:20 ID:nAk60Iw90 [81/130]



                     ___
                  __/ r 、 ゚,
            __   /:.:.:.:.: ≧o。、 }
           /  ≧o。、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. \
            //¨¨¨7\ \:.:.:.:.:‐=ニ二≧o。、
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     . :.:.:.:.: {     |  ゚,:.|:.:.:.:.:.:. : |: /斥しリ  `:/    ̄ //:.:.:.:.:. /     なら嫌いなのは、ここの住民だ。
     :.:.:.:.:.:.:. ‐=≦ .:  八/{:.:.:.:.:.:.:. |:  マzシ      {  ハ:.:.:.:.:. /
     {:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : 7   } ゚,:.:.:.:.:.:.|          /  人:.:.:.:.:./      この星の常識を学ぶために
     i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. {    i  ゚,:.:.:. : |        / 7  ィ:.:.:.:.: : /
      :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : ≧=‐ :! ∧:.:.:.:.: | ≧o。、   {__ノ/:.:.:.:.:.:.: /        以前お前の記憶を読んだ。
     /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/    / ゚,:.:.:.|     >  _/ /:.:.:.:.:.:.:./
    ./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/   /ヘ ゚, : | ――‐/  }//:/:.:.:.:.:.:/            だからその程度の推測は出来る。
   /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/  /∨//ヽ 。: |     { \!//:.: : /}








               _____
             / ⌒  ヽ_\
           / 。( ―) ( ―) ファー             好きに思えばいいお。
          /    ⌒(__人__)⌒ \  _ノ⌒
            l         |   l^l^ln  | ――、_      やる夫はどう思われようと、気にしねーし。
          \      |r⊂    ノ/ ⌒丶、
          /      `ーゝ  ノ \



   両親は生物災害から集落を守っているから、まだ家に帰ってこない。

   すでに長過ぎる時間が経っていようと、周囲の誰もが死んでいると叫んでも。

   いつかきっと帰ってくる、やる夫は今もそう信じている。

   それがトミヤの住民には理解されず、村八分にもされている訳。

   理解しないならそれでいい――――もう、やる夫から言うことはなかった。



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593 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:38:36 ID:nAk60Iw90 [82/130]



          __
.         /.: .: .: .:>-―――-
      /.: .: .: .:/.: \.: .: .: .: .: .: .: ``丶、
      ': : /: : /{: \.: .: .: .: .: : /.: ̄.:V⌒\
    /: : :/: : :'.: 八.: .: .: .: .:_.: .: .: .:. :. :.: .: .: : .
    .: .: .{.: : i.: .: .: .: .: /.: .: .: .: .: / .: .: .:∧.: .: :.
    i.: .: .: .: .:|.: .: .: .: . i.: .: .: .: /.: ∧.: .: :// .: .: : .
    |.: .: .: .: .:|.: .: .: .: : |.: : ―/―‐- : : ィ笊 |.: .: .:i
    人.: .: .: :八.: .: .: .:.:.|.: .: :ィf笊㍉ j/ ヒリ |.: .: .:|
      、.: .: .: .:\ .: : : |.: .:八Vシ    、  |.: .: ::|           ま、やる夫はそうだよね。
      \.: .: .: : \ ( |.: .: .:.:\       八 .: 八
       \ : : .: : ヽ:|.: .: .: :〈⌒ (  ァ  ,   )'           あんまり、いい思い出ないもんね。
          `⌒¨¬八(\.: .:ト ., __/
                  `_ト\|==:〈      __
               /\__:::::::::::::\―< \∠\
            _/--  \:::::::::::::. {    \7∧
            __/      \  \::::::::i八    ==- 、
        //::\>      \  \::|  i      ∧:__\
        __{_{{ :∠\_       \  :| 人 . . . .\}} \ \
      /      レ'\      __{     /  ̄``丶、   \
       i        ____\. . . ./    \ / \      ヽ   \






                         __         -‐-ミ
                         _、 ''"~.: .: :<: ̄`` <.: .: .: .: .: :\
                 -‐/-==ミ.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.\ 、.: .: .: .:.\
               /:/ .: .: .: :: `ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ\.: .: .: : \
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             .:' :/ : : .: .: .: .: .: .|i:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨:.\.: .: .: :. .
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           /  .:i: :.:|_.: .: .:.:.|.: .:ィ==ミ、 ,.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.八.: .: .: } }.: .: :}   ボソッ
             /   .::|: :.:| \ : : |∨ ∨少 ∨.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|.: .:./∧∨.: / '.: .: :,
           ⌒ヽ .::|: :.:| ァ=ミ、:|   //.'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:∧V:} }//.: .: :/
              i .:| .:八 乂〉        i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨.:∧_/.: .: .: :/
              人 |: : .:.:\  ヽ     ^) |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}.:.:.:.:.:.:.| |.: .: .: /      私も、思うところはあるけどね。
               〉: : .:.:人     /    八.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ .: 八.:.:.:.:.(⌒):.:.:/
                i: : : : .:.:个   `    /、:.:.:.:.:.:.:/)/__ )\.:.::从|: :/
                |: : : : .: .:| .:.:.〕iト _,. イ}_/∨\/-=ニニユ  ) '  |:/              γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
                人.:{\ .:∧ .:/   -―≠―-  _       |    (               |   ……そうだろうお。
                 ヽ  \ ∨  //|「 \      二ニ=-八                  乂_________..ノ
                     __}/\||/'^\        ヽ ヽ
                   /     ⌒\||∧            :.



   やる夫はそっけなく、それだけ口にした。

   顔も見ない、余計なことも言わない。自然に流した。

   その返事に、伊勢もそっかと呟き、はにかんだ。


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594 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:39:01 ID:nAk60Iw90 [83/130]



        __/⌒\   /:. : :\
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   f:. /ヽ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /:./\ i:.:. |
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  /!:.:.:.:.:.:.: |:.:.:.:. : i:  \:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/、:.:.:.:.:. : ゚。  ヽ : :.\
  / {:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:. : |:    \:.:.:.:.:.: /斗<:.:.:.:.:.:.: i   /:.:.:.:.
. / .:.::.:.:.:.:.: | : :≧=‐ _  :\:.:イ升リ / ゚。:. |:. |:  /:.:.:.:.:.
/   ゚。:. : ::.\:.:.:/ぅ示ミt、   \乂ソ  }:.:.::}:: | /:.:.:.:.:.:.        待て……それは、本当にか?
{    \:.:.:.:.:.:.: 《ⅥJリ        ̄   ハ:.:∧/ /:.:.:.:.:.:.:.
i二二二} \:.:.:.:.:.ヽゞ-′    ヽ      :}/ / /:.:.:.:.:.:.:.          ああいう輩がいるから、理解は出来るが。
―――/   \:.:.:.:.:\      __    八//:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
    {/二二ニ\:. \_〉  /    )   ⌒ \:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.       しかし、お前は率先して討伐をしたり
    \___\\   ゝ ==== ' .:.:.:.:    \:.:.:.:.:.:.:.:.
        __ \〉≧    _/:.:.:.:.:.:\   \:.:.:.:.:.:.        ここのために身を粉にして働いているのだろう?
      /: :|  | \ ≧=‐    {_:.:.:.:.:.:.:. : \   \:.:.:.:.:.
     / | : |  |: :| }     ̄ ̄/‐=≦ __\_
   /   | : |  |: :| i       /{\   \   \






                       .-==ミ、
                   __jI斗=rミ:.:.:.、:.丶、
                  //:.:.:.:.:.:/∧:.:.:∨:.:.:丶、
                  j/:.:.:.:.:.:.:|:.:.:/∧:.:.:∨:、:.:.:.:\
                ,/:.:.:. | :.:.:.: |\ :.: |:.:.:.:.V∧:.:.:.:.:.\
               j{:|:.:.:.∧:.:.:.:.厂jIⅣk:.:.:.:.:′ト、:.:.:.:.:.:.:..、
                 j从:Nx=ミ、/ ^t以 》:.:.:.:「∨:.\:.:.: ト ∨     さっきも言ったじゃん。
              /:.:.:.:.:.《 tり,     / :.:.:.: | 〉:.:.:.:.:.:.:.|∧:′
              i{:.:.:.:.:.圦   ,  -┐ 〉:.:.:.:. 厂:∧:.:.:.:.:.,  }:i     あれは私の個人的な事情だって。
             .∧:.:.:.:.:. jト、  V__ノ /个ノ/:.:/⌒\:./ ,ノ′
              ./  \(⌒ji个s。.__. イ__jN/j/   __,) /       だから、ああいう事言われても自業自得かもね。
                      ィ厂ニニ|「 \___
                _,r=ニニニ≦j{ニニニj{  厂j∨jⅣ        自分勝手なのは、変わりないし。
      _/>ヘjI斗  7ニ>=-ニニ=---=ニj{  / ∨/Ⅵハ
     /´ ´ _ユ  _,/-===ミ ア´ニニニニ./′ ∨jト、_j/斗┐
    ′   r┐ノ´ニニニニ./ニニニニニ/′ jN厂  _. 〈
    /    /j {'ニニニニニi{ニニニニ/   Ⅳ_. - ¨  / /



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595 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:39:33 ID:nAk60Iw90 [84/130]




              人 |: : .:.:\  ヽ     ^) |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}.:.:.:.:.:.:.| |.: .: .: /
               〉: : .:.:人     /    八.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ .: 八.:.:.:.:.(⌒):.:.:/    でもね、トミヤは大事だし、好きだよ。
                i: : : : .:.:个   `    /、:.:.:.:.:.:.:/)/__ )\.:.::从|: :/
                |: : : : .: .:| .:.:.〕iト _,. イ}_/∨\/-=ニニユ  ) '  |:/      これは本当。
                人.:{\ .:∧ .:/   -―≠―-  _       |    (
                 ヽ  \ ∨  //|「 \      二ニ=-八
                     __}/\||/'^\        ヽ ヽ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
                   /     ⌒\||∧            :.  | 何故そうなる? 矛盾していないか伊勢?
                     /         ヽ∧        . . i 乂__________________..ノ







                     __
                 /` ヽ、 ,.イ:´ヽ::::/:::`ヽ、___
           / /` ヽ 、ミ.ヽ;:::::::;;..-ニ"__. |
              ヽ / ,ム-=≦. ´:: ≧=-、;;:ヽ ノ l
             レ':/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ/
             |:::/:::::,ィ=-::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
               l:/::::;イ::::/::::::/::::::::::::::::::::'、::::`ヽ:::::::',
             ,'::::;イ::::: '::::::イ:::::::::::::::::::::: ト;:::::::::::ヽ:::::l
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            ,'/レ、:::::ーlルヽ!;:::::::i:::::::ム:┼-::::::j::::::',! チラッ
.           /::::::l:::::ヽ:゙ト、! ,ニ `ヽlノレ-rェ=、ノレ':::::::::|
           '::::::::i::::::::::|!.,ィ´ヒン`     ヒン ´ /:::::::::::::i
.          ,':イ::::;'::::::::::|::!                /::::::/::::|
.           l:::|::/::::::::::::|:::i.        '     彡':::::::::::ノ   ふふふ、それは秘密。
.           ヽl/;ィ:::::::::::|:::::ト、   ィ   ァ   ,イイ::::::彡''
           /´ ヽミ;::::|';从::≧ 、   ", イ:::;' |:;//     今は教えて上げられないなー。
               レ'ミ从 ,ィ|;';';';';';`;';';';';| !ノ ´
                   , イヾ;';';';';';';';';';';';';';'j \
              ,ィ\   ヾ';';';';';';';';';';';';'   ヽ
             , イ    \   ヾ;';';';';';';';/     / ` ー- 、
.          /イ;';';ヽ      ヽ   ヾ;';';';'/     /   ,イ;';'/\



   伊勢は立ち止まり、視線をこっそりと横へ向けた。




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596 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:39:49 ID:nAk60Iw90 [85/130]




      ___
    /ノ  ヽ、_ \    ガチャガチャ
   /(●) (●.) \
 /  (__人_,)    \      っと、開いた開いた。
 |  l^l^ln ⌒ ´        |
 \ヽ   L         ,/      ……? なんでやる夫の顔を見てんだお、伊勢?
    ゝ  ノ
  /   /
                               γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
                            |  なんでもない。さ、入ろ入ろ。
                            乂______________..ノ









          \\    \              _,.. -‐''';;"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_;:: -‐
.              \\    \        _,.. -‐''';;"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_;:: -‐''' "´
                 \\    \-‐'';;"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_;:: -‐''' "´
               ヽヽ     ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;_;:: -‐''' "´             _,.. -‐''' "´
                    | |    |-‐''' "´             _,.. -‐''' "´ _,.. -‐''' "´
                    | |    |               _,.. -‐''' "´ _,.. -‐''' "´ _,.. -‐''' "´
                    | |    |     _,.. -‐''' "´ _,.. -‐''' "´ _,.. -‐''' "´
                    | |    |-‐''' "´ _,.. -‐''' "´ _,.. -‐''' "´
                    | |    |-‐''' "´ _,.. -‐''' "´
                    | |    |-‐''' "´
.        二ニニ ニ ===- ..,, __ |
.        二ニニ ニ ===- ..,, __`゛ー==- _,,_.            γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
                    | |.  ̄`゛ ー==- _,,_..          |  よいしょっと。やっぱり、家が一番落ち着くお。
                    | |    |.        `           乂____________________..ノ
                    | |    |
                    | |    |
.        二ニニ ニ ===- ..,, __ |
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                    | |    |.        `
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597 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:40:03 ID:nAk60Iw90 [86/130]



――――勝手知ったる



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                 /` ヽ、 ,.イ:´ヽ::::/:::`ヽ、___
           / /` ヽ 、ミ.ヽ;:::::::;;..-ニ"__. |
              ヽ / ,ム-=≦. ´:: ≧=-、;;:ヽ ノ l
             レ':/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ/
             |:::/:::::,ィ=-::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
               l:/::::;イ::::/::::::/::::::::::::::::::::'、::::`ヽ:::::::',
             ,'::::;イ::::: '::::::イ:::::::::::::::::::::: ト;:::::::::::ヽ:::::l
             /;イ::,::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::|:::i:::::::::::::|:::',i
            ,'/レ、:::::ーl弋ヽ!;:::::::i:::::::ナ:┼-::::::j::::::',!
.           /::::::l:::::ヽ:゙ト、! , `ヽlノレノ   `ヽ:レ':::::::::|
           '::::::::i::::::::::|!., 斗==    ィr=ミ、 /:::::::::::::i
.          ,':イ::::;'::::::::::|::!                /::::::/::::|       ただいまー。
.           l:::|::/::::::::::::|:::i.        '     彡':::::::::::ノ
.           ヽl/;ィ:::::::::::|:::::ト、   ィ   ァ   ,イイ::::::彡''        ご飯作っちゃうね。
           /´ ヽミ;::::|';从::≧ 、   ", イ:::;' |:;//
               レ'ミ从 ,ィ|;';';';';';`;';';';';| !ノ ´
                   , イヾ;';';';';';';';';';';';';';'j \
              ,ィ\   ヾ';';';';';';';';';';';';'   ヽ
             , イ    \   ヾ;';';';';';';';/     / ` ー- 、
.          /イ;';';ヽ      ヽ   ヾ;';';';'/     /   ,イ;';'/\






               -―─- 、
           /         \
         ′  ─    ─   ,
          i  ( ●)  (● )  i         おかえりー。
          |     (__人__)    |
          、           ノ           じゃ、その前に風呂済ませるお。
      ⊂⌒ヽ  >       <_/⌒つ
       \ 丶′             7       あ、それとも先に箒が入るかお?
        \ ノ           ト、_/
.            ′           |
.          i           |




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598 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:40:36 ID:nAk60Iw90 [87/130]





                 ∠:::_/::::::::\
                ´ ̄ ̄`  <:::::::.
              /::::::::::::::::::::::::::::::::::::\}
            .::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::lヽ
.          /::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::l:::::::::|:::ハ
         :::::::::::|:::::|::::::::::::::|:::i::::::l:::::::::|/:::|
        l:::::::::/| :∧_:::::::::_|:::|::::::|::::::::|:::::八
        |::::::::|丁厂V:::::::::「丁マ!:::::::|//  \           いや、私は要らんぞ。
        |i:::::::x代芯 \:::::|芯刀|:::::::|/ `V⌒
.        八:::::lハ,.,.,  , ヽ! ,.,.,., |:::::::|i  ,ノ\            伊勢も食事の用意は……。
          ::::|::人       /|::::::八/::::::::::\
           ∧:|::::::::>..´ `  イノ'|:::/ \::::::::::::::::::::\
.         /::/\ ̄フ//`T´/  j/ `T  ー- 、::::::::\
        /::/    ///{ rく   //// |     |::::::::::::\
.       /::::| .  ////x介x. //////   .   |::::::::::::::::::::
        .:::::::::| | ^>〃/ |/〉//<´   /   |\:::::::::::::::
    /:::::::::::j l // 《ノト、|∨/////ヽ  ,′  | \:::::::::
   /:::::::::::::::/ j `'< //|'/|\///// ∨    j     \::










     ____
   /      \
  /   _ノ ヽ、_.\        どうしても嫌って言うなら、しなくてもいいけどお。
/    (●)  (●) \
|       (__人__)    |      気持ちいいお?
/     ∩ノ ⊃  /
(  \ / _ノ |  |         うち温泉だし、薪代とかきにしなくてもいいんだお。
.\ “  /__|  |
  \ /___ /          あと食費とか微々たるもんだし。



   やる夫の両親はAランク冒険者だったため、家は裕福だった。

   幼少のやる夫が成人しても尚、財の底が見えないほどには。

   だから、という訳ではないが、湯も源泉から直引きしている。

   これだけは譲れない。(トリビア:豚は綺麗好き)

   余談ではあるがトミヤでは美肌効果のある温泉が普通に湧くので、

   家に温泉は奥様の夢である。



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599 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:40:59 ID:nAk60Iw90 [88/130]



                                     __
                                __/.:: .:: .: : \
                           r=====‐-ミ.:: .:: .:) .: .: |
                           |L__:ァ'": : ̄ ̄: :``丶、.:/:∧
                          /.:: ̄.::/: : : : : : : : : : : : : : \.:: i
                         '.::/ :/.::{.:,、丶`.:: .: ̄ ̄\ .: ): ヽ|
                       / .: '.:: :/.::/.:: .:: .:: .:: -― 、.::|.:/.:: .: |
                       .: /.:: ://.:: .::,、丶`.:: .:: .:>.:: .――-ミ
                        |/.:: :/:'.:: .: / .: \ :: / .: /.:: \ .:: :|
           r―-- ..,_____{-ァ7.::/.::/.:: ミメ/∨.:: /.:: .:: : }/.: .: |
         //∧ \     /i/::::::::{ { :/.:.,: i:: ヒzツ}  '.:: .:: .:: .:: .:: /.:: .:: ,
          /:///:::| | |\   ii|::::::::八 ,:|.:/ |/    {/.: .:: .::/.:: / .: .: .∧
       ∧i::://:::/| |   \  ii|::::::::::::: 、|  {        {.::\/.:: /.:: .:: .::' :: .、  ご飯は、今日獲ったうしどりだし。
        〈   、/::://| ,. . . ./  ii|:::::::::::: :込  、    ' 〈沙) /.:イ.:: /.::八.::〈 \
         、  \://| . . /     ii|::::::::::::/:::::ii>   _..ィ´ ̄7: .: /.: : /.:: :): 〉 元手ほとんどかかってないから。
       /:\    ̄}/-‐===-ii|::\_::::__ii/    }  人.:(::/|.: / .:: .: / }.:/ }/
       .::::::::::::: ―/. ./  -―八::::::::::: ii/    }:|/||.:: :(八.:: .:/| / :/    箒も女の子なんだから、お風呂入りなよ。
      ∧::::::::::::::/i. :'         }i::::::::ii/   \/||/:八 (⌒ \( :/
       /  ー=::7. /         }i:::::ii/   \ ∨ ̄} \               私も後で入るし。いい湯だよ~。








          /::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::∧::::::.
            .::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::/::::::::::::::ハ:::::::::::::::::::::ハ::::::.
.           {:::::::::::::::::::::/|::::::::::::::::!ハ:::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::|::::::::.
          /|::::::::::::::::|:::| :|:::::::::::::: | |!∨:::::::::: !::::::::::::::::::::::::}ヽ:::::::\
         {! |:::::::::::::斗┼‐|:::::::::::::: | |! \:::::: |::::::::::::|:::::::::/  \:::::::ヽ
         |! |::::::::/ ≫=ミ |∧::::::::::「ア=- ヽ:::|::::::::::::l::::: /     ',ヽ::::::..
          |!.八::: { 〈 し}:ト  ',:::::::{ x芹芋ミ |::::::::::::|:: /     /|  \::\
          V::::::: ∧  乂::}  \::::.  |ノ::/  }|::::::::::::|:/   //:}   \::\   女の子……。
.          ∧::::|:::::::\         \、`¨  / ::::::::::::|`⌒´ / /:.     `¨⌒ヽ
         /:::∧:|::::::::::.    ′        /}:::::::::::::/`厂 ̄ ̄::::::::::.         お前らは、どちらも変わっているな。
      /:::/ ∧::::::::::::\         / .|:::::::::://:::::::::::::::::::::::::::.
.     /:::/ /:::::’, ::::::|:::\ ´ `     イ l:::::: ∧::::::::::::::::::::::::::::::::::.         今のもそうだ。
     // /::::::::::::\:::::!::::/ \   <  /|::: /  V::::::::::::::::::::::::::::::::.
.  // /厂 ̄ ̄ ̄\{/::::// 厂   /  .|::/\ ∨::::::::::::::::::::::::::::::.                  γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
  /:::/ /::イ ニニニニ/:::::::{/ム]} ̄   //j/: | /\∨:::::::::::::::::::::::::::::.                  |  今のって?
  {:::{/::::::::′     //:::::::::::}/∧ /)//::::::::::| |   ̄\::::::::::::::::::::::::.                 乂______..ノ



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600 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:41:39 ID:nAk60Iw90 [89/130]



                ィi〔:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :\|__
               /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ヽ
                 /:.:.:.:.:.:.:. : l:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}:.:.:.:.:ヽヽ
              ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.: |\:.:.:.:.:. : |:.:.:.:.:.: } ∧
               {:.:.:.:.:. __八:.:.:.:.:| 斗t允ナ:.}:.:.:.:.:.: i/ ∧
                /}:.:.:.:.:.:.: 斗ミt、:.:.:|  /f笊 ヽ:.:.:.:.:.: } / ∧
                /|:.:.:.:.: 〈 ぃぅ \!:   Vリ /:.:.:.:.:.: / / ∧       今のやり取りのことだ。
              ヽ|:.:.:.:.:.:.|  ゞ゚'  ,      //:. /   /  〉
               八_\ ∧          イ:. : :/ {>^',⌒       二人とも、随分と仲がいいだろう。
              /|:.:.:.:.:人   f  ヽ  /:.:. : /  ア : :∧
            /:.:.:.|:.:.:.:.:|、 r  ゝ  ´ /:.:.:.:./>''´ : /:.∧       そこに私のような物が現れたら
             /:.:. : |:.:.:.:.:| \}:.: lヽ   <:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:. : /:.∧
          ィi〔:.:.:.:.:.:{:. : :/:.:.:.:.:/≧=‐‐=/ : :イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.∧      普通は嫌なものなんじゃないのか?
       /:.:.:.:.:.:___八: /―//{ ‐=/∧{:. /  \:.:.:.:.:.:.:.:. : /:.∧
      /:.:.:.:.:.:/     / ///ィ//}} ∨,/ ///l≧s。:.:. : :/:.∧    しかも人ではないのだぞ。
    /:.:.:.:.:.:.:./      //// / / ⅱ :∨,〈////,} {     ≧=‐、
   /:.:.:.:.:.:. : :/   ィi〔  斗<∨,/  :}}∨//≧s。/   /     }
  /:.:.:.:.:.:.:.:. : :/ /     〈‐=≦//∧}}/////∧       /    |






              _彡: :-─ -く㍉:.`ヽ
           , 匕: : : : : :ミ: : : ヽ: : :寸ハ
          /: : : : : : : : : :V: : : :V: : :寸}
         /: : : : : ::: : : : : : : V: : : :V: : ム|
          .{: : : :|`V: : :: : : }寸:': : : : :V: :.:.}
        八: : :.|⌒V: : : : :| 寸: : : : :': :./}        うーん?
          : : | 笊ミ: : : : 匕ミ|: : : : :|:./: |
           .|\{代ソ 寸乂ヒソ寸: : : :.:K: :.|        最初は警戒したよ?
           .|: : :. ''       '' |: : : :.:.|/:.:.|
           .|: : :人  ' _  │: : : :八乂        けど、一緒に過ごしてみたら
          : : : : :\ Vノ   !: : :.イ
          乂八ハ| ーr=ニ二从乂           大丈夫そうだったしね。
          ィ ─ rーイニニニニ >ミ
        /レ|   |  |====./ /`¨  、
       /  マ    |  |==/ /     /X
     /  __(乂 |__ .|  |/ ∠.      /乂



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601 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:41:55 ID:nAk60Iw90 [90/130]



             ___      クルッ      契約しちまったんだから、そりゃ付き合うお。
            / ノ  ヽ_\    ̄` 、
            /(● )  (● )\    |,ノ      性格も悪くないし。
  ビシィッ   /    (__人__)   \    ̄
         |    し  |  Y     |          手がすぐに出ることを除けば、特に言いたことはねーお。
    Vて   \     `ー '    /
  そ と⌒ヽ  `>        〈´            あ、だけど無茶振りは簡便な。
      ヽ  V´          ヽ
        ヽ   /              、










              ヾ::ヽ/:::::::::> ´ ̄` <::ヽイ; ′
                ヾゝ-‐´:::::::: ̄ ̄::::`‐-:'..._
                ,.ィ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
                ,ィ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
             ,.':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
             ,.'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
          /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
           ,,/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:::::::::::::::i!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::iヽ
         /.ハ:/::::::::::::::::::::::::::;'!::::::ハ:::::::::::::i!';::::::i;::::::::::::::::::::::::::i、::i..ヘ
.        / ,'::;'ハ::::::::::::::::::::::::;' !:::;'  ';::::::::::| マ:::!∨::::::::i!:::::::::::!';:',  ∨
       / .,'::,' !::::::::::::::::::_  -‐  ´∨:::::::i` ‐-', ';_::!、:i!:::::::::::i..';:',  ,.ヘ
.       /\i:;' !:::::::::i:::::::ヽ___|:i!_ 、 .V::::::| , _ヾ_ヾ ̄!:::::::::::| !:i.イシ'∨
.      バヾ.i:|ヽ,!::::::::i!:::::::::マ ! }::::ト、   V::::i /.i_}:::::}`ア i!::::::::::::iイ:!:|´ ,.ィ
     `ゝ.i:iヾ:;!::::::::!|:::::::::i!  !::::::i!    V::i  !::::::i! ′i!::::::::i::::i´ !:!<
.        i:|ヽ i::::::::!|:::::::::i!  `¨´       ヾ、. `¨´   .i!::::::::|::::|´.!:!
.        i:!  i::::::::リ:::::::::i!.        ,           i!:::::::::!::::!. |:i       そう、か。
         i:!  ';::::/'|:::::::::|                  i!:::::::i!',::::!. i:!
        i!   ∨':::!:::::::::!ヽ              ,.'i!:::::::iハ:;:::!. i!         本当に、仲、良いな。
.          |   /'ヾ、:!::::::::|:::::\.   , --- 、    /:::i!:::::::i!::ハ:| |
         /  i!::::i::::::::i::::::::::::ゝ、      .ィ:::::::::::i!:::::::i!:::::ヘ         挨拶一つでもそれがわかる。
           /  i!:::::i::::::::i:::::::::::::r| >-.< .|、::::::::::::i!:::::::i!::::::::|'.,
.         ,..'   i!:::::::i::::::::!:::::::;:ィ ゝ、_   _. : ´ V::::::::i!:::::::i!:::::::::| ヽ.       ……私は、どうだっただろうか。
      /    i!:::::::::i:::::::i:ィ::|    ハ.ハ     }\;;i!::::::i!::::::::::::i. \
              i!,>.´i:::::::i:::_;;-‐==f~i!==‐-/_::::::i!::::::i!、:::::::::::i
       > ´_,,..ィ彡i!::::::|:{: : : : : ´:!_|:`: : : : : :} i!:::::i>、`_ <
       ハ,ィ≦>゙´  .i!:::::i.::::',: : : : : :| .|ヽ: : : : /:::::i!::::i!  `゙<≧ュ、、
     i!.{::{.ヽ.     ';::::::!::::ヽ_: ; ィ! !i!: ヽ:_:/;::::::i!:::i!       , .}::}!
     i! マハ. ヽ.      ';:::::i:::/: : : ;' !o|.ハ: : : : ハ::::i!:::i!.      , ' ,タメ|
     i! マハ  ヘ.     ';::;',ヽ : : ;' ! ! ', : : : .冫::::i!_     ./ ,タメ i!



   最後の一言は、あまりにも小さすぎて、二人の耳には届かなかった。



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602 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:42:10 ID:nAk60Iw90 [91/130]



             /.:: .:: .:: .:: .:: .:: .::}
                 '.::,、丶`.:  ̄.:: :`:<――― ミ
             //.:: .:: .:: .:: / ̄ ̄ ̄\¨¨¨ ヽ\
         -―――.:: .:: .:: .::/⌒ヽ.:: .:: \   〉 〉
        / . . . . r‐ァ.:: .:: .:: .:: : \.:: .: \.:: .: \/ /
        〈:|. . . . /. . . .:: .:: .:: \.::\.:: .: \.:: .::∨
         |. ../. . . . ..:|.:: .:: .:: .:: `、 .:: .:: .:: .:: .:: .:\、
       /|. ,. . . . . . ...:|.:: .:: .:: .:: .:::ハ.::.i\ : :i.:: .:: :. \、
      /. ..:|/. . . .| . . /:|i:: .:: .:: .: : , -i.::|―ヽ:|.:: .:: .::.  ))
    / /. |.:.:/|. .| -/‐八.:: .:: .::.::/ 斗r云㍉:|.:: .:: .::i/
    i.:/. ..:/|./..:|. .|..: ィャ云ミ .:: .::/〃乂 ツ .:: .:: .:: .:|
     j/. . /八. . |. ..:《 乂 ツ \/    ¨¨´ノ:/.:: .:: .: |__               まあ、その辺は付き合いの長さだね。
      |. ./. . . \|:人∧`¨´           ⌒7:/.:: .:: :j|  |===へ
      |:/|.::|.:: .:: .:|.:.:|.:込       、      ィV.:: .::/ 从   ;_∠_| \      昔からそうだったし。
     ' 人:|.:: .:: .:|.:.:|:八个 ,_  - ノ / |,.:: .::, }/ |  |_/_|   i
        人.:: .:: |.:.:|'    ノ  〕ニ=‐- ' / |.::/ii|  |  |_∠_|   |\γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
         \.: |.:.:| /ヽ  |i|::::〕 ̄::::::::::|/::::|ii|  |  |_//   {コ |  時々喧嘩もするお? ま、やる夫が負けるけど。
           ヽ::::/   |   |i|::::: \::::::: /::::: |ii|  |  |_/. . . . . \乂____________________..ノ
        _r<    |   |i|――::}_':::::::: |ii|   |  ̄ ̄} ̄ ̄ ̄ ̄        ヽ
      /トミ   \   |   |i|:::::::::::::::::::::: /:|ii|   {   \              |







――――遠慮のなさ



              /:.:.:.:.:/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ >。.
             /:.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
           /:.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
          / /7/:.:.:.:.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:. : :゚。
            〈:.:/ :/:/:.:.:.:.:.:.: / /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:. l:.:.:.:.:l:.:.
          /   {:.:}:.:.:.:.:.:. / /:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:. |:.:.:.: |:. }
        /     i:. i:.:.:.:.:.:/ /:.:.:. : :/ |:.:.:.:.:.:.:. :/:. :|:.:.:.: |:. i
      /\\   |:小:.:.:.: {:〈:. : ::/ :!:.:.:.:.:. : /:.:.: |:.:.:.: |:. |
       〈    \\ {/:.:.:.:.:.: i:. ≧く_ l:.:.:.:. : /|:.:.:.::|_ノ!:.::
       ⌒\ \7}:.:.:.:.:.:.: ㌢芹笊ミt、:.:.:.:.:./‐=≦:}:.:.: /:. |
           / \/ / |:.:.:.:.:|:.:|ゝV)ツ   } / 、__,:/:. /:.:.: |        昔からか……。
.         /:.:.: 〈 /:. :{:.:.:.: |:.:|       /   `^¨^:.:./:.:.:.:.:|
       /:.:.:.:.:.: 〉:. /:.:.:.:.:|:/        '   ≦イ:.:.:.:.: :         それは、伊勢の周囲との関わりも
        /:.:.:.:. : /:/ヽ! : ::| :{ u             人:.:.:.:.:.:./
.      /:.:.:.:. : 〈/:. : :∧:.:.:| :i  \  (  )  ..::. /:.:.:.:.:. /         変わらないのか?
     /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /  ゚.:.|/___   ヘ   イ:.:.:.:.:/:.:.:.:.:/{
      /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /   〉{/  ≧s。 爪〉, : :/ : :/ : ::i        先ほどのアレを見る限り、最近とは思えんが。
.    /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /  ィi〔ヘ:    / ~{ ∧∨:/:.:.:.:.:.:.|
   /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ‐=ニ{ {///:∧   / / ⅱヘ i/,ィト、:.:.:.:. : :|
   /:. : :‐=≦     i i////:∧:  / /} ]ⅱマヘ//∧ ≧s。!
.  //           | !//////ヘ/ / i ]ⅱ マヘ//∧     ≧s



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603 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:42:28 ID:nAk60Iw90 [92/130]



                      ___      ピクッ
                  /      \
                 /         \
               /              \
            |                |.
              \             /     ……。
               /⌒ "''     ''"ヽ
       r-、_    /               i
       (  ,    ̄─   /          |
         ̄  ̄──_/         |






                            :≦: : : : : : :≧=ミ:_:ヽ
                    /: : : : : : : : : : : : : : : : :`:ヽ
                   /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ム
                      /: : : : :.|: : : : : : :: : : : : : : : : : : ハ
                  /: : : : :./{: : : : :{: : : : : : :| : : : : : : :ム
                 ': : : : :./ |: : : :八V:_:_:}_:_|: : : : :|: : : ハ
                  : : : |: : {---V: : : :ムV: :ハ: |: : : : :|: : : :.:}
                 {: : :{八{ ァ苡圦:{:{_:ムv苡ァ八 : :.:八: : :リ
                 |: : : : ム 代ソ    八ソ/: : : : /: : /:/
                 |: : : : .∧   、    /乂: : /: : /}/
                  |l 寸: : :∧   r_,   /: : :/ムイ         結構拘るね、そこ。
                八 乂: ハ\     ./イイ:./
                    __/   }  ≧≦___/ハ{ -==-        箒はそういうの許せないの?
         ___        彡'   乂  人二二辷ニニニニニニニ
       <ニニ7 ̄ ̄ ̄ ̄´    /  /二二二二二二二二ニ
    .∠二ニニ/        ....:::::乂___/二二二二二二二二二ニ
   /ニニニニニ{     ....::><二二二二二二二二二二{二二二|
   寸ニニニニ乂__></二二二二二二二二二二二二Y二二二|










     /:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :\
    /:.:.:.:.:.:. : :|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}:.:.:.:.:.:‘,
   f:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:. : |\:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.: }\
   ::.:.:.:.:.:.:. : 八:.:.:.:.:.:.:.: |  \:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:.: i ∧
   {:.:.:.:.:.:.:. /  \:.:.:. __| - ‐ \:.: |:.:.:.:.:.:.: l / ∧
   |:.:.:.:._ム- ‐ \: : | 斗ヤ笊、}:.:.:.:.:.:.: } / ∧
   {:.:.:.: | ㌢芹示  ヽ:}  Kじリ /:|:.:.:.:.:. : |  /: ∧       許せない、のだろうな。
   /}:. : ∧ ゝいリ     \ `¨^  |:.:.:.:.:.:.:.}   / ∧
.  / .::.:.: ∧ `^   ,         |:.:.:.:.:.:./    イ       どうして、これだけ効率を重視しておいて
 /  ∨:.:.:∧               |:.:.:.:.:/  /:.:.:.:|
  ヽ/ ∨ : :人    r  ,       |:. : /  \:.:.:.:. |        いがみ合い、嫌い合えるんだ?
      ∨:. : :{ .             |:. /   /:.:. : :|
     ∧:. : :}  ト      < | } /}   /:.:.:.:. : |       人間同士、仲良くすればいい。
     /:. ∨:.:   ! ≧≦     :|_ Ⅵ:}:  /:.:.:.:.:.:.: |
.    /:.:.:.:: \|   | __| 。s≦   ∧:|_/:.:.:.:.:.:. : |
   /:.:.:.:.:.:.:.:.:. ̄/ //〈∧      /<:.:.:.:.:.:.:.:. |
.  /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. / /イ/∨ ,     //// />。:.:.:.: |
.  ,′:.:.:.:.:ィi〔 /// // }:∨,  ////// {    ≧s。
 /:. ィi〔    /// // { ∨, <//////{ {      _\
./:. {     ⌒/ //  :i:  ∨,/\`''</{ }     /     }



   箒は遠い目をした。

   ここではない何処か、遥かな昔を思い返すように。



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604 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:42:48 ID:nAk60Iw90 [93/130]




                    γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
                       |    やっぱり、やる夫のことでか?
         ____       乂______________..ノ
      /       \
     /  _,  、_ \
   /  ( ―)三(― ) .\  ボソッ
   |   '" (__人__)"'   |       それだけじゃねーみたいだけどお、あの様子だと。
   \    ` ⌒ ´    /
   /ゝ    "`     `ヽ.
  /              \






          __
.         /.: .: .: .:>-―――-
      /.: .: .: .:/.: \.: .: .: .: .: .: .: ``丶、
      ': : /: : /{: \.: .: .: .: .: : /.: ̄.:V⌒\
    /: : :/: : :'.: 八.: .: .: .: .:_.: .: .: .:. :. :.: .: .: : .        箒の言ったこと、それもあるよ。
    .: .: .{.: : i.: .: .: .: .: /.: .: .: .: .: / .: .: .:∧.: .: :.
    i.: .: .: .: .:|.: .: .: .: . i.: .: .: .: /.: ∧.: .: :// .: .: : .        けど……ま、色々あるの。
    |.: .: .: .: .:|.: .: .: .: : |.: : ―/―‐- : : ィ笊 |.: .: .:i
    人.: .: .: :八.: .: .: .:.:.|.: .: :ィf笊㍉ j/ ヒリ |.: .: .:|         だけど大丈夫だからさ。
      、.: .: .: .:\ .: : : |.: .:八Vシ    、  |.: .: ::|
      \.: .: .: : \ ( |.: .: .:.:\       八 .: 八      ちょっとは悔しいけど。
       \ : : .: : ヽ:|.: .: .: :〈⌒ (  ァ  ,   )'
          `⌒¨¬八(\.: .:ト ., __/              私はもう慣れたし、気にしてないから、ね?
                  `_ト\|==:〈      __
               /\__:::::::::::::\―< \∠\
            _/--  \:::::::::::::. {    \7∧
            __/      \  \::::::::i八    ==- 、
        //::\>      \  \::|  i      ∧:__\
        __{_{{ :∠\_       \  :| 人 . . . .\}} \ \
      /      レ'\      __{     /  ̄``丶、   \
       i        ____\. . . ./    \ / \      ヽ   \
       人   /    ̄ ̄\          ', \       Y ―ハ
         、}\i       八       i  . . . . . . . . . 勹::::\:}
        \_|           、. . . . . . . . .. . . . }i . . . . . /  勹 ::::\
            八         \. . . . . ./ . . . ノニ=-‐ '   丁 ̄ \
           、           >―<¨¨´          ノ      .
            `、     / /::::::::::::::::::::.      _  -八        、
             `、   〈/ /::::::::::::::::::::::::::}    -=ニ二 / / \      \
              `、/〉 / \:::::::::::::::::::::::/≦ニ二二二7 /    \       \



   伊勢の表情に影はない。

   自分への悪評を心から気にしていない呈だった。

   軽く、箒の背を叩いた。

   心配してくれる彼女を宥め、感謝の意を示すように。



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605 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:43:02 ID:nAk60Iw90 [94/130]







                               γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
                                  |    はい、話はここまで。ご飯前にお風呂入っちゃって。
                                  乂________________________..ノ




               -―─- 、
           /         \
         ′  ⌒:::::::::::⌒   ,
          i  ( ―)::::::(― )  i
          |     (__人__)    |      箒、ほれ風呂でも入ってくるお。
          、           ノ
      ⊂⌒ヽ  >       <_/⌒つ    んで、ゆっくり気分を落ち着けてくるといいお。
       \ 丶′             7
        \ ノ           ト、_/
.            ′           |
.          i           |
         乂         イ
            | /ー―一 、 |
           し′     、_j





               ...::::…ニ`¨¨¨¨¨¨¨⌒丶::::::::::::\
                 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::::::::::.
            /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\::::::::::.
              /:::::::::::::::::: |::::::::::::::::::::::\:::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::.
          /::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::∧::::::.
            .::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::/::::::::::::::ハ:::::::::::::::::::::ハ::::::.
.           {:::::::::::::::::::::/|::::::::::::::::!ハ:::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::|::::::::.
          /|::::::::::::::::|:::| :|:::::::::::::: | |!∨:::::::::: !::::::::::::::::::::::::}ヽ:::::::\
         {! |:::::::::::::斗┼‐|:::::::::::::: | |! \:::::: |::::::::::::|:::::::::/  \:::::::ヽ
         |! |::::::::/ ≫=ミ |∧::::::::::「ア=- ヽ:::|::::::::::::l::::: /     ',ヽ::::::..
          |!.八::: { 〈 し}:ト  ',:::::::{ x芹芋ミ |::::::::::::|:: /     /|  \::\
          V::::::: ∧  乂::}  \::::.  |ノ::/  }|::::::::::::|:/   //:}   \::\
.          ∧::::|:::::::\         \、`¨  / ::::::::::::|`⌒´ / /:.     `¨⌒ヽ
         /:::∧:|::::::::::.    ′        /}:::::::::::::/`厂 ̄ ̄::::::::::.
      /:::/ ∧::::::::::::\         / .|:::::::::://:::::::::::::::::::::::::::.        分かった……。
.     /:::/ /:::::’, ::::::|:::\ ´ `     イ l:::::: ∧::::::::::::::::::::::::::::::::::.
     // /::::::::::::\:::::!::::/ \   <  /|::: /  V::::::::::::::::::::::::::::::::.       ただ、一言だけ、いいか?
.  // /厂 ̄ ̄ ̄\{/::::// 厂   /  .|::/\ ∨::::::::::::::::::::::::::::::.
  /:::/ /::イ ニニニニ/:::::::{/ム]} ̄   //j/: | /\∨:::::::::::::::::::::::::::::             .      γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
  {:::{/::::::::′     //:::::::::::}/∧ /)//::::::::::| |   ̄\::::::::::::::::::::::::.                   |   なーに?
  |:/::::::::::/{      .//:::::::(V´ ̄`ヽ //::::::::::::::::| |\.    \:::::::::::::::::::.                  乂______..ノ



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606 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:43:29 ID:nAk60Iw90 [95/130]



..|:| |::::::::::::::、:::::::,  .|::| ヽ::::::::::::::::::::::;ヽ::::', .\:::::::::::::l:,:ィ:::::::::::::::::: |:::::::::,'
...l|. |::::::::::::::::ヽ:,'  ',:|  ヽ::::::::::::::::::::, ヽ::',  _><::!:::::::::::::::::::::::: |::::: /!
 | |:::::::::::::::::::,' ` ヽリ__'\:::::::::::::::,,-‐ヾ二-==、、l::::::::::::/::::::::::::|::::/ .!
 | ',::::::::::::::::::, ./==ァ==ミ、ヘ \:::::::::::',/ハ:ェュ::リ 〉l:::::::::/:::::::::::::::|:/  | /:::
 |  ',::::::::::::::::ハ`〈 マモリ:| `ヽ .\:::::::', ヒ__モリ/.イ/:::::::/:::::::::::::::/:|.. ..|'\::::
 ヽ. ',::::::::::::::::ヽ   `─'      \:::',     /::::∠:::::::::::::::/):!  人___',::
 . \l::::::::::::::::::::, //.    l      \ ///:::イ:::::::::::::::::∧:::|//  ,>        なんで全員外出してたのに、
    .|:::::::::::::::::::::,        /         / ,::::::::::::::::::,' .ヽ:|/  /::::
    . |:::::: ::::::::::::::ヘ               u   ,:::::::::::::::::;//! /:::::::::       伊勢が「ただいま」で、
.   .|:::::::::::::::::::::::::ヽ     ____      ,:::::::::::::::::;./ ./:::::::::::::
    |::::::::::::::::::::::::::::::\   '───--.ミ>  ∠,::::::::::::::::; | /:::::::::::::::::         やる夫は「おかえり」なんだ?
   .|::::::,::::::::::::::::::::::::::::::`..、   " `    ., .´  ,:::::::::::::::/ .∨|:::::::::::::::::
.   //::',:::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、    .<   .ィ,::::::::::::::/   |:::::::::::::            普通、二人そろって「ただいま」だろう。
  /}::::::::',::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| >r  ,. .<  .,::::::::::::,.'    ',::::::::





           / ̄ ̄\
         /       \        ……昔からそうだったし。
        / ヽ   ノ  u  \
       /´| fト、_{ル{,ィ'eラ,   |      それにやる夫、今までほとんど外に出なかったから
     /'   \ .(__人__)⌒`  /
    ,゙  / )ヽ(,`⌒ ´    / ヾ、      つい癖で。
     |/_/  /  ̄ ̄ ̄      ヽ
    // 二二二7      __    `ヽ           γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
   /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´     -‐  \         |   あっ(察し)
   / //   广¨´  /'       ´ ̄`ヽ ⌒ヽ        乂________..ノ
  ノ ' /  ノ `ー- 、___            ヽ  }






              ヽ / ,ム-=≦. ´:: ≧=-、;;:ヽ ノ l
             レ':/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ/
             |:::/:::::,ィ=-::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
               l:/::::;イ::::/::::::/::::::::::::::::::::'、::::`ヽ:::::::',
             ,'::::;イ::::: '::::::イ:::::::::::::::::::::: ト;:::::::::::ヽ:::::l
             /;イ::,::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::|:::i:::::::::::::|:::',i
            ,'/レ、:::::ーlルヽ!;:::::::i:::::::ム:┼-::::::j::::::',!
.           /::::::l:::::ヽ:゙ト、! ,ニ `ヽlノレ-rェ=、ノレ':::::::::|
           '::::::::i::::::::::|!.,ィ´ヒン`     ヒン ´ /:::::::::::::i
.          ,':イ::::;'::::::::::|::!                /::::::/::::|
.           l:::|::/::::::::::::|:::i.        '     彡':::::::::::ノ
.           ヽl/;ィ:::::::::::|:::::ト、   ィ   ァ   ,イイ::::::彡''     ま、他所は他所だよ。
           /´ ヽミ;::::|';从::≧ 、   ", イ:::;' |:;//
               レ'ミ从 ,ィ|;';';';';';`;';';';';| !ノ ´        それでいいじゃん。
                   , イヾ;';';';';';';';';';';';';';'j \



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607 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:43:47 ID:nAk60Iw90 [96/130]




┌─────────────────────────────┐
│                                              │
│                                              │
└─────────────────────────────┘

┌─────────────────┐
│                            │
└─────────────────┘

┌────┐
└────┘




               //⌒ヽ_:: :: \:: \
             .:'.:/:: :: :: :: :: :: :\:: ::ヽ:: :ヽ
               /:: :i:: :: :: |:: : ハ:: :: :ヽ}::.:i:: :: :.
           /:: :八:: :: :: :/‐}:: : : : ∨|:: :: :: .
           ,' : : : xミ、:/ィ=ミ:: :: :: :|::|i: :: ::.:i
           i : :: :《 vj   vソ:: :: :: ::|:八:: :: :|      それじゃあ、また明日ね。
           人:: ::.圦  '   , : : :/ : 八:: :ノ}人
            \:: 个 `__´( :: イ:/ ⌒´         今日はゆっくり休みなよ。
             \j_/||二二ニ人
               _/F  八ニ=-:/ \
            ∧彡'_/  /   メミ ヽ
          / / :/,、丶 ⌒  } / ∧
         /  '  //     〕/ /  }
        ノ__{  { ,      .:/    /
        \/¨人. .:. :.、. . . . . . . ァ_   /{
          /   ト}ミ _. . . . . 7  ̄\  i




          ____
        /_ノ  ヽ\
      / ( ●) (●)、        おう。
    /::::::::⌒(__人__)⌒\
    |      |r┬-|    |      明日はもうちょっと手心が欲しいお。
    \       `ー'´  /
⊂⌒ヽ 〉        <´/⌒つ
  \ ヽ  /         ヽ /
   \_,,ノ      |、_ノ



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608 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:44:09 ID:nAk60Iw90 [97/130]



          _ __
        y彡ラミ;x:::::`ヽ┐}
     〃 /::::::`ヾ:..、∨/
      // /::::::::::::::::ヾ}:xへ.,_ __
    .// /::::::::::::::::::://´ ̄::::::::::::::`:::'::..、
    // /::::::::::::::::::/イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
  ,':;′/::::::::::::://:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ- 、
  l::l. /::::::::::/ :/::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::':;::i
  l::l/:::::::/: : /l:::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::/:::::/::;:::::::::::i::|
  |/::::::/: : : :/:.l:::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::/:::::/イ:::::::::::::}:|
  ./::::::/: : : :.,': :{:::::::::::::::〃7:::::::::::::::/::::X  |::::/:::::/::|
 /::::::/ミ:x: : :i: :∧:::::::::::::∨:/::::::::i::::l/  \!/:::::/:::i:|
./::::::〈: :.`ヾ=i: : : |ゞ:;:::::::::j;イ:::::::::ハ:::|´ゞミy' }:::::/:::::ハ!
::::::::::::`ヽ、: :|: : :.l!::::lヾ::::/ |:::::::/: |::|    ` jイ::::::/ :l!      さて、どうするかな?
:::::::::::::::::::j>'==|l::::|. ∨ |:::::/  jノ     〉:::/  l!
:::::::::::::::::::`¨7i‐n| !:/`〈,  |:::::{、   、 ァ/ :::/  j!      むしろ、もう少しキツくしてやろうか。
:::::::::::::::::::::::/ |::| l!,:へ `ヽ|::::::l > ,   /l::ハ::::i
::::::::::::::::::::/ _,k'ラ`ヾ 、\. |::::::ト〈_  `"  jノ |::::|
:::::::::::::::y<r'"x<rヘム:ニニ|::::/_∧ヽ_    |::::|                   γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
:::::::::::::/:/ /:〉'"   ヘムニ;|:∧llヾミ:,__))    |::::|                |   あはははは、可哀相だよそれ。
::::::::::/:/ /:/ ヘ     `´ ;|仁:ゞ彳|ヾ:Y、 ,从:|                乂______________..ノ
:::::::/:/ /:/   ヘ    ∠二ニニニl_jニLlニ=-  リ
::::/:/ /:/    i /     /    `ヾ,  `ヽ
:/:/ /:/      l/: : : :.    `ヽ 〈/〉   ':;    \
::/ /:/     /: : : : : : : .   ∧       :;    ∨
:' /:/     /: : : : : : : : : :..   .:∧     :::..  . : :i
./:/     /!: :/: :八: : : : : ::..  .:/     ..: : : : : : ハ
:/     /l::∨:/: /: \: : : : : : :/: : . . . : : : :: ; : : ∧
      / :|::::∨:./: /: : > :;_: :/: : : : : : _;:r≦:; イ
     /  |:::::::∨:./: : : : : : ニ三二三 ̄了 ̄








_____________,       |
. . . . . | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||      |      パタン
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609 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:44:23 ID:nAk60Iw90 [98/130]



               ...::::…ニ`¨¨¨¨¨¨¨⌒丶::::::::::::\
                 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::::::::::.
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         {! |:::::::::::::斗┼‐|:::::::::::::: | |! \:::::: |::::::::::::|:::::::::/  \:::::::ヽ
         |! |::::::::/ ≫=ミ |∧::::::::::「ア=- ヽ:::|::::::::::::l::::: /     ',ヽ::::::..
          |!.八::: { 〈 し}:ト  ',:::::::{ x芹芋ミ |::::::::::::|:: /     /|  \::\
          V::::::: ∧  乂::}  \::::.  |ノ::/  }|::::::::::::|:/   //:}   \::\
.          ∧::::|:::::::\         \、`¨  / ::::::::::::|`⌒´ / /:.     `¨⌒ヽ     ――――帰った、な。
         /:::∧:|::::::::::.    ′        /}:::::::::::::/`厂 ̄ ̄::::::::::.
      /:::/ ∧::::::::::::\         / .|:::::::::://:::::::::::::::::::::::::::.            家に向かっている。
.     /:::/ /:::::’, ::::::|:::\ ´ `     イ l:::::: ∧::::::::::::::::::::::::::::::::::.
     // /::::::::::::\:::::!::::/ \   <  /|::: /  V::::::::::::::::::::::::::::::::.
.  // /厂 ̄ ̄ ̄\{/::::// 厂   /  .|::/\ ∨::::::::::::::::::::::::::::::.
  /:::/ /::イ ニニニニ/:::::::{/ム]} ̄   //j/: | /\∨:::::::::::::::::::::::::::::.
  {:::{/::::::::′     //:::::::::::}/∧ /)//::::::::::| |   ̄\::::::::::::::::::::::::.
  |:/::::::::::/{      .//:::::::(V´ ̄`ヽ //::::::::::::::::| |\.    \:::::::::::::::::::.





         ____
      /       \
     /  _,  、_ \        ……はぁ。
   /  ( ―)三(― ) .\
   |   '" (__人__)"'   |
   \    ` ⌒ ´  ,γ⌒ヽ
   /ゝ    "`    /     )、
  /          {      ,}
              ゝ、   ,,ノ
                `‐-‐"



   伊勢がやる夫の家から遠ざかってからしばらくして、二人は表情を崩した。

   共に暗く、憂鬱な顔を晒す。



.

610 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:45:01 ID:nAk60Iw90 [99/130]



――――罪業



                         _____
                   / _ノ  ヽ_\
                  /  (○)  (○)        伊勢の奴、あそこまで言われてたのかお。
                     /     (__人__)  ヽ
                     |  U   ` ⌒´   |      全然、顔にも態度にも出さねーとか、
                 \         /
                 /         \       変な気を遣ってんじゃねーお……。
                /  ,        l  |
                   /  /|        |  |
               /  / .|        l! .|
                 /  /  |        || .|
              /  く  . |         l'  {











               ...::::…ニ`¨¨¨¨¨¨¨⌒丶::::::::::::\
                 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::::::::::.
            /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\::::::::::.
              /:::::::::::::::::: |::::::::::::::::::::::\:::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::.
          /::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::∧::::::.
            .::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::/::::::::::::::ハ:::::::::::::::::::::ハ::::::.
.           {:::::::::::::::::::::/|::::::::::::::::!ハ:::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::|::::::::.
          /|::::::::::::::::|:::| :|:::::::::::::: | |!∨:::::::::: !::::::::::::::::::::::::}ヽ:::::::\
         {! |:::::::::::::斗┼‐|:::::::::::::: | |! \:::::: |::::::::::::|:::::::::/  \:::::::ヽ
         |! |::::::::/ ≫=ミ |∧::::::::::「ア=- ヽ:::|::::::::::::l::::: /     ',ヽ::::::..
          |!.八::: { 〈 し}:ト  ',:::::::{ x芹芋ミ |::::::::::::|:: /     /|  \::\
          V::::::: ∧  乂::}  \::::.  |ノ::/  }|::::::::::::|:/   //:}   \::\
.          ∧::::|:::::::\         \、`¨  / ::::::::::::|`⌒´ / /:.     `¨⌒ヽ
         /:::∧:|::::::::::.    ′        /}:::::::::::::/`厂 ̄ ̄::::::::::.
      /:::/ ∧::::::::::::\         / .|:::::::::://:::::::::::::::::::::::::::.    気にしていないと言っていたが
.     /:::/ /:::::’, ::::::|:::\ ´ `     イ l:::::: ∧::::::::::::::::::::::::::::::::::.
     // /::::::::::::\:::::!::::/ \   <  /|::: /  V::::::::::::::::::::::::::::::::.    きっと本心ではないに違いない。
.  // /厂 ̄ ̄ ̄\{/::::// 厂   /  .|::/\ ∨::::::::::::::::::::::::::::::.
  /:::/ /::イ ニニニニ/:::::::{/ム]} ̄   //j/: | /\∨:::::::::::::::::::::::::::::.    そういう立ち回りは、どうやら上手いようだしな。
  {:::{/::::::::′     //:::::::::::}/∧ /)//::::::::::| |   ̄\::::::::::::::::::::::::.



.

611 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:45:56 ID:nAk60Iw90 [100/130]



   狭い共同体で、やる夫は今まで集落の活動に非協力的であった。

   それは彼個人と集落全体との確執であり、実質的な村八分に繋がっていた。

   そのような者と親しく付き合えばどうなるか?

   当然、風紀を乱す者として白眼視されることとなる。





       /: : : : : : : : : :`:ヽ
     /: : : : : : 、: : : 、: : : : :ヽ
     ': : : : :/: : :;ヘ: : : :';: : : : : ヘ
    l: : : : /: : :/ 、: : : :l: : :;': : :il
    l: : : l/: /   ヽ: :/: :/: : : l:l       だから、あたしはいっつも言ってるんだって。
    l: l :.l/ーィ  ヽソ: /:l: /: /:l
    l: :l-l ―tッ  ー、,,、 イ: :/: l       あいつと付き合うのはやめろ、評判が悪くなるって。
    l: /l:ヘ ̄´  ,  ヽ´ -' /ニl: :l
    l: l:.l: :l        /,: l: `l,l_      伊勢個人は優秀な冒険者で、凄くトミヤに貢献してる。
    l: 、: /ヽ  r― 、  /ィ l: : :l /
    rl: : /、:/iミヽ _ ´ ィ/ヽ、 l: : :lノ       あのデブや父親がどうだろうと、とやかく言われないくらいにね。
  /´ヘ: :l lヘ `ー '´/ィl \ l: : l フ
 /ニヘ ヽ:l 〉ヽ//l´ ,l  〉:/)三ヽ     なのに言うことを聞かないから……。
/三ニヘ  ゝ、i  ´ィ// l/,l:/三三ヘ
lニl ノ三/l/ヽ/イl`lヽz≦ニ/ `i三三ヲ─、







                ./: : : : : : : ヽ:ヽ : \:ヽ
            ィ: : /: : : : / : : : : : ハ : i: : : :ヽヽ
        , ィ: : : //: : : : /i: : : : : : : : : l : : : : : ゙
     , /ー''' "´  /: : : : / ヽ: : : : ヽ: : /: : : : : : :i
  , /        / : : : /_  \: : : / /ヘ: : : ; : : li
 //         イ:/: ヽ:/ ヽ   ゝ;メ: :ハ . . .; : : lヘ
/:/        /: /: : :ヽlイ心   z∠、  l l: : /: : :' ヽ
i: l、     , ィ:´: : /: : : :/`l ゝ'    佗ソ /ニ/l: : :/  ヽ
 `   , イ: : : : : /: : : :./: :、  '    ` /: : :l:l: : :l   ヽ\    伊勢は周囲に合わせてる風だけど
  /´/: : : : : ィ: : :メ: /: : /ヽ  ー -   u./:/:´:l: : :l     `
  、 /: : /イニ三/   /ハ:l メ, ヽ  _ ィ: : : /: :ハ: : li         本当はかなり頑固だし、結構変わってるんだよね。
   ヽ: :イi//ヽニi l  / ヽ i ヽ \´ ー/ム/: :/ニ{ヘ: :ハ
     lニlニl  lニl l ハ l i ヽ\`ーイヘ/: :/ ヽくヘ:l ヽ        思い込んだら一直線だしさ。
    , lニl≧彡/ヘヽ l l l lヘ、ヽ /´x' ハ\ lヽi´ i:l  ヽ
   / ヽl三l/三ヽヽ 、 l l; ;ヘ ` ´// /ヽ〈`ハ  l;リ  ';
  /c /ニlニ/三三三ヽ ヽl/: : :ヘ   // / //  /ニヽ
  ー,ニ  l /ニ/ヘ三ニ// l; ; ; ; ヽ'; ;//彡 /三ニハ
   l  l/三lヽイヘ彡'/ /; ; ; ; ;/; ; ;/イヘ三ニ/  /ニ/
   ヽ メヽ三lゝイ`//イ; ; ; ; ; /; / //ヘ三ヘ≦三イ



   伊勢と付き合いの長い、真の仲間な女性冒険者の談。



.

612 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:46:15 ID:nAk60Iw90 [101/130]



           _-─―─- 、._
         ,-"´          \
        /              ヽ
         /       _/::::::\_ヽ        やる夫が原因になってる部分が大きいお。
       |         ::::::::::::::  ヽ
        l  u    ( ●)::::::::::( ●)       今からでも、伊勢との付き合いを止めた方が
       ` 、        (__人_)  /
         `ー,、_         /
         /  `''ー─‐─''"´\                     γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
                                            |        おい、やる夫。
                                            乂______________..ノ
















                                  \人人人人人人人人人人人人人人人人人人/
                     ,;;----――― <                               >
                    /            <   どうして、そういう発想になる!!   >
 , ;                /              :<                           >
        c==ー^      /li   <こ_ .:; イ.:.:.:.:.:: /⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
    z        ,ィ≦    ム}|/__/´⌒  /.:.:::::.:.:::.:.:.:.:ヽ    .::.:.:;;ィ'"  /
           __ -一   .:fr'/{ミ ,彡/ ,/.:.:.::::/.:.::::ノ_,,,:::-一宀 ´    {      \人人人人人人人人人人人人/
    c== ¨¨       /^{ノ ilil// /⌒´ ̄ ̄ ̄`7´ /     /         ',      <                     >
       c に≠==ー 厶-  il,/   〃    ー/, {  {     i          ヽ      <   ヘブゥ……ッ?!    >
               `ート、   〃   {i         ヘ. :丶ヽ: : :ヽ: : : : : : : : : : { :\    :<                  >
   C °。 : .      ヘ にヘ,{i   ヽ.i{   . . . . . : : : : ヽ、:\: : : :\: : : : : : : : ヽ. : :   /⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
                 : ', ,〉ィヘ  ヾミ{!. : : : : : : : : : : : : : :\. :\: : : 丶: : : : : : : : \
          . ィー- く {^ヽ人   ヘ≧ー‐rー宀7⌒ヽ. : : ヽ、__. : : : : :\. : : : : : : :
         / :` 、: :トこ´  ヾ     ¨>く__ノ _,人___/, ¨¨¨"¬r一=,,___ : :
       / ,        ヘ、__       彡彡 ´ _ ー
      /           . : : : ´¨¨¬     , /
     ./                  ヽ、   /



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613 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:46:39 ID:nAk60Iw90 [102/130]



        ,x≦::::::::ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::メ、:::::::::ヽヽ::::::::::::::ハ !:::|
       /::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::ヽ\::::::::::ハ !:::|
     ,.:':::::::::::::::/:::::::::::::::V:::::::::::::::::::::::::V::::::::::::::::::::::.、::::::::::V ヽ::::::::ム::::!
     ,::::::::::::::::::,'::::|:::::::::::'::!::::::::::::::::::::::::::::V::::::::::::::::::::::V:::ノ:jハ  ヽ::::::::,::|
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    V:' |:::::::'::::! |ト、V{V::::}'::::::::! V::、\::\:{__::::::::::::::::::i::/:::::::;'     ∨::ム
     ,:{ .!:::::::':::|,ァ'ぅミ::, ヽ:}::::___{_,,,.斗r七彡:!:::::::::::::::::::::|:::::::::/     ,.x≦rヽ::ム
    ',{ .!:::::::沁ヾ vハ:.、 }、:::::::{ァう乏'i}ヾ:、 }:::::::::::::::::::::!:::::ア | ,x≦>'´ ,斗:::ム
     v i::::::::::::ハ` V:}::::::::::\:::{ l}:r::ノリ }r-::::::::::{::::::::::iv/  j>'  ,x≦::::::| ヽ:::      目は、覚めたか?
     ヾj::|::::::::::::, ,:~:::::::::::::::::ヽ::, ゞ='´/ /::::::/::v:::::::|  _,j ,.ィ {::::::::::::::::::i  '::
      .}::|::::::::::::ト、  ノ    ヾ ~´,:,:,:,:/::/::::::::::〉:::::i !≦ア´^'ヽ!:::::::::::|:::::i        それとも、まだ眠いか?
      .}:ハ::::::::::人  `          /イ:::::::::::::∧:::::| !´  ,.イ´::::::::::::::|:::::i
      ,/ .v:::::::::::!:ヽ        /´ |::::::::::::/ ヾ::i j_/:::::::::::::::::::::::::',::::|       どうして、楽をしようとするんだ、お前は。
     ノ  v:::::::::| v!`:.、´`ヽ     ,。<'::::::::::∧   v、  V::::::::::::::::::::::::,:::|
     /   v::::::::! V!  \_ _ ,。<   ,::::::::::/  ,、  ヾ、  v:::::::::::::::::::::::V:,
        _V:::::::!r七/7//,' !'、  ,斗',:::::::::/  ,イム、    v::::::::::::::::::::::::::.,
     ,ィ/≦-V:::::i'"/,:'///, ハく´   ':::::;.イ ,イ////\    V::::::::::::::::::::::::::,
    //´_,.斗rヾ::::V://///ィ芥く',  ./:/ ,イ//////,ア::ヽ   ∨::::::::::::::::::::::::









         ,-'" ̄ ̄ ̄\ ゙
        /\,#、/    ヽ ;:      ら、楽? 何を言ってん、だお……。
       i (○) ;(○) u i ;
       ヽ (__人__)   / ;      やる夫がどうこう言われんのはともかく、
        i        、\ ;
        |   !    /__} ;      伊勢があんな目にあってんなら、
       ,-| . |ー-、/ ゞノヽ
      {_ i、___,l   |    | ;      やっぱり距離を取った方がいい筈だお。
       )ソ(___i)---|    |
              ゝ-i--i´ ;
                `-゙



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614 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:47:00 ID:nAk60Iw90 [103/130]




                ィi〔:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :\|__
               /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ヽ
                 /:.:.:.:.:.:.:. : l:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}:.:.:.:.:ヽヽ
              ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.: |\:.:.:.:.:. : |:.:.:.:.:.: } ∧
               {:.:.:.:.:. __八:.:.:.:.:| 斗t允ナ:.}:.:.:.:.:.: i/ ∧
                /}:.:.:.:.:.:.: 斗ミt、:.:.:|  /f笊 ヽ:.:.:.:.:.: } / ∧
                /|:.:.:.:.: 〈 ぃぅ \!:   Vリ /:.:.:.:.:.: / / ∧
              ヽ|:.:.:.:.:.:.|  ゞ゚'  ,      //:. /   /  〉
               八_\ ∧          イ:. : :/ {>^',⌒      ……やる夫、お前はどうして引きこもりを止めた?
              /|:.:.:.:.:人   f  ヽ  /:.:. : /  ア : :∧
            /:.:.:.|:.:.:.:.:|、 r  ゝ  ´ /:.:.:.:./>''´ : /:.∧      帰ってこない両親を探すためだけか?
             /:.:. : |:.:.:.:.:| \}:.: lヽ   <:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:. : /:.∧
          ィi〔:.:.:.:.:.:{:. : :/:.:.:.:.:/≧=‐‐=/ : :イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.∧     違うよな、どうしてだ。
       /:.:.:.:.:.:___八: /―//{ ‐=/∧{:. /  \:.:.:.:.:.:.:.:. : /:.∧
      /:.:.:.:.:.:/     / ///ィ//}} ∨,/ ///l≧s。:.:. : :/:.∧
    /:.:.:.:.:.:.:./      //// / / ⅱ :∨,〈////,} {     ≧=‐、
   /:.:.:.:.:.:. : :/   ィi〔  斗<∨,/  :}}∨//≧s。/   /     }
  /:.:.:.:.:.:.:.:. : :/ /     〈‐=≦//∧}}/////∧       /    |





        ___
     _,. '´      ̄`、 ;;
   :; /          \           ……伊勢を、隣で守ってやるためだお。
    ,   \, #;;; ,/   ヽ
    |  :::::::::::::::::::::::::::::::::   |        約束した、子供のときに絶対だって、
    、 u.  (__人__)    / ;
    ,"ヽ、   ´ー'´   '´ `、        そう約束したからだお。
   /               ゙ヽ、
 : |   `-、、            ヽ
  \    ヽ        ハ    ヽ
    ヽ    l        l ヽ_ ノ
   :;  ゝ_ノ       |
    ,i            .l、 :;
   /              ヽ
  /       ,r´ヽ      `,



   やる夫と伊勢は両親の代から親しくしてきた。

   それこそ生まれたときからの仲。

   子供の頃に交わした約束を、今も忘れず履行したいと思っていた。

   それがやる夫の、意地。



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615 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:47:18 ID:nAk60Iw90 [104/130]




        /:.:.:.:.:.:.:. : / /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
         /:.:.:.:.:.:.:. : / /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ヽ
.       /:.:.:.:.:.:.:.:.:./ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :
.        /:.:.:.:.:.:.:.:. / /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
      /:.:.:.:.:.:. : :/ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /|:.:.:.:.:.:.: /|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
     .:.:.:.:.:.:.:. : /  {:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /|:.:.:.:.:./ :| : :/:.:. : :{
.    /:.:.:.:.:.:.:.: /   ゚。:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :l:.:.:.:.:.:. : :/ :!:.:.:.:.:/  |/}:.:.:.:.:.:. :    そうだったな。
.    /:.:.:.:.:.:.:.:./    ,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:. _:.:.::/  :|:.:.:.:/: ,ィfぅミ !:.:.:.:.:.::}
   /:.:.:.:.:.:. : /\    ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : |   云≧=‐:.:.:/:  K:リ/ ハ:.:. : :{     なら、お前がすべきことは
   /:.:.:.:.:.:.:. /\ :\  }  \|:.:.:.:.:.: |:.:| ㌢芹苅  } /   ゞ  .::.:.:.:.:.:/
.  /:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ \ :\!    ゚,:.:. : |:.:| ゝ V)ツ  レ'     .::.:.:. : /     周囲に文句を言わせないくらい
 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : \ \ }~  ‘,:. :.|:.:|    ̄      、   八  /
./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ⌒⌒/\___‘,: |:/ヽ        _  ..:.:.:.:.:.:/_     価値を――――強さを見せ付けることだろう?
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : /   |:. : :‘,!        ´   イ:.:.:.:.:.:./   \
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./     :| /{ ヾ \   >   //:{:.:.:.:.:./     ゚。  この土地では強さに価値があると言うのなら。
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /    ///ヘ:    \     爪 マ/i:. : :/        i
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/   /| |///:∧     ¨¨¨¨气  }/:|:./\     |
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /  /  :! !////∧      //rTヾ:i/////∧     :|









        /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ `  、
       /       :::::::##:::::/   \
     ./  )レ  :::::::::::::::::::::::::::::,==ニ_-、 丶
     /   ⌒    ;;;#;;:::::::::::::::〃火 __`ヽ  \
    ./;;;;;;;   メ≧、_ノ::::::::::::::::イ  {・}  イ|}iiii 丶      んな簡単に強くなれねーお。
   /;;;;;;;;;;;  ィ彡´三ヽ\ノ::::ゞ/ミ丶 __ 彡:::::::  '
  /     〃 ̄ {・} ̄|:::::::::::::::::::: ̄  ̄   ─┳:::::::V     箒、おめーの強化じゃ意味がねーんだお。
 ./   :::::::iiii廴 _ 二彡:::::::::l::::::::::::::::、;    ┃  '
..,'   :::::::::::::::ミ};;;{ ̄, :::::::::   人、 :::::::}     ・   '     周りを黙らせて、悪評をなくすのに必要なのは
..|  :::::::::::::::::: ..;;;i! ヘ、   _イ __`ー-ェ'            |
..|      };;{    |i Tィ'"´:::::::::`゙ヾイ      il||l  ∧    LVと集落への貢献で、やる夫が強くならねーと駄目なんだお。
..|      ┯     ! |{::::::::::::::::::........・.;,・,     /
..丶 ##          V:::::::::::::::::::::::/ // ;, /
  ` .     ;;;;#;;;;;    \_:::::::::::::::ノ ・.    ∠  ・,       γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
    `    ;;;;;;;        ̄ ̄      /            |   ――――ある、強くなる方法は。
                                        乂______________..ノ



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616 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:48:03 ID:nAk60Iw90 [105/130]



     /::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::ヽ\::::::::::ハ !:::|
   ,.:':::::::::::::::/:::::::::::::::V:::::::::::::::::::::::::V::::::::::::::::::::::.、::::::::::V ヽ::::::::ム::::!
   ,::::::::::::::::::,'::::|:::::::::::'::!::::::::::::::::::::::::::::V::::::::::::::::::::::V:::ノ:jハ  ヽ::::::::,::|
  /:::::::::::|::::::i:::/!:::::::::::}:!::::::::::、:::::::::::ヾ:V::::::::::::::::::::::,/::::::::::.,   V::::V.、
  ,::::::/::::::!、:j|:;' !:::::::::::}:|::::::i::::{v:ヽ:::::::::::v::::::::::::::::::::::|:::::::ノ::::!   V:::v:.
  !:::/|:::::::!::メ、!{ .!::|::::::::}:!::::::!v:::,ヽ::\:::::::!:::::::::::::::::::::{:::::/:::::リ     V::,:ム
  V:' |:::::::'::::! |ト、V{V::::}'::::::::! V::、\::\:{__::::::::::::::::::i::/:::::::;'     ∨::ム
  ,:{ .!:::::::':::|,ァ'ぅミ::, ヽ:}::::___{_,,,.斗r七彡:!:::::::::::::::::::::|:::::::::/     ,.x≦rヽ::ム
  ',{ .!:::::::沁ヾ vハ:.、 }、:::::::{ァう乏'i}ヾ:、 }:::::::::::::::::::::!:::::ア | ,x≦>'´ ,斗:::ム
   v i::::::::::::ハ` V:} :、} \::::{ l}:r::ノリ }r-::::::::::{::::::::::iv/  j>'  ,x≦::::::| ヽ:::
   ヾj::|::::::::::::, ,:~^    ヽ::, ゞ='´/ /::::::/::v:::::::|  _,j ,.ィ {::::::::::::::::::i  '::
    .}::|::::::::::::ト、  ノ    ヾ ~´,:,:,:,:/::/::::::::::〉:::::i !≦ア´^'ヽ!:::::::::::|:::::i   酷く単純で、短期間でLvを上げる方法が。
    .}:ハ::::::::::人  `          /イ:::::::::::::∧:::::| !´  ,.イ´::::::::::::::|:::::i
    ,/ .v:::::::::::!:ヽ        /´ |::::::::::::/ ヾ::i j_/:::::::::::::::::::::::::',::::|  問題は今日以上に辛く、本気を試される点だ。
   ノ  v:::::::::| v!`:.、´`ヽ     ,。<'::::::::::∧   v、  V::::::::::::::::::::::::,:::|
   /   v::::::::! V!  \_ _ ,。<   ,::::::::::/  ,、  ヾ、  v:::::::::::::::::::::::V:,   お前に覚悟があるというのなら、
      _V:::::::!r七/7//,' !'、  ,斗',:::::::::/  ,イム、    v::::::::::::::::::::::::::.,
   ,ィ/≦-V:::::i'"/,:'///, ハく´   ':::::;.イ ,イ////\    V::::::::::::::::::::::::::,  私にいい考えがある――――どうしたい、やる夫。
  //´_,.斗rヾ::::V://///ィ芥く',  ./:/ ,イ//////,ア::ヽ   ∨::::::::::::::::::::::::









                       _  -‐-  、
                     , ´       ` 、
                   /   メ           \        どうしたい? んな答えは一つだお。
     ,. -‐'fフフ           7 ;;;;;;;;;;;;;    ;;;#;;;    `、
    /   r‐´ r‐、         /   ;;;#;;:::::::::::V:::::::::::::u,─┳ ヽ     元々、LV上げは必要だった。
   ノ  _/_ 」  .l      |┯  ⌒\ゞヘ,i,ノヽ__,,,,, ・  !
   i;;;;# _ _ .) ,'       | U::::( (・)):::'"≡( ー‐ )iiii  !      短期間で強くなれるってんなら、是非もねー。
   !     `{ ノ        ヽ メ ミ ,:::::::::::!:::::::::=≡彡  /
   |  ー ― 、}´; ̄ ̄;` ー‐-/;:;\;;;;#;;ヽ_人__,ノ` ;;;;;;;/,.,.,.      箒、おめーの言う方法、やらせてくれ。
   l   ,.-r /;:ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/:;/:;:;:;ヽ _ | l l l |丿 u__,イ:;ヽ:;:;:;
 /i! ;;;  〕〈:;:;:;:;:i:;:;:;:;:;:;:;:;:;/:;/:;:;:;:;:;!  \ _ー┳./  i:;::;:ヽ:;:;
´:;:;:!ヽ _∠);;',|:;:;:;!:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/:;:;:;:;:;:;ト、 /!;;;;;;┃〉、 ,,.イ:;:;:;:;:;:ヽ
:;:;:;:;:ゝ、_  /;;;;ノヽ:;:;!:;;;;#;;:;:;:;:|:;:;:;:;:;:;:;ト.`'  ヾ--:  V  !:;:;:;:;:;:;:;
:;:;:;:;:;O /`:;´/;:;;:;:|:;:;l:;:;:;:;:;:;/└-、:;_:;」    !;;;;;・     |ヾ、:;.-‐



   暗い夜の中で、二人は固く誓い合った。



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617 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:48:19 ID:nAk60Iw90 [106/130]



┌─────────────────────────────┐
│                                              │
│                                              │
└─────────────────────────────┘

┌─────────────────┐
│                            │
└─────────────────┘

┌────┐
└────┘



――――トミヤ役場





                               γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
                            |   やる夫と箒の二人で、センダイに行く?
                            乂__________________..ノ








                                 __
                                ___ ノ. . . . . . \
                     ,、丶`.:: .:: .:: .:: .:: : | |\. . . . . . .\
                   _/. . . . . . . . . . . . . .::| |.:: .\. .\. . . \
                /./. . . . . . . . _ . . /.:: | |.:: i :: .:: .:: . . . . . ヽ
                 /.:: . ./. . . . . . . . . . .\.:: .: | |.:: |.:: :|.:: .:: .:: .:: .:: i
                  /.:: /. . . . . . . . . . . .\. .\:// : .|.:: :|.:: .:|.: : :: : : |
              / , . . . . . . . |. . .\ . . . . ヽ.: 〈〈.:: .:,.::.::.|.:: .:|.:: .:: |.:: |
                /. . . . .:: | :: :: |.:: .: : .:: .:: .:: .:: .::.:\ __.::|.:: .:|.:: .:: |.:: |
             ⌒|.:: .:: .::ト.:: .:――.::i.::.i.:: .:: .:: .: |.:  ̄/.:: .::. :|.:: .:: |.:: |
               |.:: .:: .::.v.:: .:トミ :: |.::.|.:: .:: .: .:: |⌒Y:: :: :: :: |.:: .:: |.:: |     急にどうしたの?
               |.:: .: : ノ\: | Vリ`八:|.:: .:: .:: .:, ノ /.:: .:: .::.人.:: : |.:: |
              人.:: .:: \ \`¨   |.::/.:: .: /ー.:: .:: : /.:: .:/ : |.:: |     昨日の討伐がキツくて怖くなった?
                \ : .:込 _   u.   |/j.:: .::/⌒¬.::/ /.:: :/.:: .:|.: ,
              /  ̄ ̄ ̄ ゝ    イ_/.::.:/-‐ '" )、ノ .:: ,.:: .:: /      大丈夫、今日はスライムからにするから。
             {     _ \个 -<ニ/)'      / Y:/ :: /
             人\__\ \_} -‐ '' "        //) .: /
        _  -‐…   ̄ ̄ ̄ ̄              ノ〉:/
    _ -=二二 {             ____  -=彡 /
  /二二二二 、         _ -=ニ二二二二ニ=-   //
  '二二二二二二 \_,. -=ニ二二二二二ニ=-  -―――〈
 {二二 ) ̄ ̄ ̄ ̄    }\二二二{       \ /  〉
  \二 ヽ 〕i     /   /\ ̄/    _    \ /
    ―} 〕i    /:.    \ニ/     /    /   /
      // '  /      /~\       /    {
     (__彡 ⌒¬_人~<{/  八     /   /.::/



.

618 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:48:41 ID:nAk60Iw90 [107/130]



          ____
       / ノ  \\
      / (●)  (●)\           いや、気遣いは嬉しいけど、違うんだお。
    / ∪  (__人__)  \
    |      ` ⌒´    |          それくらいの方が嬉しかったのはマジで事実だけど。
     \ /⌒)⌒)⌒)   //⌒)⌒)⌒)
    ノ  | / / /   (⌒) ./ / /     ――――伊勢、実は
  /´    | :::::::::::(⌒)  ゝ  ::::::::::/                  γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
 |    l  |     ノ  /  )  /                    |       私が頼んだんだ。
 ヽ    ヽ_ヽ    /'   /    /                     乂______________..ノ
  ヽ __     /   /   /







                 /:::::::___:::ヽ
             /:::∠ニ==-―<}
           /´:::::::::::::::::::::::::::::::::\
             .:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::丶     γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
            /:::/::::::::::|:::::::::::::::::}::::::::ヽ:::::::..    |      箒が行きたいって?
         / :/:::::::::: |:::|::::::::::::::;〈:::::',::::::',::::∧    乂______________..ノ
          l::/:::/::::1::|/Ⅳ:::::::〃l∨::}::::::|::::::::',
.         /|:l :/|:/::j斗┼\:/::::TT::7マトj/::::::::.          そうだ。
        /: |:l/: l|::/|:/     \:::| ∨ ∨::::::::}::.
.      /:::::|::::::八| ,z==ミ、   斗‐=ミ/:::/:::∧|           あの辺りに私の『本体』があるのではと考えてな。
     /:::::/| ::::::l {ヽ :::::::  ,  :::::::::厶イ:::::l| 人
.    /:::::::|∧:::: | ゝヘ           /´ |:::::リ::::::::\        運良く再起動を、もしくはサブ機能を動かせれば
    /::::::::::::::∧:::|   丶、 V   フ イ____|:::厶 - 、:::\
   .:::::::::::::::::/V「`ニ777>--<ノ ∨/j/     〉;:::::\    やる夫の修行も随分楽になる。
  /:::::::/:::/:/   丶  ///{  >‐く   j//∧    ∧:::::::::\
. /:::::::/:::/:::{      ,厶/^>、x.介xr<ヽ//〉      ;:::::::::::   だから数日だけ案内を無理強いした。
 i:::::::/::::::::::∧     /  / >,K^ヽ. `ヽ         }::::::::::
 |:::::::::::::::::::{     |    r }{_、    i  , /   ∧::::::::
 l:::::::::::::::::::′   j/ |     厂//,ハ     |  ∨     ::::::::
 |:::::::::::::::::;'     ′人.   /  ̄ ̄',    「\ ',    |\:
 l:::::::::::::::/     {/  iヽ/     /\ ノ  \    |
 |::::::::::::/    /   | 〉ヽ |  {// ∨\   \  |
 |::::::::::;L  イ    / / //| il   乂//丶 \   \|



   伊勢とやる夫の間に、箒が身を割り込ませる。



.

619 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:49:01 ID:nAk60Iw90 [108/130]




              ____
             . '"   U    `丶、
             /  \         \      \\=======||=========/========//
          /     `¨″  `'ー'" ̄`      //                     \\
            {  三三       三三   }    | |   おい、箒。どうして……。    | |
         '.                 J /     \\                     //
             \ u  ゙'ー'^'ー'゙     /      //======/=======||===========\\
               `¨7    ̄       ‘,
                /          ‘,




        ,x≦::::::::ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::メ、:::::::::ヽヽ::::::::::::::ハ !:::|
       /::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::ヽ\::::::::::ハ !:::|
     ,.:':::::::::::::::/:::::::::::::::V:::::::::::::::::::::::::V::::::::::::::::::::::.、::::::::::V ヽ::::::::ム::::!
     ,::::::::::::::::::,'::::|:::::::::::'::!::::::::::::::::::::::::::::V::::::::::::::::::::::V:::ノ:jハ  ヽ::::::::,::|
     /:::::::::::|::::::i:::/!:::::::::::}:!::::::::::、:::::::::::ヾ:V::::::::::::::::::::::,/::::::::::.,   V::::V.、
    ,::::::/::::::!、:j|:;' !:::::::::::}:|::::::i::::{v:ヽ:::::::::::v::::::::::::::::::::::|:::::::ノ::::!   V:::v:.
    !:::/|:::::::!::メ、!{ .!::|::::::::}:!::::::!v:::,ヽ::\:::::::!:::::::::::::::::::::{:::::/:::::リ     V::,:ム
    V:' |:::::::'::::! |ト、V{V::::}'::::::::! V::、\::\:{__::::::::::::::::::i::/:::::::;'     ∨::ム
     ,:{ .!:::::::':::|,ァ'ぅミ::, ヽ:}::::___{_,,,.斗r七彡:!:::::::::::::::::::::|:::::::::/    \\=======||===========/==========||=========//
    ',{ .!:::::::沁ヾ vハ:.、 }、:::::::{ァう乏'i}ヾ:、 }:::::::::::::::::::::!:::::ア | ,x≦ //                               \\
     v i::::::::::::ハ` V:} :、} \::::{ l}:r::ノリ }r-::::::::::{::::::::::iv/  j>'   | |   しっ! やる夫は黙って、私に合わせろ。    | |
     ヾj::|::::::::::::, ,:~^    ヽ::, ゞ='´/ /::::::/::v:::::::|  _,j ,.ィ {:: \\                               //
      .}::|::::::::::::ト、  ノ    ヾ ~´,:,:,:,:/::/::::::::::〉:::::i !≦ア´^'ヽ!://==============/============||============\\
      .}:ハ::::::::::人  `          /イ:::::::::::::∧:::::| !´  ,.イ´::::::::::::::|:::::i
      ,/ .v:::::::::::!:ヽ        /´ |::::::::::::/ ヾ::i j_/:::::::::::::::::::::::::',::::|
     ノ  v:::::::::| v!`:.、´`ヽ     ,。<'::::::::::∧   v、  V::::::::::::::::::::::::,:::|
     /   v::::::::! V!  \_ _ ,。<   ,::::::::::/  ,、  ヾ、  v:::::::::::::::::::::::V:,
        _V:::::::!r七/7//,' !'、  ,斗',:::::::::/  ,イム、    v::::::::::::::::::::::::::.,
     ,ィ/≦-V:::::i'"/,:'///, ハく´   ':::::;.イ ,イ////\    V::::::::::::::::::::::::::,



   伊勢に気付かれぬよう、念話にてやる夫が抗議するが

   箒が従うようにと、視線と併せて無言を強要する。

   箒の案に乗ったのだから、何も言うまい。

   そう考え直し、やる夫は口を噤んだ。



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620 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:49:22 ID:nAk60Iw90 [109/130]



                    ____
                  ,、丶` .:: .:: -―――-``丶、
             /.:: :/.:: /. . . . .::\.:: .:: .:: .::\
            /_/.:: /. . ./.:: .:: .::_.:: .:_ : .:\_
          ,、丶 .: 7.:: .: '. . . ./. . ./. . . . . . . . .:: .:: .:: .:: \
         //.:: .::/.:: /. . . . /. . . '. . ./. . . . . . \.:: .:: .:: .:: .
.          | '.::.:://:i. /. . . . . . . ./. . ./. . . .:: .:: .: i.:: \.:: .:: .::.i
         /| |_// /|. . . . . .: |. ./. . ./. . . . .: .:: .:: |.:: .:: .\.:: .::|
      /.::| |_/ // :|. . . . . . .|:/. . ./ :|.:: .:: .:: .:: .:∧.:: .:: .: ヽ.::.|
      .:: : `¨ .: // :: |. . . . . . .|. ..-/-八.:: .:: .:: .::/  .:: .::.:: .:: .: |
      i :| .:: .: // :: : |. . . . . . .|.: 弋_㌻ 、.:: .: .:/ ―i: |.:: .:: .:: : |
      |八 .:: 〈/.:: .:: :|. . . . . . .|∨     \/ヒッ㍉: |.:: .:, .:: : |       う、ううん。
     / ̄\八.:: .: : |. . . . . ...乂            ノイ:/.:: .:: :|
   _〈/~\  ̄\.: 人. . . . . ./⌒       '   u /ノ.:: .:: .:: .::.|       やる夫の訓練が楽になるなら……。
.  //'////∧   { ̄V\. . ..:| 、  `   ァ    イ.:: .::/.:: .:: : ,
 / ̄`'<///∧   l   ∨,'\. | \      イ )イ.::/.:: .:: : /       でも、センダイは凄く危険だって言うし。
__{_    \ /∧      V//人_ >-= 〔 | / ノ イ.:: /.:/
  \     \'∧  ',  ∨//////////|   |     // :/        だったら、私も付いて行こうか?
    \    \}   ',  ∨/// }////|   |   //∧
     |:\  |    \ 、  ∨\/////,  , /   / ∧







    / :::::::::::::::::;::::::::::::;:::/::::|:::::::::::::::::::::|:::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::i:::::|   ∧´
   /  i::::::::::::::::i::::::::::/:/ |::∧:::::::::::::::::::|:::|::::::::|::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::i:::::|   ∧
   ∧  l:::::::::::::::」-‐:チ:「 ]::「 Ⅴ`::::::::::::::/Ⅳ::Т:::::―-:::::::::::|:::::::::::i:::::|   ∧
   \\:::::::::::´:::|:::::/|::| __.|::|  ∨:::::::::;:/:::| `;:::| \::::::::::::::`丶:::::::::::::|    _,∧
     冫|::::::::::::::::|:::/ |::∟⊥L ミ ∨:::::/::::::i ´Ⅵ =- \:::::::::::l:::::\:::::::|  />┘
    /:/|:::::::::::::::::V ,〃 チ牙ハ`  \/:::::::::, 斗チ屶ぅぇ、::::;::::::::::::;:::::|//1
    .::/ .|:::i::、::::::::::| 爪 乢 爿   / \:::::::,  抓 灼 ⅵⅤ:::::::::/::::::|/`;:::|
   .:/  |:::i:::::\::八    `' ´      \:::.、ゞ -ク ノハ |::::::::/:::::::リハ  Vl
  ,:/  |:::i:::::::::::\:::、            \:、      /::::::/::::::::/| l  |:|   それには及ばない。
  .::    |:::i::::::::::::::::::ト\        j}     //// /::::/::::::::∧トミ|  |:|
  i:|    |:::iハ:::::::::::::::j込 `                    ∠_イ::::::::::::/ リ |  |:|   道中はセンダイに用がある徒党と同行するし、
  l:|   |:i:|∧::::::::::::i  ∧      、             /´ j::::::::::/ /∧/  |:|
  l:l    ;::i:V∧::::::::::|    \           ´    /|  ./::::::::/ / ' /|   |:|   向こうでは全力で私が支援する。
  \  /::::i::|\::::::::::|   / .\             イ  | /::::::::/ ゙//:::|   |:|
   ∨:i::::i:l  ∨:::::|  r七刋 `      <   L  ∨:::::///:::::::::|  ,:/   それに伊勢には良い同僚が居るじゃないか。
   /::::l::::从::::::∨:::|\,八   |     I爪       | ``/::/_/:::::::::::::::| //



   かつての冒険者都市だった面影は無く、

   第二城壁までスラム街が侵食し、地方軍はただの警邏と化していた。

   Cランク冒険者をして、二度と行きたくないと言わしめる

   危険と悪意の満ちた街、それが今のセンダイである。



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621 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:49:40 ID:nAk60Iw90 [110/130]



――――仕事と私情を切り離す者



           z― - . __     ペコ
        .ィ≦        <
          /            ≧-
       /         、ォ     ヽ
      /ォ       ト、ヤ  ヤ、  トヘ
      /       lヘ__   /Ⅶ:∧               道中の護衛は引き受けている。
      {オ   xミ   ktッ‐x.  ヤⅧヤヘ   _
       Ⅷ  {Lヾ  ヘ  ̄    Zヤ、    {::ヤ'ヤヘ       護衛代まで積まれたら、断ることも出来ん。
      .Ⅶ∨ ≧× 、ヘ   zrイkレ  r::、_ノ::ノ::7:::}_
       .Ⅵ} ト /k._  ヾ!> .}::∨:1  }:::´::::::`:::::ノ::7
          { 、   ≧ー 7::::::`ヤ:、 .∨´::::::::::::;ィ´
          l  .7ー-≦-{ヤ:::::::::ヤヘ .∨::::::::r´
         l   /     レ、::::::::ヘv、z::::::::::,k‐ぇ
         .l 「三三≧    .ハ:::::::::7´ ≦ー´ィ´ l
           l  ̄「 ̄ ̄   ./ Vーl   ≦}´  ,}
          l   !     } \ ィk   Ⅳ_ィ´{
          .l / `ヽ  /  ./  ヘ_.ノ {    }
          }"     \/  /\    } ヤ、   /
          ヤ     7 /   }   !/7! ヽ._/
          l       k     l.ィ ´/Ⅸヘ
             l     !.}   ィ´  / ./ .Ⅵ
            k      ィ´        ヘl



   アカツキ Cランク

   ――――特記事項 ギフティッド





       , -.―.- . .、
    /: : : : : : : : : : ヽ: :\
    /: : : : : :、: : ヽ: : :ヽ: `: : ヽ
  /: /: :l: : : ヽ: : ヽ: : : ゙: : ヽ: :.i
  /: :l: : :l: : ヽ: l: : :.i: : : : l: : i: : l          だってさ。
  l: : l: : ∧: : ヽl: : :i: : : : l: : li: : i
  ∨: // \: :/: :/i: l: : :l: : l:l: : :l          行かせたらいいじゃん。
  l: : l‐'  `メ/‐-イ: : /: :iハ: : l
  l: i‐代ッ ´ ヘ吐ゝlーl: :.i/,l: : :l         あたしもリハビリしたいから、
  l: l`iヘ  ,     /゙iヘ: :l//l; ;イ
  l: l: i: ヽ 、-   i: : l: : l/´ ̄/         伊勢に討伐を付き合って欲しいし。
  l: ヽ:ヽ:ゝ' ニヽ ィヘ:リ: :/―ァ /=;
  l: : l∨ 7ニニ 〉/ /: ;' 〈´  ハ
  ,ィl: l l) }'ニ  / /,イ:/ゝ、ー/ _ )
 /ニミl、 `ソ  /////l /ヽ'"/三ニミ、



   ロゼ Cランク

   ――――特記事項 伊勢の徒党、最後の一人



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622 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:50:01 ID:nAk60Iw90 [111/130]



   やる夫と箒は集落から浮き、村八分にされている。

   しかし、役場を通した依頼を拒否するわけにはいかなかった。

   私情はどうあれ、皆冒険者。

   誰の依頼であれ、正式なものであれば手抜きはしない。

   その自負が皆にはあった。



                            :≦: : : : : : :≧=ミ:_:ヽ
                    /: : : : : : : : : : : : : : : : :`:ヽ
                   /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ム
                      /: : : : :.|: : : : : : :: : : : : : : : : : : ハ
                  /: : : : :./{: : : : :{: : : : : : :| : : : : : : :ム
                 ': : : : :./ |: : : :八V:_:_:}_:_|: : : : :|: : : ハ
                  : : : |: : {---V: : : :ムV: :ハ: |: : : : :|: : : :.:}
                 {: : :{八{ ァ苡圦:{:{_:ムv苡ァ八 : :.:八: : :リ    ……分かった。
                 |: : : : ム 代ソ    八ソ/: : : : /: : /:/
                 |: : : : .∧   、    /乂: : /: : /}/      でも、二人とも本当に気をつけてね?
                  |l 寸: : :∧   r_,   /: : :/ムイ
                八 乂: ハ\     ./イイ:./            危ないことはせず、すぐに帰って来るんだよ?
                    __/   }  ≧≦___/ハ{ -==-
         ___        彡'   乂  人二二辷ニニニニニニニ
       <ニニ7 ̄ ̄ ̄ ̄´    /  /二二二二二二二二ニ
    .∠二ニニ/        ....:::::乂___/二二二二二二二二二ニ
   /ニニニニニ{     ....::><二二二二二二二二二二{二二二|
   寸ニニニニ乂__></二二二二二二二二二二二二Y二二二|





             /: : : : : : : : : : : `ヽ、
           /: : : : ,: : ヽ: 、: : ヽ: : : : \
          ./: : : : : /: i: : ヽ: `: : ::ヘ: 、: : :ヽ
          /: /: : : /: : ハ: : : \、: : :ヘ: ヘ: : ハ
         ': /: : : /: : : / \: : : ゙i: : : l: :.l: : i: i
         |: l: : : :l: /: /   `ヽ:l: : : ハ: l: : :l: l
         |: l: : : :l/: /      ,/:/ ナl: : : ハl
         l:ヘ: : : l'/⌒ミ、    イiニマ、 l: : /: l
         |: :ヽ: : l ,イ心`      ヽニノ/ l二): :l        あんたは心配しすぎ。
         |: : : iニl弋ー ノ        /: ヘ: :l
         |: : : /: ヘ     '      l: : : i: :l         アカツキが居るなら、問題ないでしょ。
    ,γ⌒ヽ   |: : :/: i: ハ    -―-    イ、: :/:.:l´7
   /     )、 : : :l/: : /:> _  `   ィ、:/イ/l: : l /        にしてもセンダイ観光とか。
   {      ,,> : :.lヽ;/: : :/、 ヽ ー / ノヽゝヘ: :/-―,
   ゝ、   ,,ノ l: : :l 〉 ` lメ \   / /l ヽ l: / /、      ちょっとはマシになったと思ったのに。
    `‐-‐" ,r‐ヘ: :l\  ヽ \  `  ///ヽ,リ'、 〉 ム、
      /ニヘ ヽi ヽ\_ ヽ、\_,, // //ヘ /`  /三ヽ
     /三三ニヽ \ `ー- ニヽ / イ r、 `   //ヽ三ヘ
   _,l三三>‐ミ、   /l´| ,l \ / ,l ||三ヽーニニl  リニ/
  /\ ヽ三〈   〉ニニニ| | ヽ\`/、 ||三三三ニヽ/三ヘ



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623 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:50:18 ID:nAk60Iw90 [112/130]



                                       (⌒)  パタンl
      r‐i    .,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,   /´
       ├┤   ..;┌────────────‐‐ーー┐|
       ├┤   ..;│ .____________  │|
      `゚´    ....;│ l   . i   . i   . i   . i   . i   . l  │|
           ...;│ l   . i   . i   . i   . i   . i   . l  │|
           ...;│ l   . i   . i   . i   . i   . i   . l  │|
           ...;│ l   . i   . i   . i   . i   . i   . l  │|
           ...;│ l   . i   . i   . i   . i   . i   . l  │|
           ...;│ l   . i   . i   . i   . i   . i   . l  │|    γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
           ...;│ l   . i   . i   . i   . i   . i   . l  │|      |  駄目な奴は、どこまで行っても駄目なままか。
           ...;│ l   . i   . i   . i   . i   . i   . l  │|      乂____________________..ノ
           ...;│ l   . i   . i   . i   . i   . i   . l  │|
           ...;│ l   . i   . i   . i   . i   . i   . l  │|
           ...;│ ├─┴─┴─┴─┴─┴─┤   |│
           ...;│ |_「」_____________.|   │|
           ...;│ l   . i   . i   . i   . i   . i   . l  │|






――――木は森で、森は木か



                         パカ、パカ
              , -‐ー- 、─、─、-、
             / , ニニニ 、ヽ ' , ', ヽ    __ ,.........
                  | l::::::::::::::::::l |   ;  ; |    /:i:V/:i:i:i:i\\
            ∧,,∧ | l::::::∧,,∧ |   ;  ; |   /:i:iムx仆:i:i:i:i:}:i:i:\
         /・・ ヽ | l:::::/・・ ヽ |   ;  ;  /ィ:i:ix    ,.k:i:ト、:i:i:i:\
           (ω ノ ⌒ヽ (ω ノ  ⌒ヽ.,-‐'!  ,{:i:i:灯  ィ灯:i:i}:i:i≧=―     ……良かったのか。
           /ヽ /  ノ ̄/ヽ /  ノ`i_.iイ /:}:圦 ,     Ⅵト、:i:ト
           ( へ /|.|:「~( へ /|.| |:{}|. !j  ,}/:∧ __  ∧{:i{\        奴に嘘を吐いて。
         ヽヽ| | .Uレ   ヽヽ| | .U i_ッ      _ト--r‐一1、
               | |       | |      __,.,≦  ー !‐一 /≧s。.,_      正直に話したほうが良かったと思うぞ。
              U       U   ∧  \> 「 ̄ ̄ ̄ ̄    Lj ハ
                        ′ ,    :| O      O   }i{
                              ′   l           /i:{
                            :}   ,            {:i:i:,
                           V/  ′ -――__    {i:i:i:,
                           :{  ´  , O  ̄ ____O___/i:i:i:i:,



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624 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:50:39 ID:nAk60Iw90 [113/130]



                    _____
                 / .u   \
               ((○))::((○))::\        うぇっ?!
 (⌒(⌒(⌒ヽ    /.:: (__人__):::::: l_j :::\
  \ ヽ ヽ  (⌒)  |    |r┬-|(⌒(⌒(⌒ヽ|      し、心配してくれるのかお……?
    ヽ:::::::::::    |.  \.U | |  | ヽ ヽ ヽ  |
     ヽ   (  ヽ /   | |  |(⌒)::::::::::  |             γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
      \     V...  └ー.┘ !      |            |  別に。意味があるのかという問だ。
                    ヽ     ノ            乂________________..ノ




                 __  ___
               /:::::... :::.Y....: ..:::`ヽ
              /.:::: .::. :::::|i:::: .::. ::::::ヘ
             ム.::::  ィx ::::!i:. .ィヘ :::. :.:.ヘ
.            ム::::::..: .マ`<」k> ´マ :. :. :::ヘ
            イ:::.: : ./‐ z      z ‐ヤ :. ::.:::トヘ          自分としてはお前や奴がどうなろうと構わん。
             彡:: :.i弋tッ≧ ≦tッフヤ. ::. ::ミ
              イ: .:A.  ̄ i !  ̄ A :::トミ            ただ他の連中のように、
              Ⅳwヘ   、     ィwⅥ
                .x‐|\ -‐- /|-x             積極的にいなくなれとは思っていないだけだ。
               「 ‐- _\__/_ -‐ヤ
           _  -‐ ヽ <>` Y ´<> ノ` ‐- _         で、良かったのか?
        x k彳.      ‐-  .__!__  -‐      7zx
      /´ キキキキ   _    -‐ _ ´」        / / /     引き受けた護衛はセンダイまでだぞ。
.    /    ̄ ̄   l r‐   ̄              ̄ ̄
.    /          | | ○        ○
   /.           | |
.  /    ヘ      | |
  /     ヘ.     | | ○        ○
. /        ヘ.      | |



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625 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:50:54 ID:nAk60Iw90 [114/130]



            ,,.. ´       `・ 、
       /            \
      /                  ',
       _l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::      .l          ……構わねーお。
        l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::      |
      ',.   / i   ヽ       /`ヽ、        それが必要だって言うなら。
       \ 乂人___ノ、    ,. <
          >-` ̄ ̄`' -                        γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
             `ー―                             |    考えてのことならいい。
                                             乂______________..ノ





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三三三三`ゝ__ ィ、二二ニニニニニニ::::.        . ..:::::..      . γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
三三三三三三三 ヽ二ニニニニニニニ::::.           、     .  |      ……嵐が来そうだ。
三三三三三三三三`ゝニニニニニニニニ    ニニニニ     、    . 乂______________..ノ
三三三三三三三三二二二二ニニニニ  ニニニニニニニ   ヽ、  . : . : . : .: .: .: .: .: .:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::
三三三三三三三二二二二ニニニニニ ニニニニニニニニニ   ヽ、.: .: .: .: .: .: .: .:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
三三三三三三三三三二ミヽ、ニニニニニニニニニニ二二二ニニ `ー - _.: .: .: .:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
三三三三三三三三三三三三`ミxニニニニニニ二二二二二二二二二   `  _.:.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
三三三三三三三三⌒ヽ三三三三≧xニニニ二二二二二二二二二二二ニ `ゝ__:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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三三三`ヽ三三三三三三三三三三三三三三三ト、三三三二二二二二二二二二ミxニニ=====(⌒ー
三三三三 }三三三三三三三三三三三三三三三) )三三三三二二二二ノ⌒二二ニニニニニ=======ミー 、



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626 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:51:15 ID:nAk60Iw90 [115/130]



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                 |: : : : .∧   、    /乂: : /: : /}/
                  |l 寸: : :∧   r_,   /: : :/ムイ      早く止まないかな、雨。
                八 乂: ハ\     ./イイ:./
                    __/   }  ≧≦___/ハ{ -==-
         ___        彡'   乂  人二二辷ニニニニニニニ
       <ニニ7 ̄ ̄ ̄ ̄´    /  /二二二二二二二二ニ
    .∠二ニニ/        ....:::::乂___/二二二二二二二二二ニ
   /ニニニニニ{     ....::><二二二二二二二二二二{二二二|



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627 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:51:35 ID:nAk60Iw90 [116/130]



                           -‐-ミ
                 ,..  -―――<.:: .:: .:: .::\
             ,、丶`.:: .:: .: .:: .:: .:: .:―.:\.:: .:: .:: .::\
          _//.:: .:: .:: \.::/.:: .:: .:: .::/:\\.:: .:: .:\
         /.:: .::人:__.:: .:: .:: .:: \.:: .:: .:: .:: '.:: .: :ヽ \.:: .:: .:\
        :i.:: : '.:: .:: .:: \.:: .:: .:: .::.:ヽ.:: :/.:: /.:: .:: ハ.:: \.:: .:: .:\
        :| :/. . . . . .:: .:: \.:: .:: .:: .: ∨ .: .:/ .:: . /.: ',.:: .: \.:: .:: .:\
        :|/. . . . . .::: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .::.i.:: .:: .:: .: /.:: .:: .:: .:: .::.ヽ.:: .:: .:: .
       /.:|.::{. . . .::.\ .:: .: .: i.:: .:: .:: .::| へ : .: /.:: .:: : }.:: .: ハ:i:i:. .:: .:: i
      ノ.:: |.:: .:: .:: : ―\(\:|.:: .:: .:: .::|へ i.: /.:: .:: .:: 八.::/i:i:|:i:i|.:: .:: .:|
       ⌒7八.:: \.:: .:ィ云ミ、 |.:: .:: .:: .::|し 八.:: .:: .:: ./:i:i:i:i:i:i:i:|:i:i|.:: .:: .:|
       i:i:i:i\: (\{ 乂)   |.:: .:: .:: .: ∨.:: .:: .:: .:: イ:i:i:i:i:i:i:i:i:|:i:i|.:: .:: .,
       |:i:i:i:i:i:i\ ノ     |.:: .:: .:: .:: :| ^} :: .: : ' |:i:i:i:i:i:i:i:i:i|:i:i|.:: .: /   早く帰って来て
       |:i:i:i:i:i:i:r         |.:: .:: .:: .:: :| 乂.: /  八:i:i:i:i:i:i:i:i:i八.:.:/
        八:i:i|:i:i: 心       ノ.: .: .: .: .: ノ   _{ / ⌒7/人i(  )'      って言ったのに、やる夫、箒……。
        \:i:i:i:i:个:<   ⌒7.:: .:/)'  /::::::::\_/     \
          ):i:i:i:i:i:i:/ \  '.::/ 、 /:::::::: / ̄ ̄\           寂しいよ。
          ⌒ヽ:i:i:/   ¨ レ'    \::、丶´  -――- \
           jiノ         //  /   /∧:::::: ヽ
                  __//  /   __./:::://:∨∧:::.
                 /:::/  /   /||:::::>'" ̄ \::i |



   彼ら二人がセンダイに発ってから7日。

   まだ戻って来ていなかった。

   琴の弦を爪で弾く、だが音色は雨に呑まれて消えた。



┌─────────────────────────────┐
│                                              │
│                                              │
└─────────────────────────────┘

┌─────────────────┐
│                            │
└─────────────────┘

┌────┐
└────┘



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628 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:51:51 ID:nAk60Iw90 [117/130]




         ,,‐      '                     `''‐、,         `' 、、
        .、./       .‐                        `''-、         `'-,
      .,rゾ !      /                           `\            `'、
     _〃  .      ″                           ヽ.\            \
    .〃   |      l゙                             ゝ .:ヽ、         \ー―ー 丶
   .,i./    .l      i′                        _,,,.. -ー''ゝ ゙、\            \.、
   ,/    .|         !                  _,,.. -ー''''"゙´ . .....丶丶'.l l`゙゙''、         `'、  .'''
  i.l′   .!         |            _,,,.. -‐'''"゙.,...丶丶.`´        l .l  .\            ヽ
  /′    .l       l       . _,,.. -'''"゛. -                   l. ..l   \         \
 〃     .|       |  ._,,..-‐'',゙、 .‐' .´                          l : 、   ヽ.         .゛
. 〃     .l゙       |‐'". -."                             ゙l, .'.   .ヽ
. l゙      |       .,!                                      l .'、    ヽ
..!     . l       ,!                                   |, .}     ヽ
   ...-" .!       !                                   l l      ヽ
..'"゛    .l          |                                    | │      .ヽ
       |        |                                       l .〉      ._-ヽ
       |       │                                    | .、   . /   .ヽ
       |           |                                       l '. /      ヽ
       |        !                                       ,.ト″           ヽ
      │       │                                   ,..-'´               l,
       .!           l                              _..-'″              _.ゝ
       .|            !                             _..-'"゛                 _ /  ′
       !            l                         _..-'"゛               ,..-'´
          !         !                   _..-'"゛                   , /
        !             !                  _.. -'"゛                   _..r'"
        .l            l,         _,, ‐''"                  _ /  i
        . !            ゝ   _,, -'''"゛                   _..-'"



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629 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:52:08 ID:nAk60Iw90 [118/130]



               √ ̄ミ               ______ノ⌒ヽ
             √ ̄ミ          ,、丶` .:-――‐-:<.:: .:: .:\
           √ ̄ミ       ,、丶`⌒ .: .:⌒ヽ .: \ : : \.:: .:: .:\
.            √ ̄ミ       /. : :/.: .: .: .: .:: .:: .: .:: \ : : \.:: .:: .:\
             √ ̄ミ      ' . : :/.: .: .: .: .: .:: .:: .::i.:: .:: .:: .:: .::〈\.:: .:: : ヽ        ピロリロリン
           √ ̄ミ    /  . : : .: .: .: .: .: |.: |.:: .: |.: .: .: .: i.:/:ハ\\.:: .:: :`、
.            √ ̄ミ     . : : :i.: .: .: .: .:.::|.: |.:: .: |.: .: .: .: | :/.::| | \\.:: .: `、
.          √ ̄ミ    i . : : :|.:|.: .: .: .::八.:|.:: .:: .:: .:: .:: :|/.:: :| |.:: .::\ヽ.:: : `.
           √ ̄ミ      | . : : :|.:|.: .: .: :/ 斗―/.:: .:: .::.::|⌒Y 、\__:〉 〉.:: .:: .
         √ ̄ミ    八 . ..:人|.;;_.: :/ .,__j:__/ ,.:: .:: .:: :| ) 八.:\__/.:: .:: .: i
       /⌒ へ       |\ . ∧⌒V  ⌒¨¨´/.:: .:: .:: :/ :{ :: .:: .:: :|.:: : |.:: .:: |
        /  ̄\_)ヘ\    | |.:∨.:∧ 〈      /.::/.:: .:: /.:: :∧ : .:: .:: |.:: : |.:: .:: |       LVが上がった、か。
       }  ̄\ Y  i     j人.:: / 込  、 _  ⌒7 .:: : イ_:/ }.:: :/.::.:|.:: /|.:: .:: ;
       l/ ̄\)   l        \.:八_\    ,. イ_:彡//⌒< .: :/.:: :人/ .:: .:: /
         V⌒\_)   |        /-r< え爪〈___彡/  / \.::/  / ::/
       i:\※ |)/:|      /-_-ハ    ̄ ̄ ̄     /    ):\  ⌒¨´
        |   \, z-=|     -_- /\\_____,、丶´     /  |
         | \  |-=ニ:|      {-:/   \_______,,.、丶´______|
.       | (::iヽ|-=ニ|     /\     -‐=========‐-<人
.        | (::| |z-=ニ|   /- / \  -=======- ___   \〉
.         | (::| |_z=ニi  , - / /  > _ ,、丶`--_-/ -_-_-\  \
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   /_/二二}_{二二\二二二二二 ヽ     \ -_-_-_-_-_-_:\ -_-_-__ |   |
   〉_\二(弖)二 //ハ二二二二二ニ}       \-_-_-_-_-_-_-\ -_-_ |   |
   (  /  >--=≦≧<_}二二二二二/          -_-_-_-_-_-_-_ :-_-_ |   |
   ∨ /:::::::| | -_-_- /  ̄/ヽ¬=‐----------| -_-_-_-_-_-_- i -_-:|   |
    { /::::::::::::| | -_-/   /   \:::::::::::::::::: \ -_| -_-_-_-_-_-_- l -_-;|   |



   寺子屋を出、討伐を始めて数年。

   ついに伊勢はLVが7になった。

   冒険者としての頂、人間の限界を超えて

   Aランクへ手をかけた。



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630 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:52:30 ID:nAk60Iw90 [119/130]



                                      /\
                                    /  /
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.           ′ {: : :/: /    =ミ、: : : : : :.}: : : : :.
            : :{: 乂:(:_/      ●   ー=ミ__,ノ: : : : : :,
            {_乂( ●       乂___ノ  〔___〕: : : : : ′
           〔__〕 乂___ノ            /: ‘,: : : : :|          やったじゃない、伊勢!
            .′‘                   .′: : ,: : : :.|
            i: : : ‘,       ′      i: : : : l: : }: : |          おめでとう!
            |: : : :¦   (_人_)    |: : : : |: : }: : ;⌒^
            |i : : : |     〈  |    八:. :. :.|: : }: /. . . .      これでお父さんの跡を継いで、汚名も雪げるし
         八: : : |         ..ノ      \_;ノ: : }/. . . . .
          |: \;ノ〕ト            イ-_-}: /′.. . ./     これでもトミヤの開発ももっと楽になるわね!
          人(\(⌒^ 「≧=‐r--‐=≦_-_-八--}/ . . . /
          \    ! . . . |-_-_-_-_-/. . \/. . /







               _r――-ミ_
        r‐=ァ -―‐\. . . \. .``丶、 / ̄ ̄:\
         //. . . . . . . . . . . . . . `、. . . . .\::_:: :: :: ::\
       /. . . . . . ./. .|. . ..i. . . . . .`、. . . . . \\\:: :: ::\
        '. . . .|. . . . /. . .|.._|. . . . . . . .. . . /. . ヽ}:::::: :: :: :: :ヽ
     .: . . . j|. . . / " ̄\. |. . . . . . . .i/. . ./:: ::::::::i :: :: :: :: :.
      i :/ . 八. . .{ xァ==ミ |. . . . . . . .|:: ::/:: :: ::.i::::::|i : :: :: :: ::.
      |八. . /.:\:.   沙' |/. . . . . . .|∨:: ::/.::.:|:::::八:: |:: :: : |:.
       |∨. ._.ノ\    ノ . . . . . . . ノ.:: .:: .:: .:: |∨:: ::.::|:: :: : | :.
       |.:: ∧      ⌒ i. . . . . /.:: .:/.:: .::/:| |:: :: :: |:: :: : |i:.i      ……そう、だね。
       |.:/.:八 __  u.  |. . . . ∧.:::/.::: イ | |.:| |:: :: :: :: :: ::.:|l:.|
       |八. .∧:::ノ      |. . . ./ ∨.:/ i |.:| |.:| |:: ::: :/:: :: ::.|l::|      うん、ありがとうロゼ。
         V/∧       |. ./   ∨( ⌒)_彡イ:: ::./:: :: :: :八|
          ∨  、_,. ― イ_____|⌒ ノ.:: .::|:: :/:: :: :: :/      (やる夫たちも、喜んでくれるかな)
                   |二二二二ニ| ⌒7.:: .::./:: :: :: :,
                  人二二二ニ 人_⌒):/).:: .::/        (そろそろ、帰ってくるよね?)
                 /二二二 // ̄ ̄\ /⌒´
            -=//二=-  / /二二二二\
        /二二/ /=- //|   ,二二二二二ニi
      /二二/  /__//ニ:|  l二二二二二ニ|



   桁違いの強さを手に入れ、昔からの目標だったAランクへ届いた。

   さらなるトミヤへの貢献も可能となり、周囲の目も変わるだろう。

   自分の思い描いた通りの未来が手元にあるにも関わらず、

   伊勢は心が晴れないでいた。

   理由はやる夫達がいない、という単純なものだった。



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631 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:53:00 ID:nAk60Iw90 [120/130]




              ゚             i
                       ゚    。          ――――――――ポツ、ポツ
             。i    。  i   ゜
                  i             。
             。       ゜    ゜     ;
                ゚    。                         γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
             i        ;     i  ゚                   |       また、降ってきたね。
              i     。     ;                      乂______________..ノ
                            ゜    。
                ;    ゜  i







             /: : : : : : : : : : : `ヽ、
           /: : : : ,: : ヽ: 、: : ヽ: : : : \
          ./: : : : : /: i: : ヽ: `: : ::ヘ: 、: : :ヽ
          /: /: : : /: : ハ: : : \、: : :ヘ: ヘ: : ハ
         ': /: : : /: : : / \: : : ゙i: : : l: :.l: : i: i
         |: l: : : :l: /: /   `ヽ:l: : : ハ: l: : :l: l
         |: l: : : :l/: /      ,/:/ ナl: : : ハl
         l:ヘ: : : l'/⌒ミ、    イiニマ、 l: : /: l
         |: :ヽ: : l ,イ心`      ヽニノ/ l二): :l
         |: : : iニl弋ー ノ        /: ヘ: :l        じゃ、今日はキリもいいし、帰ろ。
         |: : : /: ヘ     '      l: : : i: :l
         |: : :/: i: ハ    -―-    イ、: :/:.:l´7       お祝いに何かご馳走してあげるわ、高いの以外で。
         |: : :l/: : /:> _  `   ィ、:/イ/l: : l /
         |: : :.lヽ;/: : :/、 ヽ ー / ノヽゝヘ: :/-―,
         l: : :l 〉 ` lメ \   / /l ヽ l: / /、             γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
        ,r‐ヘ: :l\  ヽ \  `  ///ヽ,リ'、 〉 ム、           |      あははは、ありがとね。
      /ニヘ ヽi ヽ\_ ヽ、\_,, // //ヘ /`  /三ヽ           乂______________..ノ
     /三三ニヽ \ `ー- ニヽ / イ r、 `   //ヽ三ヘ
   _,l三三>‐ミ、   /l´| ,l \ / ,l ||三ヽーニニl  リニ/
  /\ ヽ三〈   〉ニニニ| | ヽ\`/、 ||三三三ニヽ/三ヘ




┌─────────────────────────────┐
│                                              │
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632 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:53:16 ID:nAk60Iw90 [121/130]



――――役場への凱旋



                                 r―==二 ̄`ヽ
                                  >‐-_'´ u V:::::|
          r―-―== 、               , ' r-- 、   }:::::|
          アー-'^⌒}:::::!                (  '    }  「r、:::|
         /    u  〉:::|                > i}  リ  |ヒ}}: |
         ヽ ==ヘ  /-、::!    _  __       / ー-u'   |ン::: |
 _ rァ__   / i   }} |ヒ}!::|   > ^´  ヽ    ∠__r=_`-イ丁ヽ.|ヽ:::::|
>::::^':::::::::'. /  =u彡  |ン::::|   イ/⌒く  |   、---ヾエヱ二」 ! \|r
そ:/ヽ:::::_::! `1工エエハ ./\:: 「`ヽ  .> i う ヒ}l    <r 、V^ー ´`ー '_| //
 ハ。=Y{.)|   _}-r‐://   ヽ\リ <_r-┬!ト、|_  ∠≦リ::}  , イ //.....
  <.`_^、/く:|  Lー-イ/  //:.:.:.\  f=' j | ヽー-<j /イ   \//..........
  〉-- / /\ (_,イ /:.:./:.: |`Y´|\イ-、 l |   /`ヽ#\  /...................
  ヽ__//   \    ( \:.:.:.| | |:.::__| | K´   l   \#Y=―- 、.........
\   }-― 、  \r──  `'┴┴r!(___  _ア´ ̄`ヽ{     }/.................ヽ....
:.:.:.\/    }    }`ー―― 、  、‐':.:.:.:.:.}   , <`ヽ '._/   /............................
:.:.:.:.:.:V  __/    :.Y´ ̄ ̄ ̄   >:.:/:./   /\   } } ◯./..◯...................../
:.:.:.:.:.:.:Vノ.   ̄`Y:.:.| ( ̄ ̄ ̄ ̄:.:/:.:/  .|:.:.:.:.> / /  .}............................/
:.:.:.:.:.:.:.:.', \. ヽ_人.人   ̄ ̄ ̄ ̄):.:(__,.ィ__j:.:/(__/  ,イ.............../....../
:.:.:.:.:.:.:.:.:.'. ヽ_VL イ:.:.:.:.: ̄「 ̄「 ̄:.:.:.ヽ:.:.:.:.:./  |:.\/ j--―..´........../
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.V"´   ヽー--}ヽ \:.:.:.:.:.:.\/    j:.:.:.:\/........................./





                ./: : : : : : : ヽ:ヽ : \:ヽ
            ィ: : /: : : : / : : : : : ハ : i: : : :ヽヽ
        , ィ: : : //: : : : /i: : : : : : : : : l : : : : : ゙
     , /ー''' "´  /: : : : / ヽ: : : : ヽ: : /: : : : : : :i
  , /        / : : : /_  \: : : / /ヘ: : : ; : : li
 //         イ:/: ヽ:/ ヽ   ゝ;メ: :ハ . . .; : : lヘ
/:/        /: /: : :ヽlイ心   z∠、  l l: : /: : :' ヽ
i: l、     , ィ:´: : /: : : :/`l ゝ'    佗ソ /ニ/l: : :/  ヽ
 `   , イ: : : : : /: : : :./: :、  '    ` /: : :l:l: : :l   ヽ\      なーんか、騒がしいわね。
  /´/: : : : : ィ: : :メ: /: : /ヽ  ー -    /:/:´:l: : :l     `
  、 /: : /イニ三/   /ハ:l メ, ヽ  _ ィ: : : /: :ハ: : li            伊勢のLVが上がったの、
   ヽ: :イi//ヽニi l  / ヽ i ヽ \´ ー/ム/: :/ニ{ヘ: :ハ
     lニlニl  lニl l ハ l i ヽ\`ーイヘ/: :/ ヽくヘ:l ヽ           もう知れ渡ってるとか?
    , lニl≧彡/ヘヽ l l l lヘ、ヽ /´x' ハ\ lヽi´ i:l  ヽ
   / ヽl三l/三ヽヽ 、 l l; ;ヘ ` ´// /ヽ〈`ハ  l;リ  ';
  /c /ニlニ/三三三ヽ ヽl/: : :ヘ   // / //  /ニヽ
  ー,ニ  l /ニ/ヘ三ニ// l; ; ; ; ヽ'; ;//彡 /三ニハ
   l  l/三lヽイヘ彡'/ /; ; ; ; ;/; ; ;/イヘ三ニ/  /ニ/
   ヽ メヽ三lゝイ`//イ; ; ; ; ; /; / //ヘ三ヘ≦三イ



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633 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:53:36 ID:nAk60Iw90 [122/130]



          ,、丶 .: 7.:: .: '. . . ./. . ./. . . . . . . . .:: .:: .:: .:: \
         //.:: .::/.:: /. . . . /. . . '. . ./. . . . . . \.:: .:: .:: .:: .
.          | '.::.:://:i. /. . . . . . . ./. . ./. . . .:: .:: .: i.:: \.:: .:: .::.i
         /| |_// /|. . . . . .: |. ./. . ./. . . . .: .:: .:: |.:: .:: .\.:: .::|
      /.::| |_/ // :|. . . . . . .|:/. . ./ :|.:: .:: .:: .:: .:∧.:: .:: .: ヽ.::.|
      .:: : `¨ .: // :: |. . . . . . .|. ..-/-八.:: .:: .:: .::/  .:: .::.:: .:: .: |
      i :| .:: .: // :: : |. . . . . . .|.: 弋_㌻ 、.:: .: .:/ ―i: |.:: .:: .:: : |
      |八 .:: 〈/.:: .:: :|. . . . . . .|∨     \/ヒッ㍉: |.:: .:, .:: : |
     / ̄\八.:: .: : |. . . . . ...乂            ノイ:/.:: .:: :|
   _〈/~\  ̄\.: 人. . . . . ./⌒       '      /ノ.:: .:: .:: .::.|      そんな筈ないけど、なんだろうね?
.  //'////∧   { ̄V\. . ..:| 、  `   ァ    イ.:: .::/.:: .:: : ,
 / ̄`'<///∧   l   ∨,'\. | \      イ )イ.::/.:: .:: : /
__{_    \ /∧      V//人_ >-= 〔 | / ノ イ.:: /.:/             γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
  \     \'∧  ',  ∨//////////|   |     // :/              |        おい、伊勢!!
    \    \}   ',  ∨/// }////|   |   //∧              乂______________..ノ
     |:\  |    \ 、  ∨\/////,  , /   / ∧












     /  !:::::::::::::::::!:::::::::/::ハ:::::!',::::::::::::::::::!::j!::::i',::::::::i:::::::::::::::::::!::::::: \人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人/
   /:、 i:::::::::::::::::i:__:::/-ァ十::i-,-ミ::::::::::!:/i,:__:!≦,::i、:::::::::::::::!::::::: <                                  >
   くヽヽ、i::::::::::::':´i::::::,i::::!  !:::i ',::::::::::::/,':::!',::::!ヽ::`',マ':::ミ、:j:::::::: <    箒、帰ってたの!? 怪我とかは?!     >
    \\!::::::::::::::::i:::,' i:::!-- ,:::!- ',::::::::/':::::::! ',::i __ヽ::',ヽ::::::::゙i`::  :<                                 >
.     ,'::7:::::::::::::::::i::i アア''气:iミ、ゝ::/:::::::::::! ≧z=.ヽ:',ム:::::!:::::::: /⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
.    ,'::,' !::::i:ヽ:::::::',! /!' {::i':::::):i  ∧:::::::::::::! '´ }-f':::,::}ヾ, .y::::::::/::::::iィ'´i:::i
    ,::,' i::::i:::ム:::::',´ヽ マz,ソ    \::::::::',  j_:ゞz:タ ,jハ'::::::::/::/::::! .! ',::i
.    ,::'  .!:::i::::::ム::::',         ,  \ ',   ``´ ´ /::::::,'/::::::! !  !::!
    ,::!  .i::::i:::::::i::::ヽ:ヽ        }   \  /// /::::ィ'´::::::/:iヾ,i  .!::i
    !:i  !:!::!::::::i::::::iヽヽ、         `     `    /:/,!::::::::::/ !'  !  i:::i      たった今戻った。
    !:i  !:i::i.',:::::::::::i  ヾヽ             /7-イ!::::::::/ ! 〉, !  i:::i
    !:i  ,j:::!:i::',::::::::::!   \   `  ―一'    ´ ィi   !:::::::/ ィ/ /!  !:::!      そんなことより褒めてやってくれ!
    i::! /:!::::!ト ',::::::::i   / \         , イ  .i  i::::::/x彡'イ::::! .i:::i
    .!:/:::!:::::i:!:iヽ,:::::::!、 ,ィ≦¨i \     ,. <  !   ! _i::::/  ィ:::::::::::! i:::i     やる夫がCランクになったんだ!!
    ゙/::::!:::::::∨ ヽ::::iヾj ヽ  .i   ` =<    .! `≧<,:::/イ::::::::::::::::::i !:::!
.   /:::::i::::::::::i    ヽ:!ノ  ヽ i          !    ':∧:::::::::::::::::::::::i i::::i




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634 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:53:54 ID:nAk60Iw90 [123/130]



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.:: .:: .:: .:: .::.::{ ヽ  {\.:: .:: .::.:|: |.:: .:: .:: .: :
.:: .:: .:: .:: .::ハ 人  ):::\ .: .:j|八.:: .:: .:: .::
.:: .:: .:|.:: .:: { i  ヽ 乂 し\八 : \.:: .:: .:
.:: .:: .:|.: .: 八   `¨¨  `¨::::::::::::、 .:: \.:: :
.:: .:: .:|.:: /.:i 、i   ::::::::::::::::::::::::::::::\.:: .:: .:
.:: .:: .:|.:/| ::|  |         `    \.: .:          二人とも、何の連絡も寄越さないから
.:: .:: .:|' |:八               \
.:: .:: .:| 八.: .: .込                          ずっと心配してたんだよ!?
.:: .:: .:|(  \.:.:/\   \ _
.:: .:: .:| \  ア   /ii\  \  ‐-  _           それに――――
\.::.::|.:: .:: 7  ,ii/:::::::\    ―
  ヽ人<:/   ii|::::::::::::: \
     7   iii|:::::::::::::|/|::\_ ,,..  -‐
     ,    iii|:::::::::::::|/|          //
      i    |ii|:::::::::::::|八        ////
  \\|    |ii|::::::::::::::\\__/////
    \|    人i\:::::::::::::::::::―――:::::::::::::



                     __
                 /` ヽ、 ,.イ:´ヽ::::/:::`ヽ、___
           / /` ヽ 、ミ.ヽ;:::::::;;..-ニ"__. |
              ヽ / ,ム-=≦. ´:: ≧=-、;;:ヽ ノ l
             レ':/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ/
             |:::/:::::,ィ=-::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
               l:/::::;イ::::/::::::/::::::::::::::::::::'、::::`ヽ:::::::',
             ,'::::;イ::::: '::::::イ:::::::::::::::::::::: ト;:::::::::::ヽ:::::l
             /;イ::,::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::|:::i:::::::::::::|:::',i
            ,'/レ、:::::ーl弋ヽ!;:::::::i:::::::ナ:┼-::::::j::::::',!
.           /::::::l:::::ヽ:゙ト、! ,ニ `ヽlノレ-rェ=、ノレ':::::::::|
           '::::::::i::::::::::|!.,ィ´`○      ○  /:::::::::::::i
.          ,':イ::::;'::::::::::|::!                /::::::/::::|     って、え?
.           l:::|::/::::::::::::|:::i. u.      '     彡':::::::::::ノ
.           ヽl/;ィ:::::::::::|:::::ト、   ー -'   ,イイ::::::彡'     Cランク? 誰が?
           /´ ヽミ;::::|';从::≧ 、    , イ:::;' |:;/
               レ'ミ从 ,ィ|;';';';';';`;';';';';| !ノ ´
                   , イヾ;';';';';';';';';';';';';';'j \
              ,ィ\   ヾ';';';';';';';';';';';';'   ヽ
             , イ    \   ヾ;';';';';';';';/     / ` ー- 、
.          /イ;';';ヽ      ヽ   ヾ;';';';'/     /   ,イ;';'/\



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635 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:54:32 ID:nAk60Iw90 [124/130]



           /:!:::::::,':::::::::,'::::::/:::ハ::i::::::::::::::::,}:::!、!:::::::::::::::::}::::::::::::::::::i
           ,':::!:::::::!::::::::::i:::::,'{::::!_i:::ヽ::::::::::,':::::{_ム,マ_:::::::::::i:::::::::::::::::::!、
          ,'::::!:::::::!:::::::::::!:::,'z≠´マ::iヽ:::::/::::::::! マ,ヽ:`ミ:<::::::::::::::::::iマ:、
          !:::ハ::::::!::::!:::>フ´ マ!  マ{ ヽメ'::::::::::! ヽ ヽ:::::::i::`ヽ::::::::::i マ:、
         /i:i/ ,!:::::!::::!イ:::i:'   {!   ヾ、 ヽ:::::::::i ___ヽ ヽ:,':::::::,'::::::::::i  マ:、         やる夫が、だ。
        ./:::!{ / !::::i:::ハ:::::::{  ,,z≠=  ヽ   ヽ:::::!'ー-ミx_'::::::::,'::::::::::::!  マ:、
        ./:::ハ{'  }:::ハ{:::マヽヽ'´      .i   ヽ:!    ,':::/::,'::::::::::::::!z≠`マ:、        嬉しいだろ?
        /::/ /マ:、i:::::::::::::マ::トヽ      i}    `   .,':ィ::::,'::::::::::::::::!イ ィフマ:、
      /::/ ./`ヽマ,!::::::::::::::マ,ム              ノ !::,':::::::::::::!::::i /∨ マ:、      まだまだ駆け出しだが
     ./::/  .>、ヾ!:::::::::::::::マ!ゝ、     z'  ̄`:..、     !:,':::::::::::::∧::i::::::マ   ヾ:、
     /:/    /ゝ,.!::::::::::::::::::マ:::ゝ    ゝ.:.:.:.:.:丿    ,ィ,'::/:::::::::/z≠!〉::::マ   ヾ      一応伊勢と並んで立てるぞ!
    /:/     /:::::::i::::|!::::::::::ム::マ:::::`s、    ̄    イ::::/:/:::::::::/゙´ ィ{::::::::マ
    ,''´     /:::::::::!:/ム:::::::::::ム::マ::::::::/≧ 、    イ .!∨/::::::::::/z≦ム:::マ:::::::マ
   ,'     ./:::::::::::!'/:::ム:::::::::::ム::ヽ::/ __,! `== ´   ,! },'::::::::::/ ノ:::::::ム:::マ:::::::マ
  ,'     /:::::::::::::/:::::::::ム::::::::::マ::::/./  >x、___ x< マソ::::::/-'::::::::::::マム::マ:::::::マ
  {     /:::::::::::::/:::::::::::::::ム::::::::!/ /     ィr-y、    〉::::/:::::::::::::::::::::マム::マ::::::マ
  i    /::::::::::::/::::::::::::::::::::::::ヽ::::!::ヽ   //,大!ヾ、  ./イ !≧x:::::::::::::::::::マム:マ::::::マ








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    人.: .: .: :八.: .: .: .:.:.|.: .: :ィf笊㍉ j/ ヒリ |.: .: .:|
      、.: .: .: .:\ .: : : |.: .:八Vシ    、""|.: .: ::|
      \.: .: .: : \ ( |.: .: .:.:\"""     八 .: 八     わた、私とやる夫が並んで……。
       \ : : .: : ヽ:|.: .: .: :〈⌒ (  ァ  ,   )'
          `⌒¨¬八(\.: .:ト ., __/          へへへ。
                  `_ト\|==:〈      __
               /\__:::::::::::::\―< \∠\
            _/--  \:::::::::::::. {    \7∧
            __/      \  \::::::::i八    ==- 、
        //::\>      \  \::|  i      ∧:__\
        __{_{{ :∠\_       \  :| 人 . . . .\}} \ \
      /      レ'\      __{     /  ̄``丶、   \
       i        ____\. . . ./    \ / \      ヽ   \
       人   /    ̄ ̄\          ', \       Y ―ハ



   箒の言葉を受け、何を想像したのか。

   伊勢の頬に赤みが差し、体温も上昇する。

   風邪かもしれない。



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636 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:55:11 ID:nAk60Iw90 [125/130]



                   _
                ,ィニ`ミ,ィ=::::::::ミ,ィニミ.、
              // /::≧>ー≦ヽ `ヾヽ      γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
               ヽヽ,ィ=´ ̄`:::::::::::::::::ニヽ//      |      ……おっす、伊勢。
            ,/:::::::;:::::::::::::::::::;::::::::::::、:::ヾ:::\    乂______________..ノ
.            ,イ/:::/::::::::::::; イ':::::::::::::::::ヾ:::::::::::::ゝ
.          /::/::/::::::::::::∠孑::::::::::::/::::::::i::::::::、:::|     、
          /::::;イ':::レ!:::::|ヽ! /:::::::::;.イ::/::::l::|::::::::::\     )
.         /::::/:::::::::::ヾ;|゙ィ=ミ レ'´ //レ从ノ!::::::::::::トゝ /
       ,'::::::i::::::::::::::::l`        ´ ,ィ=ミ、 j::::;:ル'::!
         l:::::::レ'::::::::ヾ;|           `,彡':::::::';:|
.       |::::::ヾ;:::::::i:::l'l """_ ´ """,イ:::::::::::::::::ヽ     あ、やる夫!
.        ヾ/!:::::ヾ;:::';:|::ヽ   ヽ _ア   彡::::::::,ィ::::::l:::ド、
.           ヾ:::::::ヾミ!:ミ > 、_ , -=!:::::::彡/:::::j|:j     Cランクに――――
             リ∨|:::,r|';';';';';';';';';';';|、 ∨/ /::彡' ´
              , イ゙! |';';';';';';';';';';'ノ \
.         , イ    | l';';';';';';';'ィ´   >=- _
      , イ  |    i l';';';'ジ'    /  ,r=-';'≧ 、
.     , イ;'|/ ,  i     ! !ジ,イ   /   /=-≧≧>'´ヽ
  ,. イ≦[;';! /  !     レ'   ,イ    /メ≧>' ´.     ヽ
. / ヤヲ≦|/   i    !   /    /'ジ ´     /    ',
/  ヤ≧>!'    i.    |   '    イジ     /.      ',
.    ヤ≦'     '    !       |'.      イ          '







                    ____
                  ,、丶` .:: .:: -―――-``丶、
             /.:: :/.:: /. . . . .::\.:: .:: .:: .::\
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          ,、丶 .: 7.:: .: '. . . ./. . ./. . . . . . . . .:: .:: .:: .:: \
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         /| |_// /|. . . . . .: |. ./. . ./. . . . .: .:: .:: |.:: .:: .\.:: .::|   サァァァ
      /.::| |_/ // :|. . . . . . .|:/. . ./ :|.:: .:: .:: .:: .:∧.:: .:: .: ヽ.::.|
      .:: : `¨ .: // :: |. . . . . . .|. ..-/-八.:: .:: .:: .::/  .:: .::.:: .:: .: |
      i :| .:: .: // :: : |. . . . . . .|.: 弋_㌻ 、.:: .: .:/ ―i: |.:: .:: .:: : |
      |八 .:: 〈/.:: .:: :|. . . . . . .|∨||||||   \/ヒッ㍉: |.:: .:, .:: : |
     / ̄\八.:: .: : |. . . . . ...乂           u.ノイ:/.:: .:: :|
   _〈/~\  ̄\.: 人. . . . . ./⌒u.      '      /ノ.:: .:: .:: .::.|   なったん、だって、ね……?
.  //'////∧   { ̄V\. . ..:| 、  `   ァ   u.イ.:: .::/.:: .:: : ,
 / ̄`'<///∧   l   ∨,'\. | \      イ )イ.::/.:: .:: : /     あ、あの、さ。
__{_    \ /∧      V//人_ >-= 〔 | / ノ イ.:: /.:/
  \     \'∧  ',  ∨//////////|   |     // :/
    \    \}   ',  ∨/// }////|   |   //∧
     |:\  |    \ 、  ∨\/////,  , /   / ∧
     |/ハ l        \  ∨:///////   /    / ∧
     |// i |     \ ',  V//////   /         /:∧



   振り返り、やる夫を見た。

   伊勢の表情から血の気が引き、青褪めていく。

   風邪かもしれない。



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637 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:55:52 ID:nAk60Iw90 [126/130]



        / ̄ ̄ ̄ `\  ボロ…ッ
       / #:;       ヽ、
      /         _  ヽ
     /       ,イ´::::::::ト、 ヽ        数日で戻るって約束したのに。
    {  #:;   /::::::::::(ー)ヘl 〉
     ヽ   | /u:(__人__):::::::} /       遅くなって、すまねぇお。
      λ_ゞ\ゝ、.`_⌒´__,/У
     イ ー ̄三  ̄二三[]=イ"ゝ      装備も汚ねーままだし。
     /弋_ー  = ー─ヤ彡ヽ






                          -―-
                      __/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
                   ,、丶`.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:``丶、__.:\
              /.:.:.:.:.:,、丶`.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\―ミ\
               .:'__/:.:.:. ̄ ̄``丶、.:.:.:.:.:.:::\.:.:\\
            /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ̄ ̄`ヽ.:.:.:.:.:.ヽ.:.:}.:.:::::::ヽ .:.:\\
          /.:.:.: / .:.:. /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. \.:.:.:.:.::.:. /:::::::::::. .:.:.:.\\
          .:.:.:.:.:' .:.:.:.:. / .:.:.:.:.:.:.: |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ∨.:/:::::::::::. .:.:.:.:.:) )
           i.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨.:./::::::::i.:.: //
           .:| :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.:.:.:.:. 八/ .:.:.i.:.:.:.:.:.:. / :.:.:.:.:|∨/:i:\
        /.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:|i:.:.:.:.:._:/ \.:.:.:|.:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.:.:.:.八:i:i:i:|:i:i.:.`、
       '⌒¨|.:.:|.:.:.:.{.:._.:八:.:.:.:.:.:.' ,ィ===ミ、.:.::.:.:.:|.:.:.:./ :/:i:i:i:i:i:i|i:i:i.:.:.:.:.
          |.:.:|.:.:.:./ :/ヽ \ .: / ∨ リ |.:.:.:.:.:八Y.:./:|:i:i:i:i:i:i:|i:i:i.:.:.:.:.:.     やる、夫……?
          |.:.:.:.:.:.:.∨,ィ=ミ.u\{  `¨||||| |.:.:.:.:.:i ノ.:, :i:i|:i:i:i:i:i:i:|i:i:i.:.:.:.:.:.i
          |.:.人.:.:.:.《 Vリ        u. |i:.:.:.:.:|.:.:イ:i:i:i:|:i:i:i:i:ii:八:i.:. |.:.::|     10日ほど前まで新品だったじゃん。
          |.:.:.:. \:ハ    `      八.:.:.:八:{∨:i:|:i:i:i:i:/|:i:i.:.:.:.|.:.:,
          |.:八.:.:.:.:.:込 u.     / )   ヽ( :/:::〉\:i:i:i:/八:i:.:.:/l.:/        どうしたの、それ?
           j/  )八.:.:.:.:.:>、   `ー   /  /:::/   >―<ヽ( /
           /  / ̄ ̄⌒> .., __/、__/::::::/  /       \
                / '⌒i |./ / 、 |  |ハ:::::::::: '  /           ヽ
            /    l_.ノ' /ヽノ |  |:::::::::/      -=ニ二 ̄∧
            ,      し':|   十 !: /  /  /:::::X::::::X:::::X〉〉
              /    _ ノ |   | .:/  /  _/ X-―……… 〈
          /    7イ´ :X/    /  /   /. . . . /    . . . . )
        /,      / / .:/   /  /    ノ. . . /    . . . /



   全身泥だらけで、襤褸切れ寸前になったやる夫の装備を見て、

   伊勢は喉からうめき声を出した。

   やる夫が冒険者となってまだ10日ほど。

   全くの素人が滲み出させて良い気配ではない。

   トミヤで天稟と呼ばれる者達がCランクに到達する所要期間は、凡そ半年。

   少なくとも1月以内でランクを上げた者は皆無であった。



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639 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:58:16 ID:nAk60Iw90 [127/130]



――――嘘偽りの無い証明



                    ___,,,,----- 、__
              _____,.. -‐''''´‐‐''´___Z ヽ\`Tー-1
              `ー-.ュ____,    ̄コ-、_i- 、丶 /└!
             -=´、ニ----ァ  (_     `''ー'ヒ「
              -=ュニラ´,rニヽ ,「 .u'''ー-、_ 、 |'
               ̄'ー、_ __」⌒!.V'    ー┬「'´∠!         数日で市民になったみたい。
                  ゙iN゙i ユ;. ゚    ̄   tf
                 ,r.ァx-ー┐  。 .     ' rク        センダイ政庁からCランク認定を受けている。
               _/ ! ゙t i ヽ   r___ー─‐イ
          _,,.. -‐'´ /  l  ヽ|   ゚ 、.   ` ̄了          経験値、討伐数文句無し、だそうだよ……。
      _,,,. -''´      /   .゙i,   \   `ーァ、....ノ
  ._,r‐''''~`ヽ、      ,'    ',   .ゝ--ァ'''!^!           不正疑惑もあって、許可を渋った跡もあるくらいに。
 /        .ヽ     ''''ー-=- ト、  / ̄`゙i | t'、
..l         ',    ,.-''´   い,/ヽ  .∧ |. ヽ\         ほら、これ。
.j         ;.    ヽ、     ',   〉‐イ ''|\-'  \                      γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
|             ,      \    .゙,  !  ゙! .| oヽ,   \、                   .|   証明書……本当、だ。
|             |      ゙ヽ   ', .j  .! j  ./    ! ヽ                   乂___________..ノ
|          j        \  .', ,'   | /  ./    ,' .!   ピラリ
゙!            /           \ .Y    y   /    .,'  |









  '.:: .:: .::' .:: . . /. . .:/ : .: / : .'.:: .:: .:: .:: .: :
/.:: .: : /.:: .:: .: ' .:: .: :/.:: .: / : : i.:: .:: .:: .:: .: :
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.::/.:: .:: .:/.:: .: : /.:: \ : |.:: .:: .: |.:: .:: .:: .:: .: :
.:: .:: .::.:/.:: .: : /:|_ .: .: \.:: .:: .: |.:: .:: .:: .:: .: :
.:: .:: .:: .:: .:: .:/ .:| \.:: : \.:: : |: |.:: .:: .:: .: :
.:: .:: .:: .:: .::.::{ ヽ  {\.:: .:: .::.:|: |.:: .:: .:: .: :
.:: .:: .:: .:: .::ハ 人  ):::\ .: .:j|八.:: .:: .:: .::      どうして、まさか。
.:: .:: .:|.:: .:: { i  ヽ 乂 し\八 : \.:: .:: .:
.:: .:: .:|.: .: 八   `¨¨  `¨¨   、 .:: \.:: :      でも、センダイで……?
.:: .:: .:|.:: /.:i 、i | | | | | | |   };;, \.:: .:: .:
.:: .:: .:|.:/| ::|  |         `    \.: .:       あそこは冒険者にとっては、劣悪な環境って聞いてるのに。
.:: .:: .:|' |:八               \
.:: .:: .:| 八.: .: .込  u                   やる夫も装備がボロボロになってるし、何をしたの?
.:: .:: .:|(  \.:.:/\   \ _
.:: .:: .:| \  ア   /ii\  \  ‐-  _       タカリ? それでこき使われたとか、だよね?
\.::.::|.:: .:: 7  ,ii/:::::::\    ―
  ヽ人<:/   ii|::::::::::::: \                       γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
     7   iii|:::::::::::::|/|::\_ ,,..  -‐                  |  それする根性あるなら、最初から伊勢と討伐するお。
     ,    iii|:::::::::::::|/|          //           乂_______________________..ノ



   センダイは財政破綻し、治安の腐敗を嗤われようとも、この地方最大の都市である。

   そこで正式な認可を受けたということは『書類上』はセンダイ付属の集落とされるトミヤでも

   同様の扱い、Cランクとして受け入れられるということを意味した。



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640 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:58:43 ID:nAk60Iw90 [128/130]



       ____    ヨイショット
     /_ノ   ヽ_\
   /( ●)( ●)\
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \        っていうか、どーでもよくねーかお方法なんて?
  | .u   (  (      |
  \     `ー'      /






――――簡単、Cランクになる方法(表)



           /:!:::::::,':::::::::,'::::::/:::ハ::i::::::::::::::::,}:::!、!:::::::::::::::::}::::::::::::::::::i
           ,':::!:::::::!::::::::::i:::::,'{::::!_i:::ヽ::::::::::,':::::{_ム,マ_:::::::::::i:::::::::::::::::::!、
          ,'::::!:::::::!:::::::::::!:::,'z≠´マ::iヽ:::::/::::::::! マ,ヽ:`ミ:<::::::::::::::::::iマ:、
          !:::ハ::::::!::::!:::>フ´ マ!  マ{ ヽメ'::::::::::! ヽ ヽ:::::::i::`ヽ::::::::::i マ:、
         /i:i/ ,!:::::!::::!イ:::i:'   {!   ヾ、 ヽ:::::::::i ___ヽ ヽ:,':::::::,'::::::::::i  マ:、
        ./:::!{ / !::::i:::ハ:::::::{  ,,z≠=  ヽ   ヽ:::::!'ー-ミx_'::::::::,'::::::::::::!  マ:、
        ./:::ハ{'  }:::ハ{:::マヽヽ'´      .i   ヽ:!    ,':::/::,'::::::::::::::!z≠`マ:、       タカリなんてしていないぞ、伊勢。
        /::/ /マ:、i:::::::::::::マ::トヽ      i}    `   .,':ィ::::,'::::::::::::::::!イ ィフマ:、
      /::/ ./`ヽマ,!::::::::::::::マ,ム              ノ !::,':::::::::::::!::::i /∨ マ:、     やる夫はほぼ毎日
     ./::/  .>、ヾ!:::::::::::::::マ!ゝ、     z'  ̄`:..、     !:,':::::::::::::∧::i::::::マ   ヾ:、
     /:/    /ゝ,.!::::::::::::::::::マ:::ゝ    ゝ.:.:.:.:.:丿    ,ィ,'::/:::::::::/z≠!〉::::マ   ヾ     モンスターを討伐しただけだ。
    /:/     /:::::::i::::|!::::::::::ム::マ:::::`s、    ̄    イ::::/:/:::::::::/゙´ ィ{::::::::マ
    ,''´     /:::::::::!:/ム:::::::::::ム::マ::::::::/≧ 、    イ .!∨/::::::::::/z≦ム:::マ:::::::マ        1人で最低100匹ずつな。
   ,'     ./:::::::::::!'/:::ム:::::::::::ム::ヽ::/ __,! `== ´   ,! },'::::::::::/ ノ:::::::ム:::マ:::::::マ
  ,'     /:::::::::::::/:::::::::ム::::::::::マ::::/./  >x、___ x< マソ::::::/-'::::::::::::マム::マ:::::::マ       頑張っただろ?
  {     /:::::::::::::/:::::::::::::::ム::::::::!/ /     ィr-y、    〉::::/:::::::::::::::::::::マム::マ::::::マ








     , .ィ: :´: : : :',: : \:ヽ          γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
   /: /: : :,': : : : : ',: : : ヽ: :ヽ         |   ま、それくらい出来て当然だがな。
  ,イ/: :i: : : :.l: : : : : : l: : : : :i: : ヘ       乂________________..ノ
  ,': i: : :l : : : :l: : : : : : i: : : : : :i: :.ヘ
  l: :l: : :l: : : : :l: : : : : : i: : : : : : l: : ',
  l: :l: : :l: : : : :.l: : : : : :.l: : : : : : :l: : :',
  l: :l: : :l: : : : : i: : : : : :l: : : : : : :.l.: : :i
  .l: :l: : ヽ: : : : l: : : : : :l: : : : : : :.l.: : :i          ひゃっ、100匹……?
  |ニl: : : ヽ: : : l: : : : : :l: : : : : : : l: : :.l
  l: :ヽ: : : : :ヽ: ゝ; : : : l: : : ; : : : l: : リ         そんなの、出来るわけ無い。
  ヽ: : i\: : ノ`ーヽ; リ l: :メ-ヽー`ー= ̄`ヽ
   ヽ: ト //´ ̄ ̄ニ<ー――――くヽ、
    ` //__   ヽ、   `ヽ ー  \ヽ
     //イ三三≧ 、   `ヽ、      /ヽ,ヽ
     i三三三三三三ミzzzzz- 、    /≦彡/ヽ
     !、三三三三ヽ三三三三三三> イ三三ヘ三\



   トミヤにおける一日の平均討伐数は5人組の徒党で13匹。

   かつてのセンダイとは違い、効率化が図られているが

   それでも討伐数が倍増するというものではない。

   まして10倍近いともなれば、規格外といえた。



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641 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:59:14 ID:nAk60Iw90 [129/130]



――――光と影。



          /:.:.:.:.:. : /:.:.:.:.:.: |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..
           /:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.: : |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:.: ゚.
.          /:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:. : i
        i:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.: /|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:. : |
        |:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:.:.:. : / :!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : |\:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:. : |、
        |:.:.:.:.:.:.:.:. |≧ュ、/  ゚。:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|  ヽ 斗匕!:.:.:.:.:.:.:.:.|∧
       /:|:.:.:.:.:.:.:.:. |:.: : / ≧o。、:.:.:.:.:.:.:.:.:.: | < \: : |:.:.:.:.:.:. : |: ∧
.      / |:.:.:.:.:.:.:.:. |: : /      \:.:.:.:.:.:.:.:|     ヽ:|:.:.:.:.:.:. : |  ∧      ここでは不可能だろうな。
     /  :|:.:.:.:.:.:゚:.: :゚:./イzzzzz彳   \:.:.:.:.:| ミxzzzzァ/:.:.:.:./:.:.:.|  ∧
      /   !:.:.:.:.:.: ゚,:ヘ            \:. |:     /:.:.:/:.:.:.: |:   ∧      集団での請負、ベテランの指導は確かに有用。
.    /   |:.:.:.:.:.:.:.:.\:.\          ヽ|    /:.:イ:.:.:.:.:. : |    ∧
   /    :!:.:.:.:.:.:.:.:. {ヘ\ \       '       //.:|:.:.:.:.:.:. /:     ∧   むしろ必要と言ってもいい。
   〈_____ / 。:.:.:.:.:.:.: i: ∧  ̄    γ ̄ ̄ヽ    / ∧ |:.:.:.:.: / |      〉
      /7   ,:.:.:.:. : |: 人      {: : : : :.:.:.}    人 :|:.:.:.:./ :!   ‐=≦    だが集団ゆえに経験値が必ず分割され、
.    /:. \ ゚。:.:.:. : |  | \    ゝ __/   イ    :!:.:.:/  |∠ }:∧
.    /:.:.:.:.:.:\ \:.:.. |  | / > .      < :!   :|: /  /:.:.:.:. : ∧     指導内容も例外たる天稟には物足りない。
   /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ̄:\:|¨¨¨/   |:  ≧≦  :|   ゝ‐=≦/¨¨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ∧







   //:::/  l:::::::::::::::|:::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::\
   //   l:::::::::::::::l:::::::::::::::::::/::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
.  / ヽ、  '::::::::::::: |::::::::::::::::::i::::::::::::::::::/ }::::/::::::::::::/:::::::::::::::::::::;::::.
  { ̄\ \ ';::::::::::::|::::::::::::::::十-:::::::::::/ /::/!::::::::::::ハ:ハ::::::|::::::;ハ:::|
  `ヽ、\ ヽ :::::::::/|::::::::::::::::::|:::::::::>'、/::/_j::::::::::/_.}レ}::::::!:::::| i::|
  :::::::::\ \/ \/イ|::::::::::::::::::|> ´  /イ .l::::::::/  リ ノイ:::!:::::| |::!
  ::::::::::::/ヽ/、  ト、.|::::/:::∧:::| ‐-===キ /::::/ =≡ ノ::!:::|:::|:| lノ
  ::::::::::::K´\\_.!::::|::;':::::::::∧!        }/    /::::ノヘl:::|:| '′
  ::::::::::::::::\. \_|::::j∧:::::::::::::ト、       丶 /イ::::::::::::::::l|:|
  ::::::::::::::::::::::\ |/  ';:::::::::::|          __    八::::::::::::八{   また役割分担をすれば、万能選手は育たん。
  :::::::::::::::::::::::::::ヽ|   rヘ:::::::: !丶    f´  ノ  イ:::::::::::::::/
  ::::::::::::::::::::::::/  ,∠/ゝ'::::::::!  > 、 ` ´/ //}:::::::::/      才のある人間にとっては、
  ::::::::::::::::::/ _x</∧   '::::::',     ハミ ぐ⌒ソイ,ノ::::::∧
   =====キヘ∨//∧  丶::::マヽ、/ .}'//∧ /イ:::/ニヽ     成長しにくい環境なんだ、ここは。
           } } }'////\   \{ ,《||》 Ⅳ//∧   ノイ  Vハ




   箒の言い分は一部正しく、一部間違っている。

   そもそもトミヤにおける討伐規則は、生還率の確保を目的としてる。

   開拓最前線であるトミヤのその後を担う労働力、冒険者。

   つまり大多数である一般人に向けての物、目指すものが違うのだ。



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642 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/21(金) 23:59:34 ID:nAk60Iw90 [130/130]



   当たり前だが、天稟を育てるためのお約束事も存在する。

   それは規格外を受け入れるために同様の規格外、天稟の先人が

   自身の徒党に引き入れ、指導に当たることである。

   そういう慣わしがあるのだが――――



              /:.:.:.:.:/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ >。.
             /:.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
           /:.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
          / /7/:.:.:.:.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:. : :゚。
            〈:.:/ :/:/:.:.:.:.:.:.: / /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:. l:.:.:.:.:l:.:.
          /   {:.:}:.:.:.:.:.:. / /:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:. |:.:.:.: |:. }
        /     i:. i:.:.:.:.:.:/ /:.:.:. : :/ |:.:.:.:.:.:.:. :/:. :|:.:.:.: |:. i
      /\\   |:小:.:.:.: {:〈:. : ::/ :!:.:.:.:.:. : /:.:.: |:.:.:.: |:. |
       〈    \\ {/:.:.:.:.:.: i:. ≧く_ l:.:.:.:. : /|:.:.:.::|_ノ!:.::
       ⌒\ \7}:.:.:.:.:.:.: ㌢芹笊ミt、:.:.:.:.:./‐=≦:}:.:.: /:. |     やる夫はLVが低すぎる。
           / \/ / |:.:.:.:.:|:.:|ゝV)ツ   } / 、__,:/:. /:.:.: |
.         /:.:.: 〈 /:. :{:.:.:.: |:.:|       /   `^¨^:.:./:.:.:.:.:|     この集落では疎まれている。
       /:.:.:.:.:.: 〉:. /:.:.:.:.:|:/        '   ≦イ:.:.:.:.: :
        /:.:.:.:. : /:/ヽ! : ::| :{ u             人:.:.:.:.:.:./     さらに、指導に希少戦力を割いている余裕が無い。
.      /:.:.:.:. : 〈/:. : :∧:.:.:| :i  \  (  )  ..::. /:.:.:.:.:. /
     /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /  ゚.:.|/___   ヘ   イ:.:.:.:.:/:.:.:.:.:/{      つまり足並みを揃えて育成してくれる人材が居ない。
      /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /   〉{/  ≧s。 爪〉, : :/ : :/ : ::i
.    /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /  ィi〔ヘ:    / ~{ ∧∨:/:.:.:.:.:.:.|      唯一の例外が伊勢、なのだが。
   /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ‐=ニ{ {///:∧   / / ⅱヘ i/,ィト、:.:.:.:. : :|
   /:. : :‐=≦     i i////:∧:  / /} ]ⅱマヘ//∧ ≧s。!
.  //           | !//////ヘ/ / i ]ⅱ マヘ//∧     ≧s







        .___
     /)/ノ ' ヽ、.\         ……あいつと一緒だと、ますます周囲の目がキツくなるお。
  ./ .イ '(●)  (●) \
  /,'才.ミ)  (__人__)    \     守りてーのに、さらに針の筵にするとか
  | ≧シ'  ´ ⌒`        |
  .\ ヽ           /     馬鹿みてーじゃねぇかお。



.

643 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:00:01 ID:o50QOUSD0 [1/152]



――――コアの素質(建前)




                 ,.ィ:.:.:. ̄`:.:.ー-- ミ
.               ,.ィ:.:.:.:.:.:/´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`.:.、
.             /:.:.:.:.:.:.:.:':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
.              /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
             ,':.:.:.:./:,:.:,ヘ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨
             ,':.:.:.,イ:./  ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:!
            ,':.:.:/,,'ヘ、    ' ,:.:.|:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:l
.            ,:.:.:.:!.rミ `'′、____ヽl:.:.:/:.:.:.:}:.:.:.:.,':.:.:.:.:|:.:.',      そういうことを言ってるんじゃあないの!
          ,':`r-i 、炒〉   _r_`//、:.:.:.,':.:.:.:.:.:.:.:.:.,':.:.:.:',
          ,.:.:./:.7 ¨´    、_炒リア f‐ 〈:.:.:.:.:.:.:.:.:.,:.:.:.:.:.:',     どうやったら、その白デブが! 一日で!
.         ,:.:.,':.:.i.  ,,     ¨¨´ ,ゝ-{:.:.:.:.:.:.:.:.:':.:.|:.:.:.:.',
         _,i:.:.i:.:.ヘ  `__    .u ,.イ:.:.:.,j:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.i:.:.i:.:.:i     そんなイカれた数を討伐できたかって意味よ!!
        / !:.:.!、,,ノ', マ `フ'′ ./_:.:.:./:.:.:.:.:.,':/´ ̄ヽー-、|
     ,, ''    マ/   ノヽ__ ̄ -‐ ´'| .Ⅴ:.:.:.:.:,イ:/‐'´ ̄} j  }!`ー、
.     j.     `ヘ  ! /i ヽ  \__ノ、. ヽ:.//´≦´ `}  .l!   ヽ
     ,!        ', .i'' i ヘ   `   ¨ ,,ィヽ \      ̄フ ノ'    ',
   /ヘ.        ', ! .|. ヽ  ヽイ /イ 7´r-`_. 、  ノ=''´      }
  /ニニ≧s。 ,     ヽ. ヽ  \.   i _____j_/r'´__   ` 、      ,ィニ}
. {三三三ニニム     ゞ、ヘ.   ', ,f__ `.| } 、     ヽ  __,.イニニヽ
 ム三三三三ニ}      ヘ.ヘ   Y    ` ゝ'  ',      }´三三三ニム








      ィ  ,:'::::::::::::::::::::i::,'/ !::!:::::::::::::':/::!::':,::',:::::::'::::::::::::::'
     /  ,{::::::::::::::::::::/!:{' ':::!::::::::::::/:::::!::,:::::'::::::::',:::::::::::::!
.   ,.:'   ,'i::::::::::::::::,'::' i::i   ,:!',:::::::/::::::::!',iヾ::i、::::::}::::::::::::i、
   ,:'    j:i::::::::斗:七'''Tf'''''''マ''マ/:::::::::::i十''ヾ'マ''}''''::::::::!:∨
  ,イ::メ.、: :ハi:::|:::,::::::::{'  !{.   ', ハ::::::::::::! }    .マ}::::::::,':i ,s∨
 く ` マム': :!::|::::':,::::::i         ヽ::::::::!      }::::::/::i彡"∨
   メ:..、 ! i:::|:::::::',::::! ≧zzz彡   \::i≧zz彡 ,'::::メj::::!  /       ……才能、だ。
  ,:'::::/jソミ,':::j:::::::::ヾ::.、. . .       i、 ヽ     //:j':::::!ィ´
/::ア    '::::メ:.、 ',::::::::::iハ、ヽ              /ィ::::::::ハ::i':,:::∨       お前達は違ったのか?
::/   ,':::/イ:::::∧::::::::i:::::\    ― ‐‐   ,イ::/::::::/:::',!ハ:::∨
/   ,':::/::::::::::::∧::::::i::::/ :}:s、      , イ::::::,'::::::/:::::::{:、ハ:::∨      やる夫には素質があった。
.   ,::::::::::::::::::/::::ハ::::∨ /く!、. >:.、_,.イ, ヽ:::::::,::::::/:::::::::::',ヽハ::::∨
   ,:'::::::::::::::::/::::::::::ハ::::V   > 、 , ィ' .マミV::'::::/::::::::::::::::',  }:::::}     ならば、あとは本人にやる気と環境さえあれば
  ,'::::::::::::::::/::::::::,=/ィヽ:',     /rミ、  マア:,イー-=ニニニニ二_j_
  ,'::::::::::::;:斗 =/ j.:.ハニヾム、 /7:ハ:i:メ、 }アイム:マ-:、___  Y'!     伸びる――――違うか?
_,r= ' "   ,斗≦ア:::ハニニニV///' !'jハヾヽニニム:,`ー------、ミiハ



   箒は誰とでも契約できるわけではない。

   緊急時に、一定の素質を持つ者しか、主人であるコアとして登録は出来ない。

   その意味では、確かにやる夫は才能を持っていた。

   精神的にも、肉体的にも。



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644 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:00:35 ID:o50QOUSD0 [2/152]



――――簡単、Cランクになる方法(裏)



                       、ヽ                        / メ                    デデデン
                      そ.>- \               、ヽ      /-< そ                / メ
                      ソ〈__ノ i             そ.>- \   / ゝ.__〉 に              /-< そ
 、ヽ                    彡_,  ヘ __ _,,. / メ -- -- -  ソ〈__ノ i _/    /ミ               / ゝ.__〉 に
そ.>- \                   i     /-< そ ー´`ー 彡_,  ヘ __ _,,. ⌒ ー-- -- - ─ '⌒ヽ___/    /ミ
ソ〈__ノ i                    ヽ    / ゝ.__〉 に  ト,,ィ'   < i         /⌒ー´`ー⌒ヽ         i
彡_,  ヘ __ _,,. ⌒ ー-- -- - ─ '⌒ヽ___/    /ミ  (⌒t__j⌒)   ヽ        >   ト,,ィ'   <        /
  i         /⌒ー´`ー⌒ヽ         i \ ヽ/Wヽ/ /  ゝ.,__     {  (⌒t__j⌒)  }    ___/
  ヽ        >   ト,,ィ'   <        /   _| il  li |_     イ  i     \ ヽ/Wヽ/ /    !
   ゝ.,__     {  (⌒t__j⌒)  }    ___/  ´ .! it__lj | `    i  l      _| il  li |_     イ
       i     \ ヽ/Wヽ/ /    !  i       `ー‐i |‐'      l  }     ´ .! it__lj | `    i
     、ヽ  l      _| il  li |_     イ  /.     / メ |,j       .〉、 i       `ー‐i |‐'    / メ
    そ.>- \    ´ .! it__lj | `    i /ヽ    /-< そ         /.          |,j  /-< そ
    ソ〈__ノ i     `ー‐i |‐'      l    、 / ゝ.__〉 に i __,.    /ヽ             / ゝ.__〉 に ヽ
    彡_,  ヘ __ _,,. ⌒ ー-- -- - ─ '⌒ヽ___/    /ミ  ヘ __ _,,. ⌒ ー-- -- - ─ '⌒ヽ___/    /ミ   〉
      i         /⌒ー´`ー⌒ヽ         i         /⌒ー´`ー⌒ヽ         i  - ,ノ__
      ヽ        >   ト,,ィ'   <        /         >   ト,,ィ'   <        /  _   ミ
     _  ゝ.,__     {  (⌒t__j⌒)  }    ___/   ゝ.,__     {  (⌒t__j⌒)  }    ___/     ̄``
   彡  _  i     \ ヽ/Wヽ/ /    !           i     \ ヽ/Wヽ/ /    !
    '´ ̄    l      _| il  li |_     イ            l      _| il  li |_     イ
         }     ´ .! it__lj | `    i             }     ´ .! it__lj | `    i
         i       `ー‐i |‐'      l           i       `ー‐i |‐'      l
          /.          |,j       .〉、          /.          |,j       .〉、
          /ヽ                 ヽ      /ヽ                 ヽ
        〈   、_______,.      〉     〈   、_______,.      〉
       _ヽ-‐ ヽ           7ー- ,ノ__      _ヽ-‐ ヽ           7ー- ,ノ__
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      '´ ̄                   ̄``    '´ ̄                   ̄``



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646 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:02:05 ID:o50QOUSD0 [3/152]



                ィi〔:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :\|__
               /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ヽ
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              ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.: |\:.:.:.:.:. : |:.:.:.:.:.: } ∧
               {:.:.:.:.:. __八:.:.:.:.:| 斗t允ナ:.}:.:.:.:.:.: i/ ∧
                /}:.:.:.:.:.:.: 斗ミt、:.:.:|  /f笊 ヽ:.:.:.:.:.: } / ∧
                /|:.:.:.:.: 〈 ぃぅ \!:   Vリ /:.:.:.:.:.: / / ∧
              ヽ|:.:.:.:.:.:.|  ゞ゚'  ,      //:. /   /  〉  そこそこ集まったし、これくらいでいいか。
               八_\ ∧          イ:. : :/ {>^',⌒
              /|:.:.:.:.:人   f  ヽ  /:.:. : /  ア : :∧    やる夫、連れてきたぞ。
            /:.:.:.|:.:.:.:.:|、 r  ゝ  ´ /:.:.:.:./>''´ : /:.∧
             /:.:. : |:.:.:.:.:| \}:.: lヽ   <:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:. : /:.∧   覚悟はいいな。
          ィi〔:.:.:.:.:.:{:. : :/:.:.:.:.:/≧=‐‐=/ : :イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.∧
       /:.:.:.:.:.:___八: /―//{ ‐=/∧{:. /  \:.:.:.:.:.:.:.:. : /:.∧
      /:.:.:.:.:.:/     / ///ィ//}} ∨,/ ///l≧s。:.:. : :/:.∧
    /:.:.:.:.:.:.:./      //// / / ⅱ :∨,〈////,} {     ≧=‐、
   /:.:.:.:.:.:. : :/   ィi〔  斗<∨,/  :}}∨//≧s。/   /     }
  /:.:.:.:.:.:.:.:. : :/ /     〈‐=≦//∧}}/////∧       /    |








               ∧
               !.l.!
            l!.l.l!
            | l |
            | l |
            | l |
            | l |
            | l |
            | l |
            }│{.       ____
            〔l〈〉l〕    / u.    \   ヒ、ヒクッ
            l》 《l   / ヽ、   _ノu.\
         〈ml≦《》≧lm》 (●)  (●)   \
            〔彡ヘ|  u.   (__人__)、||||  |    あた、当たり前だお……っ!!
            /⌒ヾ\     ` ⌒´     /
             ヾ___ソ,,,__ ̄``"''''‐ー-─=ノハ     (怖くない、怖くない、怖くない)
              |   //{¨`"''''ー─-、、,,____.,,ノ
            弋_ソ′i           /      (やる夫は、強い、強いんだお)
                i          l
                ノ          i       (箒を、信じろ……ッ!!)
                :/            \ :
             /     /´`\      \
           : !    く´     : \      ヘ :
              \    \ :     ヽ     ヘ
              : (´________ノ      : ヽ    ヘ  :
               ` ̄  ̄            ∨______`)



   センダイ郊外、森林地区にやる夫は立っていた。

   箒にはすでに強化を施されており、戦闘準備は完了している。

   その効果は折り紙付きで、身をもって実証もしてきた。

   だが、目前に並ぶのはごうけつぐまの群れ。

   実績があっても、それでもまだ、やる夫の足は震え、声も引き攣る。



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648 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:03:31 ID:o50QOUSD0 [4/152]






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                  <                                      >
                  <   お、おめーらなんて、おめーらなんて……ッ!!    >
                  :<                                        >
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________ヽヽ ___________;;、 .\           `'‐./          /
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‘''''''';;;;r......--.... ..二 ゙゙̄.l..ヽ''¬――-.... l   ヽ__           /        ./  `''-..、
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¬―――ー┴―'''''''''''゙゙゙゙´  .l  l,   _.. \       `''-、   ./ <   ババコンガと比べたら、怖くねーお!!   .>
ー- ....,,,,___、          _..l  .l-'''″`'''ーニュ、      .`'- /   :<                                  >
-、  `'-、、 'ー ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´ ' .!  .l      /\       . \   /⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y\
`゙''ゞ..,_  .`'-、、`''-..、     l  l ー ..,, ./    \        ゙'-、                    ヽ
`''ー ..、`''ー ..,_ ゙''-、、 ゙''ー..、  .!  l . /       .,ノ、        \ ..,,_               ヽ
.、   `゙'ー ..,、`''ー .ミ;;-、  ゙゙'ー .! _/゛         ,/-..,_.\        \. `゙'''ー ,,_             l
 .\      `''ー ..,、`゙''ゝ ,,..-'"       .,/゛    .`"\         \     `゙''ー ,,,_     |
   . \        `'つ='"゛       ,..-'´         \            \        `゙'''ー- l゙
.\   .\   _.. -'"゛          .../ ´゙゙''''`-x.._           ヽ,         \             /
  .\ _,, ー''"           ,..-'"゛ `|''‐ ..,_   .`゙''''― ..,,_、 .ヽ          \       _/
―‐''"            _.. -''゙゛./    l    `'''ti_       ⌒ .ヽ          ヽ, . -‐''"゛
        _,, ー''ミ゛   /     │、、    .`'''二ー ,,、     ヽ             \
  _,,,.. -‐'''"、.    .\ /      .l  .`'-、     .`''-、. `゙''ー ,,,_ .ヽ              \
⌒ ヘ..,、   \   . /        .!    .`'-、     `''-、,   ゛ ヽ              ヽ
..\,   `''''―ー¬'"         l       `'-、.      `'-、,  . l            ヽ
   \                    /           `'-、      `'-、, .l             ヽ ゙゙゙゙゙゙゙゙゙̄ ̄´゛



   一心不乱で剣を振るう。

   可能な限り、身体に負担をかけないよう、最適化な動きを求めながら。

649 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:04:01 ID:o50QOUSD0 [5/152]



                    ___
                   /     \
                 /     ' "\ ,\
               /      ( ◯)ヾ'|
                |   ij   "⌒(__人_)
               \         `i ヾ/            lエ≫
               γ         ⌒` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄¨ヽ|=〔__,.=、__________
             //           y─────、´_シ《》>三────────── >
             / /         /              |=〔 ̄=´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
               ゝ__/         /            lエ≫
                 /         /
            /       /   \
           /    / `\     \
         /    /    `ン    !
        /    /      /    /
      /    /       !、____`)
       !、____`)



       、  1   ’
     `   \、ノし'/ ,'
       _)   て_          |i |::|      ____
        つ、   (´         |i |::|    /     \
        /^Y⌒\          |i |::|   /,/        \
            ’ |              |i |::| /(○ )        \
                i       |i |::| (、__)|||||||         |
                |       |i |::|  |ェェ|           /
            、   |  / /   ∨⌒〆` ̄ ̄` ̄ ̄,´⌒`゙i
            \、ノし;//     (ソトッィ、___゙_      |
            ―-=γ⌒ヾて___   `'゙i>l /   ヘ   ̄`ト /
                  ノ(´ ̄ ̄      /  r  ヘ      l
              /⌒`\       /  / ,    ヘ   /
              /         ,,-‐<   Y  ヘ      /
                        (,___ノ   ∧,__/
                           /    /
                           /   /
                           〉   Y
                          /     〉
                        (__ _/



   箒がモンスターの群れをおびき寄せ、やる夫がそれを迎え撃つ。

   強化はされている、いざという時の離脱法もある。

   何も問題は無い。

   ただ自分よりも本質的に圧倒的に強い存在と命をぶつけ合う。

   その覚悟と緊張を日に何度も何度も強いられ続けるだけ。



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650 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:04:34 ID:o50QOUSD0 [6/152]



――――宿での休息(意味深)



   o
    ゝ;:ヽ-‐―r;;,               。
,,_____冫;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:\      ,,,,,,,, o  /
"`ヽ;:;:;;;:::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:从    (;:;:;:;:ヾ-r
   〈;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:) 0  ソ;:;:;:;:;:;:;:}
  ,,__);:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ノ     ゞイ"ヾ,:;:,ソ
  (;:;:ノr-´^~;;r-ー⌒`    ,.、          ――――――――ビシャビシャ
  "  ,,,,      _;:;:⌒ゝソ;:/
    (;:;:丿    (;:;:;:;:;:;:;:;:;:)
            ヾ;;;;;;;;;;;;/; \
            ´  /;:ノ 。  。
                ()




                       _,,...,,,...,_
                   ,,..-‐''::::::::::::::::::::"''‐- 、.,_
                ,-'''"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::``丶、
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:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..::.:;;、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :: /´\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /   \:::::::::::::::::::::::;,.,___r:::::::::::::::::::::::::|          うっ、うぼぇぇぇ……っ!!
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/       \::::::::::::::;:|─・─‐\:::::::::::::::::::ノ
::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :: /           ̄ ̄ ̄ .・: 、∵ ̄ ̄              げぼっ、ごぼっ!!
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /                  ,;), :;.(;;;ヽ ”、
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/             :;.ノ;;) ”、、;;;;;
:::::::::::::::::::::::::::::: : /              : ”    ヾ



   強化を解除した途端、やる夫は洗面桶に血反吐をぶちまけた。

   同時、全身の至る所から何かが切れる感覚、折れる感覚が合唱を始める。

   箒は試さなかったが、耳を澄ませば本当に聞こえたかもしれない。



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652 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:05:51 ID:o50QOUSD0 [7/152]





                   :ノ )  n n n
                   (_ ` ̄` ┘l」 |┐::
                    : 〈  /⌒'ー'_ノ
                    ::ヽ   _,ノ :
                      |   /          うぁあぁぁぁ……っ。
                      /  /
                    :/  /
                  :::./  /:
                   /  /
                  /  /;:



                                /:!
                                   /::::/ _ ノ}  .>==- 、
                                    /::::ム'::::::::::ー//´ ̄}:}
                            ,, --― --..、r==-ミ、::::::::ノ::;::ィ:::',  ,:::!
                        >.:´:::::::::::::::::::::::::::`:.<ヾく彡.:´::::::::::::',  !::|
                   /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\}::::::::::::::::::::::::! i:::!
                   ,..::::::::::::::;':::::::::::j::::}:::::::::::::::::::::::::::::..,::::::::::::::::::::::レ:::::|
                     /::::::::::::::/::::::::::::/::/::::::::::::';::::::::';::::::::',::::::::::::::::::::::::::::,
                  ,/!::::::::::::/!:::::::::::/::/::::::::::::::::!::::::::!:::::::::ト.:::::::::::::::::::::::/
              / ,j:::::::::::/ |:::::::::/ィハ::i:::::::::::::|::::::::|:::::::::} ヽ:::::::::::::::::::{
             〃 ノ:::::::ト/ー、::::::::::::/ ルヘ:::::::;':::::::::!::::::::’  ,:::::::::::::::::::!       耐えろ、やる夫。
                   /:::::::::γナミ`:::::::{ `ー--::::::リ::::::::::|::::::リ   ',::::::::::::::::|
             /:::ィ:::::::{ ヒソ ヽ:::! イ沁ミ::/:::::::::::::!::::/    ',:::::::::::::::|        それがお前を強くする。
             /イ´ }::::::::::i   ,  ヾ  マrリ ノ::::::::/!:::|:/  !   ,ハ::::::::::::::!
                   |:::::::::ハ        ,.イ::::::::/:/!::|   'r≦彡ゝ:::::::::::ト      強化してやる、当然回復だってな。
                   リ::!::::ハ r 、     ,j:::::::/:/ !:| 三ノ::::::::::::::::::::::::::::!
                ハ::::::| ヽ    .. イ/:::::/イ  i! ̄´ !::::::::::::::::::::::::::::{       だが、恐怖と痛みに耐えられるのは
               , '´/. ';::::!/::`:.ー < ./::/〃\    ',::::::::::::::::::::::::::::',
             //     ';::!::::::::::/ r  /´ノ::/ヽ. ヽ    ',::::::::::::::::::::::::::::::.     ――――お前だけだ。
            .// ', ノ /::ヾ/ / /ハ:::::::::::::::::/   \\   ,::::::::::::::::::::::::::::::.,
        _ //   ミy ニ={!_ノ/// .}::::::::::::::;'.      \\. V::::::::::::::::::::::::::::::.



   身体的素質は、どこまで行っても素質。

   鍛え上げなければ意味が無い。

   つまり鍛え上げられる前であれば超強化による反動で、肉体は崩れていく。

   連日生じる、腱断裂や骨折、内臓損傷等は

   手早くCランクになるために支払うには安い対価だった。



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653 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:06:11 ID:o50QOUSD0 [8/152]



                           ,γ⌒ヽ
                          /     )、
         , -─‐──‐-、    {      ,}
        /、ハ,        \ ゝ、   ,,ノ
      /^ <  て        \  `‐-‐"            わか、分かってる、お。
      l  ./'Y''~ヾ       ; l⌒ '"⌒ ヽ、
      |  `  ::::::::::::::::::  u.   |ー       \        どうせ、父ちゃん達探しに、タイワ地区行くには
.      !   ::::::::::::::::::::::              ,;   \ ,rー、
       ゝ :::::::::::::::::::::::::::::::::  i'′⌒ ̄ ̄` ̄ ̄ ̄ヾ`ヽ ヽ  強くなる必要が、あったんだお……。
   ,γ⌒ヽ   ヽ'"(__人___)"'__ ,ノ ヽ、____"___,、___ソノ__ノ
  /     )、 !i!i!i!i!⌒ ´"´´゚^゚^ ~゜゚`´^゙^ ^´'゜´^゚´ '゚^´゙ ^ ゚゜   伊勢にかけた苦労を、思えば、これくらい……ウッ!
  {      ,} i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i! と_
  ゝ、   ,,ノ i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i! ,
   `‐-‐" 、i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i! j
      - _i!i!i!i!i!i! ` ー' ̄     ̄
        廴_i!i!ノ






               \人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人/
               <                                         >
               <              あぁあああぁぁぁぁぁッ!                >
               :<                                          >
               /⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒\







   自分は弱い、何も良い所は無い。

   やる夫はそれを知っていた。

   何も無い自分が強くなるためには、何か理由が必要で、対価も支払わなくてはならない。

   痛みと再生、矛盾する感覚で散り散りになる意識の中で、誰かが喜ぶ夢を見た。



┌─────────────────────────────┐
│                                              │
│                                              │
└─────────────────────────────┘

┌─────────────────┐
│                            │
└─────────────────┘

┌────┐
└────┘



.

654 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:06:45 ID:o50QOUSD0 [9/152]



――――何のため?



.          ,':イ::::;'::::::::::|::!                /::::::/::::|
.           l:::|::/::::::::::::|:::i.        '     彡':::::::::::ノ     どうして、センダイで強くなろうと思ったの?
.           ヽl/;ィ:::::::::::|:::::ト、    - -   ,イイ::::::彡'
           /´ ヽミ;::::|';从::≧ 、    , イ:::;' |:;/        ゆっくりでいい、って言ったじゃん。
               レ'ミ从 ,ィ|;';';';';';`;';';';';| !ノ ´
                   , イヾ;';';';';';';';';';';';';';'j \          あの帰り道での一件の、せい?
              ,ィ\   ヾ';';';';';';';';';';';';'   ヽ
             , イ    \   ヾ;';';';';';';';/     / ` ー- 、
.          /イ;';';ヽ      ヽ   ヾ;';';';'/     /   ,イ;';'/\







          ____
        /ノ ヽ、_\
       (●) (● ) \       い、伊勢のためじゃねーお?
    /⌒(__人__)⌒::::::::\
    |   |r┬-|  u.     |      やる夫が悪く言われたから、むかついてLVを上げたかっただけ。
    \   `ー'´      /
⊂⌒ヽ 〉        <´/⌒つ    伊勢に手間をかけさせるのも、悪かったし。
  \ ヽ           ヽ /
   \_,,ノ|      、_ノ



   伊勢を守る、子供の頃に交わした約束のため。

   正直、何度もくじけそうになったが、伊勢を取り巻く悪評を払い除けたい一心で

   この数日をやる夫は耐え切ったのだった。



.
657 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:09:12 ID:o50QOUSD0 [10/152]



     ____  ゴニョゴニョ
   /      \
  /         \       あ、でも、その。
/ U  _ノ    ヽ_  \
|     (一)  (ー)   |        あと、父ちゃん達を探すためと……。
/   ""∩ノ ⊃_)""/
(  \ / _ノ |  |        それと、伊勢を、守るって約束したし。
.\ “  /__|  |
  \ /___ /




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.          ,':イ::::;'::::::::::|::! """          """ /::::::/::::|   ポッ
.           l:::|::/::::::::::::|:::i.        '     彡':::::::::::ノ
.           ヽl/;ィ:::::::::::|:::::ト、   ィ   ァ   ,イイ::::::彡''
           /´ ヽミ;::::|';从::≧ 、   ", イ:::;' |:;//
               レ'ミ从 ,ィ|;';';';';';`;';';';';| !ノ ´
                   , イヾ;';';';';';';';';';';';';';'j \
              ,ィ\   ヾ';';';';';';';';';';';';'   ヽ
             , イ    \   ヾ;';';';';';';';/     / ` ー- 、
.          /イ;';';ヽ      ヽ   ヾ;';';';'/     /   ,イ;';'/\







     / ̄\八.:: .: : |. . . . . ...乂 ||||||         ノイ:/.:: .:: :|
   _〈/~\  ̄\.: 人. . . . . ./⌒       '     u./ノ.:: .:: .:: .::.|   ゾッ
.  //'////∧   { ̄V\. . ..:| 、  `   ァ    イ.:: .::/.:: .:: : ,
 / ̄`'<///∧   l   ∨,'\. | \      イ )イ.::/.:: .:: : /
__{_    \ /∧      V//人_ >-= 〔 | / ノ イ.:: /.:/
  \     \'∧  ',  ∨//////////|   |     // :/
    \    \}   ',  ∨/// }////|   |   //∧
     |:\  |    \ 、  ∨\/////,  , /   / ∧
     |/ハ l        \  ∨:///////   /    / ∧
     |// i |     \ ',  V//////   /         /:∧

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   //:::/  l:::::::::::::::|:::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::\
   //   l:::::::::::::::l:::::::::::::::::::/::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
.  / ヽ、  '::::::::::::: |::::::::::::::::::i::::::::::::::::::/ }::::/::::::::::::/:::::::::::::::::::::;::::.
  { ̄\ \ ';::::::::::::|::::::::::::::::十-:::::::::::/ /::/!::::::::::::ハ:ハ::::::|::::::;ハ:::|
  `ヽ、\ ヽ :::::::::/|::::::::::::::::::|:::::::::>'、/::/_j::::::::::/_.}レ}::::::!:::::| i::|
  :::::::::\ \/ \/イ|::::::::::::::::::|> ´  /イ .l::::::::/  リ ノイ:::!:::::| |::!
  ::::::::::::/ヽ/、  ト、.|::::/:::∧:::| ‐-===キ /::::/ =≡ ノ::!:::|:::|:| lノ
  ::::::::::::K´\\_.!::::|::;':::::::::∧!        }/    /::::ノヘl:::|:| '′
  ::::::::::::::::\. \_|::::j∧:::::::::::::ト、////   丶 /イ::::::::::::::::l|:|
  ::::::::::::::::::::::\ |/  ';:::::::::::|          __    八::::::::::::八{
  :::::::::::::::::::::::::::ヽ|   rヘ:::::::: !丶    f´  ノ  イ:::::::::::::::/      素直に言えばいいだろうに、まったく。
  ::::::::::::::::::::::::/  ,∠/ゝ'::::::::!  > 、 ` ´/ //}:::::::::/
  ::::::::::::::::::/ _x</∧   '::::::',     ハミ ぐ⌒ソイ,ノ::::::∧       ともかく、だ。
   =====キヘ∨//∧  丶::::マヽ、/ .}'//∧ /イ:::/ニヽ
           } } }'////\   \{ ,《||》 Ⅳ//∧   ノイ  Vハ



   表情を見れば、誰の目にも明らかではあったが、

   やる夫に残るなけなしの意地が、それをはっきりとは口にさせなかった。



.
659 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:09:59 ID:o50QOUSD0 [11/152]



             ,..--..、.r-yー―-- 、
          i: :ト__'y' : : : : : : : : : >'´ ̄ヽ
        , <:: : : ::> 、::>::´::_:::< ̄ヾ,、
      /. : : : : : : : : : : : .ヾヽ<:: : ::.',  .ヾi
     /.: : : : : : : : : : : : : : : : :', \:: :: :∧   、ヘ
     ,'.: : : : : : : : : : : : : : ::、::: ::i、 \: : ム   、ヘ
      l:: : : : : :: ::l\ _,-|::: ::::i: : :: ヽ  ,ゝ :ム.   ヾ、、
.    l: : : :lト、: : レ' ム=l: : : :l::: :::l マ/>:: : :.',    ヾゝ
    キヽ: :ト=ヽ | '´辷7: ::::::|〉/  〈_ : : : : ',    ヾヽ
.      ヽ`トヾ` '     |: : :/〈 _ ≧'./: : : : : .',   }::l
       i: |: : ヽ. '   _, |: :/i、::|::lー'',: : : : : : : :.ヘ   |::l
.     ヾ|::: ::/ >、 ̄ ィ'l /._ト、:|::i  ',: : : : : : : : ヘ  .|::i
        |: :/.    ´/!.i/ ´, イ>-.、. ',:: : : :: :: :: :.ヘ l::l         やる夫は強くなったぞ。
.        V _∠ フ∧. //,<  //\',:: : : :: : : ::,.ヘl::l
         _rl´フ,イ/{{ 〉≦´/へ__l.|  ヽ: : : : : / l∧|          少なくとも、ここでいう『市民』に
      >''V_X.//.='Y ̄ . レ=、、ヽ   / ',: :/.   ', ∧
   /ヨ     呂/     {'. , ヽ`i /  ,イ.     l ∧、       Cランクと認められる程度にな。
.   /        /      ヽ ├、 i >./. ./ |.    .!   ',ヘ
  |        { .       ' t'/y/  / . |.      :   ',:ヘ
  ヽ         ヽ,   ノ . }'', .∧ /   |.     | .   |: .ヘ
    `ーt-='  ` →‐‐.´   | ヽ、_у    |      l .  |: : :.ヘ
      |     ||     キ       l.       l   .|:: :: : :.ヽ
      |     ||.    ./キ.       l.      l   .|: : : : :: :.ヽ




               ___
             .。s≦ミ:、\ヽ_v}
        _.。s≦  -=≦⌒ヽv/ム
        _.>=-彡 そ __丿 ∨=f ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄≧s。
           -=≦r=ミ:}  f_抖 .〈! {         ,      ヽ  確かに、開拓初期以前、
          -=V て      _ 〉.ハ           {/       l
              Vー,  `==:f’_Vム______/         |  センダイ全盛期のギフティッド並の到達速度だったね。
             } ` 、 _/    _r=ニ¨            ./
            / \     .!/ ̄\             /   これには誰も文句は挟まないよ。
   r=ミ ──< | \  `ー‐xヘ}    ヽ             /
 /   ヽ     .|   丶   √`ト、     ∨        ./
¨       ∨   `>'" \___ト、〈ト、〉     V      ./
        i    \     丶  ||o\    .l   ./
        |      .\   \||  /   .|  /
        |        \   `l   /    |/
       ,′          \   ! / _____  |
      /              \j /     |
 \ x:<                {'       |
   \   \             |()    . ,′



   かつてのセンダイ、200年以上昔の全盛期において

   ギフティッドたちがCランクに達するのに必要だった日数は4,5日。

   どちらかといえば、やる夫は補助があったにもかかわらず遅い部類である。



.
661 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:10:19 ID:o50QOUSD0 [12/152]



             _ __
            y彡ラミ;x:::::`ヽ┐}
        〃 /::::::`ヾ:..、∨/
          // /::::::::::::::::ヾ}:xへ.,_ __
        .// /::::::::::::::::::://´ ̄::::::::::::::`:::'::..、
        // /::::::::::::::::::/イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
     ,':;′/::::::::::::://:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ- 、
     l::l. /::::::::::/ :/::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::':;::i
     l::l/:::::::/: : /l:::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::/:::::/::;:::::::::::i::|
     |/::::::/: : : :/:.l:::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::/:::::/イ:::::::::::::}:|
      ./::::::/: : : :.,': :{:::::::::::::::〃7:::::::::::::::/::::X  |::::/:::::/::|
     /::::::/ミ:x: : :i: :∧:::::::::::::∨:/::::::::i::::l/  \!/:::::/:::i:|
    ./::::::〈: :.`ヾ=i: : : |ゞ:;:::::::::j;イ:::::::::ハ:::|´ゞミy' }:::::/:::::ハ!
   ::::::::::::`ヽ、: :|: : :.l!::::lヾ::::/ |:::::::/: |::|    ` jイ::::::/ :l!
   :::::::::::::::::::j>'==|l::::|. ∨ |:::::/  jノ     〉:::/  l!
   :::::::::::::::::::`¨7i‐n| !:/`〈,  |:::::{、   、 ァ/ :::/  j!    あとは強く、この集落に貢献すれば
    :::::::::::::::::::::::/ |::| l!,:へ `ヽ|::::::l > ,   /l::ハ::::i
   ::::::::::::::::::::/ _,k'ラ`ヾ 、\. |::::::ト〈_  `"  jノ |::::|       誰も文句はない、そうだろ。
   :::::::::::::::y<r'"x<rヘム:ニニ|::::/_∧ヽ_    |::::|
   :::::::::::::/:/ /:〉'"   ヘムニ;|:∧llヾミ:,__))    |::::|
   ::::::::::/:/ /:/ ヘ     `´ ;|仁:ゞ彳|ヾ:Y、 ,从:|
   :::::::/:/ /:/   ヘ    ∠二ニニニl_jニLlニ=-  リ
   ::::/:/ /:/    i /     /    `ヾ,  `ヽ
   :/:/ /:/      l/: : : :.    `ヽ 〈/〉   ':;    \
   ::/ /:/     /: : : : : : : .   ∧       :;    ∨
   :' /:/     /: : : : : : : : : :..   .:∧     :::..  . : :i
    ./:/     /!: :/: :八: : : : : ::..  .:/     ..: : : : : : ハ
    .:/     /l::∨:/: /: \: : : : : : :/: : . . . : : : :: ; : : ∧
          / :|::::∨:./: /: : > :;_: :/: : : : : : _;:r≦:; イ





             イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
            /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,:.:.:.:.:.:.ヘ:. . . . . .:.:ヘ
           ':.:.:.:.;':.:.:.:.:.:./ヽ:.:.:.:.:.:ヘ:.:.:.:.:. .:. .ヘ
           .':. .;.:. .:.:.:.:.:./  `ヽ、:.:ヘ:.:.:.:.:.:.:.:.:ヘ
           i .:.:l . .:.:.:.:./      `, l:.ゝ:.:.:.:.:.:ハ
           l:. .:l:.:.:.:.:./―-    " ,`' l:ィ:.:.:.:.:.',
           l:.:.:.l、:.:.:/ ,-、、    弋'ソ)' (エ)i:.:.:',          ま、まあ、そうね。
           |:.:.:l:.ヘ:.:l_〈ヾタ      " /:.:.:.l.:.:.l
           l:.:.:l:.:.〈ニメ       ,     l:.:.:.:.l:.:.:l          一瞬で追いつかれて凹むけど、
           l:.:.:.l:.:.:.i:.:.ハ u.  _ ニ _,  ,l:.:.:.:.l:.:.:.l
           l:.:.:.ヘ:.:.i:.:.:.:ト.、  ` ニ  ,イ:.:.:.;:.i:.:.:.:l_,,       言ってることは正しいわ。
           l:.:.:.:.ヘゝ、:.:.ミヽ>  _ /メ⌒ヨ>゙l:.:l  l
           l:.:.:.:.メX ヘ \_二 三彡ト-l´二ミl:.l`メヘ       男の価値は、強さだし。
           ,ト:.:.:l 、  \、  -‐ニ///l  ヽi:メ、〉 〉
        ,/77ス\:i ヽ  l`\`ヽこ'/ イ kヘ /、/ //7ヘ
        //////\、  \ヽ ヽ\  / l メ ィ // ///、/∧



   開拓地であり、モンスターが目と鼻の先で犇くトミヤ。

   故に男は強い者ほど優れており、有能な証左。

   やる夫がギルド、政庁からお墨付きを持ち帰ったのであれば、

   冒険者である以上その強さを疑うことはできなかった。



.

662 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:10:45 ID:o50QOUSD0 [13/152]



     ____
   /      \
  /  ─    ─\
/    (●)  (●) \          納得してもらえて何よりだお。
|     u. (__人__)    |
/     ∩ノ ⊃  // ∩ノ ⊃     で――――伊勢、これ。
(  \ / _ノ    \/ _ノ
.\ “  /  . \ “  /       センダイで買った簪、貰ってほしいお。
  \ /      /\/






.          ,':イ::::;'::::::::::|::!                /::::::/::::|
.           l:::|::/::::::::::::|:::i.        '     彡':::::::::::ノ     へぇ……綺麗だね、これ。
.           ヽl/;ィ:::::::::::|:::::ト、   ィ   ァ   ,イイ::::::彡''
           /´ ヽミ;::::|';从::≧ 、   ", イ:::;' |:;//        こんなの、トミヤじゃ見たこと無い。
               レ'ミ从 ,ィ|;';';';';';`;';';';';| !ノ ´
                   , イヾ;';';';';';';';';';';';';';'j \          高かったんじゃない?
              ,ィ\   ヾ';';';';';';';';';';';';'   ヽ
             , イ    \   ヾ;';';';';';';';/     / ` ー- 、  これを、私のために……?
.          /イ;';';ヽ      ヽ   ヾ;';';';'/     /   ,イ;';'/\



   トミヤでの基本的な生業は討伐と採取、開拓などの一次産業である。

   装飾品の加工などの娯楽面は発展しておらず、

   そういった嗜好品に分類されるものはセンダイ経由でくる行商頼りだった。



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663 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:11:07 ID:o50QOUSD0 [14/152]



               ____         まあ、な。
             /      \
           / _ノ    ヽ  \        少しは値段がしたけど、大したことねーお。
          /   (>)  (<)  \
            |  u.   (__人__)     |      (向こうでの稼ぎ、全部消えたわ)
          \     `⌒´    ,/
         /_∩   ー‐    \     (けど、これで門限を破っちまったことを許して――――)
        (____)       |、 \
           |          |/  /                       γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
           |        ⊂ /                           |   ――――……受け取れないよコレ。
           |         し'                            乂________________..ノ
           \   、/  /
             \/  /
           _/  /``l
          (____/(_/







      ____              ━━┓┃┃
     /     \                 ┃   ━━━━━━━━
   / u      \≦ 三 ゚。 ゚         ┃               ┃┃┃
  /           \  三 ==-                          ┛
  |        u     |   ≧=- 。      アイエエエ!?
  \              /   >三  。゚ ・ ゚
               。゚ /。・イハ 、        ナンデ受ケ取レナイ!? ナンデ!?



   美醜よりも強さこそが男の価値として優先されるトミヤだが、

   全く考慮されないという訳ではない。

   やる夫の顔面偏差値は悲しいことに並以下であった。



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664 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:11:31 ID:o50QOUSD0 [15/152]



          _ __
        y彡ラミ;x:::::`ヽ┐}
     〃 /::::::`ヾ:..、∨/
      // /::::::::::::::::ヾ}:xへ.,_ __
    .// /::::::::::::::::::://´ ̄::::::::::::::`:::'::..、
    // /::::::::::::::::::/イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
  ,':;′/::::::::::::://:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ- 、
  l::l. /::::::::::/ :/::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::':;::i
  l::l/:::::::/: : /l:::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::/:::::/::;:::::::::::i::|
  |/::::::/: : : :/:.l:::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::/:::::/イ:::::::::::::}:|
  ./::::::/: : : :.,': :{:::::::::::::::〃7:::::::::::::::/::::X  |::::/:::::/::|
 /::::::/ミ:x: : :i: :∧:::::::::::::∨:/::::::::i::::l/  \!/:::::/:::i:|
/::::::〈: :.`ヾ=i: : : |ゞ:;:::::::::j;イ:::::::::ハ:::|´ゞミy' }:::::/:::::ハ!
::::::::::::`ヽ、: :|: : :.l!::::lヾ::::/ |:::::::/: |::|    ` jイ::::::/ :l!
:::::::::::::::::::j>'==|l::::|. ∨ |:::::/  jノu.    〉:::/  l!
:::::::::::::::::::`¨7i‐n| !:/`〈,  |:::::{、   、 ァ/ :::/  j!      ……えっ?
::::::::::::::::::::::/ |::| l!,:へ `ヽ|::::::l > ,   /l::ハ::::i
::::::::::::::::::::/ _,k'ラ`ヾ 、\. |::::::ト〈_  `"  jノ |::::|
:::::::::::::::y<r'"x<rヘム:ニニ|::::/_∧ヽ_    |::::|
:::::::::::::/:/ /:〉'"   ヘムニ;|:∧llヾミ:,__))    |::::|
::::::::::/:/ /:/ ヘ     `´ ;|仁:ゞ彳|ヾ:Y、 ,从:|
:::::::/:/ /:/   ヘ    ∠二ニニニl_jニLlニ=-  リ
::::/:/ /:/    i /     /    `ヾ,  `ヽ
:/:/ /:/      l/: : : :.    `ヽ 〈/〉   ':;    \
::/ /:/     /: : : : : : : .   ∧       :;    ∨
:' /:/     /: : : : : : : : : :..   .:∧     :::..  . : :i
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                 ,.ィ:.:.:. ̄`:.:.ー-- ミ
.               ,.ィ:.:.:.:.:.:/´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`.:.、
.             /:.:.:.:.:.:.:.:':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
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             ,':.:.:.,イ:./  ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:!
            ,':.:.:/,,'ヘ、    ' ,:.:.|:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:l
.            ,:.:.:.:!.rミ `'′、____ヽl:.:.:/:.:.:.:}:.:.:.:.,':.:.:.:.:|:.:.',         ちょっ……!
          ,':`r-i 、炒〉   _r_`//、:.:.:.,':.:.:.:.:.:.:.:.:.,':.:.:.:',
          ,.:.:./:.7|||¨´    、_炒リア f‐ 〈:.:.:.:.:.:.:.:.:.,:.:.:.:.:.:',        それ、良いもんよ?!
.         ,:.:.,':.:.i.  ,,     ¨¨´ ,ゝ-{:.:.:.:.:.:.:.:.:':.:.|:.:.:.:.',
         _,i:.:.i:.:.ヘ  `__    .u ,.イ:.:.:.,j:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.i:.:.i:.:.:i       何言ってんの、あんた!!
        / !:.:.!、,,ノ', マ `フ'′ ./_:.:.:./:.:.:.:.:.,':/´ ̄ヽー-、|
     ,, ''    マ/   ノヽ__ ̄ -‐ ´'| .Ⅴ:.:.:.:.:,イ:/‐'´ ̄} j  }!`ー、
.     j.     `ヘ  ! /i ヽ  \__ノ、. ヽ:.//´≦´ `}  .l!   ヽ
     ,!        ', .i'' i ヘ   `   ¨ ,,ィヽ \      ̄フ ノ'    ',
   /ヘ.        ', ! .|. ヽ  ヽイ /イ 7´r-`_. 、  ノ=''´      }
  /ニニ≧s。 ,     ヽ. ヽ  \.   i _____j_/r'´__   ` 、      ,ィニ}
. {三三三ニニム     ゞ、ヘ.   ', ,f__ `.| } 、     ヽ  __,.イニニヽ
 ム三三三三ニ}      ヘ.ヘ   Y    ` ゝ'  ',      }´三三三ニム



.

665 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:11:52 ID:o50QOUSD0 [16/152]



――――理解不可能




          |.:.:.:. \:ハ    `      八.:.:.:八:{∨:i:|:i:i:i:i:/|:i:i.:.:.:.|.:.:,       だって、さ。
          |.:八.:.:.:.:.:込       / )   ヽ( :/:::〉\:i:i:i:/八:i:.:.:/l.:/
           j/  )八.:.:.:.:.:>、   `ー   /  /:::/   >―<ヽ( /        やる夫の手、ボロボロじゃない。
           /  / ̄ ̄⌒> .., __/、__/::::::/  /       \
                / '⌒i |./ / 、 |  |ハ:::::::::: '  /           ヽ        頑張ったの、わかるもん。
            /    l_.ノ' /ヽノ |  |:::::::::/      -=ニ二 ̄∧
            ,      し':|   十 !: /  /  /:::::X::::::X:::::X〉〉       嬉しくないよ、そんなの貰っても……。
              /    _ ノ |   | .:/  /  _/ X-―……… 〈
          /    7イ´ :X/    /  /   /. . . . /    . . . . )
        /,      / / .:/   /  /    ノ. . . /    . . . /
       /:/     / ̄. . ../ /  /    /. .         . . . ./
        /      ム. . . , /  /    /___      . . . . .{
.    /        /\\/ :'. . . .,. . . . . . . .:/_   \   . . . . .:/
   ,.::{       ム ハ :{/. . . ./. . . . . . . . i/:::``丶、 \ . . . . . /








        /:.:.:.:.:.:.:. : / /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
         /:.:.:.:.:.:.:. : / /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ヽ
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.        /:.:.:.:.:.:.:.:. / /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
      /:.:.:.:.:.:. : :/ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /|:.:.:.:.:.:.: /|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
     .:.:.:.:.:.:.:. : /  {:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /|:.:.:.:.:./ :| : :/:.:. : :{
.    /:.:.:.:.:.:.:.: /   ゚。:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :l:.:.:.:.:.:. : :/ :!:.:.:.:.:/ u.|/}:.:.:.:.:.:. :  いや、待て。
.    /:.:.:.:.:.:.:.:./    ,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:. _:.:.::/  :|:.:.:.:/: ,ィfぅミ !:.:.:.:.:.::}
   /:.:.:.:.:.:. : /\    ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : |   云≧=‐:.:.:/:  K:リ/ ハ:.:. : :{  それはおかしいだろう。
   /:.:.:.:.:.:.:. /\ :\  }  \|:.:.:.:.:.: |:.:| ㌢芹苅  } /.u  ゞ  .::.:.:.:.:.:/
.  /:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ \ :\!    ゚,:.:. : |:.:| ゝ V)ツ  レ'    u..::.:.:. : /    やる夫が街中を走り回って探したものだぞ。
 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : \ \ }~  ‘,:. :.|:.:|    ̄      、   八  /
./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ⌒⌒/\___‘,: |:/ヽ  u.     _  ..:.:.:.:.:.:/_    頑張ったんだぞ? 何が不満なんだ?
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : /   |:. : :‘,!        ´   イ:.:.:.:.:.:./   \
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./     :| /{ ヾ \   >   //:{:.:.:.:.:./     ゚。
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /    ///ヘ:    \     爪 マ/i:. : :/        i
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/   /| |///:∧     ¨¨¨¨气  }/:|:./\     |
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /  /  :! !////∧      //rTヾ:i/////∧     :|



   箒が一歩詰め寄るが、その分伊勢は一歩後ろへ下がった。



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666 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:12:12 ID:o50QOUSD0 [17/152]



                          \人人人人人人人人人人人人人人人人人/
                          <                            .>
                          <   お前のための物なんだぞ!?    .>
               ____      :<                            >
             /     u.\   /⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y\
           /ー‐-:::::::::::-‐' \
          /   t  j:::::::ィ  ッ   \   嬉しくないって……。
            |. u   `¨、__,、__,¨´    |
           \      `こ´     /   やっぱり※っすか……チーン(思考停止中
          /         u .\




             ,イヽ/¨¨¨∨ ヽ
               {: iゝ:.:.:.:.:.: // } }
              i: |/:.:.:.:.:.:// ゚,i‐=
              | /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}ヽ ≧ュ、
              |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : i ゚,:.:.:.:.:¨ ゚,
              |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : |  ∧:.:.:.:.:.: :
              |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : |   ∧:.:.:.:.:. l
             .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ',   ∧:.:.:.:.:}
               }:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: l:   ∧: : /       それに……その簪は
            :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : l  ゝ´:. /
              {:.:.:.:.:. : |:.:.:.:.:.:.:.:.: : |∧_} /           やる夫が自分で稼いだ金で買ったんだ。
                :.:.:.:.:.:. : |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. l { i /
           /:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ‐=|/          なのに、どうしてなんだ?
             :.:.:.:.:.:.:.:.:.:}:{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ゚,/
             /:.:.:.:.:.:.:. /: ゚,:.:.:.:.:.:.:.:.:. ゚,―――、      折角強くなって、胸を張って会えるって……。
.            /:.:.:.:.:.:.:.:./  ゚,:.:.:.:.:.:.:.: : ゚,  〃 :|
          /:.:.:.:.:.:.:.:./    ゚,:.:.:.:.:.:.:.:.: ゚, /   |
.          /:.:.:.:.:.:.:.:./     ゚,:.:.:.:.:.:.:.:.:.}/     |
        /:.:.:.:.:.:.:.:./       ゚。:.:.:.:.:.:.: i    :|
         /:.:.:.:.:.:.:. / ヽ       ゚,:.:.:.:.:.: ゚,    |
.        /:.:.:.:. : /ヽ  {:       ゚,:.:.:.:.:.: ,   :
      /:.:.:.:.:.: /{   ゚, ゚,        ゚,:.:.:.:.: ゚,  |
      /:.:.:.:. : / :i   i  :        ゚。:.:.:. : ゚。  |
.    /:.:.:.:.:.:./  |   :}  }       l ゚,:.:.:.:.:.:゚, :!



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667 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:12:42 ID:o50QOUSD0 [18/152]



                    o                フラッ
     / ̄\八.:: .: : |. . . . . ...乂゚           l ノイ:/.:: .:: :|
   _〈/~\  ̄\.: 人. . . . . ./⌒i       '     i /ノ.:: .:: .:: .::.|     だからだよ……強いから、何?
.  //'////∧   { ̄V\. . ..:| 、  `   ァ    イ.:: .::/.:: .:: : ,
 / ̄`'<///∧   l   ∨,'\. | \      イ )イ.::/.:: .:: : /       そうじゃないの……。
__{_    \ /∧      V//人_ >-= 〔 | / ノ イ.:: /.:/
  \     \'∧  ',  ∨//////////|   |     // :/         そういうことを、して欲しかった訳じゃない。
    \    \}   ',  ∨/// }////|   |   //∧
     |:\  |    \ 、  ∨\/////,  , /   / ∧          でも、一番どうしようもないのは……。
     |/ハ l        \  ∨:///////   /    / ∧
     |// i |     \ ',  V//////   /         /:∧





       /: : : : : : : : : :`:ヽ
     /: : : : : : 、: : : 、: : : : :ヽ
     ': : : : :/: : :;ヘ: : : :';: : : : : ヘ
    l: : : : /: : :/ 、: : : :l: : :;': : :il
    l: : : l/: /   ヽ: :/: :/: : : l:l      ちょ、ちょっと、伊勢?
    l: l :.l/ーィ  ヽソ: /:l: /: /:l
    l: :l-l ―tッ  ー、,,、 イ: :/: l       泣いてんの――――ってか、何処行くのよ!?
    l: /l:ヘ ̄´  ,  ヽ´ -' /ニl: :l
    l: l:.l: :l.u       /,: l: `l,l_      報告はどうすんの?!
    l: 、: /ヽ  r― 、  /ィ l: : :l /
    rl: : /、:/iミヽ _ ´ ィ/ヽ、 l: : :lノ                   γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
  /´ヘ: :l lヘ `ー '´/ィl \ l: : l フ               |   ……今日はいい、もう帰るね。
 /ニヘ ヽ:l 〉ヽ//l´ ,l  〉:/)三ヽ              乂______________..ノ
/三ニヘ  ゝ、i  ´ィ// l/,l:/三三ヘ
lニl ノ三/l/ヽ/イl`lヽz≦ニ/ `i三三ヲ─、



   伊勢は覚束無い足取りで、雨の中へ出て行く。

   初めはゆっくりと、次第に早足に、そして駆け出し、役場から姿を消した。



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669 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:13:33 ID:o50QOUSD0 [19/152]



                |ヽ/|_
                .\   /
       ___       |__>
     /ヽ、 _ノ\
    / (○) (○)\         ハッ!
  /   (___人__)  ..\
  |  u  ノ   ヽ,   |         ちょっと待つお、伊勢!!
  .\   (/⌒ノ´フ   ./
   . .>   . ̄ ̄´  <.         なんで泣いてんだお、おめー!!




                                            ダダダダダッ>

     , .ィ: :´: : : :',: : \:ヽ
   /: /: : :,': : : : : ',: : : ヽ: :ヽ
  ,イ/: :i: : : :.l: : : : : : l: : : : :i: : ヘ
  ,': i: : :l : : : :l: : : : : : i: : : : : :i: :.ヘ
  l: :l: : :l: : : : :l: : : : : : i: : : : : : l: : ',
  l: :l: : :l: : : : :.l: : : : : :.l: : : : : : :l: : :',
  l: :l: : :l: : : : : i: : : : : :l: : : : : : :.l.: : :i        あーあ、二人とも行っちゃったわね。
  .l: :l: : ヽ: : : : l: : : : : :l: : : : : : :.l.: : :i
  |ニl: : : ヽ: : : l: : : : : :l: : : : : : : l: : :.l          報告とかあったのに、もういいや。
  l: :ヽ: : : : :ヽ: ゝ; : : : l: : : ; : : : l: : リ
  ヽ: : i\: : ノ`ーヽ; リ l: :メ-ヽー`ー= ̄`ヽ      ナルホドさん、今日はあたしも帰るわ。
   ヽ: ト //´ ̄ ̄ニ<ー――――くヽ、
    ` //__   ヽ、   `ヽ ー  \ヽ
     //イ三三≧ 、   `ヽ、      /ヽ,ヽ
     i三三三三三三ミzzzzz- 、    /≦彡/ヽ
     !、三三三三ヽ三三三三三三> イ三三ヘ三\
     ヽ三三三三三\三三三三三三三三三ヘ三ニヽ
      ヽ、三三三三三ヽ三> '´       ヾ )三三ヽ



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670 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:14:05 ID:o50QOUSD0 [20/152]





                                              ゲシゲシ
                         \人人人人人人人人人人人人人人人/
                         <                         .>
                         <   ほら解散しろ、あんたら!     >
                         :<                      .>
                         /⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒\




    バラバラ
        \人人人人人人人人人人人人人人人/
        <                         .>
        <    分かった! 分かったって!   >
        :<                      .>
        /⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒\









.           /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: \
          /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :
           /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :‘,
        f:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. / |:.:.:.:.:.:.:. : |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. l:.:.:.:. : :i
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.          |:.:.:.:.:.:. : ≫‐=≦:.:.:.:. : :十‐=≦:.:.:.:.:|:.:.:.:.:|:.:} ∧
.          |:.:.:.:.:.:. : /   \:.:.:.:. : |   \ : :}:.:.:.:.:} / ∧
.          {:.:.:.:.:. :㌢芹笊   \:.:.: | /芹丐㍉:i:. : :/〈:  ∧     何故だ?
           ::.:.:.:.:.:癶 Ⅵ刋    \:! にJリ // : :/:. }    ∧
           {:.:.:.:.:∧  ゞ^´         `^´ / : :/:.:.: :    ∧    伊勢も、やる夫を強くするのを手伝ってくれたじゃないか。
        ヘ:.:.:.:. : :\      ,       / /:.:.:.: :}     ∧
         / :}:.:.:.:.:.人               ̄|:. : :/ : i:     }    だって、それは守ろうと頑張っていることが
         / :i:.:.:.:.:.:| ヽ    r  ,       } : :/|:.: |――=≦
      /‐= :!:.:.:. : |                 i:. /〈:. /:.:.:.:.:.:.:. : ∧  嬉しいからの筈で……何故なんだ?
      /:. : :八:.:.:.:.:|______:|>   < |_____{:/¨ Ⅳ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧
.     /:.:.:.:.:. : :\:. | /:  r|  爪   {_  ∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : ∧
.     /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ!:/  / ≧=‐‐=≦  ∧ :∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : ∧
    /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :/   f   //{ ∨  / :∧ ∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ∧





┌─────────────────────────────┐
│                                              │
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┌─────────────────┐
│                            │
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672 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:15:14 ID:o50QOUSD0 [21/152]



――――霧中

  !|        i|       i|      |i     !|   i       !  i
 i   i|   !     i      i   |!    i       !  !  i     i
  i|    !   i     i     !    !    i  |!      i|   !
  !|        i|      |i     !|   i       !  i
 i   i|   !     i      i   |!    i       !  !  i     i
  i|    !   i     i     !    !    i  |!     i|   !   i|
  !|        i|      |i     !|   i       !  i
 i   i|   !     i   _, -― ――- 、_  i       !  !  i     i
  i|    !   i   ,-'´、_,llllllll、___,ノ.  `ヽ i  |!      i|   !
    |i    l  /‐- 、_  ''''''''  _, --‐―  `ヽ   i    i   !|  i
  !|          /   ・        ・        ヽ  !|   i       !  i
 i   i|   !  i  ,,,,-=ラ     ヽ=‐-、__     l      !  !  i     i   ちょ、ちょっと待つお伊勢ー!
  i|    !   l     l´       l        l  |!      i|   !
  !|         !    `‐┬'´ヽ、__,ノ    l_,!  l     !  i               つ、つうか早ぇーお!?
 i   i|   !  ヽ、 .U   |llllllllllllハ       ,ノ       !  !  i     i
  i|    !   i  ` 、_  , |llllllllllllllハ  U  ,-'´, --、  |!      !          ひぃ、ひぃ。
    |i     ハ    !  >l ヽ――-'     `´  , 、.\    i   !|  i
 i     !   l ヽ、_/  ` ̄ ̄        r‐'´   ヽノ    i|      i!     箒の言ってたナノマなんたら、って
  i!     i! ヽ   _,.‐i             ヽ    i!    i!     i!
     !i     `‐'´  .|              ヽ          i!          本当に役立ってんのかお?!
!|   i    i       |               `、  |i        i!
      i    i !    l                   ',       i!
                   l                   i
                 l、                l
                   ヽ            r―-    /  ビキッ
                    ヽ         l     /
                      ヽ、        l   i_,ノ
                        l  i- 、__,ヽ  ヽ
                     ヽ `ー,   `ヽ、l



   雨の中へ飛び出した伊勢を追い、

   やる夫も全力を振り絞るが、背中はどんどん遠退いて行く。

   叫ぶような声も雨に呑まれてかき消され、届かない。

   歯を噛み締める。



.

673 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:15:43 ID:o50QOUSD0 [22/152]



             ____
           /      \         (やる夫は、強くなったお)
         /           \
        /   _ノ ::::::: ゝ、  \       (これで名実共に市民、もう寄生虫とは言わせない)
          |   (○)  (○)  u |
        \   (__人__)   ,/       (伊勢が悪く言われるのも減るはずだお)
        /    `⌒´    \




  !|        i|       i|      |i     !|   i       !  i
 i   i|   !     i      i   |!    i       !  !  i     i
  i|    !   i     i     !    !    i  |!      i|   !
  !|        i|      |i     !|   i       !  i
 i   i|   !     i      i   |!    i       !  !  i     i
  i|    !   i     i     !    !    i  |!     i|   !   i|
  !|        i|      |i     !|   i       !  i
 i   i|   !     i      i  |!    i       !  !  i     i
  i|    !   i     i   !    !    i  |!     γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
    |i    l    !  l        !       i     |  何が、悪かったんだお?
  !|        i|       i|      |i     !|   i 乂____________..ノ
 i   i|   !     i      i   |!    i       !  !  i     i
  i|    !   i     i     !    !    i  |!      i|   !
  !|        i|      |i     !|   i       !  i
 i   i|   !     i      i   |!    i       !  !  i     i
  i|    !   i     i     !    !    i  |!      !
    |i    l    !  l        !       i    i   !|  i
 i     !    i    |!  i      |i           i|      i!
  i!     i!   i          i|    i     i!    i!     i!
     !i    i|     !| i!          |i         i!
!|   i    i       |!       i!        |i        i!
      i    i !         i|!       |        i!



   すでに伊勢の姿は見えない。

   今のやる夫に視えるのは、雨を湛えた夜だけだった。



.

674 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:16:00 ID:o50QOUSD0 [23/152]



   伊勢の向かう先は、彼女の自宅しかない。

   そう自分を納得させ、役場へと引き返す。



          ____
         /      \      思わず飛び出してきたけど、
        /        \
      /) ノ '  ヽ、       \   箒を呼びに戻らねーと。
    / .イ(ー) (ー) u     |
    /,'才.ミ) (__人__)       /   離れすぎると姿が消えるとか言ってたし。
   .| ≧シ' ` ⌒´        <
  /  /                ヽ



          \\    \              _,.. -‐''';;"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_;:: -‐
.              \\    \        _,.. -‐''';;"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_;:: -‐''' "´
                 \\    \-‐'';;"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_;:: -‐''' "´
               ヽヽ     ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;_;:: -‐''' "´             _,.. -‐''' "´
                    | |    |-‐''' "´             _,.. -‐''' "´ _,.. -‐''' "´
                    | |    |               _,.. -‐''' "´ _,.. -‐''' "´ _,.. -‐''' "´
                    | |    |     _,.. -‐''' "´ _,.. -‐''' "´ _,.. -‐''' "´
                    | |    |-‐''' "´ _,.. -‐''' "´ _,.. -‐''' "´
                    | |    |-‐''' "´ _,.. -‐''' "´
                    | |    |-‐''' "´
.        二ニニ ニ ===- ..,, __ |
.        二ニニ ニ ===- ..,, __`゛ー==- _,,_.
                    | |.  ̄`゛ ー==- _,,_..
                    | |    |.        `     γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
                    | |    |              |   おーい、箒。一緒に――――
                    | |    |              乂______________..ノ
.        二ニニ ニ ===- ..,, __ |
                    | |.  ̄`゛ ー==- _,,_.
                    | |    |.        `
                    | |    |
                    | |    |
                    | |    |






   ハ     |        |            / |     |      |
  ―弋――{―――‐ミ i|           ア―|――‐ァ――― |
  |  ,  |\       |          /   |   / |      i|
  |   ヽ  |  \     |          /   |   / |      i|
  |     \   \    |           /     i|   / |      i}
  ,ィ笊芋芋芋云ミt、ヽ  |           ‰   ,xイ云芋芋芋笊ミt、i}
 (i:i/hr//////} 刋   \:        /       hr///////刋\i:i)
  \  )乂///ノ Ⅳ    l       /          ,)乂//ノ Ⅳ /!
  l 乂⌒こ辷少     i|     /          乂⌒こ辷少   |   あ……やる夫……。
  |<二二二二二ア    :.   /         <二二二二二ア  i|
  |i               | /                      }
  {             /                         /



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675 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:16:17 ID:o50QOUSD0 [24/152]



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        _,r~~~~.、
        r' _,r~~~~、ヽ                       _--、, -z._
       { ノ  u `ニニ´ ヽ.)       _,-ーvーz_       >::::::::::::::::::<
.      { L_ r=== u.==、l′     イ ,、,、,、,、,、 ヽ      /::::::::;:::ハ:::、:::::ヾ
       {r=i| r 。=  。=、 |       | l--、 v,.-ヽ|      イ:::ィ/K u >ヘト:::|
      {|L||ij `ニ7  lニ´v|       1|⊂・ ・⊃|,l      .h:「こ・j=「・う]:n
      {`ァ| r─' L_」 ー / ..:::::::::::::/rミ::::::::::::::::::::`ヽ、   |f||: ̄,」 L ̄:||j.|
    _/{/ :| |(二二 ,-'´ . ,-'´/)r トヽ、::::::::::::::::::::::::\  ヽl ‘‐u‐’v:レ'
-‐'''"´::|:::::ト、 ヽ_ , , ,  /  :/ /:/.::::::/.:::l ;::l:::::::::::::::::::::::::ヽ:\ /l.ヾ二二フ∧
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::::::::::::::|::::::::|  / :/ /;::/.:::::/_::/.::/__', ヽ,、」:ヽヽ;:::::\、::::::`ヽミ-、  |: : |: : : : : :|: ハ
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       / ://:/ /::::::/ ',/.:/      ヽゝ,ノ;:ヽ '、:ヽ;:::\ 、:::::::::::::ヾ
      / .:/ /;/  /::::/ l:::| /./l       \ヽ:::::::\'、:.\::::ヽヽ;:::::::::::
     / ::/ /::/  /:::/:! l::::|/.:;イト、_ ......,,   ノ /\\::::::\、::\::::\ヽ、::::    白デブ、いたのかよ。
     , ://:::/  /::/::l l /.:/ l::| ',::`‐、__,, - '´、'´;;;;;;;\' 、::__ヾ、::\‐、::`ヽ、
     i .//:::/  i:::/::::l  /./  l::l ゞ/ /;ー'´;;;;;;;;;;;;/-``-、_ヽ.ヽ::::\\::::-
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     |/:イ::l   !:/|:::::| // ',:',  i  /;;;;;;;;;::::;;;;;;;/        l::::::::::::::::``‐
     |!/|:::|  |:/ |:::::|/   ヽ:、 ヽ /;;;;;;;;;;;:::;;;;;;;;;i     . : : : : l.、\::::::::::::
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     l::| l:::|  |  |:::::|      \ !;;;;;;;;;;;;;/     . : : : : :_: : :|.、:::\ `‐
     ハl ',::|    l:::::l        ',;;;;;;;;/      . : : : :/: : :ノ!::ヽ\:\
    ハ! ヽ:l    ヽ::l        |;;;;/      . : :∠二‐'´;;;;!::::::\ \::
       ヽ!    ヾ:!     , ‐'' ¨     . . .: ::/;ノ´;;;;;;;;;;;/、:::::::::\ `
         ヽ     ヽ  , ‐'´      . : : : :∠;;;;;;;;;;;;;、- 'ソ:::ヽ\::::::\
             , 、- '´       . : '´:/  : : : ̄: : :/ ヽ::::\\:::::::

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       _-―――- 、._
     ,-"´          \
    /              ヽ
    ./       ::::::::::::::::::::::::ヽ
   |      :::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
    l       :::::::::::::::::::::::::::::::::;l
   ` 、        (__人_) .;/   おめーら、何やってんだお?
     `ー,、_         /
     /  `''ー─‐─''"´\



.

676 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:16:38 ID:o50QOUSD0 [25/152]



┌─────────────────────────────┐
│                                              │
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└─────────────────────────────┘

┌─────────────────┐
│                            │
└─────────────────┘

┌────┐
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――――少し前の話



            , -'´:/Y,r=ミ::::::::;へミミヽ、‐、
          , -' ::::/.:::///:|:::!:::::::::ヾヾ、:、:::::..\
        , ' :::::/.::;:イ:/=l:::;|‐-->:、ヽ\::::::...\
       /::/:::/.:::/ /.:/   l::::l---、ヾ '、:\:::::::::. ヽ.
     ///::/.::::::::| i:::|   :|::::ト:,、/' ヾ;ヽT:ヽ:::::::::...ヽ,
    /:'////.::::/⌒!rイ;トニ戈‐-!:::l、_   ヾ;;':、',丶\:::::::.ヽ
  /:´///  .:::::i  } /;l ヾツ;、.l::::l ,, ≧‐-、!:::;;ハ:::ヽ \::::::.',
. // // //イ.:::::::/!ゝ  i::|.u  ̄  ',:::l ゞ'孑 /)|;::::い::::', ヽ:::::::',
/ //  ///.:::/::/|:::::「 |:|    u. ヽ:',   /イ::| l::::い::: ', ヽ:::::::l
  /   /// .:;イ:::l l:ハ::| l |:| fr、,,_ ノ ヽ:l.uノ:!|:::| l:::::い:::::l  l:::::::l     今戻ったよ、ナルホドさん。
. /   // i .::/ i::| .l:ハ::|.l、l:|.u`` ー-='ヽ::<:ト:| |:::| l::::::い::::l  |:ト;:::l
/   // /.::/ |::| lハ:ノ,.|;|;` -、_,.. ィ'´ ト:V!;l l:::| l ::::l ヽ:::l  l;|ヽ:l    あー、雨がキツいわ。
   i:{_,/::/._,.」;;i,- '´,,,;;;|:|ヽ;;;;;;;;;;;;;;;/|  l:ヾ,!| !:|  |:::::l i::::|  l ',:|
   /'´ i;/    `ヽ:::==!:|;;、ヽ;;;;;;;;;;,!|、 |:::トゝ. l:|  |::::! l::::l  |
  /  //      i:::::::;;;;l|;;;;;;;;;;;;;;、;;;;==、i_」ゝ,|:|  l:::| |::::|  |
  i   |!       l:::::::;;;;l|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ l¨`‐ヽ l:| l::::l  |
. /   |!  -‐‐‐-、 |::::::;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\l   ', |:| |:::::|  |
/    |       ノ:::::::::;;;k;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ   i |







                ______
            -=≦=-   ̄``~、\ヽ__
                ー=≦   ミ{⌒¨`ミ<__.ム
                 ≧γ⌒Y゙ ≧ミ、  }イ
                 Vハて   ゞ艾 〈/
                 Ⅵz      イ          おかえり、エンヴィー君。
                      _} ', _ニこ/_
                    / \  `ゝ-z─=.ミ、        その様子だと、担当地区だった北の方は相当酷そうだね。
               _ イ \  `ー‐x{r─- `}
      r≦ミ ̄      |   丶   √{f¨¨´ 、.}         丘とかは崩れたりしてなかったい?
       |     ヽ    `>'" \___ト 廴7 V|: .
     _,′      |    \     丶  |.V  ':トv ヽ
      |         l       \   \| ト=彡’} ∨ .l
   /      |       \   V。._.丿 V |
  /        |          \   V o    v!
/         ノ              \j ∨ o    v
          x<              !' V      ∨
       l /   ヽ                |() ∨     ∨
      l′    V      }       |   '、       }
        \      |      l     |    ',      /
\       \    |       l     |()   \_/
  \      \  |       l      |    l |  |



.
678 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:17:16 ID:o50QOUSD0 [26/152]






                  ィフへ、, 、
                / //;;;;Y`ヽー┐
              ‐'´ ///_ |;;ハ | | ',
           ,-'´//// /fぅ、‐||、_|l | l ',
         , -' / / l{/ ./  u.  |ぇァr::||  ',        ああ、まだそれはなかったよ。
       / /  /  ゝ/u_  、/ |  |ノ;;|| ', ',
      /  /    |   ハ ヽ:ニ ゝ |.u/シ | |  ',       でも、明日行ったら、どっかが崩れてても驚かないけどね。
    /  /  /⌒ヽ、_/ヽ、ヽ、_ _レ-'´l |' 、l  ',
    /  /  / u.    |;;;ヽ,::: -/ /  | | || l ',      どうせなら、タイワから来るゴーレム共が埋まりゃいいんだけど。
   / / // /    u.  |;;;;;;;;;;;;;く /   |  | ', |l ',
  / /  / l  l     .::_ノ;;;;;;;;;;;;;;ヽ/    |  | | |l ',     ……で、遠目に、ぞろぞろ出て来たのが見えたけど。
 / /  / | /ヽr'´  ::/;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;ヽ! /  |  | | || |
  /   /  / /.u  /;;;;;;;;;;;; ー-ノ!;;ト、 l     l | || |
  |  |  / /   /, -‐  ̄`ヽ、;;; ;|ノ  |   /  | / |
    l /u.{  .:::/::       \;;}  ハ /  |/  |
     i   '; ::/ l::: u.    '´´ヽY  / |/    /  /
      j :  ', l::      u.  ',{ /  /   /
     l  ;   | ヽ  .u      'l | /
     ',  ;   |  ',    __   l  /
            l , -'´;;;;;;;;;```;;;





                                    γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
                    ___,,,,----- 、__      |   今日なんかあったのかい?
              _____,.. -‐''''´‐‐''´___Z ヽ\`Tー-1 乂______________..ノ
              `ー-.ュ____,    ̄コ-、_i- 、丶 /└!
             -=´、ニ----ァ  (_     `''ー'ヒ「
              -=ュニラ´,rニヽ ,「 .u'''ー-、_ 、 |'
               ̄'ー、_ __」⌒!.V'    ー┬「'´∠!      やる夫君がCランクになって
                  ゙iN゙i ユ;. ゚    ̄   tf
                 ,r.ァx-ー┐  。 .     ' rク        センダイから帰ってきたんだ。
               _/ ! ゙t i ヽ   r___ー─‐イ
          _,,.. -‐'´ /  l  ヽ|   ゚ 、.   ` ̄了        で、そのとき色々あってね。
      _,,,. -''´      /   .゙i,   \   `ーァ、....ノ
  ._,r‐''''~`ヽ、      ,'    ',   .ゝ--ァ'''!^!
 /        .ヽ     ''''ー-=- ト、  / ̄`゙i | t'、



.

679 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:19:09 ID:o50QOUSD0 [27/152]



           γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
           |   嘘だろ、俺並ばれたぜ。
           乂______________..ノ

                                  γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
                               |  いや、ありえねぇだろ、それ。
                               乂______________..ノ


  /:// .:::::::::/:.:;ヘ、ト、    | / :::/-‐'^ー|::::::::: |::::::::::::: |
 /:::/ / .:::::::::/::/l| fァ! ヽ、   l/ ::/  :::::::|::::::::: |::::::::::::: |
/:::/  /..:::::::/:/ ヽ、ー'、   lー、/:::/   :;::::|:::::::: |:::::::::::: l:
/  / ::::::/:::::/  ::::ーヾー'   /:::/ヽ、_ ::::::::|::::::: |::::::::::: |::     はぁ!? アイツがいなくなって
  / :::::/:::/:l   ´ `⌒  /:::/ーz‐rァ‐‐、|:::::::l|::::::::::: /:::
  /.::://:://::::|        /:::/:::ー、ヾ:::::ア|::::::| !::::::::: r--     一週間程度しか経ってないんだよ?
. /:/ /::://:::::::l u.   ..:/  l::/    `ー-イ::::::l |::::::::: /⌒
//  /:::://::::::::ヽ   ::r'    l:/       ::|:::::| |:::::::: /〉: :     そんな筈が……証拠は!!
/  /:::://:::::::::::::ヽ ヒゝ、 _''  l:|      ``::|::::| l:::::::: /' ,ノ
l_ /|:://:::/:::::::::::::ト、`ヽ、ヽ`_|:ト、__    :|::::l l:::::::: /r:::: |           γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
 /-、!_l:::::|:::::::::::::/ヾ、   `ヽ|:f--、,_ 二ア..:::l:::レイ:::::::/ |:::: /          |   ほら、センダイからの書類だ。
'、|   _>---ノ;;;;;;;ヽ、._ |:|`ー--' ´,、-‐'´ |::/::::::::/| |:::::/|:           乂______________..ノ
  ' ´;;;;;;;;;;;;;;;;ノ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;1|  ̄ ̄: : : : : :イ;l::::::::/イ/:::/ノ::










          /::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::∧::::::.  γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
            .::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::/::::::::::::::ハ:::::::::::::::::::::ハ::::::. |   お前はデブニートのところの……。
.           {:::::::::::::::::::::/|::::::::::::::::!ハ:::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::|:::::::: 乂_________________..ノ
          /|::::::::::::::::|:::| :|:::::::::::::: | |!∨:::::::::: !::::::::::::::::::::::::}ヽ:::::::\
         {! |:::::::::::::斗┼‐|:::::::::::::: | |! \:::::: |::::::::::::|:::::::::/  \:::::::ヽ
         |! |::::::::/ ≫=ミ |∧::::::::::「ア=- ヽ:::|::::::::::::l::::: /     ',ヽ::::::..
          |!.八::: { 〈 し}:ト  ',:::::::{ x芹芋ミ |::::::::::::|:: /     /|  \::\
          V::::::: ∧  乂::}  \::::.  |ノ::/  }|::::::::::::|:/   //:}   \::\
.          ∧::::|:::::::\         \、`¨  / ::::::::::::|`⌒´ / /:.     `¨⌒ヽ
         /:::∧:|::::::::::.    ′        /}:::::::::::::/`厂 ̄ ̄::::::::::.     誰も信じようとしない、という
      /:::/ ∧::::::::::::\         / .|:::::::::://:::::::::::::::::::::::::::.
.     /:::/ /:::::’, ::::::|:::\ ´ `     イ l:::::: ∧::::::::::::::::::::::::::::::::::.     あいつの推測は正しかったな。
     // /::::::::::::\:::::!::::/ \   <  /|::: /  V::::::::::::::::::::::::::::::::.
.  // /厂 ̄ ̄ ̄\{/::::// 厂   /  .|::/\ ∨::::::::::::::::::::::::::::::.     証明書を発行してもらった甲斐があった。
  /:::/ /::イ ニニニニ/:::::::{/ム]} ̄   //j/: | /\∨:::::::::::::::::::::::::::::.



   証明書の発行にはお金がかかる。

   鼻薬とも言う。

   今のセンダイでは必要経費とされていた。



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680 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:19:34 ID:o50QOUSD0 [28/152]



           /:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.: : i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. .
.          /:.:.:.:. : /:{:.:.:.:.: : |:.:.:.:.:.:.: : /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.: }
        /:.:.:.:.:.: / !:.:.:.:.:.: |:.:.:.:.:.:. : i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:. : |: ∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.i
        .::.:.:.:.: /  :|:.:.:.:.:.: |:.:.:.:.:.:. : |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:. : |  ゚,:.:.:.:.:.:.:. |
       /:.:.:.:.:.:/  |゚,:.:.: : |:.:.:.:.:.:. : |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:. : | /゚。:.:.:}:.:.:. |
        /:.:.:.:.: /   :| ゚,:.:.:. |:.:.:.:.:. -十―――‐<:.:.:.:.:.:/   }:. /:.:. : |
      .:.:.:.:.:.:/    | ゚。:.:. |:.:.:.:.:.:. : |  xzzzzzx|:.:.:.:.:/ zz/ }:./:.:.:.:.:..:   やる夫が苦労して勝ち得た成果だ。
     . :.:.:.:.: {     |  ゚,:.|:.:.:.:.:.:. : |: /斥しリ  `:/    ̄ //:.:.:.:.:. /
     :.:.:.:.:.:.:. ‐=≦ .:  八/{:.:.:.:.:.:.:. |:  マzシ      {  ハ:.:.:.:.:. /    誰にも否定はさせない。
     {:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : 7   } ゚,:.:.:.:.:.:.|          /  人:.:.:.:.:./
     i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. {    i  ゚,:.:.:. : |        / 7  ィ:.:.:.:.: : /      私は傍で見ていたからな……。
      :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : ≧=‐ :! ∧:.:.:.:.: | ≧o。、   {__ノ/:.:.:.:.:.:.: /
     /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/    / ゚,:.:.:.|     >  _/ /:.:.:.:.:.:.:./       それ見ても、まだ難癖をつける気か?
    ./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/   /ヘ ゚, : | ――‐/  }//:/:.:.:.:.:.:/
   /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/  /∨//ヽ 。: |     { \!//:.: : /}        γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
                                           |  ……いや、これは信じざるを得ないね。
                                           乂__________________..ノ








       |;;;.l;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;ヘ.l◎_,,. , -ュ;;iiミュ,;;゙'-,;;`'-、,;;゙'-,;;;;;; \               これを疑うってのは、
      │;;i|.;|,;;;;;;;;,;ニ'"゛li 、   ,ィェ┬, 、i、\;;;;;;;゙'''-ミ‐''t-、;゙''-、
       |;;;;.!.l;.!;;;r'   _ヾl、    ┴┘ l.ミ;;、'-,;;;;;;;;;;;;`'‐ヽ`''-、゙'-、            ギルドと政庁を疑うってことだしね。
      .|;;;;;!;;;.ll/ ゙'''' ゙              ! ゙l"' \ ;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ. `'- \
      /};;;|∨. l!        , !       !  !、;;゙' |'x.;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ. `'、\          そりゃ馬鹿のすることさ。
     ./;;;〕;;;l¨゙L ゙!|、      _,,,...-‐ニ'!   ! ┤.!;;;;;;;;゙ヽ)、;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ. `'-ヽ
    /;;;/.l;;;;! .ヽ .゙.l、 -'ニ゙´ ._,,..-- ''  ,!;;;;;.l;.l;;;;;;;;リi,゙'.li,;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ  `'ミ、      癪だけど、本当に癪だけど、
    ./;/ .l;;;ト、 .ヽ .゙'li `'''''゙゙゛      ,/;;;;;;;;.l;.!;;;;;;;;.l,゙!、;";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ   .゙!x
   ./;/  !;;;l l;;`リト,             ,イ;;;;;;;;;;;;.!;l;;;;;;;;;;;.l ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ    .ヽ    白デブがCランクということを
   !;;l゙  │;.! l;;;;.ll.l.゙''ー、,,_.      / │;;;;;;;;;.,,,|;!..,,,,;;;;;;.l . l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ    .\
   ,!;/   .l;;;.! .l;;;;.》ヽ  .l `゙"'ニ=メ゙‐''''''!;;ッl'"  |}  .`''-|..ヽ;;;;;;;;i、;;;;;;;;;;;;;;;ヽ       ギフティッドだと認めるよ。



   エンヴィーは軽く書類に目を走らせた。

   そして読み終えると、ナルホドへ押し付ける。

   これに関しては、何も言うことはないと態度で示す。

681 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:20:00 ID:o50QOUSD0 [29/152]



            ,..r、「ヽヘヘ`ヾミ、
           // /| |ヾ/ゝ::'、ヽヾゝ
          /// /kl:ゝ---ゝ::lヾ、ヾゝ、
         ///i /≦弌 气ア、ゞ ;;;;;ヽ\        だけど、代わりに気になることがあるんだよねぇ。
        / / l /|ゝ''ヘ:ヽ   ヾミ ',;;;;;ヽヾミ
        / //::l |::(!  ,.ゝ匕ノ ,i|'´;', l;;;;;;ヽヽ \      ――――お姉さん、あんた、LVとランクはいくつだい?
       / / /:::l l:::イヽ `´\ ノ.:|;:|;;;', ';;;;;;ヽヽ \
      / / /:::::| |:l |::i`:ト--‐ゝ:┘|;;;;;;l l:;;;;;;:ヽヽ ヽ.
     / /〃:::/| |:|/::l「::::::;;;;:::__:-::ゝ‐-i ゝ;;;;;;ヽトミ \
    / i イ//::::N;l |:!/イ::::::::::::::::::::::/ヾ ゞi ヽ;;;ヽ',ヾ  ':,
    / //|//::::l l;ノ! /::::::::: /:::::::::::::l   ヾ  i;;;;ヽ',ヾ  ヾ,
   / / |/i::::::l / l./:::::::::::ノ::::::::::::::::l ,.::..、|  l;;;;;ヽ',ヾN ヾ,
   / /  |l:|::::::l | /:::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ:'.、 | ヽ;;;;;;l ', ゞ ヾ.
  / i  |l |::l:::| j i:::::::::::::::::::::::::::::::::/ゝ,-!   ヽ;;;;;;l ', ヾ', ヽ:
   l  | |:|!::| | レ-‐‐ …‐‐‐‐、//::::∧     i;;N ', ヽ', '、:!
   |  | l:|l::| | /       '   ヽ:/;;;;;N    ヽN i N ヾ
      | l;|ゝ/ i          /;;;;;;;;;l l;);’   .! l l | l







        ,x≦::::::::ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::メ、:::::::::ヽヽ::::::::::::::ハ !:::|
       /::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::ヽ\::::::::::ハ !:::|
     ,.:':::::::::::::::/:::::::::::::::V:::::::::::::::::::::::::V::::::::::::::::::::::.、::::::::::V ヽ::::::::ム::::!
     ,::::::::::::::::::,'::::|:::::::::::'::!::::::::::::::::::::::::::::V::::::::::::::::::::::V:::ノ:jハ  ヽ::::::::,::|
     /:::::::::::|::::::i:::/!:::::::::::}:!::::::::::、:::::::::::ヾ:V::::::::::::::::::::::,/::::::::::.,   V::::V.、
    ,::::::/::::::!、:j|:;' !:::::::::::}:|::::::i::::{v:ヽ:::::::::::v::::::::::::::::::::::|:::::::ノ::::!   V:::v:.
    !:::/|:::::::!::メ、!{ .!::|::::::::}:!::::::!v:::,ヽ::\:::::::!:::::::::::::::::::::{:::::/:::::リ     V::,:ム
    V:' |:::::::'::::! |ト、V{V::::}'::::::::! V::、\::\:{__::::::::::::::::::i::/:::::::;'     ∨::ム
     ,:{ .!:::::::':::|,ァ'ぅミ::, ヽ:}::::___{_,,,.斗r七彡:!:::::::::::::::::::::|:::::::::/     ,.x≦rヽ::ム
    ',{ .!:::::::沁ヾ vハ:.、 }、:::::::{ァう乏'i}ヾ:、 }:::::::::::::::::::::!:::::ア | ,x≦>'´ ,斗:::ム
     v i::::::::::::ハ` V:} :、} \::::{ l}:r::ノリ }r-::::::::::{::::::::::iv/  j>'  ,x≦::::::| ヽ:::
     ヾj::|::::::::::::, ,:~^    ヽ::, ゞ='´/ /::::::/::v:::::::|  _,j ,.ィ {::::::::::::::::::i  '::
      .}::|::::::::::::ト、  ノ    ヾ ~´,:,:,:,:/::/::::::::::〉:::::i !≦ア´^'ヽ!:::::::::::|:::::i
      .}:ハ::::::::::人  `      .u   /イ:::::::::::::∧:::::| !´  ,.イ´::::::::::::::|:::::i     ……LV1、Eランクだが。
      ,/ .v:::::::::::!:ヽ        /´ |::::::::::::/ ヾ::i j_/:::::::::::::::::::::::::',::::|
     ノ  v:::::::::| v!`:.、´`ヽ     ,。<'::::::::::∧   v、  V::::::::::::::::::::::::,:::|    それがどうかしたのか?
     /   v::::::::! V!  \_ _ ,。<   ,::::::::::/  ,、  ヾ、  v:::::::::::::::::::::::V:,
        _V:::::::!r七/7//,' !'、  ,斗',:::::::::/  ,イム、    v::::::::::::::::::::::::::.,
     ,ィ/≦-V:::::i'"/,:'///, ハく´   ':::::;.イ ,イ////\    V::::::::::::::::::::::::::,



   前述した通り、箒は人間ではない、生物ですらない。

   やる夫からは剣の精霊と認識されているが、正しくは無い。

   この文明において剣と呼ばれる形状をした端末に宿る、人工知性。



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682 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:21:26 ID:o50QOUSD0 [30/152]



                  ィフへ、, 、
                / //;;;;Y`ヽー┐
              ‐'´ ///_ |;;ハ | | ',
           ,-'´//// /fぅ、‐||、_|l | l ',         どうかするさ!
         , -' / / l{/ ./     |ぇァr::||  ',
       / /  /  ゝ/ _   、/ |  |ノ;;|| ', ',       あんたは今さっき言ったよね、ずっと見てたって。
      /  /    |   ハ ヽ:ニ ゝ | /シ | |  ',
    /  /  /⌒ヽ、_/ヽ、ヽ、_ _レ-'´l |' 、l  ',      口ぶりからして討伐も同行したはずなのに
    /  /  /      |;;;ヽ,::: -/ /  | | || l ',
   / / // /       |;;;;;;;;;;;;;く /   |  | ', |l ',     LV全く上がってないなんて、変だよねぇ?
  / /  / l  l     .::_ノ;;;;;;;;;;;;;;ヽ/    |  | | |l ',
 / /  / | /ヽr'´  ::/;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;ヽ! /  |  | | || |     だって、あの討伐数だよ?
  /   /  / /   /;;;;;;;;;;;; ー-ノ!;;ト、 l     l | || |
  |  |  / /   /, -‐  ̄`ヽ、;;; ;|ノ  |   /  | / |    LVの1つくらいは上がるもんさ!
    l / {  .:::/::       \;;}  ハ /  |/  |
     i   '; ::/ l:::      '´´ヽY  / |/    /  /
      j :  ', l::         ',{ /  /   /
     l  ;   | ヽ         'l | /
     ',  ;   |  ',    __   l  /
            l , -'´;;;;;;;;;```;;;







             / ..:::::::::::::/rミ::::::::::::::::::::`ヽ、
           ,-'´ . ,-'´/)r トヽ、::::::::::::::::::::::::\
         /  :/ /:/.::::::/.:::l ;::l:::::::::::::::::::::::::ヽ:\
        / :/ /:::/.:/¨/.::/ l ;l ヽ\::::::ヽ:::::\ミ:、          なのに変化無しって。
      / .:/ /::::/.:::/、 フ.:::/  l :l: : l:::ヽ::::::ヽ ::::::\ミヽ
     / :/ /;::/.:::::/_::/.::/__', ヽ,、」:ヽヽ;:::::\、::::::`ヽミ-、      あんたさぁ――――本当に人間かよ?
    / .:://:://.::::::∧气/.::/、_ィヘ'ヱ、ヽト、:\ヽ::::::\'、:::::::::`-、-
    / ://:/ /::::::/ ',/.:/      ヽゝ,ノ;:ヽ '、:ヽ;:::\ 、:::::::::::::ヾ     スキルにも引っかからないんだけど、
   / .:/ /;/  /::::/ l:::| /./l       \ヽ:::::::\'、:.\::::ヽヽ;:::::::::::
  / ::/ /::/  /:::/:! l::::|/.:;イト、_ ......,,   ノ /\\::::::\、::\::::\ヽ、::::     その辺りは答えてもらえるかい?
  , ://:::/  /::/::l l /.:/ l::| ',::`‐、__,, - '´、'´;;;;;;;\' 、::__ヾ、::\‐、::`ヽ、
  i .//:::/  i:::/::::l  /./  l::l ゞ/ /;ー'´;;;;;;;;;;;;/-``-、_ヽ.ヽ::::\\::::-
  |//::::/  /:;イ:::| /∧:!  ヽ/  ノ;;;ヽ;;;_ィ;;/     `ヽ、!:ヽ:::::\`ヽ
  |/:イ::l   !:/|:::::| // ',:',  i  /;;;;;;;;;::::;;;;;;;/        l::::::::::::::::``‐
  |!/|:::|  |:/ |:::::|/   ヽ:、 ヽ /;;;;;;;;;;;:::;;;;;;;;;i     . : : : : l.、\::::::::::::
  |:| l:::|  |  l:::::|     ヾ.  Y;;;;;;;;;;;:;;;;;;/   . : : :: : : ::: ::l::\`ヽ、::::
  l::| l:::|  |  |:::::|      \ !;;;;;;;;;;;;;/     . : : : : :_: : :|.、:::\ `‐
  ハl ',::|    l:::::l        ',;;;;;;;;/      . : : : :/: : :ノ!::ヽ\:\
 ハ! ヽ:l    ヽ::l        |;;;;/      . : :∠二‐'´;;;;!::::::\ \::



                      マンティコア
   エンヴィーの所持するギフト『変身能力』は

   生物の情報を読み取り、それに基づいて体を再構築するものである。

   LVにより変身出来る生き物に上限はあるが、

   それでも全く情報が一切読めないのは初めての経験だった。



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683 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:23:28 ID:o50QOUSD0 [31/152]



   そして箒のLVが上がらないのは、箒の正体を読み取れないのは

   至極当然だ――――箒は『道具』なのだから。

   生命を持たない道具が成長するなど有り得ないし、当然道具は生物ではない。

   道具は、例え心があるように見えようと、道具なのだ。



.        i:!  i::::::::リ:::::::::i!.        ,           i!:::::::::!::::!. |:i    わた、私は……。
         i:!  ';::::/'|:::::::::|                  i!:::::::i!',::::!. i:!
        i!   ∨':::!:::::::::!ヽ              ,.'i!:::::::iハ:;:::!. i!     (何を口ごもっているんだ、私は?)
.          |   /'ヾ、:!::::::::|:::::\.   , --- 、    /:::i!:::::::i!::ハ:| |
         /  i!::::i::::::::i::::::::::::ゝ、      .ィ:::::::::::i!:::::::i!:::::ヘ      (機械なんだ、経験値が入らないのは当然)
           /  i!:::::i::::::::i:::::::::::::r| >-.< .|、::::::::::::i!:::::::i!::::::::|'.,
.         ,..'   i!:::::::i::::::::!:::::::;:ィ ゝ、_   _. : ´ V::::::::i!:::::::i!:::::::::| ヽ    (それすらも、折込済みで計画を立てた)
      /    i!:::::::::i:::::::i:ィ::|    ハ.ハ     }\;;i!::::::i!::::::::::::i. \
              i!,>.´i:::::::i:::_;;-‐==f~i!==‐-/_::::::i!::::::i!、:::::::::::i     (適当に言い訳すればいいだけだ)










                              ,  -=====- 、,
                        ,イヽ/¨¨¨∨ ヽ  ●三メ  >>=-             ,  -=====- 、,
                    {: iゝ:.:.:.:.:.: // } } =ニ==-´ `            -=<<  イ三●三メ  >>=-
                         i: |/:.:.:.:.:.:// ゚,i‐=                        ´ ´`‐==ニ==-´ `
                         | /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}ヽ ≧ュ、
                         |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : i ゚,:.:.:.:.:¨ ゚,       (なのに、どうして、私は……)
                         |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : |  ∧:.:.:.:.:.: :
      _,  -=====- 、,     |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : |   ∧:.:.:.:.:. l        (分からない、思考に停滞がある)
   -=<<  イ  ● メ  >>=- :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ',   ∧:.:.:.:.:} ,
     ´ ´`‐==ニ==-´ `    }:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: l:   ∧: : /  >=-    (さっきの伊勢の事だって、そうだ)
                       :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : l  ゝ´:. /  `
                   {:.:.:.:.:. : |:.:.:.:.:.:.:.:.: : |∧_} /
                     :.:.:.:.:.:. : |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. l { i /
                      /:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ‐=|/
                  :.:.:.:.:.:.:.:.:.:}:{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ゚,/     ,  -=====- 、,
              ,  -=== /:.:.:.:.:.:.:. /: ゚,:.:.:.:.:.:.:.:.:. ゚,―――、   イ三●三メ  >>=-
         -=<<  イ三  /:.:.:.:.:.:.:.:./  ゚,:.:.:.:.:.:.:.: : ゚,  〃 :| `‐==ニ==-´ ` γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
           ´ ´`‐== /:.:.:.:.:.:.:.:./    ゚,:.:.:.:.:.:.:.:.: ゚, /   |            |   おーい、箒。一緒に――――
                  /:.:.:.:.:.:.:.:./     ゚,:.:.:.:.:.:.:.:.:.}/     |            乂______________..ノ




.

684 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:24:26 ID:o50QOUSD0 [32/152]



――――そして、時間軸が繋がる



                                        γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
                                     |   あ……やる夫……。
                                     乂___________..ノ


      ___ ビシャリ    おめーら、何やってんだお?
    /   u. \
   /  _ノ '' 'ー \       エンヴィー、おめー
 /u. (●)i!i!i(●)  \
 |      (__人__)  u. |     どうして女を泣かせてんだお?
 \     u.` ⌒´   /







.  / .::.:.: ∧ u//// ////   .|:.:.:.:.:.:./    イ
 /  ∨:.:.:∧           u.   |:.:.:.:.:/  /:.:.:.:|        だ、誰が泣いているだと!?
  ヽ/ ∨ : :人    r  ,       |:. : /  \:.:.:.:. |
      ∨:. : :{ .u.            |:. /   /:.:. : :|       ふざけたことを言うな!
     ∧:. : :}  ト      < | } /}   /:.:.:.:. : |
     /:. ∨:.:   ! ≧≦     :|_ Ⅵ:}:  /:.:.:.:.:.:.: |       泣くはず無いだろうが!!
.    /:.:.:.:: \|   | __| 。s≦   ∧:|_/:.:.:.:.:.:. : |
   /:.:.:.:.:.:.:.:.:. ̄/ //〈∧      /<:.:.:.:.:.:.:.:. |
.  /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. / /イ/∨ ,     //// />。:.:.:.: |
.  ,′:.:.:.:.:ィi〔 /// // }:∨,  ////// {    ≧s。



   ――――自分は人間ではないのだから。

   その言葉は喉まで出掛かったが、寸での所で飲み込んだ。
               アーティファクト
   己が超古代遺産『工芸品』であることがバレれば、

   自分もやる夫も面倒事に巻き込まれる、その判断からだった。

   他に理由は一切にない……思考に走った雑音を、箒はあえて無視した。



.

685 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:24:57 ID:o50QOUSD0 [33/152]



――――犬と猿と



   /::::, イ / .:::::::::::::/.:::::/O、_ / .::::::/::|:::::::; |:::::::::::: ',
 /::/ //.:::::::::::::/.:::::/  | `/ .::::/ ::::::|::::::::: |:::::::::::: l
'´:/ /:::/ .::::::::::/.:::::/    | / .:::/`ヽr‐!:::::::: l::::::::::::: |
  /:// .:::::::::/:.:;ヘ、ト、    | / :::/-‐'^ー|::::::::: |::::::::::::: |
 /:::/ / .:::::::::/::/l| fァ! ヽ、   l/ ::/  :::::::|::::::::: |::::::::::::: |
/:::/  /..:::::::/:/ ヽ、ー'、   lー、/:::/   :;::::|:::::::: |:::::::::::: l:    女を泣かせたとは心外だね。
/  / ::::::/:::::/  ::::ーヾー'   /:::/ヽ、_ ::::::::|::::::: |::::::::::: |::
  / :::::/:::/:l   ´ `⌒  /:::/ーz‐rァ‐‐、|:::::::l|::::::::::: /:::     ちょっとお喋りしてただけさ。
  /.::://:://::::|        /:::/:::ー、ヾ:::::ア|::::::| !::::::::: r--
. /:/ /::://:::::::l     ..:/  l::/    `ー-イ::::::l |::::::::: /⌒    それ、人間でも、変身したモンスターでもないようだし、
//  /:::://::::::::ヽ   ::r'    l:/       ::|:::::| |:::::::: /〉: :
/  /:::://:::::::::::::ヽ ヒゝ、 _''  l:|      ``::|::::| l:::::::: /' ,ノ     正体が気になってね。
l_ /|:://:::/:::::::::::::ト、`ヽ、ヽ`_|:ト、__    :|::::l l:::::::: /r:::: |
 /-、!_l:::::|:::::::::::::/ヾ、   `ヽ|:f--、,_ 二ア..:::l:::レイ:::::::/ |:::: /     ほら、トミヤに災厄をもたらすかもしれないだろ?
'、|   _>---ノ;;;;;;;ヽ、._ |:|`ー--' ´,、-‐'´ |::/::::::::/| |:::::/|:
  ' ´;;;;;;;;;;;;;;;;ノ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;1|  ̄ ̄: : : : : :イ;l::::::::/イ/:::/ノ::    お前がそれの正体を教えてくれてもいいんだよ?









          ,..¨ ̄ ̄¨丶          前も説明したはずだお。
         /        \
        /  ヽ、:::::::::     ヽ,      箒はメイジだお。やる夫の親戚の。
        / ( ●):::::::::::, -‐   i
       i      ::::: ( ●)    |       付け加えるなら良い奴だお、おめーよりよっぽどな。
       \  (_,、          /
        \_/⌒ヽ、-- .._ /         だから、さっきの言葉は取り消すお。
          |   イ    ` ̄ヽ
         ヤ/‐<__ ,..、   ヽ.
          |        ゝ、   ゙.
             ',         |ヽ, トヘイ´>
          ',          |ヘトイ「」"´
           ヤ        {〉、<"
              j         トメヽ>
          /            |
         . イ./          |
      イ  ,.イ.             |
   . イ  . イ´ /        /    |
  ト、_ イ   /      /´l"    |
         /        /  |    |



.

686 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:25:41 ID:o50QOUSD0 [34/152]



       /  /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:゚,
        /  /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /:!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:
.       /   {:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:. : |
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      /    :!:.:.:.:.:.:.:.: : _廴___|____,:.:.:.:.:.:. | ___\_____!_:.:.:.:.:| ゚,
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   /   /  !:.:.:.:{:.:.:.:.: { ㌢才云ミ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| ,斗泛\ |:.:.:.:.:.:./}  ゚,
   /   /  |:.:.:.:゚,:.:.:.:i:/   ):刈  \:.:.:.:.: : |  ) 刈 》}:.:.:.:. /: |    。
   \ /    !:.:.:.:.:゚。 : { ヽ 乂 ソ   \:.: : | 弋 :ソ / /:.:. /:. |  /
    \   |:.:.:.:.:.: \ i    -        \ |  二   /:./:.:.:.:.:| /
      /   !:.:.:.:.:.:.:. : ヾ、          } ヽ     /イ:.:.:.:.:.:. /
      〉、  l :.:.:.:.:.:.:.:.ハ                  u. //:.:.:.:.:.:/}
.     /: : \ :゚,:.:.:.:.:. : 入   u.   r―――,     //:.:.:.: : /:.i        お、おい、落ち着け。
    /:.:.:.:.:.:.: ¨‘,:.:.:.:.:.:|: : 7     ゝ――‐   //:.:.:.:.:.:/:.: |
    /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ゚,:.:.:.:.|:. / :|           .:.:.:.:./:.:.:.:.: /:.: : |         大したことじゃない。
.   /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:゚。: : |:/ /\:  >   < \:.:/:.:.:.:.:./:.:.:. : |
  /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ゚,:.}: /   ≧o。、 ¨ / ㍉ /:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:|
  /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : ∧:i∧       /_〈:   /:.:.:/≧o。_____|____
. /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: / /八{/∧    ,ィi「{}ミt、 / /:/∧             :l
/:.:.:.:.:.:‐=≦  ̄ ̄  ///////\ // /マム℡{イ ////∧             |
‐=          /////////∨/ / / マム ヽ∨////∧             |
  ∨         ////////// /∧/ /:  マム ∧ ∨///∧         |
  ∨      ////////// //// /    マム{/∧ ∨//:∧         |






  , -',´-'"´/:::::::::::::;-:r‐‐-r‐、;;;;;;;;;
, ',´‐'´  /:::/::/´;;;/:::/;;;ヽソ''‐;;:r
'´   /:::/:::::/;;;;;;;;;/:::/;;;;;;;;;;〉-、/;
   /.:://:::::/;;;;;;、-/ム::::::_;;ゝ-';;;;;
  /::/ /:::::/;:‐''i 、//-、ヽ  ``''‐、;;
 /:/ /:::::// -! /勺`' ヾ     ,.-
//  /:::::〃:', ヽ!〃   ̄     '´‐-
/   /:::://:::::ヽ」 |         `ー-       口には気をつけろよ、ヒキデブ。
   /::::/ /:::::::::::l      ,
  /:::/ !:::::;:::::::ヽ `‐、._                 さっさとCランクに上がれたからって
  ,'::::/ l::::/|:::::::::::\   `''' ‐ ..,,
 ,':::/  l:::::l |:::l::::::/;rヘ、                  調子に乗ってるようだけど、Bランクに勝てる気かい?
 ;::/  l::::l |::|l::::l;;;ヽ :::`'‐ ---- r'"´
. l::/   l:::| l::|」-';;;;;;;`ヽ、...__,ィ /
.,l::l-‐‐‐'┴r'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ゝ'r'




          ____
        /_ノ  ヽ\         戦ってきた『モンスター』は
      / ( ●) (●)、
    /::::::::⌒(__人__)⌒\      どいつもやる夫よりも強かったお。
    |      |r┬-|    |
    \       `ー'´  /      そんなの、今更過ぎる話だお?
⊂⌒ヽ 〉        <´/⌒つ
  \ ヽ  /         ヽ /
   \_,,ノ      |、_ノ



   当然だが、モンスターは人間よりも強い。

   それを技量や戦術で打ち倒せるのが、人としての強さである。

   単純な身体能力だけで、強さを語れるわけではない。



.

687 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:26:14 ID:o50QOUSD0 [35/152]



  ____iヽヽ!`''、=‐- ..,,_
''"´,.,/i ,.ヾ,o、ヽr、ー..,,,_ヽ、        _,,,..-''"           ……誰がモンスターだって?
,-ニ//i i:::::ヾ、_..,ヾソヽ、: :"''-、=、-==ニ"_
'´//: :! i:::::/X_  i、ヽヽ: : : : :ヽヾ 、.    "'' - ..,,_         クソが、その身体でよく言えたもんだ。
./!': :/ヽヽヽ'  `/-,:'ヽ"~"ヽ: : :ヽヽヽ       '' - ._
' ,!:/, : ;X ヽ.....、,-":/  ヽ: : :__ヽ、: ヽヽヽ、        'ー    煽ったのはそっちだ、ただで済むと思うなよ?
/:";' :/ iヽ : :i : :ヽ:i . :,:-ヽ  :`: :ヽ::ヽヽ ヽ
::/!i :i .! ii : : ! :/: :ヽ、!_: -ヽ、 : : ; :`:ー.、ヽ ヽ
/.i ! !  !:! !: :ヽ': : : :..:::::::`::´:ヽ...._:_': : : `ヽ、 !
 ! i !  i:! ヽ: :!: :,: ': : : : ::::::::::::/!、::ヽ_ : : : : :ヽ、
 ! !  i. ヽ:!: !: : : ; -''ー:-:、::j i :, : :ヽ、 : : : : ; =-、
 ! ヽ  ヽ ヽヽ: X.._  : : : : :! !i、: : : !ヾー _: : /:::::::::::ヽ、_
 !  ヽ  ヽ ヽ!i/  `  : : : :!、! ! : : :! ! ヽ!_::::::::::::::::ヾ `""''''ー‐-- ....、
    ヽ  ヽ !ヽ    ,.-::':::'::‐、ー! : : !  !   "-;;:::::::::::::ヽ、 ,.-:‐:ッ-、-‐'
        ヽ! ー、、 ,.:":::: .:::::::ヽ:ヽヽ: i  !     ヽ::::::::::::::`:::::::::i 、_ `''ー
        /. ヽ/: ::::::: ::.:::::::::ヽ::::ヾヽ、 !       `'‐ ::;;;::::::::::/、 ヾ''‐-
        ヽ.: :/: : :::::: ::i ::::::::::::ヽ::::::ヽ:`ヽ、         "ヽ.'ヽ. ヽ、`ヽ
          ヽ!、:: :::: ::::!::::::::::::::::ヽ:::::::_ヽ:::::ヽ、        ヽ ヽヾヽ、
           !、: :: :::::::! ::::::::::::::::::ヽ';,-'、ヽ:::::::ヽ、.       ヽヽ、_ヽ
           ヾ: : : ::::::::! :::::::::::::::::::;r '''". : ヽ:::::r'        ヽ、) "







            /:. /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
             /:. /,′:.:.:.:.:.:.:. : \:.:.:.:.:}\:.:.:. : \\
          /ィi〔 {:.:.:.:.: ―<:. : :} : :斗‐ ヽ´ ヽ:.:\〉
        ィi〔    l:.:.:.:.:/rミt ` :}:.:. 才ミ ∨:.:}:.:}
        7‐=  / {:.:.:::.:.〈 ぃリ`  !:.:./kjリ ) ∧八∧       やる夫、止めてくれ……っ。
         /:. : :<´  l:.:.:.:.:∧ゞ '  |/ ||||| /} /:.:.:.∧
.        /:.:.:.:.:.:. `''< :} : :/ ∧.u     '    /ノ{j:.:.:.:/ } \     本当に大したことじゃないんだ。
      /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ア l:. : :/ ∧   (  ) u.イ  ‘, : :!\_〉
     ,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ :} ∧:.:/:.:>   ∠:. |   }:.:./        忘れたのか、お前は、今日はもう……。
.    /:.:.:.:.:.:.:.:. : /:   Ⅵ ∨ ∧  爪‐=ヘ:.!    i:./
.    /:.:.:.:.:.:.:.:.:. /       \ }ィi〔    //}} ̄ Ⅴ≧=― 、
   /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./      .。< ∧ヽ   ,///{{     /  ∧
.  /:.:.:.:.:.:.:.:. : /   ィi〔  /// /}}∨\////}}:    /  / ∧
.  /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./   }   ,ィ{{/ ノ ⅱ/}///////∧  :/     / ∧
. ,:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /   {  〈//し/{  { //≧=―‐=≦  /       / ∧
 {:.:.:.:.:.:.:. : /     }  /////∨ }////\      {       / ∧
 i:.:.:.:.:.:.:. : {      }  〈///////} {///>''´      :{       / ∧



   やる夫がCランクに昇格したのは、今日だ。

   その後、すぐに政庁主催の講習会に参加。

   そして、日が沈む前にと、全力でトミヤに帰ってきたのだ。

   つまり、すでに肉体強化は施し済み。


.

688 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:27:50 ID:o50QOUSD0 [36/152]



   センダイ-トミヤ間を全力疾走したことも加えれば

   やる夫が表情に出さないだけで、エンヴィーにも

   そして伊勢にも見抜かれた通り、身体はボロボロになっていた。



          ____
        /      \
       / ヽ、   _ノ \
     /   (●)  (●)   \ n        大したことだお、やる夫にとっては。
     |      (__人__)    l^l.| | /)
     \    |i||||||i|   /| U レ'//)      身体がどうとか、どーでもいいくれぇには。
    γ⌒    ` ー'´    ノ    /
     i  j         rニ     ノ
     ヽ、 l           !ヽ、_,__/ ピキピキ










   //:::/  l:::::::::::::::|:::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::\
   //   l:::::::::::::::l:::::::::::::::::::/::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
.  / ヽ、  '::::::::::::: |::::::::::::::::::i::::::::::::::::::/ }::::/::::::::::::/:::::::::::::::::::::;::::.
  { ̄\ \ ';::::::::::::|::::::::::::::::十-:::::::::::/ /::/!::::::::::::ハ:ハ::::::|::::::;ハ:::|
  `ヽ、\ ヽ :::::::::/|::::::::::::::::::|:::::::::>'、/::/_j::::::::::/_.}レ}::::::!:::::| i::|
  :::::::::\ \/ \/イ|::::::::::::::::::|> ´  /イ .l::::::::/  リ ノイ:::!:::::| |::!
  ::::::::::::/ヽ/、  ト、.|::::/:::∧:::| ‐-===キ /::::/ =≡ ノ::!:::|:::|:| lノ
  ::::::::::::K´\\_.!::::|::;':::::::::∧! | | | | |  .}/ u.  /::::ノヘl:::|:| '′
  ::::::::::::::::\. \_|::::j∧:::::::::::::ト        丶 /イ::::::::::::::::l|:|         おい、馬鹿っ。
  ::::::::::::::::::::::\ |/  ';:::::::::::|  u.       __    八::::::::::::八{
  :::::::::::::::::::::::::::ヽ|   rヘ:::::::: !丶    f´  ノ  イ:::::::::::::::/          本当に止めろ。
  ::::::::::::::::::::::::/  ,∠/ゝ'::::::::!  > 、 ` ´/ //}:::::::::/
  ::::::::::::::::::/ _x</∧   '::::::',     ハミ ぐ⌒ソイ,ノ::::::∧
   =====キヘ∨//∧  丶::::マヽ、/ .}'//∧ /イ:::/ニヽ
           } } }'////\   \{ ,《||》 Ⅳ//∧   ノイ  Vハ



   箒はやる夫を守るためなら実力行使も厭わない。

   だが、それは交戦状態に入ってからの話。

   万が一、エンヴィーに先制され、やる夫が傷ついたら。

   僅かでもその可能性を思えば、箒は気が気でなかった。



.

689 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:28:37 ID:o50QOUSD0 [37/152]



                     、  !ヽ、、 、
                  、ヽヽ、ヽ ヽ'ヽ、!ヽ
                 、ヽヽi ヾ  ヽ、ヽヽ、
                  ヽヽ`  ヽ   ヽ.ヽ.ヽ、
                  `i ,.‐ヽ _i'ヽi'、  i. ヽ ヽ
                       / !、r'.'´ 、 `ヽ_,ィ_'i´
                _,.ノー''i´   、ヽ_  /
               //.`ヽ、!      `´`/´
         __,.. -‐''i´  ヽ   ヽ  --、, ー'          君達、またかい?
      r'  ̄ ヽ、    !    ヽ、 `rー‐i´ヽ、
     i      ヽ   ー-,‐'´`ヽヽ.!、_ .i !.、ヽ`ヽ、_               γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
.    r'        i     ヽ、   ヽ  | !.i `'、  ',.`i                |    お前たち、いい加減にしろ。
    !       ::      ヽ    ヽ.l   i ゚ !.  i i               乂______________..ノ
   /       :       `ヽ、 ヽ  | ,!    i l
. ノ            !            ヽ、 ', ! ,' _ i |





            ___
           /1!     ̄  ‐-  _
       ,-―‐-'///リ          _ ニ=-
      ム///////Ⅳ  、       ` <
     ム/////////_   マ、   弋 ‐- _` <
     ム/////////ム>、   マヽ  \    ‐-`     ここは役場だ、喧嘩御法度だろう。
    ム//////// ´   >、.  マ//> \
    ム1///に二   /kッ弋  ママ//>,.\         格下相手に感情的になるのもどうかと思うが、
   ム !///////∧ ーk´ -‐′、 ∨{`"<≧
    レ ム∧////O1       ヘ.ヘ\ト、          徒党仲間の忠言も無視し粋がるのも度し難いぞ。
     Ⅳ ∨| ヽ//|__ _       /ヘ1./  \__
     i'   Ⅵ  \/∧―-   .,/ /   /      ̄ ̄  77 ラ ぇ
        V!   ヽi∧___ ィ7/ ィヘ /         /./ / / .7― 、
        ゙|  .,,<ト/∧k ´ r ´ ィ'          /./ / / /    ∧
         . <////\ヘ ヘ  ー ´ィ             i i i i /   .//∧
      .<Y//////////ー‐‐ ´           l l l l/    ////∧
      ,<ヘヘヘ//////////                   | | | |    ///////>、
    ∧∧ヘヘ>////////                    ̄ ̄    1///> ´///≧x



   一触即発。流石に見過ごせなくなったナルホドとアカツキが仲裁に入る。

   ナルホドは職業意識から、アカツキはトミヤへの風当たりを考慮して。

   何処の街でもそうだが喧嘩、特に冒険者同士の諍いは厳禁となっている。

   当然であろう、並であるCランク冒険者でさえ一般人を遥かに凌ぐ能力を持つ。

   それが個人的な感情で振るわれればどうなるか、想像に難くない。



.
691 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:29:59 ID:o50QOUSD0 [38/152]



        ノ L____
       ⌒ \ / \
      / (○) (○)\          あんたの言うことは正論だお。
     /    (__人__)   \
      |       |::::::|     |        でも、部外者には、引っ込んでて欲しいお!
     \       l;;;;;;l    /l!| !
     /     `ー'    \ |i
   /          ヽ !l ヽi
   (   丶- 、       しE |そ  ドンッ!!
    `ー、_ノ       ∑ l、E ノ <
               レY^V^ヽl






   /::::, イ / .:::::::::::::/.:::::/O、_ / .::::::/::|:::::::; |:::::::::::: ',
 /::/ //.:::::::::::::/.:::::/  | `/ .::::/ ::::::|::::::::: |:::::::::::: l
'´:/ /:::/ .::::::::::/.:::::/    | / .:::/`ヽr‐!:::::::: l::::::::::::: |
  /:// .:::::::::/:.:;ヘ、ト、    | / :::/-‐'^ー|::::::::: |::::::::::::: |
 /:::/ / .:::::::::/::/l| fァ! ヽ、   l/ ::/  :::::::|::::::::: |::::::::::::: |
/:::/  /..:::::::/:/ ヽ、ー'、   lー、/:::/   :;::::|:::::::: |:::::::::::: l:
/  / ::::::/:::::/  ::::ーヾー'   /:::/ヽ、_ ::::::::|::::::: |::::::::::: |::
  / :::::/:::/:l   ´ `⌒  /:::/ーz‐rァ‐‐、|:::::::l|::::::::::: /:::      なんだい、アカツキ。
  /.::://:://::::|        /:::/:::ー、ヾ:::::ア|::::::| !::::::::: r--
. /:/ /::://:::::::l     ..:/  l::/    `ー-イ::::::l |::::::::: /⌒      君、邪魔するつもりかい?
//  /:::://::::::::ヽ   ::r'    l:/       ::|:::::| |:::::::: /〉: :
/  /:::://:::::::::::::ヽ ヒゝ、 _''  l:|      ``::|::::| l:::::::: /' ,ノ       格下が格上に意見しようっての?
l_ /|:://:::/:::::::::::::ト、`ヽ、ヽ`_|:ト、__    :|::::l l:::::::: /r:::: |
 /-、!_l:::::|:::::::::::::/ヾ、   `ヽ|:f--、,_ 二ア..:::l:::レイ:::::::/ |:::: /
'、|   _>---ノ;;;;;;;ヽ、._ |:|`ー--' ´,、-‐'´ |::/::::::::/| |:::::/|:
  ' ´;;;;;;;;;;;;;;;;ノ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;1|  ̄ ̄: : : : : :イ;l::::::::/イ/:::/ノ::



   権威と正論の二つが、二人を止めるが

   感情的になっているやる夫達の耳には届かない。



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692 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:30:31 ID:o50QOUSD0 [39/152]



                           __
                       //////≧s。.
                      , //////////// \     ――――――――バチバチッ
                    , /////////////////\
                  , /////i} ∧ ///////////∧
                    //////i:i:i:i:i:i∨///////////∧
  \、_ノし/          / '////     ∨///////,!///∧
   つ (⌒'           / {///{i:iヽ 、__∨//////,|////∧
   _ ^\             {///{:i:i:/  ー‐苡ァ ////|////|^\      自分とナルホド氏は止めろと言っている。
    }:iV:i:)_           {^V,:{:i〈    `冖V/////|////|   \
    |:/:i/ /__   _      _Ⅵ'i|        \'//,:|V// |         格上だろうが、二人掛りだろうが
    i':i/ // ノ   {:i :|    ./:i:i:i:i:i}|:i:,‐ -   // i\,:| ∨/:|
   V:i:i}'_,/   :}:i :!    :{´7 / /:i:i:/〕ー=≦  /  .}_}):}|  V|         雨で濡れた身体で自分と戦う気か?
    ∨ i:i:\  /:i :{   :} `'ー'vヘi} / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   {   \
    {  >:i:i:i〕i:i/ }    :}    \,:i} l┌――┐    ハ. /
    ′  \:i{  l    /,i     ∨└――┘ _, kくi^∨ /
       ′   }! ノ,  ,:i:i  __/^  ー――<    }! ∨       |
       ト、_  / ハ ,i:i:' /            _,.。s≦^}\     し(,_、/
        } ≧==f´ :, i:i ./          r≦      :}  {      `)(´
      /^\___r }  ヤl./ O         ∨  >''"´〔^\} ./    `^゙i\
      Ⅵ:i:i:ir{:i:| }  :}{                 ¨ ´        V      ,
      Ⅵ:i:{       ∧      O         ̄ ̄ ̄\〉
       .Ⅵ{        :}          /           {
       └ヘ      {           /            '
          ∧   __L   O   ./ ,:i:′          ,
          / ∧ /         / ,:i:i:′           __」






..|:| |::::::::::::::、:::::::,  .|::| ヽ::::::::::::::::::::::;ヽ::::', .\:::::::::::::l:,:ィ:::::::::::::::::: |:::::::::,'
...l|. |::::::::::::::::ヽ:,'  ',:|  ヽ::::::::::::::::::::, ヽ::',  _><::!:::::::::::::::::::::::: |::::: /!
 | |:::::::::::::::::::,' ` ヽリ__'\:::::::::::::::,,-‐ヾ二-==、、l::::::::::::/::::::::::::|::::/ .!
 | ',::::::::::::::::::, ./==ァ==ミ、ヘ \:::::::::::',/ハ:ェュ::リ 〉l:::::::::/:::::::::::::::|:/  | /:::
 |  ',::::::::::::::::ハ`〈 マモリ:| `ヽ .\:::::::', ヒ__モリ/.イ/:::::::/:::::::::::::::/:|.. ..|'\::::
 ヽ. ',::::::::::::::::ヽ   `─'      \:::',     /::::∠:::::::::::::::/):!  人___',::
 . \l::::::::::::::::::::, //.    l      \ ///:::イ:::::::::::::::::∧:::|//  ,>
    .|:::::::::::::::::::::,        /         / ,::::::::::::::::::,' .ヽ:|/  /::::     放電現象……電気制御型の能力。
    . |:::::: ::::::::::::::ヘ               u   ,:::::::::::::::::;//! /:::::::::
.   .|:::::::::::::::::::::::::ヽ     ____      ,:::::::::::::::::;./ ./:::::::::::::      おい、やる夫!
    |::::::::::::::::::::::::::::::\   '───--.ミ>  ∠,::::::::::::::::; | /:::::::::::::::::
   .|::::::,::::::::::::::::::::::::::::::`..、   " `    ., .´  ,:::::::::::::::/ .∨|:::::::::::::::::         交戦状態に入る必要は無い、やめてくれ。
.   //::',:::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、    .<   .ィ,::::::::::::::/   |:::::::::::::
  /}::::::::',::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| >r  ,. .<  .,::::::::::::,.'    ',::::::::



.

693 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:31:02 ID:o50QOUSD0 [40/152]



――――引き際の見極め方



                   γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
                      |     頼む、もう止めてくれ……。
         ____      乂______________..ノ
       /      \
     /   _ノ  ヽへ\
    /   ( ―) (―) ヽ       そ、そこまで言うなら……分かったお。
   .l  .u   ⌒(__人__)⌒ |
    \     ` ⌒r'.二ヽ<        騒いで、すみませんでしたお。
    /        i^Y゙ r─ ゝ、
  /   ,     ヽ._H゙ f゙ニ、|
  {   {         \`7ー┘!






   /::::, イ / .:::::::::::::/.:::::/O、_ / .::::::/::|:::::::; |:::::::::::: ',   γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
 /::/ //.:::::::::::::/.:::::/  | `/ .::::/ ::::::|::::::::: |:::::::::::: l   |  エンヴィー、貴様はどうする?
'´:/ /:::/ .::::::::::/.:::::/    | / .:::/`ヽr‐!:::::::: l::::::::::::: |   乂______________..ノ
  /:// .:::::::::/:.:;ヘ、ト、    | / :::/-‐'^ー|::::::::: |::::::::::::: |
 /:::/ / .:::::::::/::/l| fァ! ヽ、   l/ ::/  :::::::|::::::::: |::::::::::::: |
/:::/  /..:::::::/:/ ヽ、ー'、   lー、/:::/   :;::::|:::::::: |:::::::::::: l:
/  / ::::::/:::::/  ::::ーヾー'   /:::/ヽ、_ ::::::::|::::::: |::::::::::: |::
  / :::::/:::/:l   ´ `⌒  /:::/ーz‐rァ‐‐、|:::::::l|::::::::::: /:::       ……いいよ、白けた。
  /.::://:://::::|        /:::/:::ー、ヾ:::::ア|::::::| !::::::::: r--
. /:/ /::://:::::::l     ..:/  l::/    `ー-イ::::::l |::::::::: /⌒       あんたの言う通り、
//  /:::://::::::::ヽ   ::r'    l:/       ::|:::::| |:::::::: /〉: :
/  /:::://:::::::::::::ヽ ヒゝ、 _''  l:|      ``::|::::| l:::::::: /' ,ノ        雑魚相手に本気になるとかダサすぎるしね。
l_ /|:://:::/:::::::::::::ト、`ヽ、ヽ`_|:ト、__    :|::::l l:::::::: /r:::: |
 /-、!_l:::::|:::::::::::::/ヾ、   `ヽ|:f--、,_ 二ア..:::l:::レイ:::::::/ |:::: /       もう帰るよ。
'、|   _>---ノ;;;;;;;ヽ、._ |:|`ー--' ´,、-‐'´ |::/::::::::/| |:::::/|:
  ' ´;;;;;;;;;;;;;;;;ノ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;1|  ̄ ̄: : : : : :イ;l::::::::/イ/:::/ノ::



   濡れた体で電気使いと戦う愚かさ。

   格下であり、嫌悪の対象であるやる夫に対する感情。

   そして、役場という公共の場。

   それらの状況と条件を統合し、エンヴィーは引くと決断した。



.

694 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:31:24 ID:o50QOUSD0 [41/152]



              _   -‐―――-
             ̄   ‐-  _         `
               _ -‐ ´           `
           _-‐__´____              `
               zイl///          .ィマl   >
             /x-‐/    >z     /`マ.ィ≦7Ⅵ
            ´  ./ _> ´1//.    , ×       ム/iⅣ
              / ィ7∧( 〉|/   弌 tッ、\   .ム/Ⅳ
             ´  /x1l八_./  ./  ` ー’`´ ィニ!///
                ´ レ'l/l/ /        l オ1l//
                 /kll// 、        _ ィ′|//      そうしろ。
                 _/ ´\   \  -―-/   .|l/
             > ´ ヽ    > _.\__./     .|'        お前達二人も帰れ。
          >´      \  / < ーz、
         /         ` < _7 //‐zx          Cランクになって浮かれているのか知らんが
       ∠ ̄ ‐- _     _____` ー' '  ヘヘ、
      /   ̄ ‐- _ >   「r-‐――一'    ̄ l         少し頭を冷やすがいい。
     /   ̄ `丶      l l ○      ○  l
.    /        丶    l l              l
    ヤ>zx       ヘ     l l               l
     ヤ////>     !    l l                l
     〉_´           i.   l l ○         ○  l
     ヤ三三>    i.     l l                l
     〉 ´         !.    l l                l



┌─────────────────────────────┐
│                                              │
│                                              │
└─────────────────────────────┘

┌─────────────────┐
│                            │
└─────────────────┘

┌────┐
└────┘



.
     !       !       !  !
:  !   !  !     !: l   !   |  ! !!:! !!
   !       !       !  !
   ! :l        !! : !!  ! !    :  !
 !   ! !: !  !  ! !  !    |!    !| ! ! !
:  !  |!  _/__/_ //  !: l   !  |   ! ! |!:! !!
    !   / /    ! ー―――――― !! ! |!! :
!  l |!    / ! |!l |! ! !: ! !  !! ! !  ! ! ! !
   ! | !l |!  !| ! !l|! !|   | !:|! |! | |! !  ! |  ! |!:
:  !   ! ! |   !: l   | !   ! !   !:! ! !l  !| !
! :l  !! :   |  !! ! |! |!! !! |   ! ! : !| !!!
: ! !! | !:    | |! | |!  !! | ! |!  :|! !! |! ! !!
:  !   |! ! |  !: l   !   ! !!:! !! |! |!! !!
! :l  !! | !! | ! : ! !!!: ! !  !! ! |!  ! ! ! !
! | |! !!! : : ! |!!  !:|! |! |  |! !    !| | ! |!:|! !!
!| |! !|::   !  :!  !:l ! !! !! | !  !! ! |  ! :| :  !!
 |:!: !  !| |i| ! | : :|! !! : : ! !! !!  | !!
 !| |!| |! !| :  |: |: :  : l:! ! | ! !| ! !! | ! !



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695 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:32:14 ID:o50QOUSD0 [42/152]



――――頭を冷やす(物理)



       /:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.|:|:.:.|:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:ヽ、
.      /:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.::.:.|:.:.:.:.:.:.|:|:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ :.:.:.:.:.:.:.:| ://:|\
     /:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.|:.:.:.:.:.:.jノ:.:.|:.:.:.\:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.|//:.:.}  ゝ、
     |ハ:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.∧:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.ト、:.:ヽ:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.|/.:. /// ヽ
     { |;ハ:.:.:.:.:\i  V \:.:.:.:.:.:.:.:|、:.| \/|:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:./ /  _|      馬鹿か、お前は……ッ!!
.      | | |:.:.:.:.:.:.:|`斗≧z\:.:.:.:. |ム斗≦ハ/:.:.:.:/:.:.:.:.|:/|/  /:i、:.丶
      |:| |:.:.|:.:.:.:.K く゚ーメl` \:.:.| 辷タ 'j:.:.:.:/:.:.:.:.:.:| レく:.:.:.:.| ヽ:.:ヽ    相手の方が強く、
.        |:U:.:.:i:.:.:..ハ    ̄    ヽ|     /:./:.:.:.:.:|):|/廴__〉:.:.:.i  ',:.:.:',
.      )ハ|:.:.:}:.:人:i '' "  ノ      " "〈イ.:.:.:.:.:.:.ハ:.:{/ /:.:.:.:.:.i  ',:.:.:.',   お前は強化で身体が万全じゃなかったのに。
      /:.:/|:.:.:レ:.:.:.`ト.u              |.:.:.:.:.:./ ∧|/:.:.:.:.:.:.:.:.:.i  ',:.:.:.',
      /:./ |:.:i:.::.:.:.:.:.\   =ニ二三ヨ    |:.:.:.:./|/ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i  ',:.:.:.',  なんで危ないことを……。
      /.:/  j:.:j:.:.:.:.:.:.:.:.:.|\         / j:.:.:./ V|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i  ',:.:.:.',
.    {:/  ノ:イ|:.:..:.:.:.|:.:.:|:.:.:|\__/_//:.:.:/    |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i  ',:.:.:.',  ナノマシンでの回復にも限度があるんだぞ!?
      |!    /:.|:.:.:.:.:.:|:.:.:|:.:.:|:.:.| /大 ̄  /:.:.:/  ̄\_|______i  ',:.:.:.',
        ┌ニニi:.:.:.:.:.:|ニ!:.:.:レ//{;,;ハ.  /:.:.:/      / /ー――――イ:i ',:.:.:.',
        |厂 ̄ \:.:.:厂/ヽ:|. |// | i } /:./     ||      /i :|  ',:.:.:.',
.       ハ___ ソ //  /// /| |、!/ \     |ト-------/   |::|   ',:.:.:.',
       /| ir―――∠/_/// /Y| |ノ}    ト 、___|| ̄ ̄ ̄/i| |::|   ',:.:.:.',





          ____
        /ノ ヽ、_\
       (●) (● ) \
    /⌒(__人__)⌒   \     そりゃ、あいつが箒に変なことを言ったからだお。
    |    )  )    u.   |
    \   `ー'´      /     あれさえなきゃ、やる夫は別に相手にする気も無かったお。
⊂⌒ヽ 〉        <´/⌒つ
  \ ヽ           ヽ /     つーか、庇ったのに怒られるのって理不尽……。
   \_,,ノ|      、_ノ



.

696 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:32:38 ID:o50QOUSD0 [43/152]



              ____
             . '"   U    `丶、
             /  \         \
          /     `¨″  `'ー'" ̄`        ソレ、とかふざけた事を……。
            {  三三       三三   }
         '.                 J /     あ、ヤバイ、怒りがぶり返してきそうだお。
             \ u  ゙'ー'^'ー'゙     /
               `¨7    ̄       ‘,            \人人人人人人人人/
                /          ‘,            <             .>
                                     <   馬鹿っ!    >
                                     :<            .>
                                     /⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y\






 ,.:'/./::::::::::::ゝ ヾ:, .}〉:イ:::::::ヽ',`¨  j'  ヽ` ハ:!:::::::| ヾ:、
:'/ /:::::::::::::::::::ハ }:! メ!::ム::::::::{ヾ:、      ムj:ハ::::!              あんなのは気にせず、聞き流せばよかったんだ。
'  /::::::::::::::::::::::八ヾ/_ノくム::::::ト.、. ~~'/!::,':::::ハ::! , 、
  /::::::::::::::::::::::::::::/メ! !/ムム::::{ :>.。_/ミ/j/::::/ ∨, ∨        何度も説明しているだろう。
. /::::::::::::::::::::::::::::/イ ∧:,//ム ヽ:.メ、',/ム:ヽ ' }::メ くヽ`j /ノ、
/:::::::::::::::::::::::::::/イ彡' ',:V/ム  /芥ヽr≦ニ! ノイi{  :! V' /ィノY      私はその端末――――剣に宿る
::::::::::::::::::::::::/,ィ'、  ∧::V/ム'/{::!ハヽヽ/:∧ /Yi! 八 `'"/丁 !
::::::::::::::::::::ア'"jノ  }く/ ':,:∨イi:,:ム!!_!〉:ヽ!:〉__ V i:i|   ヽ(  `.!      人工知性――――精霊だと。
:::::::::::::::::/.{ f:{ ヽj::! \ !' /ハVル!彡ヽ!'´〓,∨i|  ,ィく!.`  ハ、
::::::/:::/ 八 ,:,  f:i 、 ヽi` ーr--:',',"` jj    , i| ∧ヾヾ'ミ≧!ム     人間でも、生物でもない……事実だ。
/ ,':/  :!:、',:, ',:! ヽ !} /〓  `  ..,    ハV.:.:`:<ミ'::j::rメ
   !:{   !ヽ ',} j:!  `〈   ,〓   '"/   /_∧、.:.:.:.:.:.Vシ!ヽj´    心の無い機械に過ぎん、私は。
   !:{  ,イ ',ム':', ヾ,   {  :!     /--- ≦ /メヾミx.:.:.:.V//
  ハ:ィフ、  ノ ハ',:, !、  ', :i    //   7  '   `V/!.:.:./
イ´  ハノく'"  .ハ',:, {:!ヽ  Vr--≦∨   ヽ     Vイ
.:.`メ、  く`メ.、 ハ',:!ヾ:、\∨イ::!',::::!.     \ > ´
.:.:.:.:.:.':,   ` ーく!ハ',! ',:!  ヽ! }::! ',::i      `



.

697 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:34:05 ID:o50QOUSD0 [44/152]



      _____     ━┓
    / ―   \    ┏┛
  /ノ  ( ●)   \  ・       心が無いとか、んなことねぇお。
. | ( ●)   ⌒)   |
. |   (__ノ ̄    /        じゃあ、なんでさっきは悲しそうな顔をしてたんだお。
. |             /
  \_    ⊂ヽ∩\        心があるからじゃねーの?
    /´     (,_ \.\
.    |  /     \_ノ





   //:::/  l:::::::::::::::|:::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::\
   //   l:::::::::::::::l:::::::::::::::::::/::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
.  / ヽ、  '::::::::::::: |::::::::::::::::::i::::::::::::::::::/ }::::/::::::::::::/:::::::::::::::::::::;::::.
  { ̄\ \ ';::::::::::::|::::::::::::::::十-:::::::::::/ /::/!::::::::::::ハ:ハ::::::|::::::;ハ:::|
  `ヽ、\ ヽ :::::::::/|::::::::::::::::::|:::::::::>'、/::/_j::::::::::/_.}レ}::::::!:::::| i::|
  :::::::::\ \/ \/イ|::::::::::::::::::|> ´  /イ .l::::::::/  リ ノイ:::!:::::| |::!
  ::::::::::::/ヽ/、  ト、.|::::/:::∧:::| ‐-===キ /::::/ =≡ ノ::!:::|:::|:| lノ
  ::::::::::::K´\\_.!::::|::;':::::::::∧!        }/    /::::ノヘl:::|:| '′
  ::::::::::::::::\. \_|::::j∧:::::::::::::ト、////   丶 /イ::::::::::::::::l|:|         表情なんていくらでも変えられる。
  ::::::::::::::::::::::\ |/  ';:::::::::::|          __    八::::::::::::八{
  :::::::::::::::::::::::::::ヽ|   rヘ:::::::: !丶    f´  ノ  イ:::::::::::::::/           嬉しいのに怒ったり、
  ::::::::::::::::::::::::/  ,∠/ゝ'::::::::!  > 、 ` ´/ //}:::::::::/
  ::::::::::::::::::/ _x</∧   '::::::',     ハミ ぐ⌒ソイ,ノ::::::∧              悲しいのに笑ってみせたり。
   =====キヘ∨//∧  丶::::マヽ、/ .}'//∧ /イ:::/ニヽ
           } } }'////\   \{ ,《||》 Ⅳ//∧   ノイ  Vハ



   馬鹿なやる夫にも分かるように説明せねばなるまい。

   箒は細く息を吐いた。



.

698 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:35:06 ID:o50QOUSD0 [45/152]



――――状況に応じて



              ヾ::ヽ/:::::::::> ´ ̄` <::ヽイ; ′
                ヾゝ-‐´:::::::: ̄ ̄::::`‐-:'..._
                ,.ィ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
                ,ィ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
             ,.':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
             ,.'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
          /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
           ,,/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:::::::::::::::i!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::iヽ
         /.ハ:/::::::::::::::::::::::::::;'!::::::ハ:::::::::::::i!';::::::i;::::::::::::::::::::::::::i、::i..ヘ
.        / ,'::;'ハ::::::::::::::::::::::::;' !:::;'  ';::::::::::| マ:::!∨::::::::i!:::::::::::!';:',  ∨
       / .,'::,' !::::::::::::::::::_  -‐  ´∨:::::::i` ‐-', ';_::!、:i!:::::::::::i..';:',  ,.ヘ
.       /\i:;' !:::::::::i:::::::ヽ___|:i!_ 、 .V::::::| , _ヾ_ヾ ̄!:::::::::::| !:i.イシ'∨
.      バヾ.i:|ヽ,!::::::::i!:::::::::マ ! }::::ト、   V::::i /.i_}:::::}`ア i!::::::::::::iイ:!:|´ ,.ィ   私は、状況に適した反応をしているだけ。
     `ゝ.i:iヾ:;!::::::::!|:::::::::i!  !::::::i!    V::i  !::::::i! ′i!::::::::i::::i´ !:!<
.        i:|ヽ i::::::::!|:::::::::i!  `¨´       ヾ、. `¨´   .i!::::::::|::::|´.!:!      人間の思考を真似ているだけなんだ。
.        i:!  i::::::::リ:::::::::i!.        ,           i!:::::::::!::::!. |:i
         i:!  ';::::/'|:::::::::|                  i!:::::::i!',::::!. i:!       本当に、ただそれだけ。
        i!   ∨':::!:::::::::!ヽ              ,.'i!:::::::iハ:;:::!. i!
.          |   /'ヾ、:!::::::::|:::::\.   , --- 、    /:::i!:::::::i!::ハ:| |       だから、あの時も、伊勢のことも
         /  i!::::i::::::::i::::::::::::ゝ、      .ィ:::::::::::i!:::::::i!:::::ヘ
           /  i!:::::i::::::::i:::::::::::::r| >-.< .|、::::::::::::i!:::::::i!::::::::|'.,        本質的には、分かってやれないんだ……。
.         ,..'   i!:::::::i::::::::!:::::::;:ィ ゝ、_   _. : ´ V::::::::i!:::::::i!:::::::::| ヽ
      /    i!:::::::::i:::::::i:ィ::|    ハ.ハ     }\;;i!::::::i!::::::::::::i. \
              i!,>.´i:::::::i:::_;;-‐==f~i!==‐-/_::::::i!::::::i!、:::::::::::i






               γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
     ____      |   理解したか?
   /      \    乂________..ノ
  /         \
/           \
|     \   ,_   |         ……うんにゃ、さっぱり分かんねぇお。
/  u  ∩ノ ⊃―)/
(  \ / _ノ |  |          箒がそこまで違うって言うなら違うのかも。
.\ “  /__|  |
  \ /___ /




       ____
     /      \         ただ、こうして喋ってる感じは感情があるっぽいし、
   / ─    ─ \
  / -=・=-   -=・=- \      いつもなんだかんだ助けてくれる、いい奴だお。
  |      (__人__)  U  |
  \     ` ⌒´     /      これは間違いない。



   だから、とやる夫は一拍間を置き、箒と向き直った。



.
.

699 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:36:13 ID:o50QOUSD0 [46/152]



         ____
       /      \
     /   _ノ  ヽへ\          だから箒は箒、そう考えることにするお、やる夫は。
    /   ( ―) (―) ヽ
   .l  .u   ⌒(__人__)⌒ |          人かどうかなんて、難しく考えても仕方ねーし。
    \     ` ⌒r'.二ヽ<
    /        i^Y゙ r─ ゝ、      おめーの言う通り、馬鹿だからお。
  /   ,     ヽ._H゙ f゙ニ、|
  {   {         \`7ー┘!







              /:.:.:.:.:/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ >。.
             /:.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
           /:.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
          / /7/:.:.:.:.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:. : :゚。
            〈:.:/ :/:/:.:.:.:.:.:.: / /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:. l:.:.:.:.:l:.:.
          /   {:.:}:.:.:.:.:.:. / /:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:. |:.:.:.: |:. }
        /     i:. i:.:.:.:.:.:/ /:.:.:. : :/ |:.:.:.:.:.:.:. :/:. :|:.:.:.: |:. i
      /\\   |:小:.:.:.: {:〈:. : ::/ :!:.:.:.:.:. : /:.:.: |:.:.:.: |:. |
       〈    \\ {/:.:.:.:.:.: i:. ≧く_ l:.:.:.:. : /|:.:.:.::|_ノ!:.::
       ⌒\ \7}:.:.:.:.:.:.: ㌢芹笊ミt、:.:.:.:.:./‐=≦:}:.:.: /:. |
           / \/ / |:.:.:.:.:|:.:|ゝV)ツ   } / 、__,:/:. /:.:.: |
.         /:.:.: 〈 /:. :{:.:.:.: |:.:|       /   `^¨^:.:./:.:.:.:.:|      私は、私ってお前……。
       /:.:.:.:.:.: 〉:. /:.:.:.:.:|:/        '   ≦イ:.:.:.:.: :
        /:.:.:.:. : /:/ヽ! : ::| :{ u             人:.:.:.:.:.:./      あのな?
.      /:.:.:.:. : 〈/:. : :∧:.:.:| :i  \  (  )  ..::. /:.:.:.:.:. /
     /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /  ゚.:.|/___   ヘ   イ:.:.:.:.:/:.:.:.:.:/{       人間と考えなくてもいいとだな。
      /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /   〉{/  ≧s。 爪〉, : :/ : :/ : ::i
.    /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /  ィi〔ヘ:    / ~{ ∧∨:/:.:.:.:.:.:.|
   /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ‐=ニ{ {///:∧   / / ⅱヘ i/,ィト、:.:.:.:. : :|
   /:. : :‐=≦     i i////:∧:  / /} ]ⅱマヘ//∧ ≧s。!
.  //           | !//////ヘ/ / i ]ⅱ マヘ//∧     ≧s



   何も分かっていないではないか、そう箒は思った。



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700 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:36:39 ID:o50QOUSD0 [47/152]



             ___      クルッ    ああ、だから、それはもういいお。
            / ノ  ヽ_\    ̄` 、
            /(● )  (● )\    |,ノ      剣なのは事実だし、優しいのも本当だお。
  ビシィッ   /    (__人__)   \    ̄
         |    し  |  Y     |          だから纏めて『箒』ってことでいいお。
    Vて   \     `ー '    /
  そ と⌒ヽ  `>        〈´           だから、また何か言われたら味方するお。
      ヽ  V´          ヽ
        ヽ   /              、




                _ __
               y彡ラミ;x:::::`ヽ┐}
           〃 /::::::`ヾ:..、∨/
             // /::::::::::::::::ヾ}:xへ.,_ __
            .// /::::::::::::::::::://´ ̄::::::::::::::`:::'::..、
           // /::::::::::::::::::/イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
        ,':;′/::::::::::::://:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ- 、
        l::l. /::::::::::/ :/::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::':;::i
        l::l/:::::::/: : /l:::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::/:::::/::;:::::::::::i::|
        |/::::::/: : : :/:.l:::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::/:::::/イ:::::::::::::}:|
         ./::::::/: : : :.,': :{:::::::::::::::〃7:::::::::::::::/::::X  |::::/:::::/::|
        /::::::/ミ:x: : :i: :∧:::::::::::::∨:/::::::::i::::l/  \!/:::::/:::i:|
       ./::::::〈: :.`ヾ=i: : : |ゞ:;:::::::::j;イ:::::::::ハ:::|´ゞミy' }:::::/:::::ハ!     ! ばば、馬鹿か、お前は!
      ::::::::::::`ヽ、: :|: : :.l!::::lヾ::::/ |:::::::/: |::|:/:/:. ` jイ::::::/ :l!
      :::::::::::::::::::j>'==|l::::|. ∨ |:::::/  jノ:/:/:/:/ 〉:::/  l!      そのようなお節介は要らんと言っただろうが!!
      :::::::::::::::::::`¨7i‐n| !:/`〈,  |:::::{、   、 ァ/ :::/  j!
       :::::::::::::::::::::::/ |::| l!,:へ `ヽ|::::::l > ,   /l::ハ::::i         強化が無くては弱いくせに、身の程を知れ!!
      ::::::::::::::::::::/ _,k'ラ`ヾ 、\. |::::::ト〈_  `"  jノ |::::|
      :::::::::::::::y<r'"x<rヘム:ニニ|::::/_∧ヽ_    |::::|
      :::::::::::::/:/ /:〉'"   ヘムニ;|:∧llヾミ:,__))    |::::|
      ::::::::::/:/ /:/ ヘ     `´ ;|仁:ゞ彳|ヾ:Y、 ,从:|
      :::::::/:/ /:/   ヘ    ∠二ニニニl_jニLlニ=-  リ
      ::::/:/ /:/    i /     /    `ヾ,  `ヽ
      :/:/ /:/      l/: : : :.    `ヽ 〈/〉   ':;    \
      ::/ /:/     /: : : : : : : .   ∧       :;    ∨
      :' /:/     /: : : : : : : : : :..   .:∧     :::..  . : :i
       ./:/     /!: :/: :八: : : : : ::..  .:/     ..: : : : : : ハ
        .:/     /l::∨:/: /: \: : : : : : :/: : . . . : : : :: ; : : ∧
              / :|::::∨:./: /: : > :;_: :/: : : : : : _;:r≦:; イ
           /  |:::::::∨:./: : : : : : ニ三二三 ̄了 ̄



.

702 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:37:06 ID:o50QOUSD0 [48/152]



     ____
   /      \
  /  ─    ─\          弱かろうと、やる夫と箒は仲間だお。
/    (●)  (●) \
|     u. (__人__)    |         そう約束した。
/     ∩ノ ⊃  // ∩ノ ⊃
(  \ / _ノ    \/ _ノ     そもそも、無理矢理契約してきたのはそっちじゃねーか。
.\ “  /  . \ “  /
  \ /      /\/        どんな形であれ、約束は守るお。
    \       \
     \    \  \      イジメ格好悪い、の精神だお。
       >     >   >
       /    /  /






                 ∠:::_/::::::::\
                ´ ̄ ̄`  <:::::::.
              /::::::::::::::::::::::::::::::::::::\}
            .::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::lヽ
.          /::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::l:::::::::|:::ハ
         :::::::::::|:::::|::::::::::::::|:::i::::::l:::::::::|/:::|             約束って、お前……そんなことで。
        l:::::::::/| :∧_:::::::::_|:::|::::::|::::::::|:::::八
        |::::::::|丁厂V:::::::::「丁マ!:::::::|//  \        そんなことで、無茶されて怪我されたら
        |i:::::::x代芯 \:::::|芯刀|:::::::|/ `V⌒
.        八:::::lハ,.,.,  , ヽ! ,.,.,., |:::::::|i  ,ノ\        私はどんな顔をすればいいんだ。
          ::::|::人       /|::::::八/::::::::::\
           ∧:|::::::::>..´ `  イノ'|:::/ \::::::::::::::::::::\      頼むから、止め――――……ぁ。
.         /::/\ ̄フ//`T´/  j/ `T  ー- 、::::::::\
        /::/    ///{ rく   //// |     |::::::::::::\
.       /::::| .  ////x介x. //////   .   |::::::::::::::::::::
        .:::::::::| | ^>〃/ |/〉//<´   /   |\:::::::::::::::
    /:::::::::::j l // 《ノト、|∨/////ヽ  ,′  | \:::::::::
   /:::::::::::::::/ j `'< //|'/|\///// ∨    j     \::



.

703 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:37:31 ID:o50QOUSD0 [49/152]



           ___
       /      \         そんなことって。
      /ノ  \   u. \
    / (●)  (●)    \      超重要なことだお、やる夫にとっちゃ。
     |   (__人__)    u.   |
     \ u.` ⌒´       /      それを止めろって……。
    ノ            \
  /´               ヽ             γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
                                 |     ――――分かった。
                                 乂______________..ノ






     /:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :\
    /:.:.:.:.:.:. : :|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}:.:.:.:.:.:‘,
   f:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:. : |\:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.: }\   γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
   ::.:.:.:.:.:.:. : 八:.:.:.:.:.:.:.: |  \:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:.: i ∧  |   お! やる夫の気持ち、分かってくれるかお!
   {:.:.:.:.:.:.:. /  \:.:.:. __| - ‐ \:.: |:.:.:.:.:.:.: l / ∧ 乂______________________..ノ
   |:.:.:.:._ム- ‐ \: : | 斗ヤ笊、}:.:.:.:.:.:.: } / ∧
   {:.:.:.: | ㌢芹示  ヽ:}  Kじリ /:|:.:.:.:.:. : |  /: ∧
   /}:. : ∧ ゝいリ     \ `¨^  |:.:.:.:.:.:.:.}   / ∧
.  / .::.:.: ∧ `^   ,         |:.:.:.:.:.:./    イ
 /  ∨:.:.:∧               |:.:.:.:.:/  /:.:.:.:|
  ヽ/ ∨ : :人    r  ,       |:. : /  \:.:.:.:. |        違う、そっちじゃない……。
      ∨:. : :{ .             |:. /   /:.:. : :|
     ∧:. : :}  ト      < | } /}   /:.:.:.:. : |      伊勢の家に、急ごう。
     /:. ∨:.:   ! ≧≦     :|_ Ⅵ:}:  /:.:.:.:.:.:.: |
.    /:.:.:.:: \|   | __| 。s≦   ∧:|_/:.:.:.:.:.:. : |      あいつに謝らないと。
   /:.:.:.:.:.:.:.:.:. ̄/ //〈∧      /<:.:.:.:.:.:.:.:. |
.  /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. / /イ/∨ ,     //// />。:.:.:.: |
.  ,′:.:.:.:.:ィi〔 /// // }:∨,  ////// {    ≧s。
 /:. ィi〔    /// // { ∨, <//////{ {      _\
./:. {     ⌒/ //  :i:  ∨,/\`''</{ }     /     }



   箒は一人で納得したように呟くと、足を速めた。

   やる夫は箒の気持ちが分からず、首をかしげながら後を追うのだった。



.

704 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:37:48 ID:o50QOUSD0 [50/152]



┌─────────────────────────────┐
│                                              │
│                                              │
└─────────────────────────────┘

┌─────────────────┐
│                            │
└─────────────────┘

┌────┐
└────┘



――――伊勢の湯



    /                                                    ヽ
     ,゙                                                     }
    {  ,γ⌒ヽ                                                     ノ
     ゚/     )、                                               /
     {      ,}                                             <
     ゝ、   ,,ノ                                            }i
       `‐-‐"                                                ノ
      ゚。                                                ´      ヽ
       ゜                                                        ノ
      / /: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:\   ___,. ゜
     / /  :                                             : ,,__,,ノ \
   / /    :                                ,γ⌒ヽ            :    \ \
  / /      :                              /     )、         :      \ \
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ {      ,}  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |
 |                                     ゝ、   ,,ノ                    |
 |                                       `‐-‐"                     |
 |                                                              |
 |                                                              |
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 . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



       γ⌒ヽ                        ――――――――カポーン
       (  ⌒ )    ____        γ⌒ヽ
       ゝ_ イ.   /      \      (  ⌒ )
           /         \     ゝ_ イ
         /   _ノ   ヽ、_   \              ふぅ~、良い湯だお。
         |   ( ≡)  (≡ )  |
   .     , \ ///(__人__)/// /
   .     γ⌒    ` ⌒´    ⌒\
  ____ ,′                   。_____
/____〉           i        マ_____
/|_,、__,, |    i:       .:    .j  {_,.___,、_
/: ::;.;::.. ;:. . |    |  ー--  ー- 〈ハ  !:... ;... ;..:::....
: ;;::.... ;..:....;.."~ー'ー---~-------≠干¨´:.. :.;,,  :....::::
;:..::.  :;; :  .; ;:.,;:.;  :;,:. ,;:;.: . ,.:.:.  ,:.:;.. :.:.. :.;,. .; ,;.. :




.

705 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:39:54 ID:o50QOUSD0 [51/152]


   伊勢の機嫌を損ねた理由を聞くために伊勢の家に来たのだが、

   やる夫は伊勢に従い湯船に浸かっていた。

   最初の関門である、家には居るまでは良かったのだが。




     ____        伊勢に押し切られちまったけど……。
   /     \
  /  ─    ─\      こうしていていいのかお?
/   ‐=・=‐ ‐=・= \
|   u.   (__人__)    |     箒はなんか任せろとか言ってたけど。
\     ` ⌒´   ,/




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

                    ____
                  ,、丶` .:: .:: -―――-``丶、
             /.:: :/.:: /. . . . .::\.:: .:: .:: .::\
            /_/.:: /. . ./.:: .:: .::_.:: .:_ : .:\_
          ,、丶 .: 7.:: .: '. . . ./. . ./. . . . . . . . .:: .:: .:: .:: \
         //.:: .::/.:: /. . . . /. . . '. . ./. . . . . . \.:: .:: .:: .:: .
.          | '.::.:://:i. /. . . . . . . ./. . ./. . . .:: .:: .: i.:: \.:: .:: .::.i
         /| |_// /|. . . . . .: |. ./. . ./. . . . .: .:: .:: |.:: .:: .\.:: .::|
      /.::| |_/ // :|. . . . . . .|:/. . ./ :|.:: .:: .:: .:: .:∧.:: .:: .: ヽ.::.|
      .:: : `¨ .: // :: |. . . . . . .|. ..-/-八.:: .:: .:: .::/  .:: .::.:: .:: .: |      いらっしゃい、やる夫。
      i :| .:: .: // :: : |. . . . . . .|.: ::::::::::::::::、.:: .: .:/ ―i: |.:: .:: .:: : |
      |八 .:: 〈/.:: .:: :|. . . . . . .|∨:::::::::::::::::\/:::::::::::: |.:: .:, .:: : |      寒いよね?
     / ̄\八.:: .: : |. . . . . ...乂::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノイ:/.:: .:: :|
   _〈/~\  ̄\.: 人. . . . . ./⌒       '      /ノ.:: .:: .:: .::.|      お風呂、入って。
.  //'////∧   { ̄V\. . ..:| 、  `   ァ    イ.:: .::/.:: .:: : ,
 / ̄`'<///∧   l   ∨,'\. | \      イ )イ.::/.:: .:: : /       箒と、ご飯作るから、ね?
__{_    \ /∧      V//人_ >-= 〔 | / ノ イ.:: /.:/
  \     \'∧  ',  ∨//////////|   |     // :/               γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
    \    \}   ',  ∨/// }////|   |   //∧                |  あ、でも、いえ……はい(消沈
     |:\  |    \ 、  ∨\/////,  , /   / ∧                 乂______________..ノ
     |/ハ l        \  ∨:///////   /    / ∧
     |// i |     \ ',  V//////   /         /:∧

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━





         ____
       /      \
     /   _ノ  ヽへ\          二人っきりにして良かったのかぁ?
    /   ( ―) (―) ヽ
   .l  .u   ⌒(__人__)⌒ |       やっぱり、やる夫が伊勢と話すべきだったんじゃ。
    \     ` ⌒r'.二ヽ<
    /        i^Y゙ r─ ゝ、    何か分からんけど、やる夫が悪かったみたいだし。
  /   ,     ヽ._H゙ f゙ニ、|
  {   {         \`7ー┘!



.

706 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:40:17 ID:o50QOUSD0 [52/152]






           \\===== \\=======||===========/============||==============//
           //    //                            \\    \\
           | |      | |       ――――……あのっ!          | |      | |
           \\    \\                            //    //
           //===== //==============/============||===================\\


                   人    ビクッ
                     て
     ,  ¨¨¨¨¨          〈
.  /      | il i  \
 〃 u     i l| | | u ゙
 {   (_人_)   !   ∨        うぉっ?!
     |ililililil|       u !
  \ 人ilililil}                 箒!? 伊勢?!
   ト、__、_        , イ
.  乂__|    ト .._ 「           いきなり入って――――
.      |    人_ ∨
.      |        ∨






                         _____
                   / _ノ  ヽ_\       って、誰もいねぇ。
                  /  (○)  (○)
                     /     (__人__)  ヽ     じゃあ、今のは箒の念話かお?
                     |  U   ` ⌒´   |
                 \         /    一体、何のつもりで。
                 /         \
                /  ,        l  |
                   /  /|        |  |





┌─────────────────────────────┐
│                                              │
│                                              │
└─────────────────────────────┘

┌─────────────────┐
│                            │
└─────────────────┘

┌────┐
└────┘



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707 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:40:32 ID:o50QOUSD0 [53/152]


――――沈黙を破るもの



          ;;;;;;;;__;;.__._ __,
            |i::.. ... ..  .ii      il::::
            |i .. ..:: ..  ll    .. il:  \:
            |i :::.. .:: ... .ll::... .:. . ..i|::ヽ::::::
            |i ::.. ./ /:: ll:::.::...:::....i| ; \;;;;;
            iニニニニニニニニニニニニi;;;;;;;;;;;;
           「韭|i;;ii  ;;;;;;;;;;;;ロロ,,,__,,___,,_____,,__
          ロロヽ ̄丶 ̄ ̄\,,,__,,__ヽ,    .
        :::::::| ̄ニニニiニニニiニニニニニニ ニニ
       : ::::::::| ̄'',;'',;'|゚'',;'',;'',|;'',;'',;'|";;
       ": \|: ;: ;: ; | ; :; |: ;;'',;'|":;;; :___;;_;;;__;;;
        ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.



                 ∠:::_/::::::::\
                ´ ̄ ̄`  <:::::::.
              /::::::::::::::::::::::::::::::::::::\}
            .::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::lヽ
.          /::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::l:::::::::|:::ハ
         :::::::::::|:::::|::::::::::::::|:::i::::::l:::::::::|/:::|
        l:::::::::/| :∧_:::::::::_|:::|::::::|::::::::|:::::八
        |::::::::|丁厂V:::::::::「丁マ!:::::::|//  \
        |i:::::::x代芯 \:::::|芯刀|:::::::|/ `V⌒      …………。
.        八:::::lハ,.,.,  , ヽ! ,.,.,., |:::::::|i  ,ノ\
          ::::|::人     .u /|::::::八/::::::::::\
           ∧:|::::::::>..´ `  イノ'|:::/ \::::::::::::::::::::\
.         /::/\ ̄フ//`T´/  j/ `T  ー- 、::::::::\
        /::/    ///{ rく   //// |     |::::::::::::\
.       /::::| .  ////x介x. //////   .   |::::::::::::::::::::
        .:::::::::| | ^>〃/ |/〉//<´   /   |\:::::::::::::::    ゴシゴシ
    /:::::::::::j l // 《ノト、|∨/////ヽ  ,′  | \:::::::::
   /:::::::::::::::/ j `'< //|'/|\///// ∨    j     \::





     / ̄\八.:: .: : |. . . . . ...乂            ノイ:/.:: .:: :|
   _〈/~\  ̄\.: 人. . . . . ./⌒       '      /ノ.:: .:: .:: .::.|     …………。
.  //'////∧   { ̄V\. . ..:| 、  `   ァ    イ.:: .::/.:: .:: : ,
 / ̄`'<///∧   l   ∨,'\. | \      イ )イ.::/.:: .:: : /
__{_    \ /∧      V//人_ >-= 〔 | / ノ イ.:: /.:/
  \     \'∧  ',  ∨//////////|   |     // :/
    \    \}   ',  ∨/// }////|   |   //∧
     |:\  |    \ 、  ∨\/////,  , /   / ∧
     |/ハ l        \  ∨:///////   /    / ∧    トントントントン
     |// i |     \ ',  V//////   /         /:∧



   二人の間に気まずい沈黙が流れていた。

   会話を生じず、視線も交わさない。

   ただ料理だけが出来ていく。



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708 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:40:45 ID:o50QOUSD0 [54/152]



             ,':::::i::::::::::::::/::::::::::::::::::::/::/::::::::::::::::::}:::::::::::::::::::,
               l::::::l::::::::::::/::::::::::::::::::::/ィ:::::::i::::::::::::::|::i::::::::::::::::l
                |::::::l::::::::::::i:::::/:::i::::::::::::::::::i ::l!:i:::::::::::|::l::::::::::::::::ト、
            /|::::::|:::::::::/|::∧:::|、::::::::::::::|:::|l:ト :::::::|::l::::::::::::::::|、ヽ'//
               /:::|::::::l:::::-A.Li__|:::| \ :::::::::|:::|l:! _,.>!::l::::::::::::::::l ヾ:::∨/
             /::::/!:::::ハ::::::l |ノ 〕7 ι\ ::七爪 u |::l::::::::::::::∧ ∧:::∨/
           /:::://|::::l:::::ヾ{ゞミ≡=- :/:/:/ヾ| ‐=≠彡|/::::::::::::::i: :∨∧:::∨/
         /:::://: :|::::l:::::::::l、:/:/:/:/:/:  :/:u:/:/:/:/ /:::::/:::::::::|: : :∨∧:::∨/     (何を緊張しているんだ私は)
         /::::// : : :!:::::::::::::|:ヽ:/:/:u:/ .:! :/:/:u:/ /:::/:::::::::::|: : : :∨∧:::∨/
      /::::://=ミx :l:::::::::i:::|ゞミ=-        -=彡イ::::::::::i:::::|: : :_∨∧:::∨/   (かつての戦場を思い出せ……っ)
      ::::/ 〈;_:_: :.ヾ;l:::::::::l:::|: : :\ ι ∠ヽ ij   /=|:::::::::::l:::::l;彡'´ ̄∨/ヾ;::\
     /    /::::`ヽ」::::::::l从===>'´`Y´l,. < L;__|::::::::::ハ:::l__,. イ  ̄   \    (やる夫も風呂に入らせた)
          /:::::::::::::::::ハ:::::::|ー‐-/ ―┴{ /  レヘ, |::i::::/:::|::l::::::::::ゝ
       ./:::::::::::::::::::::::::∧ ::!::::∧   ー‐―{′/   ∨イ::/::::ノイ::::::::::::::::\        (精神同調も良好だ――――言うんだ)
       :::::::::::::::::::;三ニ=-∧:l''7ニヘ    ,. ヘミx;:..  /二|/ 、:::::::::::::::::::::::::::::\
      .::::::::y‐<xz==≡∧!ニ二l  ´ / }ト, \ /ニニニ∧`'ts::;_:::::::::::::::::::::::\    (あいつに反省を促すためにも!)
     ::::::/  /:∧    / /ニ二| ij:  Y´ | l\ \ニニニ∧ミz:;x_`'ーx:::::::::::::::::
     :::/  /:/ :∧  / /ニニニλ    /  :| l: /\ .>ニニ∧  `ー=∧ Y:::::::::::::






              /:.:.:.:.:/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ >。.
             /:.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
           /:.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
          / /7/:.:.:.:.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:. : :゚。
            〈:.:/ :/:/:.:.:.:.:.:.: / /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:. l:.:.:.:.:l:.:.
          /   {:.:}:.:.:.:.:.:. / /:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:. |:.:.:.: |:. }
        /     i:. i:.:.:.:.:.:/ /:.:.:. : :/ |:.:.:.:.:.:.:. :/:. :|:.:.:.: |:. i
      /\\   |:小:.:.:.: {:〈:. : ::/ :!:.:.:.:.:. : /:.:.: |:.:.:.: |:. |
       〈    \\ {/:.:.:.:.:.: i:. ≧く_ l:.:.:.:. : /|:.:.:.::|_ノ!:.::
       ⌒\ \7}:.:.:.:.:.:.: ㌢芹笊ミt、:.:.:.:.:./‐=≦:}:.:.: /:. |
           / \/ / |:.:.:.:.:|:.:|ゝV)ツ   } / 、__,:/:. /:.:.: |
.         /:.:.: 〈 /:. :{:.:.:.: |:.:|       /   `^¨^:.:./:.:.:.:.:|      い、伊勢。
       /:.:.:.:.:.: 〉:. /:.:.:.:.:|:/        '   ≦イ:.:.:.:.: :                γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
        /:.:.:.:. : /:/ヽ! : ::| :{ u             人:.:.:.:.:.:./      あのっ!   |    あのっ!
.      /:.:.:.:. : 〈/:. : :∧:.:.:| :i  \  (  )  ..::. /:.:.:.:.:. /                乂______..ノ
     /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /  ゚.:.|/___   ヘ   イ:.:.:.:.:/:.:.:.:.:/{
      /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /   〉{/  ≧s。 爪〉, : :/ : :/ : ::i
.    /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /  ィi〔ヘ:    / ~{ ∧∨:/:.:.:.:.:.:.|



   箒が意を決して出した言葉は重複した。



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709 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:41:05 ID:o50QOUSD0 [55/152]




――――重なる気持ち



          __
.         /.: .: .: .:>-―――-
      /.: .: .: .:/.: \.: .: .: .: .: .: .: ``丶、
      ': : /: : /{: \.: .: .: .: .: : /.: ̄.:V⌒\
    /: : :/: : :'.: 八.: .: .: .: .:_.: .: .: .:. :. :.: .: .: : .
    .: .: .{.: : i.: .: .: .: .: /.: .: .: .: .: / .: .: .:∧.: .: :.
    i.: .: .: .: .:|.: .: .: .: . i.: .: .: .: /.: ∧.: .: :// .: .: : .
    |.: .: .: .: .:|.: .: .: .: : |.: : ―/―‐- : : ィ笊 |.: .: .:i      あ、箒も何か言いたことがあるの?
    人.: .: .: :八.: .: .: .:.:.|.: .: :ィf笊㍉ j/ ヒリ |.: .: .:|
      、.: .: .: .:\ .: : : |.: .:八Vシ    、  |.: .: ::|      けど、先に私から言ってもいい。
      \.: .: .: : \ ( |.: .: .:.:\.u      八 .: 八
       \ : : .: : ヽ:|.: .: .: :〈⌒ (  ァ  ,   )'       あのね、さっきは γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
          `⌒¨¬八(\.: .:ト ., __/                        |     駄目だ。私が、先だ伊勢。
                  `_ト\|==:〈      __                   乂______________..ノ
               /\__:::::::::::::\―< \∠\
            _/--  \:::::::::::::. {    \7∧
            __/      \  \::::::::i八    ==- 、
        //::\>      \  \::|  i      ∧:__\
        __{_{{ :∠\_       \  :| 人 . . . .\}} \ \
      /      レ'\      __{     /  ̄``丶、   \
       i        ____\. . . ./    \ / \      ヽ   \
       人   /    ̄ ̄\          ', \       Y ―ハ








   ⌒ヽ  ::.:.:.:.:.:.: |           \!   ,',イ:.:.:.:.: :|:   /
     / \ :.:.:.:.:.:. |          '     / / : :/:.:.::|: /
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   /:.:.:.:.:.:.: \゚。:.: |  :l\   (   )   .  /:. /:. / : |∧
   /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,:.:|  :|  l        イ  〈/:.:./ { : |:.∧     今回のことは、全部私の責任だ。
.  /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : ∧: |⌒ __:!  >  < ||/:.:/:.:/ : :\!:. ∧
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./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :/    ィi〔     γ〈ヽ ∧ :/∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧
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710 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:41:24 ID:o50QOUSD0 [56/152]



                           -‐-ミ         人
                 ,..  -―――<.:: .:: .:: .::\         て
             ,、丶`.:: .:: .: .:: .:: .:: .:―.:\.:: .:: .:: .::\        〈
          _//.:: .:: .:: \.::/.:: .:: .:: .::/:\\.:: .:: .:\
         /.:: .::人:__.:: .:: .:: .:: \.:: .:: .:: .:: '.:: .: :ヽ \.:: .:: .:\
        :i.:: : '.:: .:: .:: \.:: .:: .:: .::.:ヽ.:: :/.:: /.:: .:: ハ.:: \.:: .:: .:\
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       /.:|.::{. . . .::.\ .:: .: .: i.:: .:: .:: .::| へ : .: /.:: .:: : }.:: .: ハ:i:i:. .:: .:: i
      ノ.:: |.:: .:: .:: : ―\(\:|.:: .:: .:: .::|へ i.: /.:: .:: .:: 八.::/i:i:|:i:i|.:: .:: .:|
       ⌒7八.:: \.:: .:ィ云ミ、 |.:: .:: .:: .::|し 八.:: .:: .:: ./:i:i:i:i:i:i:i:|:i:i|.:: .:: .:|
       i:i:i:i\: (\{ 乂) u. |.:: .:: .:: .: ∨.:: .:: .:: .:: イ:i:i:i:i:i:i:i:i:|:i:i|.:: .:: .,  なっ!?
       |:i:i:i:i:i:i\ ノ     |.:: .:: .:: .:: :| ^} :: .: : ' |:i:i:i:i:i:i:i:i:i|:i:i|.:: .: /
       |:i:i:i:i:i:i:r         |.:: .:: .:: .:: :| 乂.: /  八:i:i:i:i:i:i:i:i:i八.:.:/  どうして箒が謝るのさ!
        八:i:i|:i:i: 心     u. ノ.: .: .: .: .: ノ   _{ / ⌒7/人i(  )'
        \:i:i:i:i:个:<   ⌒7.:: .:/)'  /::::::::\_/     \     謝らないといけないのは、私の方。
          ):i:i:i:i:i:i:/ \  '.::/ 、 /:::::::: / ̄ ̄\
          ⌒ヽ:i:i:/   ¨ レ'    \::、丶´  -――- \        二人には酷いこと、しちゃったんだから。
           jiノ         //  /   /∧:::::: ヽ
                  __//  /   __./:::://:∨∧:::.







       / /:::::::::::::::::i::::::/!::!::::::::::::::}::!ヽ::::':::::ヾ,:::::::::::ヽ
      ィ  ,:'::::::::::::::::::::i::,'/ !::!:::::::::::::':/::!::':,::',:::::::'::::::::::::::'
     /  ,{::::::::::::::::::::/!:{' ':::!::::::::::::/:::::!::,:::::'::::::::',:::::::::::::!
.   ,.:'   ,'i::::::::::::::::,'::' i::i   ,:!',:::::::/::::::::!',iヾ::i、::::::}::::::::::::i、
   ,:'    j:i::::::::斗:七'''Tf'''''''マ''マ/:::::::::::i十''ヾ'マ''}''''::::::::!:∨
  ,イ::メ.、: :ハi:::|:::,::::::::{'  !{.   ', ハ::::::::::::! }    .マ}::::::::,':i ,s∨
 く ` マム': :!::|::::':,::::::i芹芋芋ミ   ヽ::::::::!芹芋气{ }::::::/::i彡"∨     そうさせてしまった原因は、私だろう。
   メ:..、 ! i:::|:::::::',::::!入.乂rタ    \::!乂rタ ノ,'::::メj::::!  /
  ,:'::::/jソミ,':::j:::::::::ヾ::.、. ..=     i、 ヽ =  //:j':::::!ィ´       やる夫を焚き付けてしまったのは、私だから。
 :':::ア く、`'::∧:::::::::::i'ヾ:、       /     /イ::::/::::::i:::∨
/::ア    '::::メ:.、 ',::::::::::iハ、ヽ              /ィ::::::::ハ::i':,:::∨       だから、謝るべきは私だけだ。
::/   ,':::/イ:::::∧::::::::i:::::\   ⊂   つ  ,イ::/::::::/:::',!ハ:::∨
/   ,':::/::::::::::::∧::::::i::::/ :}:s、      , イ::::::,'::::::/:::::::{:、ハ:::∨
.   ,::::::::::::::::::/::::ハ::::∨ /く!、. >:.、_,.イ, ヽ:::::::,::::::/:::::::::::',ヽハ::::∨
   ,:'::::::::::::::::/::::::::::ハ::::V   > 、 , ィ' .マミV::'::::/::::::::::::::::',  }:::::}
  ,'::::::::::::::::/::::::::,=/ィヽ:',     /rミ、  マア:,イー-=ニニニニ二_j_
  ,'::::::::::::;:斗 =/ j.:.ハニヾム、 /7:ハ:i:メ、 }アイム:マ-:、___  Y'!
_,r= ' "   ,斗≦ア:::ハニニニV///' !'jハヾヽニニム:,`ー------、ミiハ



   深々と、箒は伊勢に頭を下げた。



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711 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:41:49 ID:o50QOUSD0 [57/152]



                 ∠:::_/::::::::\
                ´ ̄ ̄`  <:::::::.
              /::::::::::::::::::::::::::::::::::::\}
            .::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::lヽ
.          /::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::l:::::::::|:::ハ
         :::::::::::|:::::|::::::::::::::|:::i::::::l:::::::::|/:::|
        l:::::::::/| :∧_:::::::::_|:::|::::::|::::::::|:::::八         すまなかった……伊勢、お前は
        |::::::::|丁厂V:::::::::「丁マ!:::::::|//  \
        |i:::::::x代芯 \:::::|芯刀|:::::::|/ `V⌒        やる夫に無茶をして欲しくなかったんだな。
.        八:::::lハ,.,.,  , ヽ! ,.,.,., |:::::::|i  ,ノ\
          ::::|::人       /|::::::八/::::::::::\     それも、目の届かないところで。
           ∧:|::::::::>..´ `  イノ'|:::/ \::::::::::::::::::::\
.         /::/\ ̄フ//`T´/  j/ `T  ー- 、::::::::\
        /::/    ///{ rく   //// |     |::::::::::::\
.       /::::| .  ////x介x. //////   .   |::::::::::::::::::::
        .:::::::::| | ^>〃/ |/〉//<´   /   |\:::::::::::::::
    /:::::::::::j l // 《ノト、|∨/////ヽ  ,′  | \:::::::::
   /:::::::::::::::/ j `'< //|'/|\///// ∨    j     \::






               _r――-ミ_
        r‐=ァ -―‐\. . . \. .``丶、 / ̄ ̄:\
         //. . . . . . . . . . . . . . `、. . . . .\::_:: :: :: ::\
       /. . . . . . ./. .|. . ..i. . . . . .`、. . . . . \\\:: :: ::\
        '. . . .|. . . . /. . .|.._|. . . . . . . .. . . /. . ヽ}:::::: :: :: :: :ヽ
     .: . . . j|. . . / " ̄\. |. . . . . . . .i/. . ./:: ::::::::i :: :: :: :: :.
      i :/ . 八. . .{ xァ==ミ |. . . . . . . .|:: ::/:: :: ::.i::::::|i : :: :: :: ::.
      |八. . /.:\:.   沙' |/. . . . . . .|∨:: ::/.::.:|:::::八:: |:: :: : |:.
       |∨. ._.ノ\    ノ . . . . . . . ノ.:: .:: .:: .:: |∨:: ::.::|:: :: : | :.
       |.:: ∧      ⌒ i. . . . . /.:: .:/.:: .::/:| |:: :: :: |:: :: : |i:.i       それは、そうだけど。
       |.:/.:八 __  .u  |. . . . ∧.:::/.::: イ | |.:| |:: :: :: :: :: ::.:|l:.|
       |八. .∧:::ノ      |. . . ./ ∨.:/ i |.:| |.:| |:: ::: :/:: :: ::.|l::|      でも、ええっと。
         V/∧       |. ./   ∨( ⌒)_彡イ:: ::./:: :: :: :八|
          ∨  、_,. ― イ_____|⌒ ノ.:: .::|:: :/:: :: :: :/
                   |二二二二ニ| ⌒7.:: .::./:: :: :: :,
                  人二二二ニ 人_⌒):/).:: .::/
                 /二二二 // ̄ ̄\ /⌒´
            -=//二=-  / /二二二二\
        /二二/ /=- //|   ,二二二二二ニi
      /二二/  /__//ニ:|  l二二二二二ニ|



   当然だが、男性冒険者の勇み足、命がけの行動を

   女性陣全てが肯定的に受け止めているわけではない。

   無事で帰って来て欲しいと願うのは、当然の感情。

   箒は先ほどのやる夫の無茶から、伊勢の考えを推察したのだった。



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712 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:42:09 ID:o50QOUSD0 [58/152]



                                /:!
                                   /::::/ _ ノ}  .>==- 、
                                    /::::ム'::::::::::ー//´ ̄}:}
                            ,, --― --..、r==-ミ、::::::::ノ::;::ィ:::',  ,:::!
                        >.:´:::::::::::::::::::::::::::`:.<ヾく彡.:´::::::::::::',  !::|
                   /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\}::::::::::::::::::::::::! i:::!
                   ,..::::::::::::::;':::::::::::j::::}:::::::::::::::::::::::::::::..,::::::::::::::::::::::レ:::::|
                     /::::::::::::::/::::::::::::/::/::::::::::::';::::::::';::::::::',::::::::::::::::::::::::::::,
                  ,/!::::::::::::/!:::::::::::/::/::::::::::::::::!::::::::!:::::::::ト.:::::::::::::::::::::::/
              / ,j:::::::::::/ |:::::::::/ィハ::i:::::::::::::|::::::::|:::::::::} ヽ:::::::::::::::::::{     悲しませたのは、すまない。
             〃 ノ:::::::ト/ー、::::::::::::/ ルヘ:::::::;':::::::::!::::::::’  ,:::::::::::::::::::!
                   /:::::::::γナミ`:::::::{ `ー--::::::リ::::::::::|::::::リ   ',::::::::::::::::|    でも、やる夫が強くなろうとしたのは、
             /:::ィ:::::::{ ヒソ ヽ:::! イ沁ミ::/:::::::::::::!::::/    ',:::::::::::::::|
             /イ´ }::::::::::i   ,  ヾ  マrリ ノ::::::::/!:::|:/  !   ,ハ::::::::::::::!    お前のことを、約束を思ってのことだ。
                   |:::::::::ハ        ,.イ::::::::/:/!::|   'r≦彡ゝ:::::::::::ト
                   リ::!::::ハ r 、     ,j:::::::/:/ !:| 三ノ::::::::::::::::::::::::::::!   そこだけは、分かってやってくれ。
                ハ::::::| ヽ    .. イ/:::::/イ  i! ̄´ !::::::::::::::::::::::::::::{
               , '´/. ';::::!/::`:.ー < ./::/〃\    ',::::::::::::::::::::::::::::',   あの簪も、伊勢が喜ぶと思って選んだんだ。
             //     ';::!::::::::::/ r  /´ノ::/ヽ. ヽ    ',::::::::::::::::::::::::::::::.
            .// ', ノ /::ヾ/ / /ハ:::::::::::::::::/   \\   ,::::::::::::::::::::::::::::::.,
        _ //   ミy ニ={!_ノ/// .}::::::::::::::;'.      \\. V::::::::::::::::::::::::::::::.
       r'ー- ヽ / _ヾ:::ゞ,///.{ノ::::::::::::/   , '´  } }.  V:::::::::::::::::::::::::::::ヽ
     ___r_´ ̄   V / =  ̄ //〃::::::< ̄ `  ,/    / /   ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::\
     `ー -.、   ', {    ム' {! >-'__  マ/    / /     \:::::::::::::::::::::::::::::::\
        / 彡"´ ̄''ー- ,,..         ノ   ノ'    / /         `ヽ::::::::::::::::::::::::::::::.,
       {!           ̄ ''ーァ-,--、 { /     / /          ',::::::::::::::::::::::::::::::
       ゝ=ー- ..,,_      {::::{ { ` y'     / ., '           }::::::::::::::::::::::::::::::



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713 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:42:48 ID:o50QOUSD0 [59/152]



         ____
       /     \
.    /       \       余計なことを言わんでも。
.  / /) ノ '  ヽ、 \
  | / .イ '(ー) (ー) u|     クッソ恥ずかしい……。
   /,'才.ミ)""(__人__)""/
   | ≧シ'  ` ⌒´   \            \\=======||===========/============//
 /   ヽ          ヽ          //                         \\
                          | |   ……分かってる。分かってるよ。    | |
                          \\                         //
                          //========/============||==========\\






         ____
       /     \!??     は? 分かってる、って。
      /  u   ノ  \
    /      u (●)  \       それで受け取らなかったってのは、なんでだお?
    |         (__人__)|
     \    u   .` ⌒/      そういうこと、あんましないのに。
    ノ           \
  /´               ヽ



   やる夫と伊勢の付き合いは長い。

   だからと言って、お互いが何を考えているのか、全てが分かるわけではない。

   親しい間柄だがいつ見限られても仕方ないと、いつもやる夫は感じている。

   だから、ついに、若しくはやっと、嫌われたのかと思った。



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714 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:43:14 ID:o50QOUSD0 [60/152]



                                 \\=======||===========/============||==============//
                                 //                                    \\
                                 | |      だから、余計に辛かったし、悲しかったの。      | |
                                 \\                                    //
                         _____    //==============/============||===================\\
                   / _ノ  ヽ_\
                  /  (○)  (○)
                     /     (__人__)  ヽ     (辛かったし、悲しかった……)
                     |  U   ` ⌒´   |
                 \         /      (やる夫の、せいでかお?)
                 /         \
                /  ,        l  |     (どうして、伊勢がそう思わなくて済むよう頑張ったんだお?)
                   /  /|        |  |



   Cランクになるための苦労は、きっと他人よりは楽かもしれない。

   箒の支援もあったのだから。

   でも、苦労の全ては伊勢を守る約束を履行するため。

   なのに、それがかえって伊勢の心を苦しめていた?

   その理由が分からず混乱するまま、話は進んでいく。



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┌─────────────────┐
│                            │
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715 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:44:16 ID:o50QOUSD0 [61/152]





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           「韭|i;;ii  ;;;;;;;;;;;;ロロ,,,__,,___,,_____,,__
          ロロヽ ̄丶 ̄ ̄\,,,__,,__ヽ,    .
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  / {:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:. : |:    \:.:.:.:.:.: /斗<:.:.:.:.:.:.: i   /:.:.:.:.      何故、そうなる?
. / .:.::.:.:.:.:.: | : :≧=‐ _  :\:.:イ升リ / ゚。:. |:. |:  /:.:.:.:.:.
/   ゚。:. : ::.\:.:.:/ぅ示ミt、   \乂ソ  }:.:.::}:: | /:.:.:.:.:.:.       やる夫の行動の一因が自分にあるからか?
{    \:.:.:.:.:.:.: 《ⅥJリ        ̄   ハ:.:∧/ /:.:.:.:.:.:.:.
i二二二} \:.:.:.:.:.ヽゞ-′    ヽ      :}/ / /:.:.:.:.:.:.:.        それに責任を感じていると?
―――/   \:.:.:.:.:\      __    八//:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
    {/二二ニ\:. \_〉  /    )   ⌒ \:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.       ならそれは無用な罪悪感だ。
    \___\\   ゝ ==== ' .:.:.:.:    \:.:.:.:.:.:.:.:.
        __ \〉≧    _/:.:.:.:.:.:\   \:.:.:.:.:.:.
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             /.:: .:: .:: .:: .:: .:: .::}
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             //.:: .:: .:: .:: / ̄ ̄ ̄\¨¨¨ ヽ\
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       /|. ,. . . . . . ...:|.:: .:: .:: .:: .:::ハ.::.i\ : :i.:: .:: :. \、
      /. ..:|/. . . .| . . /:|i:: .:: .:: .: : , -i.::|―ヽ:|.:: .:: .::.  ))
    / /. |.:.:/|. .| -/‐八.:: .:: .::.::/ 斗r云㍉:|.:: .:: .::i/          罪悪感、そうだね。
    i.:/. ..:/|./..:|. .|..: ィャ云ミ .:: .::/〃乂 ツ .:: .:: .:: .:|
     j/. . /八. . |. ..:《 乂 ツ \/    ¨¨´ノ:/.:: .:: .: |__         それもあるね。
      |. ./. . . \|:人∧`¨´           ⌒7:/.:: .:: :j|  |===へ
      |:/|.::|.:: .:: .:|.:.:|.:込       、      ィV.:: .::/ 从   ;_∠_| \        γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
     ' 人:|.:: .:: .:|.:.:|:八个 ,_  - ノ / |,.:: .::, }/ |  |_/_|   i        |   それも……?
        人.:: .:: |.:.:|'    ノ  〕ニ=‐- ' / |.::/ii|  |  |_∠_|   |\      乂_________..ノ
         \.: |.:.:| /ヽ  |i|::::〕 ̄::::::::::|/::::|ii|  |  |_//   {コ  ̄ ニ=-
           ヽ::::/   |   |i|::::: \::::::: /::::: |ii|  |  |_/. . . . . \../    \
        _r<    |   |i|――::}_':::::::: |ii|   |  ̄ ̄} ̄ ̄ ̄ ̄        ヽ




.

716 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:44:41 ID:o50QOUSD0 [62/152]




――――昔語り



   _   /⌒ヽ
   // ̄ ̄` ̄\ ヾ
  //  ル ,  /》 .i iヽ l|
 i / l| ゝル/ -| l l、) l|
 ! v、!>  < W 'l|´ ,|     やる夫ー。
 |  〈  ワ   / .ハ'wV
 w_,/'`ーゥ  t-!wリ
.    /´\/,ィ 〈\




                  -  - 、
                  / (≡ ≡)ヽ
                  (ヽ (_人_)/^)     伊勢おねーちゃーん。
              ヽ     /
.                |      |
              .し    J



   やる夫と伊勢は昔から仲が良かった。

   同じ寺子屋に入るより前から、親同士が友人であったためだ。

   同じ徒党で仲間――――そんな親達を見て育った。



.

717 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:45:03 ID:o50QOUSD0 [63/152]



           _
        ,r'"::::::::::::゛''-.,
       /::::::::::::::::::::::::::::ヘ
       i:::::::::::::::::::::::::::::::::i   ._
       |:::::::::::::::::::::::::::::::/  .//        やる夫君の家で待っていてくれ。
       .彡:::::::::::::::::::::::ノ|!' ./::n、
      /::::::::::::::::::::::::,.'   /:::::::::''7      仲良くな?
    ,.-'"::::::::::::::::::::=ニ'_,,   ',:::::::::ノ
   /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ミ-、  <:::::::>
  .|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ .r'':::::::::ヽ
  |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ|::::::::::::::|
  |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
  .|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|




                        _   /⌒ヽ
                        // ̄ ̄` ̄\ ヾ
                       //  ル ,  /》 .i iヽ l|      分かってるよ。
                      i / l| ゝル/ -| l l、) l|
           ,γ⌒ヽ    ! v、!ー  ー W 'l|´ ,|      私の方がお姉さんだからね。
          /     )、   |  〈"" ー ""/ .ハ'wV
          {      ,,> w_,/'`ーゥ  t-!wリ         ちゃんと面倒見るよ。
          ゝ、   ,,ノ       /´\/,ィ 〈\
            `‐-‐"



   伊勢の母は早くに亡くなり、父子家庭だった。

   だが一人にはならなかった。

   幼児は婦人会に預けるのが慣例であり、近所にやる夫達の家族もいた。

   相互扶助、周囲に優しさがあったからだ。



.

718 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:45:30 ID:o50QOUSD0 [64/152]



                _
              ,.r.'ニ三三ニ` ヽ,,._            ,.、
          ./ニ三三三三三三ミミ.、           /ニ.!
           ,'三三三三三三三三ミ、ゝ            /三,'
          .lニ三三三三三三三三ニ}         ノ三.,.'
         .iミ三三三三三三三三三ミ`=_     ,.'ニミ,.'
         .',ニ三三三三三三三三三三彡  ., -‐'三ミ,'.‐-、
        ヾリニ三三三三三三三三三三`,jニ三三三三三.l
          ./ニ三三三三三三三三三ニノニ三三三三三l\
         ',ニ三三三三三三三三三三三三三三三ニ/ミ,'
          ',ニ三三三)>三三三三三三三三三三三三三ミ'ミ',
            ',.三三三i!三三三三三三三三三三三三三三、ミ.`,
           .〉三三三三三三三三三三三三三三三三三ミll三i
         i´`ニ三三三三三三三三三三三三三三三三三/.!ニ.!
         ,'ニ三三三三三三三三三三三三三三三三三ミ.l  !._}
   .,.r ''.-‐'ニ三三三三三三三三三三三三三三三三三ニ.l
  ./ニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ミ.l
.,r'三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三\
i三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ミ` ー- .,,_
i三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三`ヽ、
.',ニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニ,r' ` ー- ニ. - '´   `ーヽ
. `、.ニ三三三,.ィ.ニ三三三三三三三三三三三三三/
.  `  ー- '  l.ニ三三三三三三三三三三三ミ,.r'
        _.,'ミ三三三三三三三三三三三ミi´
       .i三三三三三三三三三三三三,.-
     _,.r'三三三三三三三三三三三三l_



   伊勢の父はAランク冒険者で、強かった。

   開拓の最前線へ赴くと共に、
                      ダンジョン
   やる夫の両親と共に斥候として『遺跡』調査に出掛けていた。

   何があっても三人なら大丈夫だと信じていた。



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719 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:45:48 ID:o50QOUSD0 [65/152]



――――幼少期の終わり



            :,:           :(::)
            /⌒''⌒) :,,゜      '         ,,,,,,,
           (:::::::::::::::!'                 (::::::)
           ヽ::::::::';'''                 ''``   。
           τ'::/ .;:
            )/                              γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
         。            '  、       ;: 。       |  ごほっ、生物……災害、だ……。
                               `'''`~''・    ' ` 乂______________..ノ
     f''`⌒(     ,,,,               !:(',,,,、              ::,,,,,、...
     ,!,,,、(     /::τ             ノ:::::::::::::::::)          。  !::::::::::`! 、
 :.、          !:::(     ノ::`!   o   (::::::::::::::::::τ            (:::,,;,;,、; 。
       ゜     (/      ⌒・ .   ・、;::::::::::::;;.;`` ''
     ,,、..   //   ノ'          //'''`'`'` `       ..,,.. _,,,.、 ・         ,, ...:・..
  π /;::::::::(,.,.(;;;::::(   ,,.,  ・っ                    ;,;;( ):::::;.    c::── '`'''::::::::::;''
   ):::::::::::::::::::::::::::/  '''''`   `        '`                     ⌒ ` !.:::τ'' ``
 τ !::::::::::::::::::::::::::::)/,,,,, γ               :'`'``:!
   (::::::::::::::::::::::::::::冫 `'`'    、,:'::::::`:::,,,,        !:::::ノ         ・
 :::':'::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ー''''`'`''''''''"





                      _   /⌒ヽ
                // ̄ ̄` ̄\ ヾ
               //  ル ,  /》 .i iヽ l|
              О ゚ i 。  l| ゝル/ -| l l 。 ゚    О    お父さん!
                    ! v、。>i!i!<。W 'l|´ ,|
                    |  〈  0   / .ハ'wV      お父さん、しっかりして!!
                    w_,/'`ーゥ  t-!wリ
                    /´\/,ィ 〈\



   やる夫の両親と共に、タイワにある遺跡へ向かった父が

   生物災害発見の報を持って、トミヤへ帰還した。

   傷を負い、息も絶え絶えになりながら。

   ――――伝令係として、たった一人で。



.

720 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:46:13 ID:o50QOUSD0 [66/152]



   生物災害自体は、トミヤの総力を挙げて討伐された。

   何人かの引退者は出したものの、死者は足止めに残ったやる夫の両親のみ。

   それから、伊勢一家の暮らしは辛いものとなった。

   やる夫の母親を置いて戻ってきたこと、それが集落での不興を買ったのだ。



――――漢たるもの



             / ..:::::::::::::/rミ::::::::::::::::::::`ヽ、
           ,-'´ . ,-'´/)r トヽ、::::::::::::::::::::::::\
         /  :/ /:/.::::::/.:::l ;::l:::::::::::::::::::::::::ヽ:\
        / :/ /:::/.:/¨/.::/ l ;l ヽ\::::::ヽ:::::\ミ:、
      / .:/ /::::/.:::/、 フ.:::/  l :l: : l:::ヽ::::::ヽ ::::::\ミヽ
     / :/ /;::/.:::::/_::/.::/__', ヽ,、」:ヽヽ;:::::\、::::::`ヽミ-、       いや、そうでしょ。
    / .:://:://.::::::∧气/.::/、_ィヘ'ヱ、ヽト、:\ヽ::::::\'、:::::::::`-、-
    / ://:/ /::::::/ ',/.:/      ヽゝ,ノ;:ヽ '、:ヽ;:::\ 、:::::::::::::ヾ      『女子供は優先的に逃がす』
   / .:/ /;/  /::::/ l:::| /./l       \ヽ:::::::\'、:.\::::ヽヽ;:::::::::::
  / ::/ /::/  /:::/:! l::::|/.:;イト、_ ......,,   ノ /\\::::::\、::\::::\ヽ、::::    これが男性冒険者の間では絶対の掟だよ?
  , ://:::/  /::/::l l /.:/ l::| ',::`‐、__,, - '´、'´;;;;;;;\' 、::__ヾ、::\‐、::`ヽ、
  i .//:::/  i:::/::::l  /./  l::l ゞ/ /;ー'´;;;;;;;;;;;;/-``-、_ヽ.ヽ::::\\::::-     足が速かったってのは理解できるけど
  |//::::/  /:;イ:::| /∧:!  ヽ/  ノ;;;ヽ;;;_ィ;;/     `ヽ、!:ヽ:::::\`ヽ
  |/:イ::l   !:/|:::::| // ',:',  i  /;;;;;;;;;::::;;;;;;;/        l::::::::::::::::``‐    やる夫の母親はAランク冒険者。
  |!/|:::|  |:/ |:::::|/   ヽ:、 ヽ /;;;;;;;;;;;:::;;;;;;;;;i     . : : : : l.、\::::::::::::
  |:| l:::|  |  l:::::|     ヾ.  Y;;;;;;;;;;;:;;;;;;/   . : : :: : : ::: ::l::\`ヽ、::::     再婚もあり得る。
  l::| l:::|  |  |:::::|      \ !;;;;;;;;;;;;;/     . : : : : :_: : :|.、:::\ `‐
  ハl ',::|    l:::::l        ',;;;;;;;;/      . : : : :/: : :ノ!::ヽ\:\     逸材なんだから逃がすべきじゃない?
 ハ! ヽ:l    ヽ::l        |;;;;/      . : :∠二‐'´;;;;!::::::\ \::
    ヽ!    ヾ:!     , ‐'' ¨     . . .: ::/;ノ´;;;;;;;;;;;/、:::::::::\ `
      ヽ     ヽ  , ‐'´      . : : : :∠;;;;;;;;;;;;;、- 'ソ:::ヽ\::::::\
          , 、- '´       . : '´:/  : : : ̄: : :/ ヽ::::\\:::::::



.

721 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:46:43 ID:o50QOUSD0 [67/152]



  ____iヽヽ!`''、=‐- ..,,_                        男は死んで、女は生きろ。
''"´,.,/i ,.ヾ,=,ァ、ヽr、ー..,,,_ヽ、        _,,,..-''"
,-ニ//i i,、'ヾ、_..,ヾソヽ、: :"''-、=、-==ニ"_             冷たい目で見られても仕方ないよ。
'´//: :! iヾ'/X_  i、ヽヽ: : : : :ヽヾ 、.    "'' - ..,,_
./!': :/ヽヽヽ'  `/-,:'ヽ"~"ヽ: : :ヽヽヽ       '' - ._      まあ、親の罪を子にまで、とは
' ,!:/, : ;X ヽ.....、,-":/  ヽ: : :__ヽ、: ヽヽヽ、        'ー
/:";' :/ iヽ : :i : :ヽ:i . :,:-ヽ  :`: :ヽ::ヽヽ ヽ               考えてないけどね。
::/!i :i .! ii : : ! :/: :ヽ、!_: -ヽ、 : : ; :`:ー.、ヽ ヽ
/.i ! !  !:! !: :ヽ': : : :..:::::::`::´:ヽ...._:_': : : `ヽ、 !
 ! i !  i:! ヽ: :!: :,: ': : : : ::::::::::::/!、::ヽ_ : : : : :ヽ、
 ! !  i. ヽ:!: !: : : ; -''ー:-:、::j i :, : :ヽ、 : : : : ; =-、
 ! ヽ  ヽ ヽヽ: X.._  : : : : :! !i、: : : !ヾー _: : /:::::::::::ヽ、_
 !  ヽ  ヽ ヽ!i/  `  : : : :!、! ! : : :! ! ヽ!_::::::::::::::::ヾ `""''''ー‐-- ....、
    ヽ  ヽ !ヽ    ,.-::':::'::‐、ー! : : !  !   "-;;:::::::::::::ヽ、 ,.-:‐:ッ-、-‐'
        ヽ! ー、、 ,.:":::: .:::::::ヽ:ヽヽ: i  !     ヽ::::::::::::::`:::::::::i 、_ `''ー
        /. ヽ/: ::::::: ::.:::::::::ヽ::::ヾヽ、 !       `'‐ ::;;;::::::::::/、 ヾ''‐-
        ヽ.: :/: : :::::: ::i ::::::::::::ヽ::::::ヽ:`ヽ、         "ヽ.'ヽ. ヽ、`ヽ
          ヽ!、:: :::: ::::!::::::::::::::::ヽ:::::::_ヽ:::::ヽ、        ヽ ヽヾヽ、
           !、: :: :::::::! ::::::::::::::::::ヽ';,-'、ヽ:::::::ヽ、.       ヽヽ、_ヽ
           ヾ: : : ::::::::! :::::::::::::::::::;r '''". : ヽ:::::r'        ヽ、) "
            ヽ: : : ::::::i ::::::::::::::::ノ : : : : ヽ7
            ヾ'ヽ: : : : :::!::::::::/: : : : : : :`ヽ、
            `´´i:、: : : : !::/: : : : : : : : : : ヽ、
               !:ヽ: : : :ー>、: : : : : : : : : : :ヽ
               !: :ヽ: : /: :`:‐ ;_: : : : : : : : : ヽ




   この主張がトミヤでは大半を占めており、男は言わずもがな、女にも賛同者が相応にいた。

   この集落における男の価値は、強さ。

   自らの夫には無事帰って欲しいと思うものだが、他者までそれを適応できるのは稀で

   仲間を見捨てて逃げたと先入観を持ってしまえば、格下に見るのはありえない考えではない。

   伊勢の母がかなり昔に亡くなり、婦人会での根回しが出来なかったのも致命的といえた。



.

722 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:46:58 ID:o50QOUSD0 [68/152]



――――弁護人




       /: : : : : : : : : :`:ヽ
     /: : : : : : 、: : : 、: : : : :ヽ
     ': : : : :/: : :;ヘ: : : :';: : : : : ヘ
    l: : : : /: : :/ 、: : : :l: : :;': : :il        いや、どう考えても的確な判断でしょ。
    l: : : l/: /   ヽ: :/: :/: : : l:l
    l: l :.l/ーィ  ヽソ: /:l: /: /:l       たった三人で生物災害を迎え撃つとか無理だし。
    l: :l-l ―tッ  ー、,,、 イ: :/: l
    l: /l:ヘ ̄´  ,  ヽ´ -' /ニl: :l       一刻も早くトミヤに情報を持ち帰るのは急務。
    l: l:.l: :l        /,: l: `l,l_
    l: 、: /ヽ  r― 、  /ィ l: : :l /      あと伊勢のお父さんは調査区域を単独走破したんだよ?
    rl: : /、:/iミヽ _ ´ ィ/ヽ、 l: : :lノ
  /´ヘ: :l lヘ `ー '´/ィl \ l: : l フ
 /ニヘ ヽ:l 〉ヽ//l´ ,l  〉:/)三ヽ
/三ニヘ  ゝ、i  ´ィ// l/,l:/三三ヘ
lニl ノ三/l/ヽ/イl`lヽz≦ニ/ `i三三ヲ─、








       , -.―.- . .、
    /: : : : : : : : : : ヽ: :\
    /: : : : : :、: : ヽ: : :ヽ: `: : ヽ
  /: /: :l: : : ヽ: : ヽ: : : ゙: : ヽ: :.i
  /: :l: : :l: : ヽ: l: : :.i: : : : l: : i: : l
  l: : l: : ∧: : ヽl: : :i: : : : l: : li: : i        女一人であそこを短時間で潜り抜けるのは難しい。
  ∨: // \: :/: :/i: l: : :l: : l:l: : :l
  l: : l‐'  `メ/‐-イ: : /: :iハ: : l       だから、心情はさておき、正しい行動だったと思うし
  l: i‐代ッ ´ ヘ吐ゝlーl: :.i/,l: : :l
  l: l`iヘ  ,     /゙iヘ: :l//l; ;イ        それを決断できたことを評価するわ。
  l: l: i: ヽ 、-   i: : l: : l/´ ̄/
  l: ヽ:ヽ:ゝ' ニヽ ィヘ:リ: :/―ァ /=;      伊勢が跡を継ぎたいと考えるのも当然の働きね。
  l: : l∨ 7ニニ 〉/ /: ;' 〈´  ハ
  ,ィl: l l) }'ニ  / /,イ:/ゝ、ー/ _ )
 /ニミl、 `ソ  /////l /ヽ'"/三ニミ、



   タイワ地区は未だに開拓はおろか、調査も満足に進んでいない

   Aランク冒険者のみが入れる調査区域。

   優秀なBランク冒険者でさえ生存を許さない、曰く地獄。

   客観的にどう分析しても妥当。

   それが文字通り命懸けで戻った伊勢の父に対して好意的な者たちの主張だった。



.

723 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:47:24 ID:o50QOUSD0 [69/152]



――――妥当な優しさ?



                    ____
                  ,、丶` .:: .:: -―――-``丶、
             /.:: :/.:: /. . . . .::\.:: .:: .:: .::\
            /_/.:: /. . ./.:: .:: .::_.:: .:_ : .:\_
          ,、丶 .: 7.:: .: '. . . ./. . ./. . . . . . . . .:: .:: .:: .:: \
         //.:: .::/.:: /. . . . /. . . '. . ./. . . . . . \.:: .:: .:: .:: .
.          | '.::.:://:i. /. . . . . . . ./. . ./. . . .:: .:: .: i.:: \.:: .:: .::.i
         /| |_// /|. . . . . .: |. ./. . ./. . . . .: .:: .:: |.:: .:: .\.:: .::|
      /.::| |_/ // :|. . . . . . .|:/. . ./ :|.:: .:: .:: .:: .:∧.:: .:: .: ヽ.::.|
      .:: : `¨ .: // :: |. . . . . . .|. ..-/-八.:: .:: .:: .::/  .:: .::.:: .:: .: |       箒は、今の話を聞いてお父さんをどう思う?
      i :| .:: .: // :: : |. . . . . . .|.: 弋_㌻ 、.:: .: .:/ ―i: |.:: .:: .:: : |
      |八 .:: 〈/.:: .:: :|. . . . . . .|∨     \/ヒッ㍉: |.:: .:, .:: : |       女を置いて逃げ出した卑怯者?
     / ̄\八.:: .: : |. . . . . ...乂            ノイ:/.:: .:: :|
   _〈/~\  ̄\.: 人. . . . . ./⌒       '      /ノ.:: .:: .:: .::.|       それとも、勇敢な戦士?
.  //'////∧   { ̄V\. . ..:| 、  `   ァ    イ.:: .::/.:: .:: : ,
 / ̄`'<///∧   l   ∨,'\. | \      イ )イ.::/.:: .:: : /        もしくは――――他の何か?
__{_    \ /∧      V//人_ >-= 〔 | / ノ イ.:: /.:/
  \     \'∧  ',  ∨//////////|   |     // :/
    \    \}   ',  ∨/// }////|   |   //∧
     |:\  |    \ 、  ∨\/////,  , /   / ∧    ピタッ
     |/ハ l        \  ∨:///////   /    / ∧
     |// i |     \ ',  V//////   /         /:∧







                  ‐== |:.:.:.:.: |: \    }   イ/i: : / i_/         ……私個人としては、
                      .:.:.:.:{:.:. |_:人    -   人}:. /‐=≦:
                   /:.:.:.:.:゚, !/   > _ < / /:.:.:.:.:.: ∧         戦士として立派だったと思うぞ。
                     /:.:.:.:.:. : ゚,{   /≧==≦ ヽ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧
                       /:.:.:.:.: : >ゝ〈7∧//}} {{ヾ∧≧o。、:.:.:.:.: ∧       仲間に危機を知らせるための、
                   / r‐=≦  ⅱ//// ⅱⅱ }}///}   ≧o。、:‘,
                     /:. { ∨   :ⅱ/∧〈 ⅱ ヾレ///ⅱ     / }:.:.:..      的確な判断だったと。
                /: : :  ∨  ゝ‐=/77 }∨l l////}}:    / i:.:.:.:゚。
                  /:.: : {:   ∨   ‐=≦z|:|==l_!/--、   /  :|:.:.:.:.:.゚。   ただ……。
               .:.:.:.: : /    /   /            }  〈   !:.:.:.:.:.: ゚。
            .:.:.:.:.:.: : {     :{   {           i  }:    ∨:.:.:.:.:.: 。
           /:.:.:.:.:.:.: /     :i   i           }  /    :|∨:.:.:.:.:.: ゚。
          .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}    / l、 l   --- ___     }: /{     :  ゚。:.:.:.:.:.: ゚。



   箒は伊勢の横顔を窺った。



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724 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:48:22 ID:o50QOUSD0 [70/152]



                                __ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
                     ,、丶`.:: .:: .:: .:: .:: |  その顔から判断すると、求めている答えとは違うんだな。
                   _/. . . . . . . . . . . . . 乂________________________..ノ
                /./. . . . . . . . _ . . /.:: | |.:: i :: .:: .:: . . . . . ヽ
                 /.:: . ./. . . . . . . . . . .\.:: .: | |.:: |.:: :|.:: .:: .:: .:: .:: i
                  /.:: /. . . . . . . . . . . .\. .\:// : .|.:: :|.:: .:|.: : :: : : |
              / , . . . . . . . |. . .\ . . . . ヽ.: 〈〈.:: .:,.::.::.|.:: .:|.:: .:: |.:: |
                /. . . . .:: | :: :: |.:: .: : .:: .:: .:: .:: .::.:\ __.::|.:: .:|.:: .:: |.:: |
             ⌒|.:: .:: .::ト.:: .:――.::i.::.i.:: .:: .:: .: |.:  ̄/.:: .::. :|.:: .:: |.:: |
               |.:: .:: .::.v.:: .:トミ :: |.::.|.:: .:: .: .:: |⌒Y:: :: :: :: |.:: .:: |.:: |
               |.:: .: : ノ\: | Vリ`八:|.:: .:: .:: .:, ノ /.:: .:: .::.人.:: : |.:: |
              人.:: .:: \ \`¨   |.::/.:: .: /ー.:: .:: : /.:: .:/ : |.:: |    ううん、それで普通だよ。
                \ : .:込 _       |/j.:: .::/⌒¬.::/ /.:: :/.:: .:|.: ,
              /  ̄ ̄ ̄ ゝ    イ_/.::.:/-‐ '" )、ノ .:: ,.:: .:: /      戦うことを生業としてるなら当然。
             {     _ \个 -<ニ/)'      / Y:/ :: /
             人\__\ \_} -‐ '' "        //) .: /        当時の私も似たようなこと言ったし、ね。
        _  -‐…   ̄ ̄ ̄ ̄              ノ〉:/
    _ -=二二 {             ____  -=彡 /            ただ、さ……。








           /:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.: : i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. .   γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
.          /:.:.:.:. : /:{:.:.:.:.: : |:.:.:.:.:.:.: : /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.: }  |    やる夫は何て言ったと思う?
        /:.:.:.:.:.: / !:.:.:.:.:.: |:.:.:.:.:.:. : i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:. : |: ∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.i   乂______________..ノ
        .::.:.:.:.: /  :|:.:.:.:.:.: |:.:.:.:.:.:. : |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:. : |  ゚,:.:.:.:.:.:.:. |
       /:.:.:.:.:.:/  |゚,:.:.: : |:.:.:.:.:.:. : |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:. : | /゚。:.:.:}:.:.:. |
        /:.:.:.:.: /   :| ゚,:.:.:. |:.:.:.:.:. -十―――‐<:.:.:.:.:.:/   }:. /:.:. : |
      .:.:.:.:.:.:/    | ゚。:.:. |:.:.:.:.:.:. : |  xzzzzzx|:.:.:.:.:/ zz/ }:./:.:.:.:.:..:     ……あいつは馬鹿だからな。
     . :.:.:.:.: {     |  ゚,:.|:.:.:.:.:.:. : |: /斥しリ  `:/    ̄ //:.:.:.:.:. /
     :.:.:.:.:.:.:. ‐=≦ .:  八/{:.:.:.:.:.:.:. |:  マzシ      {  ハ:.:.:.:.:. /      まさかとは思うが、無事でよかった、か?
     {:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : 7   } ゚,:.:.:.:.:.:.|          /  人:.:.:.:.:./
     i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. {    i  ゚,:.:.:. : |        / 7  ィ:.:.:.:.: : /      しかし、やる夫の両親は……。
      :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : ≧=‐ :! ∧:.:.:.:.: | ≧o。、   {__ノ/:.:.:.:.:.:.: /
     /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/    / ゚,:.:.:.|     >  _/ /:.:.:.:.:.:.:./
    ./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/   /ヘ ゚, : | ――‐/  }//:/:.:.:.:.:.:/



   この生物災害との遭遇時を境に、その生死は不明。

   常識に照らし合わせれば、両名死亡と考えるのが当然である。



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725 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:48:56 ID:o50QOUSD0 [71/152]



                     __
                 /` ヽ、 ,.イ:´ヽ::::/:::`ヽ、___
           / /` ヽ 、ミ.ヽ;:::::::;;..-ニ"__. |
              ヽ / ,ム-=≦. ´:: ≧=-、;;:ヽ ノ l
             レ':/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ/
             |:::/:::::,ィ=-::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
               l:/::::;イ::::/::::::/::::::::::::::::::::'、::::`ヽ:::::::',
             ,'::::;イ::::: '::::::イ:::::::::::::::::::::: ト;:::::::::::ヽ:::::l
             /;イ::,::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::|:::i:::::::::::::|:::',i
            ,'/レ、:::::ーl弋ヽ!;:::::::i:::::::ナ:┼-::::::j::::::',!
.           /::::::l:::::ヽ:゙ト、! ,ニ `ヽlノレ-rェ=、ノレ':::::::::|        それ以上は言わないほうが良いよ。
           '::::::::i::::::::::|!.,ィ´ヒン`     ヒン ´ /:::::::::::::i
.          ,':イ::::;'::::::::::|::!                /::::::/::::|       やる夫が絶対に怒るし。
.           l:::|::/::::::::::::|:::i.        '     彡':::::::::::ノ
.           ヽl/;ィ:::::::::::|:::::ト、   ー -'   ,イイ::::::彡'        それで……うん、箒が言ったので正解。
           /´ ヽミ;::::|';从::≧ 、    , イ:::;' |:;/
               レ'ミ从 ,ィ|;';';';';';`;';';';';| !ノ ´
                   , イヾ;';';';';';';';';';';';';';'j \
              ,ィ\   ヾ';';';';';';';';';';';';'   ヽ
             , イ    \   ヾ;';';';';';';';/     / ` ー- 、
.          /イ;';';ヽ      ヽ   ヾ;';';';'/     /   ,イ;';'/\






                           -‐-ミ
                 ,..  -―――<.:: .:: .:: .::\
             ,、丶`.:: .:: .: .:: .:: .:: .:―.:\.:: .:: .:: .::\
          _//.:: .:: .:: \.::/.:: .:: .:: .::/:\\.:: .:: .:\
         /.:: .::人:__.:: .:: .:: .:: \.:: .:: .:: .:: '.:: .: :ヽ \.:: .:: .:\
        :i.:: : '.:: .:: .:: \.:: .:: .:: .::.:ヽ.:: :/.:: /.:: .:: ハ.:: \.:: .:: .:\
        :| :/. . . . . .:: .:: \.:: .:: .:: .: ∨ .: .:/ .:: . /.: ',.:: .: \.:: .:: .:\
        :|/. . . . . .::: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .::.i.:: .:: .:: .: /.:: .:: .:: .:: .::.ヽ.:: .:: .:: .
       /.:|.::{. . . .::.\ .:: .: .: i.:: .:: .:: .::| へ : .: /.:: .:: : }.:: .: ハ:i:i:. .:: .:: i
      ノ.:: |.:: .:: .:: : ―\(\:|.:: .:: .:: .::|へ i.: /.:: .:: .:: 八.::/i:i:|:i:i|.:: .:: .:|
       ⌒7八.:: \.:: .::::::::::::::: |.:: .:: .:: .::|し 八.:: .:: .:: ./:i:i:i:i:i:i:i:|:i:i|.:: .:: .:|  誰も言ってくれなかったのに、
       i:i:i:i\: (\{::::::::::::  |.:: .:: .:: .: ∨.:: .:: .:: .:: イ:i:i:i:i:i:i:i:i:|:i:i|.:: .:: .,
       |:i:i:i:i:i:i\ ノ::::::::::::::: |.:: .:: .:: .:: :| ^} :: .: : ' |:i:i:i:i:i:i:i:i:i|:i:i|.:: .: /   私も出てこなかった言葉なのに。
       |:i:i:i:i:i:i:r         |.:: .:: .:: .:: :| 乂.: /  八:i:i:i:i:i:i:i:i:i八.:.:/
        八:i:i|:i:i: 心       ノ.: .: .: .: .: ノ   _{ / ⌒7/人i(  )'    やる夫だけが、言ってくれた。
        \:i:i:i:i:个:<   ⌒7.:: .:/)'  /::::::::\_/     \
          ):i:i:i:i:i:i:/ \  '.::/ 、 /:::::::: / ̄ ̄\              こんな当たり前のことなのに、
          ⌒ヽ:i:i:/   ¨ レ'    \::、丶´  -――- \
           jiノ         //  /   /∧:::::: ヽ        私はお父さんに言えなかった。
                  __//  /   __./:::://:∨∧:::.
                 /:::/  /   /||:::::>'" ̄ \::i |



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727 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:51:39 ID:o50QOUSD0 [72/152]



――――かつての答え



                        γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
                     |  すまない、私だけが生き残ってしまって……。
                     乂____________________..ノ

              ,  ノ ヽ
              / u.(● ●       なんで、なんでオジサンがあやまるんだお。
              ゝ  (__人)
             ハ    ヽ        父ちゃんも母ちゃんも、生きてるお。
             し     |)
               し   J       オジサンまで、そんなこといわねーでくれお。









                     γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
                        |    だ、だが……!
                        乂_________..ノ
                  -  - 、
                  /u.≡ ≡)ヽ
                  (ヽ (_人_)/^)    いいんだお!! オジサンが無事だった。
              ヽ     /
.                |      |      今は、それでいいお……伊勢が、泣かなくてすむんだから。
              .し    J



   自分の両親はまだ帰ってきていないだけ。

   それよりも冒険から帰ってきた伊勢の父親の無事を祝うべきだと。

   幼少のやる夫が出した回答であり、今も変わらない思いだった。



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728 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:52:13 ID:o50QOUSD0 [73/152]



                          -―-
                      __/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
                   ,、丶`.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:``丶、__.:\
              /.:.:.:.:.:,、丶`.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\―ミ\      丶、/
               .:'__/:.:.:. ̄ ̄``丶、.:.:.:.:.:.:::\.:.:\\      /ヽ/
            /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ̄ ̄`ヽ.:.:.:.:.:.ヽ.:.:}.:.:::::::ヽ .:.:\\    / ヘ.
          /.:.:.: / .:.:. /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. \.:.:.:.:.::.:. /:::::::::::. .:.:.:.\\    "´i ̄
          .:.:.:.:.:' .:.:.:.:. / .:.:.:.:.:.:.: |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ∨.:/:::::::::::. .:.:.:.:.:) )
           i.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨.:./::::::::i.:.: //
           .:| :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.:.:.:.:. 八/ .:.:.i.:.:.:.:.:.:. / :.:.:.:.:|∨/:i:\
        /.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:|i:.:.:.:.:._:/ \.:.:.:|.:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.:.:.:.八:i:i:i:|:i:i.:.`、
       '⌒¨|.:.:|.:.:.:.{.:._.:八:.:.:.:.:.:.' ,ィ===ミ、.:.::.:.:.:|.:.:.:./ :/:i:i:i:i:i:i|i:i:i.:.:.:.:.
          |.:.:|.:.:.:./ :/ヽ \ .: / ∨ リ |.:.:.:.:.:八Y.:./:|:i:i:i:i:i:i:|i:i:i.:.:.:.:.:.    その時、やる夫って馬鹿だな、って思ったの。
          |.:.:.:.:.:.:.∨,ィ=ミ \{  `¨  |.:.:.:.:.:i ノ.:, :i:i|:i:i:i:i:i:i:|i:i:i.:.:.:.:.:.i
          |.:.人.:.:.:.《 Vリ          |i:.:.:.:.:|.:.:イ:i:i:i:|:i:i:i:i:ii:八:i.:. |.:.::|   一番お父さんを恨んで良い立場なのに。
          |.:.:.:. \:ハ    `      八.:.:.:八:{∨:i:|:i:i:i:i:/|:i:i.:.:.:.|.:.:,
          |.:八.:.:.:.:.:込       / )   ヽ( :/:::〉\:i:i:i:/八:i:.:.:/l.:/     素でそれを言うんだからさ。
           j/  )八.:.:.:.:.:>、   `ー   /  /:::/   >―<ヽ( /
           /  / ̄ ̄⌒> .., __/、__/::::::/  /       \
                / '⌒i |./ / 、 |  |ハ:::::::::: '  /           ヽ
            /    l_.ノ' /ヽノ |  |:::::::::/      -=ニ二 ̄∧
            ,      し':|   十 !: /  /  /:::::X::::::X:::::X〉〉
              /    _ ノ |   | .:/  /  _/ X-―……… 〈
          /    7イ´ :X/    /  /   /. . . . /    . . . . )
        /,      / / .:/   /  /    ノ. . . /    . . . /







      |. ./. . . \|:人∧             ⌒7:/.:: .:: :j|  |===へ                     でも、嬉しかった。
      |:/|.::|.:: .:: .:|.:.:|.:込       、      ィV.:: .::/ 从   ;_∠_| \
     ' 人:|.:: .:: .:|.:.:|:八个 ,_  - ノ / |,.:: .::, }/ |  |_/_|   i              お父さんが帰ってきたのを
        人.:: .:: |.:.:|'    ノ  〕ニ=‐- ' / |.::/ii|  |  |_∠_|   |\
         \.: |.:.:| /ヽ  |i|::::〕 ̄::::::::::|/::::|ii|  |  |_//   {コ  ̄ ニ=-         喜んでくれる人が居るんだって。
           ヽ::::/   |   |i|::::: \::::::: /::::: |ii|  |  |_/. . . . . \../    \
        _r<    |   |i|――::}_':::::::: |ii|   |  ̄ ̄} ̄ ̄ ̄ ̄        ヽ      効率とか、そういうのじゃなくて、
      /トミ   \   |   |i|:::::::::::::::::::::: /:|ii|   {   \              |
      | //||::\     |   }i―=ニ二::/::/::,ii/ //   ヽ  / ∨      /> |     帰って来てくれたのを。
      //:::|| :/|i\   / :i/:::::::\:::::::: /:::.i/   |     ∨  { /    </  人



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729 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:52:44 ID:o50QOUSD0 [74/152]



      .}::|::::::::::::ト、  ノ    ヾ ~´,:,:,:,:/::/::::::::::〉:::::i !≦ア´^'ヽ!:::::::::::|:::::i       それが、この前話していた
      .}:ハ::::::::::人  `          /イ:::::::::::::∧:::::| !´  ,.イ´::::::::::::::|:::::i
      ,/ .v:::::::::::!:ヽ        /´ |::::::::::::/ ヾ::i j_/:::::::::::::::::::::::::',::::|       やる夫の良いところか?
     ノ  v:::::::::| v!`:.、´`ヽ     ,。<'::::::::::∧   v、  V::::::::::::::::::::::::,:::|
     /   v::::::::! V!  \_ _ ,。<   ,::::::::::/  ,、  ヾ、  v:::::::::::::::::::::::V:,      強さが全てではないという……。
        _V:::::::!r七/7//,' !'、  ,斗',:::::::::/  ,イム、    v::::::::::::::::::::::::::.,
     ,ィ/≦-V:::::i'"/,:'///, ハく´   ':::::;.イ ,イ////\    V::::::::::::::::::::::::::,








                  //:.:.:.:.:.:/∧:.:.:∨:.:.:丶、
                  j/:.:.:.:.:.:.:|:.:.:/∧:.:.:∨:、:.:.:.:\
                ,/:.:.:. | :.:.:.: |\ :.: |:.:.:.:.V∧:.:.:.:.:.\        そうだよ、私はそう思ってる。
               j{:|:.:.:.∧:.:.:.:.厂jIⅣk:.:.:.:.:′ト、:.:.:.:.:.:.:..、
                 j从:Nx=ミ、/ ^t以 》:.:.:.:「∨:.\:.:.: ト ∨       帰って来た事を、無事で良かった、って
              /:.:.:.:.:.《 tり,     / :.:.:.: | 〉:.:.:.:.:.:.:.|∧:′
              i{:.:.:.:.:.圦   ,  -┐ 〉:.:.:.:. 厂:∧:.:.:.:.:.,  }:i      おかえりと言ってくれるのが
             .∧:.:.:.:.:. jト、  V__ノ /个ノ/:.:/⌒\:./ ,ノ′
              ./  \(⌒ji个s。.__. イ__jN/j/   __,) /       好い所だから……。
                      ィ厂ニニ|「 \___
                _,r=ニニニ≦j{ニニニj{  厂j∨jⅣ
      _/>ヘjI斗  7ニ>=-ニニ=---=ニj{  / ∨/Ⅵハ
     /´ ´ _ユ  _,/-===ミ ア´ニニニニ./′ ∨jト、_j/斗┐
    ′   r┐ノ´ニニニニ./ニニニニニ/′ jN厂  _. 〈
    /    /j {'ニニニニニi{ニニニニ/   Ⅳ_. - ¨  / /
.  〈  . ィ(  {i {ニニニニニニニニ ./ /  .八     /∨
     、  寸{圦ニニニニニノ、ニ/ /   イⅣ         ′
     、   \_  ー=ニニ_ニア´_z≦ ̄¨¨\/[_____〉



   トミヤにおける一般的な夫婦も、

   当然夫が無事に帰ってくれば、妻は喜び暖かく迎え入れる。

   だが、婦人会での立場や周囲への体裁が悪くなる場合、

   そんな悪条件下であって尚、迎え入れられるだろうか?

   狭い共同体、危険が多い土地柄。

   規律と空気を守り、助け合わねば生きていけない場所なのだから。



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730 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:53:24 ID:o50QOUSD0 [75/152]



.       /   {:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:. : |
     /   i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/  :!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : |:\:.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:.: |',
      /    :!:.:.:.:.:.:.:.: : _廴___|____,:.:.:.:.:.:. | ___\_____!_:.:.:.:.:| ゚,
.    /    :|:.:.:.:.:‐=≦: /    \:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : |    \:.|:.:.:.:.:.:.: |: ゚,
   /   /  !:.:.:.:{:.:.:.:.: { ㌢才云ミ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| ,斗泛\ |:.:.:.:.:.:./}  ゚,
   /   /  |:.:.:.:゚,:.:.:.:i:/   ):刈  \:.:.:.:.: : |  ) 刈 》}:.:.:.:. /: |    。
   \ /    !:.:.:.:.:゚。 : { ヽ 乂 ソ   \:.: : | 弋 :ソ / /:.:. /:. |  /       だから、悲しかったのか?
    \   |:.:.:.:.:.: \ i    -        \ |  二   /:./:.:.:.:.:| /
      /   !:.:.:.:.:.:.:. : ヾ、          } ヽ     /イ:.:.:.:.:.:. /          家に居ない事が、
      〉、  l :.:.:.:.:.:.:.:.ハ                    //:.:.:.:.:.:/}
.     /: : \ :゚,:.:.:.:.:. : 入       r―――,     //:.:.:.: : /:.i           やる夫が身を危険に晒していることが。
    /:.:.:.:.:.:.: ¨‘,:.:.:.:.:.:|: : 7     ゝ――‐   //:.:.:.:.:.:/:.: |
    /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ゚,:.:.:.:.|:. / :|           .:.:.:.:./:.:.:.:.: /:.: : |          しかし、それは……!
.   /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:゚。: : |:/ /\:  >   < \:.:/:.:.:.:.:./:.:.:. : |
  /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ゚,:.}: /   ≧o。、 ¨ / ㍉ /:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:|             γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
  /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : ∧:i∧       /_〈:   /:.:.:/≧o。_____|____        |        分かってるよ。
. /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: / /八{/∧    ,ィi「{}ミt、 / /:/∧             :l      乂______________..ノ
/:.:.:.:.:.:‐=≦  ̄ ̄  ///////\ // /マム℡{イ ////∧             |









        /.: .:/.: .: /.: .: .: .: . : .: .: .: :\.: .: .: .:.ヽ.:ヽ:i:\\.: .
          /.: : '.: .: .: /.: .: : : : : : |.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: V:i:\\
         ,.: .:/.: .: .: /.: .:.|.: .: .: .:.八___.: .: .:i.: .: .: .: i : : i:i:i:i:i.:\\
       .: .:/.: .: .: /__.:| .: .: : /  \.: .:`ヽ|.: .: .: .: |、.: .|:i:i:i:i.: .:i:\\
      . : .: :/.: .:/.:/ 八.: .: .:' ィ===ミ: : : |.: .: .: .: | i : |:\:i.: .:|     .      私との約束のために無茶してるってことは。
       i .: j/|.: .: .:|:/ _ \/::::::::   }ハ.:.:|.: .: .: .: |/ :.ハ\\.:|  | i
       |.: : : |.: .: .:{〃⌒´:::::::::::::      }/|.: .: .: .: |.: ∧∨:\\  : |     だから、本音を漏らせば……嬉しかった。
       |.: : 八.: .:.ハ   `             ./:|.: .: .: .: |:/i:∧∨ /\ヽ:l |
       |.: .: .: :\{、}      ⌒ヽ   .: .: .: : : : /|:i:i:i:i∧∨ .: \,ノ     私のために、頑張ってくれたんだって。
       |.: .: .: .: .: 从     V::::::::::::::}   /.: .: .: .: .:/: |:i:i:i:i:i:i:i. i: .:|
       |.: .: .: .: .: |:i:i 、     ー―  ⌒7.: .: : : / :八:i:i:i:i:i:i| | : |         ――――それだけに、死にたくなった。
.     八.: .: .: .: .:|:i:i:i:i\         /{.:/.: : /`¨¨⌒ ' |:i:i| | :/
        \{ 、 .: l八:i|  )>  _,. イ   /|.:.:., :{へ /  j/ | |/
            \|  \  | |   〉-==≦|/::://⌒ーァ'" ̄ ̄`ヽ
                      |_| //ハ::::::/:::::::::/   /  -‐=ニ二:\
             _  イ  //::}:::///   /  ∧∨// /∧{ハ



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732 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:56:00 ID:o50QOUSD0 [76/152]



                  __         -‐-ミ
                  _、 ''"~.: .: :<: ̄`` <.: .: .: .: .: :\
          -‐/-==ミ.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.\ 、.: .: .: .:.\
        /:/ .: .: .: :: `ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ\.: .: .: : \
         : '. : .: .: .: .: .: .: .: .:\.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. \.: .: .: : ヽ
      .:' :/ : : .: .: .: .: .: .|i:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨:.\.: .: .: :. .
      / :/: : .: .: .: .: .: .:.:八.:\.:.:.:| .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :\\.: .: .: :.
      /  .: : |.:.: .: .: .: .: .:/ ̄\:{\| .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.|.: .: .:ヽ ヽ.: .: .:.
    /  .:i: :.:|_.: .: .:.:.|.: .:ィ==ミ、 ,.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.八.: .: .: } }.: .: :}   そういう、優しいこと言うやる夫に、さ。
    /   .::|: :.:| \ : : |∨ ヽ;;;ノ ∨.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|.: .:./∧∨.: / '.: .: :,
    ⌒ヽ .::|: :.:| ァ=ミ、:|      .'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:∧V:} }//.: .: :/    私のせいで、辛い目に遭わせてるのに
       i .:| .:八 乂〉        i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨.:∧_/.: .: .: :/
      人 |: : .:.:\  ヽ     ^) |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}.:.:.:.:.:.:.| |.: .: .: /      それが嬉しいって喜んで……。
        〉: : .:.:人     /    八.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ .: 八.:.:.:.:.(⌒):.:.:/
        i: : : : .:.:个   `    /、:.:.:.:.:.:.:/)/__ )\.:.::从|: :/       でも、無茶して傷つくのが悲しくて。
        |: : : : .: .:| .:.:.〕iト _,. イ}_/∨\/-=ニニユ  ) '  |:/
        人.:{\ .:∧ .:/   -―≠―-  _       |    (        おかえりって言ってくれないのが寂しくて。
          ヽ  \ ∨  //|「 \      二ニ=-八
              __}/\||/'^\        ヽ ヽ           あははは、はぁ……ね、駄目でしょ?
            /     ⌒\||∧            :.








          /:.:.:.:.:.:. : /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ゚。
        f:.:.:.:.:.:. : /:.:.:.:.:.:. : |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:. : |:.:.:.:.: :
       /:|:.:.:.:.:. : f:. : :/|:.:: |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:. : |:.:.:.:.:.:|_
        / !:.:.:.:.:. : |:.: /  |:.:. |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:. : |__:.:.:: |∧
.      / |:.:.:.:.:.: | /:≧十云:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:. : :‐= |:. : :/:| ∧
     /  :|:.:.:.:.:.:.: |/ ,x芹ミt、 \:.:.:.:. : 斗斧云ミ: !:.:.:/:.:| ∧
        |:.:.:.:.:. : {j / にJ刋  \:.:.:.:.:.に刋 マ : /:.:. |  ∧
.    /    ::.:.:.:.:. : :i: ゝ V^)ツ    \:. :|V)ツ /:. /:. : ::|  ∧     それは、矛盾してるぞ。
   ⌒ヽ  ::.:.:.:.:.:.: | | | | |        \!   ,',イ:.:.:.:.: :|:   /
     / \ :.:.:.:.:.:. |          '   u. / / : :/:.:.::|: /      だって、そんなのどうしようも無いじゃないか。
.    /:.:.:.:.:.:7‘,:.:.:.:| \               人: /:. /:.|_/
   /:.:.:.:.:.:.: \゚。:.: |  :l\   (   )   .  /:. /:. / : |∧       分かるわけがない……。
   /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,:.:|  :|  l        イ  〈/:.:./ { : |:.∧
.  /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : ∧: |⌒ __:!  >  < ||/:.:/:.:/ : :\!:. ∧      強くなって欲しいのに、傷ついて欲しくないなど
 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :/ Ⅵ  /  ≧s。   。s≦} ∨:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧
./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :/    ィi〔     γ〈ヽ ∧ :/∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧     分かるわけが……分かる、わけ。



   伊勢の言っていることは筋が通らない。

   力の無いやる夫が強くなるためには危険が必要であり、

   伊勢を家に迎え入れるためには、危険から遠ざからねばならない。

   なのに、どちらも求められている。成り立つ筈が無い。



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733 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:57:31 ID:o50QOUSD0 [77/152]



   間を置けば理解できる、どれだけ理不尽なことを願っているか。

   合理的ではない、矛盾している。

   やる夫と箒の混乱も当然で、自分は嫌な女だと伊勢は強く思った。



      /.::| |_/ // :|. . . . . . .|:/. . ./ :|.:: .:: .:: .:: .:∧.:: .:: .: ヽ.::.|
      .:: : `¨ .: // :: |. . . . . . .|. ..-/-八.:: .:: .:: .::/  .:: .::.:: .:: .: |      うん、そうだね。
      i :| .:: .: // :: : |. . . . . . .|.: 弋_㌻ 、.:: .: .:/ ―i: |.:: .:: .:: : |
      |八 .:: 〈/.:: .:: :|. . . . . . .|∨     \/ヒッ㍉: |.:: .:, .:: : |      これはただの我が侭、
     / ̄\八.:: .: : |. . . . . ...乂 .u          ノイ:/.:: .:: :|
   _〈/~\  ̄\.: 人. . . . . ./⌒       '      /ノ.:: .:: .:: .::.|      やる夫にとった態度だって八つ当たりだよ。
.  //'////∧   { ̄V\. . ..:| 、  `   ァ    イ.:: .::/.:: .:: : ,
 / ̄`'<///∧   l   ∨,'\. | \      イ )  ,γ⌒ヽ : /       だから、謝ろうと思ってる。
__{_    \ /∧      V//人_ >-= 〔 | /  /     )、
  \     \'∧  ',  ∨//////////|   |   {      ,}
    \    \}   ',  ∨/// }////|   |   ゝ、   ,,ノ
                                  `‐-‐"








                                             γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
       ......................./../.:;/.::::::::::::::://:/.:::::://:|::::::::::::::::::/イl!:::::::::::::::::::::::..    |     箒もごめ、ん、ね……?
     ,/ニニニ=ミ、;..;:::;/.::::::::::::::://!/!::::://i|::|:::::::::::::::/i{::!|!::::::::::::::::::::::::..、  乂______________..ノ
   /....................⌒}/..′:::::::::::::::::// i{ー -/ _|::{__;::::::::/::リ::::|!::::|!::::|!::::::::::::..\
   ⌒≧=--,-=ミv.....!::::::::::: :i|:::::___V i{  i::ハ:::::::::::::;/ 、|!::::}!::::|!::::: :|i:::l⌒\
   /,/.:::/.........,ノ.....{: :i|::::::::i|::⌒ネにぅ}l下、i:! ::::::::::/ }!::\:::;::::::}!::::: :|i:::|
  //.::::く⌒ ̄`ヽハ...}:::i|::::::::i|::::{(つゝゝ歹^`i{  、:::/ j!/ j::/|、::;::::::::::|i:::|
// /.:/.⌒ゝ _........VV::::i|::::::::i|::::{/:/:/:/ ̄  } ハ/ィぅ/=ミ、}:::/.::::::::::}i:::|
/ ,/.:/.:::::/:::⌒ヽ: :.}/::/j|::::::从八  /::/:/:/:/:/′ <込z歹}ゝ/}::/::::::::;::::|
  /.:/.::::://.:::::::::::;V/.:/i:i|:::::::::i:⌒\      ノ/:/:/:/:゚O ´//iリ/}:::::::/}::!|
 ./.:/.::::://.:::::::::::/::::::/i:i:i从::::::i:i:{:.           /:/:/:/イ://:i}::::/ }::i|
.:/.:/.::::://::::::::::::/i:/´:V:i:i:i:!{:V::::i:|: .、   <⌒ヽ      /}:i/イ:i:リ::/{ヽ.}::リ        すまない……本当に、すまない……。
.:::/./⌒≧=-./´:j: : : }:i:i:i/从:::::!{ :.\   `¨´     /..../リ:i:i:i/::/ハ j/
_/  ハ: : : /: : :}: : : !ー― ヽ八:.、 \     ィi〔⌒ゝ:/}:i:i/:://⌒! /‘,
    /:/ '  / ー.; `´!:.:.:.:.:.;ハ .\\ 、  7´:i:i/................./...ji/.:/i::{.......!  ‘,:.、
  ,/,、  V   .′  j:.:.:.:./  }  .\\メr≦V'⌒≧=-/--,/.:/´}リ{⌒  \人人人人人人人人人人人人人人人人人人/
  //: .V ′  .′  .;:.:.:./  ハ   /イハ乂 .}ト、:i:i:i:i::::::::/.::/:::::j{::::.、 <                             >
. /:ノ: : .j .′  .′  ;.:.:/  /.:.:V_/.:/}:! {:{ヽV:.:.:}ト、:i:i:::::/.:イ::::::::i{:::::::. < って!? どうして、箒が泣いてるの!? >
/.::{  ′  .:j{   ;::/  /.:.:.:.:V.:::://j:l ハV{ヽ:.:.:}ト ` .//:::::::::..、::::::::::::<                               >
:.:.:;  {.:   :}'    ′  ,/斗=:.j{:.:.// j:l { }!:.Vハ:.:|:.、 /イ \::::::::..、::::::: /⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒\



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734 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:58:28 ID:o50QOUSD0 [78/152]



――――二人と一人



     ヒック
       \\=======||===========/============||==============//
       //                                    \\
       | |  思い至れたはずなのに……また私は、勘違いして……。 | |
       \\                                    //
       //==============/============||===================\\




                                                                         っ
                                                                           っ
                               \\=======||===========/============||==============//
                               //                                    \\
                               | |    ほ、箒! こんな分からなくて、当然だって!!       | |
                               \\                                    //
                               //==============/============||===================\\




           ズズッ
              \\=======||===========/============||==============//
              //                                    \\
              | |   駄目だ! 私は昔も、今も、ずっと変わってない……!   | |
              \\                                    //
              //==============/============||===================\\





      ____
    /      \    んな深刻に取るなお二人とも。
   /         \                                                       グスッ
 /            \                 \\=======||===========/============||==============//
 |   _,   /        |              //                                    \\
 \(ー⊂ヽ、∩  u    ノ               | | ……駄目じゃないよ、やる夫を手伝ってあげてるじゃない。 .| |
   |  | ゝ_ \ /  )             \\                                    //
   |  |__\  ” /.             //==============/============||===================\\
   \ ___ \ /



   浴室にいるやる夫の脳に、女達の声が響く。

   どちらも涙に濡れ、湿り、くぐもっている。

   二人が今どんな表情をしているのか、やる夫には容易く想像できた。



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735 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:59:07 ID:o50QOUSD0 [79/152]



             ポロポロ
                 \\=======||===========/============||==============//
                 //                                    \\
                 | |  それを素直に受け止められない、わた、私の方が……。  | |
                 \\                                    //
         ____    //==============/============||===================\\
       /      \
     /   _ノ  ヽへ\
    /   ( ―) (―) ヽ
   .l  .u   ⌒(__人__)⌒ |       いや、全然責めるつもりはねーけどお。
    \     ` ⌒r'.二ヽ<
    /        i^Y゙ r─ ゝ、     それを、素直に話してくれお……。
  /   ,     ヽ._H゙ f゙ニ、|
  {   {         \`7ー┘!






              ―‐ 、
         /    .:ヽ       でも、どうすりゃいいんだお?
       /       .:.:.:.:,
       |     .:.:.:.:.:.:.:}      あー、やってらんねー。
       \  .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ノ
       /  .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|      どうすりゃ、丸く収まるんだお?
      (_  .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|



   伊勢と箒が泣き止むまで、二人が謝る理屈を考え付くまで、まだ時間はある。

   やる夫は湯船に身を深く沈めた。

   湯の温かさが身に沁み、傷を癒してくれる。

   だが悩みに対する答えは、水面には全く映らなかった。



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736 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:59:22 ID:o50QOUSD0 [80/152]



┌─────────────────────────────┐
│                                              │
│                                              │
└─────────────────────────────┘

┌─────────────────┐
│                            │
└─────────────────┘

┌────┐
└────┘




――――トミヤ外縁



             (;;;;;ゞ;;;;ヾ;;;;;;;ゞ;;;;ヾ;;;ゞ;;;;ヾ;;;;;)
  ⊂二⊃     (;;;;;ゞ;;;;ヾ;;;;;;;;;ゞ;;;;ヾ;;;;;;;;;ゞ;;;;ヾ;;;;;)
            (;;;;;ゞ;;;;ヾ\\/ /;;;/ /;;;;;;;;;ゞ;;;;)     ,:-'"⌒"'-:,
             (;;;;ゞ;;;;;ヾ;;;| l i l i /;;;;;;;ゞ;;;;)    ,:-'"      "'-:,
        ,:-'"⌒"'-:,  (  .|i | il i |        (;;;;;;);;;;)         "'-:,
      ,:-'"::: ::: ::: ::"'-:,,  .| l i | i l|      ,:-'(;;;;;);;;;;);;;)"          "'-:,
    ,:-'" :::: ::::: ::::: ::::  "':| |i l i | |   ,:-'"  (;;;;;;(;;;;;;)
  ,:-'" ::::  :::::::  ::::: ::::: :::::|i | il i |i.|,:-'"      |li|
,:-'" ::::::  :::::::::   :::::::: ::::::::::| l i | i li |        |il|
"'"''"'"'""'"''"'"'"''"'"''"'"'"''"'"MjiijMrソルM"'"'"'"''"'"ソjルMソルソル'""'"""""'""'"'"'
    ""'"           ""'""'""'"'"''"'"
              ""                    "'""""
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                ""'"                    '""""'"


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738 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 00:59:36 ID:o50QOUSD0 [81/152]



                                                      _.       ._.. -'"
                                                     _..彡″   ._,, -'''″
                                               _,,,.. -¬-‐'゙ / . _,,.. -'''"
                                 _..-'"  _,, -‐''"´         ┴'''"゛
                               _,, ;;l匸.. -‐''"゛
                           _,,..-‐'″
                     _,,,.. -‐'''"゛
       . ____,,,,........--ー''''"゙´
─==ニ二,,,_
         .`゙゙''''― ,,,_r- ..,,
                ´''ー `''ー、,,-ミ ..,,,_
                      `゙'' l;;、, ´゙'''ー ニ- .._
                            `゙ヘ、,    `゙''''`-ミー ..,,,_
                            `'‐       `゙''‐  `゙゙''''ー ..,_
                                              `''ー-i_、
                                                   `'''ー ,,_
                                                       `゙''ー ,,、
                                                              `''ー 、、
                                                               `゙'ー








                                                          ――――――――ザンッ!!

           /フ⌒ヽ                          /フ⌒ヽ                         /フ⌒ヽ
   /⌒\  _,∠/     \            /⌒\  _,∠/     \             /⌒\  _,∠/     \
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  V/⌒ゝ‐'´r-、 /¨      j   \ー'⌒>∧    V/⌒ゝ‐'´r-、 /¨      j   \ー'⌒>∧     V/⌒ゝ‐'´r-、 /¨      j
  レ'^Yィd´ '   Y     /    ! 〔{{ l |     レ'^Yィd´ '   Y     /    ! 〔{{ l |     レ'^Yィd´ '   Y     /
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  | l `_ノ  r'プ\__/  ヽ    ノ          | l `_ノ  r'プ\__/  ヽ    ノ          | l `_ノ  r'プ\__/  ヽ
  \」―'´ > / ̄`¬-'^>  く            \」―'´ > / ̄`¬-'^>  く           \」―'´ > / ̄`¬-'^>
       _) く       `) く__                 _) く       `) く__                _) く       `)
      〈辷>’      \ごメ>             〈辷>’      \ごメ>              〈辷>’      \





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739 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 01:00:35 ID:o50QOUSD0 [82/152]



――――やる夫の成長



                                 r―==二 ̄`ヽ
                                  >‐-_'´ u V:::::|
          r―-―== 、               , ' r-- 、   }:::::|
          アー-'^⌒}:::::!                (  '    }  「r、:::|
         /    u  〉:::|                > i}  リ  |ヒ}}: |
         ヽ ==ヘ  /-、::!    _  __       / ー-u'   |ン::: |    うしどりの群れを……!
 _ rァ__   / i   }} |ヒ}!::|   > ^´  ヽ    ∠__r=_`-イ丁ヽ.|ヽ:::::|
>::::^':::::::::'. /  =u彡  |ン::::|   イ/⌒く  |   、---ヾエヱ二」 ! \|r
そ:/ヽ:::::_::! `1工エエハ ./\:: 「`ヽ  .> i う ヒ}l    <r 、V^ー ´`ー '_| //   本当に数日でCランクになったんだ!
 ハ。=Y{.)|   _}-r‐://   ヽ\リ <_r-┬!ト、|_  ∠≦リ::}  , イ //.....
  <.`_^、/く:|  Lー-イ/  //:.:.:.\  f=' j | ヽー-<j /イ   \//..........
  〉-- / /\ (_,イ /:.:./:.: |`Y´|\イ-、 l |   /`ヽ#\  /...................    あの二人の子だし、天稟ってことか!
  ヽ__//   \    ( \:.:.:.| | |:.::__| | K´   l   \#Y=―- 、.........
\   }-― 、  \r──  `'┴┴r!(___  _ア´ ̄`ヽ{     }/.................ヽ....
:.:.:.\/    }    }`ー―― 、  、‐':.:.:.:.:.}   , <`ヽ '._/   /............................
:.:.:.:.:.:V  __/    :.Y´ ̄ ̄ ̄   >:.:/:./   /\   } } ◯./..◯...................../
:.:.:.:.:.:.:Vノ.   ̄`Y:.:.| ( ̄ ̄ ̄ ̄:.:/:.:/  .|:.:.:.:.> / /  .}............................/
:.:.:.:.:.:.:.:.', \. ヽ_人.人   ̄ ̄ ̄ ̄):.:(__,.ィ__j:.:/(__/  ,イ.............../....../
:.:.:.:.:.:.:.:.:.'. ヽ_VL イ:.:.:.:.: ̄「 ̄「 ̄:.:.:.ヽ:.:.:.:.:./  |:.\/ j--―..´........../
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.V"´   ヽー--}ヽ \:.:.:.:.:.:.\/    j:.:.:.:\/........................./




              / ̄ ̄ ̄\
           /       ::.
           |        ::::::|         こっちはやっておくから、
           丶  .......:::::::::/
                7⌒    `ヽ        皆はいつも通りやってくれお。
               /       ト、
                /  /      !       やる夫のことは気にしなくて良いお。
          _ /  /      / /
  <二二二二|_|(_ノ     !ノ
              j       `ヽ                      γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
             /   / ヽ  ヽ                     |      「「「「は、はい……」」」」
               /   /    ‘,  ’                     乂______________..ノ
           /   /      ‘  !
           (__ノ      (____)



   Cランクとなったやる夫は、E,Dランクの冒険者達と共に

   山際の狩場まで出ていた、監督役として。

   しかし、それは信頼されてということではない。

   単純にやる夫が希望した担当地区に来たがる者がおらず、

   抽選にあぶれた者達が付いてきただけである。

   信用されず、嫌われているのは相変わらずのままであった。



.

740 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 01:01:14 ID:o50QOUSD0 [83/152]



        /.: :: ::::::::/::::::::::::/::::::/:::::::|:::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::ヽ
.        /|.: :: :::::::::|:::::::::::/::::::/::::::::::|:::::::::::::::::::::l:::::::|::|:::::::::::::::::::::::::.
       / .|:::::::|::::::::|::::::::/|:::::∧::::::::::l:::::::::::::::::::∧:::::|::|:::::::::::::::::::::::::ト、
.      /  |:::::::|::::::::l: ::://|::::′l::::::::/:::::::::::::::::/ ハ:::l∧:::::::::::::::::::|:::|  ,
     /   .|:::::::|::::::::|`,< |/|  |:::::/::::::::::::::|::/   |/  :イ::::::::::::::|:::|  ,
.    /    |:::::::|::::::::l//  〕 ト |::/|:::::::::::::::l/ _,厶孑'  |::|::::::::::|:::|:::|  ∧
   /`ヽ   !:::::::l::::::::|/,≠芹ぅx l/`|::::::::::::::厂rぅ疔斥 、j/|::::::: 八|:::|//∧
.  〈 \ \|::::::∧:::::|〈  {し'//|   l::::::::::::/   lし'//|  〉 |l::::/::::::::::l//  〉
    ` <\.|:::::::::∧::::.  戈ー夕  |::::::/   戈ー夕 ' 八/::::::::::: |  イ
    /::::\|:::::l::::::::\丶        |/          /:::/:::::::::::::: !く::::::|        あの程度なら、もう全く問題ないな。
.   /::::::::::::|:::::|::l::::::::|个ー /i/i            /i/i   厶イ:::::::::::::∧| }::::|
   /:::::::::::::::|:::::|::l::::::::|∧           '           /-|:|::::::::: /  レ'′:|        成長したものだ。
.  /:::::/::::::::::|:::∧l::::::::| 、 、u                イ  |ハ:::::/_/:|:::::::::|
 /:::::/:::::::/:::|/:::∧::::: | \|\   r―--―    /| ′::::/:::::::::::|:::::::::|
./:::::/:::::::/ ::::|:::/:::∧::::ト、_| 介 .        イ、  L/::::::::/::::::::::::::|:::::::::|
´ ̄ ̄ ̄ ̄¨ニ=-  .丶. _ /`ト、 >  _, < ,ノ ヘ.__,.: ::::/  -‐=¬ニ¨¨ ̄ ̄`ヽ
                `7\//    \      /   ∨::/´                ハ





      ___
    /ノ  ヽ、_ \        センダイじゃごうけつぐまとか
   /(●) (●.) \
 /  (__人_,)  u. \      プニキともやりあったから、うしどりくらい平気に決まってるお。
 |  l^l^ln ⌒ ´        |
 \ヽ   L         ,/      箒の支援もあるし、なおさら。
    ゝ  ノ                                 γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
  /   /                                   |      そそそ、そうだな!
                                        乂______________..ノ



   昨夜、風呂から上がった後。

   やる夫は、箒が間を取り持つ形で伊勢と仲直りをした。

   当たり障りの無い言い訳を並べる伊勢を、

   やる夫が気にしていないと言って許す、形式的な。

   簪は伊勢のLVが7になったお祝いとして、再度渡した。



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741 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 01:02:54 ID:o50QOUSD0 [84/152]



――――月が霞む



              ____
             . '"   U    `丶、       (でもLV7、かぁ……)
             /  \         \
          /     `¨″  `'ー'" ̄`       (あれで円満解決、ってなるわけねーよなぁ)
            {  三三       三三   }
         '.                 J /       (やる夫は伊勢の気持ち知ってるけど、向こうは話さねーし)
             \ u  ゙'ー'^'ー'゙     /
               `¨7    ̄       ‘,          (箒はこっちに気を遣って、ぎこちない)
                /          ‘,










.           /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: \
          /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :
           /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :‘,
        f:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. / |:.:.:.:.:.:.:. : |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. l:.:.:.:. : :i
.          |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. / |:.:.:.:.:.:.:. : |\:.:.:.:.:.:. : |:.:.:.:. : :|_
.          |:.:.:.:.:.:. : ≫‐=≦:.:.:.:. : :十‐=≦:.:.:.:.:|:.:.:.:.:|:.:} ∧
.          |:.:.:.:.:.:. : /   \:.:.:.:. : |   \ : :}:.:.:.:.:} / ∧
.          {:.:.:.:.:. :㌢芹笊   \:.:.: | /芹丐㍉:i:. : :/〈:  ∧            ど、どうした?
           ::.:.:.:.:.:癶 Ⅵ刋    \:! にJリ // : :/:. }    ∧
           {:.:.:.:.:∧  ゞ^´         `^´ / : :/:.:.: :    ∧         悩み事か?
        ヘ:.:.:.:. : :\      ,     u. / /:.:.:.: :}     ∧
         / :}:.:.:.:.:.人 u.             ̄|:. : :/ : i:     }         やっぱり、昨日の事か。
         / :i:.:.:.:.:.:| ヽ    r  ,       } : :/|:.: |――=≦
      /‐= :!:.:.:. : |                 i:. /〈:. /:.:.:.:.:.:.:. : ∧
      /:. : :八:.:.:.:.:|______:|>   < |_____{:/¨ Ⅳ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧
.     /:.:.:.:.:. : :\:. | /:  r|  爪   {_  ∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : ∧
.     /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ!:/  / ≧=‐‐=≦  ∧ :∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : ∧
    /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :/   f   //{ ∨  / :∧ ∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ∧



   箒がやる夫の顔を覗き込んでくるが、答えない。

   正しくは、何を言えばいいのか分からないのだ。



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742 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 01:03:23 ID:o50QOUSD0 [85/152]



                _____
______  / _ノ  ヽ_\  _            (やる夫は、どーすりゃいいんだお?)
_/_//__ /  (○)  (○) | |
::::::::::::::::::::::::::: /     (__人__)  ヽ |l⌒l二二)      (戦えば泣かれて、逃げたら守れない)
::::::::::::::::::::::::::| |  U   ` ⌒´   | |`'''|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  \         / / /          (何か、画期的な解決策が、あるのかコレ?)
         /           /






       ____         (やる夫、かなり楽して強くなったから、その辺りが分かんねーお)
     /      \
   / ─    ─ \       (……伊勢や箒との約束を守るためには)
  / -=・=-   -=・=- \
  |      (__人__)  U  |    (泣いてもらうのも、仕方ない、のか?)
  \     ` ⌒´     /




   昨日の事、そう言われればそうだろう。

   だが、今やる夫が考えているのは、少しだけ別だった。

   身の回りの人間との関係性、将来。

   トミヤでのCランク昇格を最速でなした男ではあったが

   実にありきたりな難問に頭を悩ませていたのだった。



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743 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 01:03:44 ID:o50QOUSD0 [86/152]



               {:(⌒ヽ ∠二二二二\::::::::',
                |::∨/::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ:::}
               ',/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
               /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..
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.              .:::::::|::::::::|:::::::::::|:::::::::::i}:::|:::::::: |::::::|::::|::::|::}
.               |:::::::|::::::::|:::::::::::l::::::::: /::i|:::::::: |::::::|::::|::::|::|\
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.             / :|:::::::|::::::::|::::::! |:::::/ :::::::| \_」::::::|::::|::::|::| / }
            /⌒|:::::::|:::::斗‐┼十\:::::::丁¨´\{:/ :::|::::|::| /ノ
             \_.|l::::::|:::::::乂八ノ   ヽ:::,ィ乏{厂}〉::::|::::|::|_厂         あ! ――――センサーに反応があるな!
             |l::::::|:::::〈{て)::了     ヽ乂ツ  |::::::|::::|::|:\
               八::::|:::{∧.乂ツ      ""u. :|::::/ :::|::|::::::::..          やる夫、あっちに敵がいるぞ。
            / ∧八:: ∧ ""   ′       ムイ:::::::Ⅳ::::::::::::.
.           / /::::(::::::\:::..           / |::::::::|:::::::::::::{、:::.        く、くまかな?
          / /:::::/ア:::::::::::: >  .   O    イ  |::::::::|::::::::: ∧\\
            / /:::::::| {/ )、:::{::::/ r弋:、 //ヽ 八 ::ノ:::::::::::::∧ \\
        / /:::::::: |   ´ ):::乂─|  ><    /:::/:::::::::::::::::::∧   \\
.        / /:::::::::::∧  / ノ} // ::| /rfニ}ハ  //∧<:::::::::::::::::∧   ヽ::',
       / /:::::::::厂_∧  ヘ //:::::::}/ /∧{⌒/:::::::| |.\ ` <:::.::::∧    }::}
      {! ./:::::::::::| | l \   V::::::::// // ハ}_i〉、::: | | \\   ` <:::.  .//
.       ∨::::::::::::l| | |   }  ∨::::乂_/、/ {厂\\.」   \\ / }∧ //
      /:::::::::::::::i| | | /⌒丶 }/::::| |:::\:::| |:::::::> >     >イ | /::::::∨
.     /::::::::::::::::::i| | |./     \::::::| | :::::::: | |//     / l: | .::::::::::∧





                   _,,..-一=ー-、
                 /        \                      お、おう、今行くお。
                /  \_,,        ヽ`ー-、il!i|i|i!l|iil|!ii|i!li|il!i|ii!|l
           i|ir<Yヾニヾ / ( ● ) '' ―‐    l    \il!|ii|i!l|iil|!ii|i!li|il!|i    じゃ、そっちは好きにやっといてくれお。
  __r '´ ̄ヽli|il!iil|i|!ii|!(   |         ( ● )   .l      ヽ
 !|i!{     ヾ   ヽ    ヽ.\  (_,〈_    ,      lノ       l             危なくなれば駆けつけるから。
   ∨    ヽ   l    ヽ \ {l!il!iii!li7´ u,   /|        |
    \    ー--ゝ──‐`ー':≧ - '___/         |
     {       \            丶、                l
     \      `                          |
       \                                  |
        \_____                     |
                  `丶、                 |
                    \                  l
                      }                   l
                  ,.. -‐'´                     l
                /                      |



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744 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 01:03:58 ID:o50QOUSD0 [87/152]



<タタタタタ



                                 r―==二 ̄`ヽ
                                  >‐-_'´ u V:::::|
          r―-―== 、               , ' r-- 、   }:::::|
          アー-'^⌒}:::::!                (  '    }  「r、:::|         はい……って、あ。
         /    u  〉:::|                > i}  リ  |ヒ}}: |
         ヽ ==ヘ  /-、::!    _  __       / ー-u'   |ン::: |
 _ rァ__   / i   }} |ヒ}!::|   > ^´  ヽ    ∠__r=_`-イ丁ヽ.|ヽ:::::|        行っちゃったよ。
>::::^':::::::::'. /  =u彡  |ン::::|   イ/⌒く  |   、---ヾエヱ二」 ! \|r
そ:/ヽ:::::_::! `1工エエハ ./\:: 「`ヽ  .> i う ヒ}l    <r 、V^ー ´`ー '_| //
 ハ。=Y{.)|   _}-r‐://   ヽ\リ <_r-┬!ト、|_  ∠≦リ::}  , イ //.....        監督役なのに。
  <.`_^、/く:|  Lー-イ/  //:.:.:.\  f=' j | ヽー-<j /イ   \//..........
  〉-- / /\ (_,イ /:.:./:.: |`Y´|\イ-、 l |   /`ヽ#\  /...................









                    γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
                 |     ……勝手にやっとくか。
                 乂______________..ノ




                                                γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
                                             |  危ないのは間引いてくれてるみたいだし。
                                             乂__________________..ノ




                         γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
                      |   今日のノルマ、こなそうぜ。
                      乂______________..ノ









   そう、実にありきたりで―――― 子供の悩み。

   これが、後々災いとなることを、時の流れを一方向としか考えられない者達に

   理解できるはずも無かった。



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745 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 01:04:12 ID:o50QOUSD0 [88/152]



┌─────────────────────────────┐
│                                              │
│                                              │
└─────────────────────────────┘

┌─────────────────┐
│                            │
└─────────────────┘

┌────┐
└────┘




――――トミヤ役場



            ィ升㍉、
.           ィ升丗丗||心ュ。
≧s。_        `冊冊冊串叮
>x'//フ7ァ‐- ...,,_ 丗丗丗爻ミxミミxュ、 ィzzzzzzzzzzzzュ、                     __  .ィzzzzzzzzzzzュ、
<>x'//////////フ7ァ‐ュ圦爻爻爻爻ミ¨||¨||¨||¨||¨||:|ヨム     lニl  x爻x、xミュ、   lニlイ臣iiム 升|¨||¨||¨||¨||¨||
|l|l|l<>x'//////////////へミ爻爻::i==i===l===l===|ュ|___ x[ニ| |zzzzzzzzzzzzz| |ニ]ヨヨ 。si||==l===l===l===!x、 x x爻
 ̄| ̄ ̄|`¨二ニ=- ュ。_//////へ㍍x|┳━┳━┳━|旦ii7爻ミ| | | | | | | | | | | | | | |zzzzハ旦||━┳━┳━┳|爻爻爻爻
vv|vvvv|ivvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvv||vvv||vvv||vvi||m||iii〒¨| |_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_| |¨〒iii||m||ivv||vvv||vvv||vvvvvvvvv
l:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:||||||||||| |___| |_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_| |__ | |||||||||||:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|
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l:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|jI斗t≦¨¨¨¨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄¨¨¨¨≧TfisIj|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|
 T  |  ̄l,_,,/\ ,,/l ̄ |  ̄:l^i、 /ヽ_l_jI斗t≦                      マム/ヽ二,l ̄ |  T  |  ̄l,
 ,.-r_'"l\,,j  /_|/_L,,,/ ゙i,,,_l_ヽ|_。s≦´                                マム /_,j ,,/l`r-./r '"l\,,j/
 ̄  -   ̄   二 -  ̄  。s≦´                                    マム心-‐  ̄ 二  ̄ 二 ̄
三-   ̄  -  -  冂。s≦´                                        冂≧s。-  -‐-   ─ -
-   ̄   - -zzz冂≦´                                              / ̄l\- - ─    ̄
 ̄ - /l ̄\/ヽ ̄\                                                  冂/¨ヽュ二 - ‐-
二ニ=-‐' ̄  ̄ -‐  ̄                                                    ̄ /\/ ̄lヽ- -
                                                                ̄ ¨`≧s。






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746 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 01:04:28 ID:o50QOUSD0 [89/152]



――――完全回復




             イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
            /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,:.:.:.:.:.:.ヘ:. . . . . .:.:ヘ
           ':.:.:.:.;':.:.:.:.:.:./ヽ:.:.:.:.:.:ヘ:.:.:.:.:. .:. .ヘ
           .':. .;.:. .:.:.:.:.:./  `ヽ、:.:ヘ:.:.:.:.:.:.:.:.:ヘ
           i .:.:l . .:.:.:.:./      `, l:.ゝ:.:.:.:.:.:ハ
           l:. .:l:.:.:.:.:./―-    " ,`' l:ィ:.:.:.:.:.',
           l:.:.:.l、:.:.:/ ,-、、    弋'ソ)' (エ)i:.:.:',          もうちょっと鈍ってるかと思ったけど
           |:.:.:l:.ヘ:.:l_〈ヾタ      " /:.:.:.l.:.:.l
           l:.:.:l:.:.〈ニメ       ,     l:.:.:.:.l:.:.:l          まあまあ狩れたわね。
           l:.:.:.l:.:.:.i:.:.ハ    _ ニ _,  ,l:.:.:.:.l:.:.:.l
           l:.:.:.ヘ:.:.i:.:.:.:ト.、  ` ニ  ,イ:.:.:.;:.i:.:.:.:l_,,       傷も痛まなかったし。
           l:.:.:.:.ヘゝ、:.:.ミヽ>  _ /メ⌒ヨ>゙l:.:l  l
           l:.:.:.:.メX ヘ \_二 三彡ト-l´二ミl:.l`メヘ
           ,ト:.:.:l 、  \、  -‐ニ///l  ヽi:メ、〉 〉
        ,/77ス\:i ヽ  l`\`ヽこ'/ イ kヘ /、/ //7ヘ
        //////\、  \ヽ ヽ\  / l メ ィ // ///、/∧
     ィ</// ミ//ハ   `ヽ i \/   ///_//〈  l//,〉
  //<ヲ/〈〈_ソノ///\__>ゝ`i\   /〈 ヘ//////ゝ彡/l⌒ヽ
  /シ   //////////////,l  l l l; ;,\/; ; ヽl ハ////∧///i  i,l




                           -‐-ミ
                 ,..  -―――<.:: .:: .:: .::\
             ,、丶`.:: .:: .: .:: .:: .:: .:―.:\.:: .:: .:: .::\
          _//.:: .:: .:: \.::/.:: .:: .:: .::/:\\.:: .:: .:\
         /.:: .::人:__.:: .:: .:: .:: \.:: .:: .:: .:: '.:: .: :ヽ \.:: .:: .:\
        :i.:: : '.:: .:: .:: \.:: .:: .:: .::.:ヽ.:: :/.:: /.:: .:: ハ.:: \.:: .:: .:\
        :| :/. . . . . .:: .:: \.:: .:: .:: .: ∨ .: .:/ .:: . /.: ',.:: .: \.:: .:: .:\
        :|/. . . . . .::: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .::.i.:: .:: .:: .: /.:: .:: .:: .:: .::.ヽ.:: .:: .:: .
       /.:|.::{. . . .::.\ .:: .: .: i.:: .:: .:: .::| へ : .: /.:: .:: : }.:: .: ハ:i:i:. .:: .:: i
      ノ.:: |.:: .:: .:: : ―\(\:|.:: .:: .:: .::|へ i.: /.:: .:: .:: 八.::/i:i:|:i:i|.:: .:: .:|
       ⌒7八.:: \.:: .:ィ云ミ、 |.:: .:: .:: .::|し 八.:: .:: .:: ./:i:i:i:i:i:i:i:|:i:i|.:: .:: .:|
       i:i:i:i\: (\{ 乂)   |.:: .:: .:: .: ∨.:: .:: .:: .:: イ:i:i:i:i:i:i:i:i:|:i:i|.:: .:: .,     良かったね、ロゼ。
       |:i:i:i:i:i:i\ ノ     |.:: .:: .:: .:: :| ^} :: .: : ' |:i:i:i:i:i:i:i:i:i|:i:i|.:: .: /
       |:i:i:i:i:i:i:r         |.:: .:: .:: .:: :| 乂.: /  八:i:i:i:i:i:i:i:i:i八.:.:/      二週間ほど寝たきりだったし。
        八:i:i|:i:i: 心       ノ.: .: .: .: .: ノ   _{ / ⌒7/人i(  )'
        \:i:i:i:i:个:<   ⌒7.:: .:/)'  /::::::::\_/     \         治療士の人に感謝しないと。
          ):i:i:i:i:i:i:/ \  '.::/ 、 /:::::::: / ̄ ̄\
          ⌒ヽ:i:i:/   ¨ レ'    \::、丶´  -――- \
           jiノ         //  /   /∧:::::: ヽ
                  __//  /   __./:::://:∨∧:::.
                 /:::/  /   /||:::::>'" ̄ \::i |



   冒険者家業は危険が常に付きまとう。

   どれほど強い冒険者であろうとも、一瞬の油断や不測の事態で

   命を落とすことが間々ある。

   ロゼも以前の討伐で半月ほどの療養を余儀なくされていた。

   休むだけ身体が鈍るため、腕のいい治療士は重宝される。



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747 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 01:04:49 ID:o50QOUSD0 [90/152]



            ,  .-.‐.- . _
           /: : : : : : 、: : : `: .
         /: : : : : : : : : : :ヽ: : : ヽ
        /: : : : \: : : :、: : : : ヽ: : ヽ
     r、 , /: i: :、: : : : ヽ: : :、: : : : ヽ: : :.\              もう少しいけたと思うんだけどなー。
   .l´ll l l: : l: : \: : : ヽ: : l: : l: : :l: l: : : ; :ヽ
  /'l l l l ハ: : 、: : l ヽ、: :、: l: :ィ: : : l: l: :/ `ー'ヘヽ          伊勢が止めなかったらー。
 〈 ヽl l ' lヘ: -;、:.:l    ソ/ _ ヽメ: : l/  ,  /´)
  ヽ     `" イ: ∨`ヽ   ´/ ` /i: : :l / /メ三三ミ、       心配しすぎなんだよ、あんたは。
   、    ノ l:ヽ;ヘ '´` ,   ,、 l: : : : l -‐く(三三三ー、
   ,、 ィ´l)  l: :lーヘ   ー ´ ハ: : : :.l   /三三三/´ヽ
  /ヘ , ノl  ,l: l: : :ト ヽー `ー' //l: : lヽ (イ三三ニ/   lヽ
  //"´  l /ヘ|: l:、:.lミ.、 ヘ \ ヽ/, l: :ハ  / l´ヘ三〈ニヘ_/ ヽヘ
 /       ノl/ /l: l: i三iヘ `ヽ\、 / ,: /―`/ニー三三\   |ニ、




                     __
                 /` ヽ、 ,.イ:´ヽ::::/:::`ヽ、___
           / /` ヽ 、ミ.ヽ;:::::::;;..-ニ"__. |
              ヽ / ,ム-=≦. ´:: ≧=-、;;:ヽ ノ l
             レ':/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ/
             |:::/:::::,ィ=-::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
               l:/::::;イ::::/::::::/::::::::::::::::::::'、::::`ヽ:::::::',
             ,'::::;イ::::: '::::::イ:::::::::::::::::::::: ト;:::::::::::ヽ:::::l
             /;イ::,::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::|:::i:::::::::::::|:::',i
            ,'/レ、:::::ーl弋ヽ!;:::::::i:::::::ナ:┼-::::::j::::::',!
.           /::::::l:::::ヽ:゙ト、! ,ニ `ヽlノレ-rェ=、ノレ':::::::::|          調子に乗りすぎ。
           '::::::::i::::::::::|!.,ィ´ヒン`     ヒン ´ /:::::::::::::i
.          ,':イ::::;'::::::::::|::!                /::::::/::::|         慣らしも大事だよ。
.           l:::|::/::::::::::::|:::i. u.      '     彡':::::::::::ノ
.           ヽl/;ィ:::::::::::|:::::ト、   ー -'   ,イイ::::::彡'          それに、ほら。
           /´ ヽミ;::::|';从::≧ 、    , イ:::;' |:;/
               レ'ミ从 ,ィ|;';';';';';`;';';';';| !ノ ´
                   , イヾ;';';';';';';';';';';';';';'j \
            , イ=\   ヾ';';';';';';';';';';';'   \ ,,
.            , ィミ   |  \   ヾ;';';';';';';'/    ノl` 彡
         , イ  ミ   il   ヽ   ヾ;';';';'/     //l 彡 `ヽ、



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748 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 01:05:06 ID:o50QOUSD0 [91/152]


  i                                    ll               !
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       |!     |                      |   ……雨もまた降ってきたしね。
  |i      |!     |                 i! 乂______________..ノ               {
  |i  l  |!     |                 i!                  {{                   {
  |}  l  |!     |     i               i!                  }}                   {
  |}  l  |!     |     i               i!                  {{                   {
       |              |!              i!                                         {
       |              |!              i!          l                            {
       |                                  l                            {
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                      }                         l                            {
                      }





               /: : : : : :、: : ヽ: : :ヽ: `: : ヽ
             /: /: :l: : : ヽ: : ヽ: : : ゙: : ヽ: :.i
             /: :l: : :l: : ヽ: l: : :.i: : : : l: : i: : l
             l: : l: : ∧: : ヽl: : :i: : : : l: : li: : i
             ∨: // \: :/: :/i: l: : :l: : l:l: : :l        もう、心配性だね。
             l: : l‐'  `メ/‐-イ: : /: :iハ: : l
             l: i‐代ッ ´ ヘ吐ゝlーl: :.i/,l: : :l        怪我してたのが自分だったら、
     ,γ⌒ヽ      l: l`iヘ  ,     /゙iヘ: :l//l; ;イ
    /     )、    l: l: i: ヽ 、-   i: : l: : l/´ ̄/       無理するくせに。
    {      ,,>  l: ヽ:ヽ:ゝ' ニヽ ィヘ:リ: :/―ァ /=;
    ゝ、   ,,ノ    l: : l∨ 7ニニ 〉/ /: ;' 〈´  ハ
      `‐-‐"     ,ィl: l l) }'ニ  / /,イ:/ゝ、ー/ _ )



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749 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 01:06:08 ID:o50QOUSD0 [92/152]



――――誰が完全回復?



               _r――-ミ_
        r‐=ァ -―‐\. . . \. .``丶、 / ̄ ̄:\
         //. . . . . . . . . . . . . . `、. . . . .\::_:: :: :: ::\
       /. . . . . . ./. .|. . ..i. . . . . .`、. . . . . \\\:: :: ::\
        '. . . .|. . . . /. . .|.._|. . . . . . . .. . . /. . ヽ}:::::: :: :: :: :ヽ
     .: . . . j|. . . / " ̄\. |. . . . . . . .i/. . ./:: ::::::::i :: :: :: :: :.
      i :/ . 八. . .{ xァ==ミ |. . . . . . . .|:: ::/:: :: ::.i::::::|i : :: :: :: ::.
      |八. . /.:\:.   沙' |/. . . . . . .|∨:: ::/.::.:|:::::八:: |:: :: : |:.
       |∨. ._.ノ\    ノ . . . . . . . ノ.:: .:: .:: .:: |∨:: ::.::|:: :: : | :.
       |.:: ∧      ⌒ i. . . . . /.:: .:/.:: .::/:| |:: :: :: |:: :: : |i:.i
       |.:/.:八 __     |. . . . ∧.:::/.::: イ | |.:| |:: :: :: :: :: ::.:|l:.|
       |八. .∧:::ノ      |. . . ./ ∨.:/ i |.:| |.:| |:: ::: :/:: :: ::.|l::|      そんなことないよー。
         V/∧       |. ./   ∨( ⌒)_彡イ:: ::./:: :: :: :八|
          ∨  、_,. ― イ_____|⌒ ノ.:: .::|:: :/:: :: :: :/          私はちゃんと自制してますー。
                   |二二二二ニ| ⌒7.:: .::./:: :: :: :,
                  人二二二ニ 人_⌒):/).:: .::/
                 /二二二 // ̄ ̄\ /⌒´
            -=//二=-  / /二二二二\
        /二二/ /=- //|   ,二二二二二ニi
      /二二/  /__//ニ:|  l二二二二二ニ|






             /: : : : : : : : : : : `ヽ、
           /: : : : ,: : ヽ: 、: : ヽ: : : : \
          ./: : : : : /: i: : ヽ: `: : ::ヘ: 、: : :ヽ
          /: /: : : /: : ハ: : : \、: : :ヘ: ヘ: : ハ
         ': /: : : /: : : / \: : : ゙i: : : l: :.l: : i: i
         |: l: : : :l: /: /   `ヽ:l: : : ハ: l: : :l: l
         |: l: : : :l/: /      ,/:/ ナl: : : ハl          その歳でLV7になった奴がなんだって?
         l:ヘ: : : l'/⌒ミ、    イiニマ、 l: : /: l
         |: :ヽ: : l ,イ心`      ヽニノ/ l二): :l          それにデブやる夫の討伐に付き合ってたでしょうに。
         |: : : iニl弋ー ノ        /: ヘ: :l
         |: : : /: ヘ     '      l: : : i: :l         病み上がり直後から。
         |: : :/: i: ハ    -―-    イ、: :/:.:l´7
         |: : :l/: : /:> _  `   ィ、:/イ/l: : l /
         |: : :.lヽ;/: : :/、 ヽ ー / ノヽゝヘ: :/-―,
         l: : :l 〉 ` lメ \   / /l ヽ l: / /、               γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
        ,r‐ヘ: :l\  ヽ \  `  ///ヽ,リ'、 〉 ム、           |  うっ……か、監督してただけだから。
      /ニヘ ヽi ヽ\_ ヽ、\_,, // //ヘ /`  /三ヽ          乂________________..ノ
     /三三ニヽ \ `ー- ニヽ / イ r、 `   //ヽ三ヘ
   _,l三三>‐ミ、   /l´| ,l \ / ,l ||三ヽーニニl  リニ/
  /\ ヽ三〈   〉ニニニ| | ヽ\`/、 ||三三三ニヽ/三ヘ



   伊勢もロゼと同じ事件で怪我を負った。

   基礎回復力の差で復帰が早かった、と言い張れるかもしれないが

   それでも少々療養期間が短いものであり、

   誰かのために無理をしたのは明らかだった。



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750 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 01:06:28 ID:o50QOUSD0 [93/152]





                   . . .-――-. . .
              .. : : : : : : : : : : : : : : : : : : ..
            /.: : : : : : : : .:人: : : : : : : : : : :\
          /.: : : : : : : : .:/   \: : : : : : : : : : 丶
.           ′ {: : :/: /    =ミ、: : : : : :.}: : : : :.
            : :{: 乂:(:_/      ●   ー=ミ__,ノ: : : : : :,
            {_乂( ●       乂___ノ  〔___〕: : : : : ′
           〔__〕 乂___ノ            /: ‘,: : : : :|
            .′‘                   .′: : ,: : : :.|           そのお陰か、あいつもCランクでしょ?
            i: : : ‘,       ′      i: : : : l: : }: : |
            |: : : :¦   (_人_)    |: : : : |: : }: : ;⌒^       伊勢は、徒党に入って欲しいんじゃないの?
            |i : : : |     〈  |    八:. :. :.|: : }: /. . . .
         八: : : |         ..ノ      \_;ノ: : }/. . . . .
          |: \;ノ〕ト            イ-_-}: /′.. . ./
          人(\(⌒^ 「≧=‐r--‐=≦_-_-八--}/ . . . /
          \    ! . . . |-_-_-_-_-/. . \/. . /










       |.: : 八.: .:.ハ   `             /:|.: .: .: .: |:/i:∧∨ /\ヽ:l |       ……私は、何もしてないよ。
       |.: .: .: :\{、}      ⌒ヽ   .: .: .: : : : /|:i:i:i:i∧∨ .: \,ノ
       |.: .: .: .: .: 从     V::::::::::::::}   /.: .: .: .: .:/: |:i:i:i:i:i:i:i. i: .:|           むしろ足を引っ張ってたくらい。
       |.: .: .: .: .: |:i:i 、     ー―  ⌒7.: .: : : / :八:i:i:i:i:i:i| | : |
.     八.: .: .: .: .:|:i:i:i:i\         /{.:/.: : /`¨¨⌒ ' |:i:i| | :/           徒党の件も、ロゼが嫌でしょう?
        \{ 、 .: l八:i|  )>  _,. イ   /|.:.:., :{へ /  j/ | |/
            \|  \  | |   〉-==≦|/::://⌒ーァ'" ̄ ̄`ヽ
                      |_| //ハ::::::/:::::::::/   /  -‐=ニ二:\
             _  イ  //::}:::///   /  ∧∨// /∧{ハ
          _/ . . . . . |  i:ハ:::::::/   /   /ニ㌻ ̄ ̄ ̄\(ヽ
         / |==|. . . . . . .|  {i://   /     /         }
           {. .|/|. . .    |/⌒ ,,.、丶´     /             {
        /. . }/. . . . . /'  /          \{              八
        /. . ./    :/'  /  -―‐-    . . \   {         /
      /. . ./    :/'  /'"         `ヽ}. . . ヽ}:人      ∧



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751 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 01:07:22 ID:o50QOUSD0 [94/152]





       /: : : : : : : : : :`:ヽ     γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
     /: : : : : : 、: : : 、: : : : :ヽ    |   それに箒ってEランクだよ?
     ': : : : :/: : :;ヘ: : : :';: : : : : ヘ   乂______________..ノ
    l: : : : /: : :/ 、: : : :l: : :;': : :il
    l: : : l/: /   ヽ: :/: :/: : : l:l
    l: l :.l/ーィ  ヽソ: /:l: /: /:l
    l: :l-l ―tッ  ー、,,、 イ: :/: l      別に、成長が遅いだけでしょ。
    l: /l:ヘ ̄´  ,  ヽ´ -' /ニl: :l
    l: l:.l: :l        /,: l: `l,l_      やる夫に関しては、もちろん嫌いだしむかつくわ。
    l: 、: /ヽ  r― 、  /ィ l: : :l /
    rl: : /、:/iミヽ _ ´ ィ/ヽ、 l: : :lノ     でも働くなら、それでいい。
  /´ヘ: :l lヘ `ー '´/ィl \ l: : l フ
 /ニヘ ヽ:l 〉ヽ//l´ ,l  〉:/)三ヽ     使える奴を使わないほうが害悪よ。
/三ニヘ  ゝ、i  ´ィ// l/,l:/三三ヘ
lニl ノ三/l/ヽ/イl`lヽz≦ニ/ `i三三ヲ─、






                    ____
                  ,、丶` .:: .:: -―――-``丶、
             /.:: :/.:: /. . . . .::\.:: .:: .:: .::\
            /_/.:: /. . ./.:: .:: .::_.:: .:_ : .:\_
          ,、丶 .: 7.:: .: '. . . ./. . ./. . . . . . . . .:: .:: .:: .:: \
         //.:: .::/.:: /. . . . /. . . '. . ./. . . . . . \.:: .:: .:: .:: .
.          | '.::.:://:i. /. . . . . . . ./. . ./. . . .:: .:: .: i.:: \.:: .:: .::.i
         /| |_// /|. . . . . .: |. ./. . ./. . . . .: .:: .:: |.:: .:: .\.:: .::|
      /.::| |_/ // :|. . . . . . .|:/. . ./ :|.:: .:: .:: .:: .:∧.:: .:: .: ヽ.::.|
      .:: : `¨ .: // :: |. . . . . . .|. ..-/-八.:: .:: .:: .::/  .:: .::.:: .:: .: |
      i :| .:: .: // :: : |. . . . . . .|.: 弋_㌻ 、.:: .: .:/ ―i: |.:: .:: .:: : |
      |八 .:: 〈/.:: .:: :|. . . . . . .|∨     \/ヒッ㍉: |.:: .:, .:: : |
     / ̄\八.:: .: : |. . . . . ...乂            ノイ:/.:: .:: :|     そっか……。
   _〈/~\  ̄\.: 人. . . . . ./⌒       '      /ノ.:: .:: .:: .::.|
.  //'////∧   { ̄V\. . ..:| 、  `   ァ    イ.:: .::/.:: .:: : ,      じゃあ、二人のことはロゼに任せようかな。  /\
 / ̄`'<///∧   l   ∨,'\. | \      イ )イ.::/.:: .:: : /                                   /  /
__{_    \ /∧      V//人_ >-= 〔 | / ノ イ.:: /.:/                                  \/ />
  \     \'∧  ',  ∨//////////|   |     // :/      γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶 </
    \    \}   ',  ∨/// }////|   |   //∧         |  任せるって――――ああ、なるほどね。    ┌─┐
     |:\  |    \ 、  ∨\/////,  , /   / ∧       乂__________________..ノ  └─┘
     |/ハ l        \  ∨:///////   /    / ∧
     |// i |     \ ',  V//////   /         /:∧



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752 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 01:07:43 ID:o50QOUSD0 [95/152]




         , .ィ: ´: : : : : : : : : :`: :ヽ.、
       ィ:´: :_:_: : : : : : : : : : : :`ヽ: : : ヽ             Aランクへの昇格申請して
     /: : :´: : : : :`:ヽ: : ヽ: : : : : : :\: : :ヽ
    /: : : : : : : : : : : : : : ヽ: : ヽ: : : : : : ヽ: : :ヽ           調査区域に行く気なのね。
   ィ: : : :`: : ヽ: 、: : : : : : : ト: : :、: : : : : : ';:ヽ: :ヽ
  /l:ヽ: : : : : : : : : \: : : : : :i: ヽ: l: : : : : : :l: :ヽ: :\        エンヴィー辺りと結婚して
 /: :i: : :\: : : : : : : : : ヽ.: : : :l '´ヽlヽ: : : : : l: : ヽ: ヽヽ
 l: : :i: : : : :ヽ`ー―‐ ´ハ.: : ,'  リ \:/゙ヽ: : : 、: : 、:\     Bランクのままで居たらいいのに。
 l: : :.、: : : : :l       l: :/    メ l  _メ: : : : 、: : 、: :ヽ
 .l : : ヽ: : : : l       l/ ,_, /´   ゝ: : :ヽ: : : 、: : 、: : ヽ   /ヽ
  l: : : : 、: : : :l ,ィ       '          l: : : : ,: ';: : : 、: :、 : ハ /   l
  、: : : :ヽ: : :l/                  l: : : : :.l: : : : : 、: : 、: :lハ'      l
   .、: : : : ヽ: l       ,         ヽト: : : l: : : : : :、: : :、:l ヘ    /  _  -‐ァ
   ヽ: : : : :ヽ、    /  `ヽ    _ `ヽ: /,l: : : : : :、: : ハl l _ -‐' ´     /
    \: : : : : :_ヽ ィ`      ,ィ´  ノ  " / l: : : : : ハ:./∠メ´            /
     ヽ: ー:/   iヽ      ヽー '     / .l: : : :ハl ノ、―- _ ――― ニ´ 〉
      l: : :ゝイ: ヽ:ヽ、             /-―l: : :/ l  K`ヽ   ` ヽ 、   /
      l: : /: l: : : :l:/ ‐`ー―― -   イ   l: :./__,l 〉 lヘ 、     lヽ/
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      ,l: : : : l: :/ リ  、     ` ヽ、  ソ/ ` ‐- '  イ l i    /   ナ三zヽ






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.        二ニニ ニ ===- ..,, __`゛ー==- _,,_.                                  丶、/
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                    | |    |             γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶   "´i ̄
                    | |    |              |  どうしてエンヴィーなのさ。変なの。
.        二ニニ ニ ===- ..,, __ |              乂________________..ノ
                    | |.  ̄`゛ ー==- _,,_.
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753 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 01:08:19 ID:o50QOUSD0 [96/152]



――――帰ってきた人々



                ______
            -=≦=-   ̄``~、\ヽ__
                ー=≦   ミ{⌒¨`ミ<__.ム
                 ≧γ⌒Y゙ ≧ミ、  }イ
                 Vハて   ゞ艾 〈/
                 Ⅵz      イ          伊勢君とロゼ君か……。
                      _} ', _ニこ/_
                    / \  `ゝ-z─=.ミ、        雨の具合はどうだい?
               _ イ \  `ー‐x{r─- `}
      r≦ミ ̄      |   丶   √{f¨¨´ 、.}
       |     ヽ    `>'" \___ト 廴7 V|: .
     _,′      |    \     丶  |.V  ':トv ヽ
      |         l       \   \| ト=彡’} ∨ .l
   /      |       \   V。._.丿 V |
  /        |          \   V o    v!
/         ノ              \j ∨ o    v
          x<              !' V      ∨
       l /   ヽ                |() ∨     ∨




                          -―-
                      __/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
                   ,、丶`.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:``丶、__.:\
              /.:.:.:.:.:,、丶`.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\―ミ\
               .:'__/:.:.:. ̄ ̄``丶、.:.:.:.:.:.:::\.:.:\\
            /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ̄ ̄`ヽ.:.:.:.:.:.ヽ.:.:}.:.:::::::ヽ .:.:\\
          /.:.:.: / .:.:. /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. \.:.:.:.:.::.:. /:::::::::::. .:.:.:.\\
          .:.:.:.:.:' .:.:.:.:. / .:.:.:.:.:.:.: |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ∨.:/:::::::::::. .:.:.:.:.:) )
           i.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨.:./::::::::i.:.: //       またきつくなってきましたね。
           .:| :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.:.:.:.:. 八/ .:.:.i.:.:.:.:.:.:. / :.:.:.:.:|∨/:i:\
        /.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:|i:.:.:.:.:._:/ \.:.:.:|.:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.:.:.:.八:i:i:i:|:i:i.:.`、     こういう時に変わったモンスターが動き出すから
       '⌒¨|.:.:|.:.:.:.{.:._.:八:.:.:.:.:.:.' ,ィ===ミ、.:.::.:.:.:|.:.:.:./ :/:i:i:i:i:i:i|i:i:i.:.:.:.:.
          |.:.:|.:.:.:./ :/ヽ \ .: / ∨ リ |.:.:.:.:.:八Y.:./:|:i:i:i:i:i:i:|i:i:i.:.:.:.:.:.   さっさと切り上げちゃいました。
          |.:.:.:.:.:.:.∨,ィ=ミ.u\{  `¨  |.:.:.:.:.:i ノ.:, :i:i|:i:i:i:i:i:i:|i:i:i.:.:.:.:.:.i
          |.:.人.:.:.:.《 Vリ     u.    |i:.:.:.:.:|.:.:イ:i:i:i:|:i:i:i:i:ii:八:i.:. |.:.::|   ……やる夫と箒は?
          |.:.:.:. \:ハ    `     u.八.:.:.:八:{∨:i:|:i:i:i:i:/|:i:i.:.:.:.|.:.:,
          |.:八.:.:.:.:.:込       / )   ヽ( :/:::〉\:i:i:i:/八:i:.:.:/l.:/    見当たらないんですけど。
           j/  )八.:.:.:.:.:>、.u  `ー   /  /:::/   >―<ヽ( /
           /  / ̄ ̄⌒> .., __/、__/::::::/  /       \
                / '⌒i |./ / 、 |  |ハ:::::::::: '  /           ヽ
            /    l_.ノ' /ヽノ |  |:::::::::/      -=ニ二 ̄∧
            ,      し':|   十 !: /  /  /:::::X::::::X:::::X〉〉
              /    _ ノ |   | .:/  /  _/ X-―……… 〈
          /    7イ´ :X/    /  /   /. . . . /    . . . . )




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754 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 01:08:35 ID:o50QOUSD0 [97/152]





                                 r―==二 ̄`ヽ
                                  >‐-_'´ u V:::::|
          r―-―== 、               , ' r-- 、   }:::::|
          アー-'^⌒}:::::!                (  '    }  「r、:::|
         /    u  〉:::|                > i}  リ  |ヒ}}: |
         ヽ ==ヘ  /-、::!    _  __       / ー-u'   |ン::: |     一応声はかけたんだが。
 _ rァ__   / i   }} |ヒ}!::|   > ^´  ヽ    ∠__r=_`-イ丁ヽ.|ヽ:::::|
>::::^':::::::::'. /  =u彡  |ン::::|   イ/⌒く  |   、---ヾエヱ二」 ! \|r
そ:/ヽ:::::_::! `1工エエハ ./\:: 「`ヽ  .> i う ヒ}l    <r 、V^ー ´`ー '_| //    気になることもあるし、討伐も続けたいって。
 ハ。=Y{.)|   _}-r‐://   ヽ\リ <_r-┬!ト、|_  ∠≦リ::}  , イ //.....
  <.`_^、/く:|  Lー-イ/  //:.:.:.\  f=' j | ヽー-<j /イ   \//..........
  〉-- / /\ (_,イ /:.:./:.: |`Y´|\イ-、 l |   /`ヽ#\  /...................    だから、おれたちは悪くねぇ。
  ヽ__//   \    ( \:.:.:.| | |:.::__| | K´   l   \#Y=―- 、.........
\   }-― 、  \r──  `'┴┴r!(___  _ア´ ̄`ヽ{     }/.................ヽ....
:.:.:.\/    }    }`ー―― 、  、‐':.:.:.:.:.}   , <`ヽ '._/   /............................
:.:.:.:.:.:V  __/    :.Y´ ̄ ̄ ̄   >:.:/:./   /\   } } ◯./..◯...................../
:.:.:.:.:.:.:Vノ.   ̄`Y:.:.| ( ̄ ̄ ̄ ̄:.:/:.:/  .|:.:.:.:.> / /  .}............................/
:.:.:.:.:.:.:.:.', \. ヽ_人.人   ̄ ̄ ̄ ̄):.:(__,.ィ__j:.:/(__/  ,イ.............../....../
:.:.:.:.:.:.:.:.:.'. ヽ_VL イ:.:.:.:.: ̄「 ̄「 ̄:.:.:.ヽ:.:.:.:.:./  |:.\/ j--―..´........../
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.V"´   ヽー--}ヽ \:.:.:.:.:.:.\/    j:.:.:.:\/........................./






                    |  l│└ ┐
    , ィ: ‐': ': ´:、: : : `: : .┌‐┘ ノ./ー─┘
  /: :/: ';: \: : :ヽ; : ヽ  └―〃/ | ̄ ̄|      つまり、二人で狩場に残ったわけね。
  /: : :/: : /ヽ: : `; : :l: : : ヽ / ̄ ̄|│ 「 ̄
  l: : : l: /    `ナメ lノ: : ヽ/ ̄| │.ヽ_>        あいつら、監督役の意味理解してんのかしら?
  lヘ: :.l ≧z    z≦ 〈ニ〉: :ハ └┘
  .l: 〈ニト “        “ ハ: ヽ: l:ハ            臨時とはいえ、しっかり徒党組むのに
  l: l: ( ヽ  ー'    / ̄): :l二7_
  l: :ム ``ー――‐''|  ヽ'、 イ            意味があんだからさぁ!!
  lノ  ゝ ノヾ`'´ / ヽ  ノヽノヘ



   やる夫達がこの場に居れば、帰還する下位冒険者たちは探知センサーで監督していたため、

   問題は無いと主張しただろう。

   ただ、やはり監督役としての意識が低いことの言い訳にはならない。

   最後まで責任を持つこと、それも職務に含まれているのだから。



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755 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 01:08:57 ID:o50QOUSD0 [98/152]



三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三
三三三三三三ニニ/ ̄ヽ三三三三ニニ>'´`ヽニニ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三
三三三三三三三/    \三三三三,'    仆三三三三三三三三三三三三ニニ,r、_,ニニ三三三三三三三
三三三三三三ニ,     〃三三ニニ/   '´三三三ニ-、三三三三三三三三三三{ x=z /三三三三三三ニニニ
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;';';';';';';';';';';';';';';';';';'>----zz≦三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニニ
;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';'ー-z_三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ニニニニニニ



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756 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 01:09:51 ID:o50QOUSD0 [99/152]



                   ____
                .。s≦二ミ:、\ヽ_v}      また雷か……。
            -=≦=- -=≦⌒`=-vム
                 >ニ=ァ-ミ.了 `iト .,_  }       ジンオウガらしき個体が移動した形跡を発見したとの
                 ≧ {て Y’  f:tュ .f{
                 V\_  u.   , 〉       報告が上がってるけど……まさか、ね。
                 ∨∧   -ーi                /`≧s。.
                      _}  ` 、.  /           /     \_彡:ァ
                    / \     厂   .(YV         /         /
               _ イ \  `ー‐xヘ}、   .} }Yv      /         ,:'
      r≦ミ ̄      |   丶   √`Y下./).| |.| }}    /          /
     ,'      ヽ   .`>'" \___ト、〈ト、y' {/ ' .i.|   ./       , /








                   , ≦三≧= ミ                }≧=-ミ
        マジかよ。   イ/    _  ヽ           > ´≦三三\
            _ _    〉―‐…=ミ   ミxハ  最悪だ。  / ヽ  ヾ三三=,\  雨だしなぁ。  _
          _ ri | |    { ` -  Vミ三ミ   }      tー '  fゝ     }三三三=ヽ     .イ /: :{ィ/{,ィィ_ . .-‐ァ
        /`' ´ ´lヽ  l f>    | \   `ァ       /` '       /三三三三,ハ   トv': : '´: : : : : : : : : : : : : :'イ_ノ!
       l  k/ ノ r ' ` u.  「ヽ \≦=- __   /    、    ,/_,彡ミ三三三} N : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |/!
       /、   く   T 、    ノ 从 Nミ=-´ ヽ 7二=- ' u.  ´  /} }三三=;  |: : : : : : :i! : : : : : : : : : : : : : : : : : 7
       |ヽ   //|   >   /  l : :`7  ____} {         ,、__/三ニ,/  .|: : : : : _: 彡=ィ : : : : : : : : : : : : :|
       |\  ̄// l   ヽ ∠-‐,、 l: :/ ////// /        /  \ニ/   .|: /'´ ´   }_ : : : : : : : : : : : : |
       |//ー///|---´/| ヽ  ///////// \__. . : : : : :´      `<ヽ   i´       ∠ 、: : : : : : : : : :|
       |///////\//////\ ヽ ///V///////////} >,           }:::::\_ | , ,   __    ヽ: : rー、 : : : : |
       |//////////ヽ//{/| |    |/V/////////////:::iヽ          ./::::::::::::::ヘ ヽヽー'       }: / {~ ヽ: : : :|
        ヽ/////////////「//l |   |////|///////:::: |          ./:::::::::::::::::::::::ヽ i `r-      }/  i ./: : : : i
        `-――ー――-|//| |   |////|/////::::::::ry'´`゙ヽ    /::::::::::::::::::::::::::::::::i  `ー'        /`ー‐ァ'
                  |//l |   |////\//:::::i::::く/__ ̄` `ヽ/:::::::::::::::::::::::::::::::::::/              ├'   ./
                  |//| ヽ |////////::::: |::::/__ `    |__:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ__ _      .u     |、   ./
                  |// | | |//////,〈::::::: |:::ヽ `      !/:::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::}_____>     ノ l ./
                   |//| | |///////}\: |::::::ハ   _ _}_::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::ヽ`¨¨´   <  l /
                 r――-ミ_>''´ ̄ ̄ .}  ヽ}:::::::l_\/ノ __ヽ __:::i!::::::::::::::::::::::::::::::::{_   /{`ー-、_,/



   ジンオウガ、雷を全身に帯びる巨大で凶悪なモンスター。

   その強さは他と隔絶しており、生物災害を除けば最上位に属する。

   前兆として、周囲のモンスター達が怯えて逃げ出すほどの危険度。

   そのため動物達の生息域の分布に変動があれば、集落は警戒せざるを得ない。



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757 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 01:10:14 ID:o50QOUSD0 [100/152]



             / ..:::::::::::::/rミ::::::::::::::::::::`ヽ、
           ,-'´ . ,-'´/)r トヽ、::::::::::::::::::::::::\
         /  :/ /:/.::::::/.:::l ;::l:::::::::::::::::::::::::ヽ:\
        / :/ /:::/.:/¨/.::/ l ;l ヽ\::::::ヽ:::::\ミ:、
      / .:/ /::::/.:::/、 フ.:::/  l :l: : l:::ヽ::::::ヽ ::::::\ミヽ
     / :/ /;::/.:::::/_::/.::/__', ヽ,、」:ヽヽ;:::::\、::::::`ヽミ-、         緊急討伐かい?
    / .:://:://.::::::∧气/.::/、_ィヘ'ヱ、ヽト、:\ヽ::::::\'、:::::::::`-、-
    / ://:/ /::::::/ ',/.:/      ヽゝ,ノ;:ヽ '、:ヽ;:::\ 、:::::::::::::ヾ        待機は必要?
   / .:/ /;/  /::::/ l:::| /./l       \ヽ:::::::\'、:.\::::ヽヽ;:::::::::::
  / ::/ /::/  /:::/:! l::::|/.:;イト、_ ......,,   ノ /\\::::::\、::\::::\ヽ、::::
  , ://:::/  /::/::l l /.:/ l::| ',::`‐、__,, - '´、'´;;;;;;;\' 、::__ヾ、::\‐、::`ヽ、    γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
  i .//:::/  i:::/::::l  /./  l::l ゞ/ /;ー'´;;;;;;;;;;;;/-``-、_ヽ.ヽ::::\\::::-   |   ――――いいや、その必要はねーお。
  |//::::/  /:;イ:::| /∧:!  ヽ/  ノ;;;ヽ;;;_ィ;;/     `ヽ、!:ヽ:::::\`ヽ   乂__________________..ノ
  |/:イ::l   !:/|:::::| // ',:',  i  /;;;;;;;;;::::;;;;;;;/        l::::::::::::::::``‐
  |!/|:::|  |:/ |:::::|/   ヽ:、 ヽ /;;;;;;;;;;;:::;;;;;;;;;i     . : : : : l.、\::::::::::::
  |:| l:::|  |  l:::::|     ヾ.  Y;;;;;;;;;;;:;;;;;;/   . : : :: : : ::: ::l::\`ヽ、::::
  l::| l:::|  |  |:::::|      \ !;;;;;;;;;;;;;/     . : : : : :_: : :|.、:::\ `‐
  ハl ',::|    l:::::l        ',;;;;;;;;/      . : : : :/: : :ノ!::ヽ\:\
 ハ! ヽ:l    ヽ::l        |;;;;/      . : :∠二‐'´;;;;!::::::\ \::
    ヽ!    ヾ:!     , ‐'' ¨     . . .: ::/;ノ´;;;;;;;;;;;/、:::::::::\ `
      ヽ     ヽ  , ‐'´      . : : : :∠;;;;;;;;;;;;;、- 'ソ:::ヽ\::::::\
          , 、- '´       . : '´:/  : : : ̄: : :/ ヽ::::\\:::::::




                  プスプス
        / ̄ ̄ ̄ `\
       /   ;:#;:;:;:;  u. ヽ、
      /         _  ヽ
     /  ;#;:;: u  .,イ´::::::::ト、 ヽ
    { u.    /:::::::::::::::::::::ヘl 〉
     ヽ ;:;:;:; | /:::::::::::::::::::::::::::::} /      戻ったお。
      λ_ゞ\ゝ、.:::::::::::::::::::,/У
     イ ー ̄三  ̄二三[]=イ"ゝ
     /弋_ー  = ー─ヤ彡ヽ



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758 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 01:10:57 ID:o50QOUSD0 [101/152]



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    人.: .: .: :八.: .: .: .:.:.|.: .: :ィf笊㍉ j/ ヒリ |.: .: .:|
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                  `_ト\|==:〈      __     てっきり無茶したのかと思ってた。
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.      /:.:.:.:. : 〈/:. : :∧:.:.:| :i  \  (  )  ..::. /:.:.:.:.:. /     む、伊勢か……。
     /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /  ゚.:.|/___   ヘ   イ:.:.:.:.:/:.:.:.:.:/{
      /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /   〉{/  ≧s。 爪〉, : :/ : :/ : ::i     あの、その、だな。
.    /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /  ィi〔ヘ:    / ~{ ∧∨:/:.:.:.:.:.:.|
   /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ‐=ニ{ {///:∧   / / ⅱヘ i/,ィト、:.:.:.:. : :|




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759 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 01:11:13 ID:o50QOUSD0 [102/152]



            ,..r、「ヽヘヘ`ヾミ、
           // /| |ヾ/ゝ::'、ヽヾゝ
          /// /kl:ゝ---ゝ::lヾ、ヾゝ、           必要ないってのはどういう意味だい?
         ///i /≦弌 气ア、ゞ ;;;;;ヽ\
        / / l /|ゝ''ヘ:ヽ   ヾミ ',;;;;;ヽヾミ        ただの見間違い? まさかお前らが倒したとでも?
        / //::l |::(!  ,.ゝ匕ノ ,i|'´;', l;;;;;;ヽヽ \
       / / /:::l l:::イヽ `´\ ノ.:|;:|;;;', ';;;;;;ヽヽ \    だとしたら有難いね。
      / / /:::::| |:l |::i`:ト--‐ゝ:┘|;;;;;;l l:;;;;;;:ヽヽ ヽ.
     / /〃:::/| |:|/::l「::::::;;;;:::__:-::ゝ‐-i ゝ;;;;;;ヽトミ \
    / i イ//::::N;l |:!/イ::::::::::::::::::::::/ヾ ゞi ヽ;;;ヽ',ヾ  ':,
    / //|//::::l l;ノ! /::::::::: /:::::::::::::l   ヾ  i;;;;ヽ',ヾ  ヾ,
   / / |/i::::::l / l./:::::::::::ノ::::::::::::::::l ,.::..、|  l;;;;;ヽ',ヾN ヾ,
   / /  |l:|::::::l | /:::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ:'.、 | ヽ;;;;;;l ', ゞ ヾ.
  / i  |l |::l:::| j i:::::::::::::::::::::::::::::::::/ゝ,-!   ヽ;;;;;;l ', ヾ', ヽ:







             _,,-‐'''" ̄"`'‐:、
          -=ニ" _,, -"`''z-'-`-、`''Z
          -=ニ二-__‐‐z"-、,,_ `"|'
          ‐"z .i゙r、ヽ" .i'T;j'' ,.r゙
            `i '、!,;       _ |       そうだね。
             ',,r'"l    _,,,,,,_「
              !  `    ''/       どういうことか、聞かせて欲しい。
            ,.:''i"`'‐:、_ `ー,-'"
     ___,,,,.... -'i"  \   `''ァ<,'、
.   r'"ー-:、    |    ',、_  ,' ̄'i `、、_                γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
   i     ヽ   ''''ッ''" ':,':、!ヽ,,,|',、ヽ `-、_           |        それは――――
  r'.      ',    く.    ':、 | ',i `"、  ', ヽ        乂______________..ノ
 ,!.         i     `ヽ、   ヽ.|. .| ゚ ,'  .', i
-'          |       \  ヽ .| .,'   i .|
        ノ        \  ':, |. ,'   .| |
       /           `ヽ 'i./ ´ ̄` | |
      /i              ゙i"     i |
   ./  ',                |O    | |



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760 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 01:11:27 ID:o50QOUSD0 [103/152]



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il,vl:iyji;li;;yjv.;,,;l:ili;l,;l:;li;Vw,.:::::::.:|::.:::;.::..:..:..:.:..:.::.::.:::.:::::.ヽミゞヽ:;ゞヽヘ;ヾー、ミヾミゞヽミゞヽミ:;ヘ=ー、シヽヘミゞ
ili;v州Vw,:,:ili;li;,;l,;l州:ili;,.::::.:::::.::.:.::..:.:..:..:..:.l.:..:.:.:..:..:..:..:.;:.::.:::ヽミゞヾ;ー、;ミゞシ.ヘミゞ=ヽシー、ゞ:;ミゞヽミゞヽミゞ
,;l:ili;livj,V,;i;l:il;vV;:w,;;:;;:::.::::. :.l: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .:l .: :ヽミゞシヘヽミ:;シ.:ヽゞ:|;iil;ヽミゞ;iト;|.::ヽゞ:;ヾ::l.
:::;;.::::.:::.::.:::.:..:.::.::.:::.:..:.:..:.:..:.:..: .: .: .: .i: .: .: .: .: .|: .: .: .: .: .ヽミヘゞ.:.ヽミゞ.:.:ヽミゞ::|iY;:ハ/;:i:iil;|:.:ヽヘゞ::.::.::|
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761 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 01:11:48 ID:o50QOUSD0 [104/152]



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      |  |||| (__人__)_/ ヘ__ソ `)      流石、大物だお。
      \_    ` ⌒/  / ゞ、久>、
       / `ー---ー"′ _/   \   \     教科書では見たことあったけど。
       ヽ         /   /ヽ\   )
         i ``ー--ー"´     /  ヽ、__ノ    ここまでかお……!
        i           /
        l           {
        ノ          i
    : /           \  :
   : /     /´`\      \  :
    !     く" :   \      ヘ
   : \     \     : ヽ     ヘ  :
    (´________ノ        ヽ    ヘ
     ` ̄  ̄            ∨______`)
                    ̄ ̄ ̄´



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762 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 01:12:11 ID:o50QOUSD0 [105/152]



――――牙を持つ邪竜

                                                 ,ilillill゙
                                                ,llllllll
                          , ―― __     lliiiii,,,,,,,_  lllllllll
                    ,へ |ヽ/       _>   ゙゙゙!ll!llllllllllllllllllllliiiiii,,,,,,_.
                   式  \ 〈  ,、  , -=ニ___      ,,illlllllllllllllllllllllllllll!!.
                 彳毛≧  ソ:::t‐ィz、ヽ、_     /    _,,iilllll!!lllllllll′
                ≦三>' ̄ ̄ ̄|>爪リ::::::::> /´   ,iiillllllll!゙゛lllllllll゙
                ィ考ー-ィ  ,ィ久_ヽ彡イヾヤ ̄     ,illll!!゙´ .llllllllll        ,iilli‐
               ,必川/  ̄  ̄ー=ヾ  ┌' >、_   '゙゙゙゛   .illllllll゙    lliiiiii,,,illlll!
                |Ⅵ/ l _ _  ....::::::\ |イ   / ̄7      '!゙!ll!!       ゙lllllllllllliiiii,,,
             .┌┘  l _ _   ...::::/ .寸__   ヽ      l!゙    illiiilllllllllllllll!゙゙゙゙゙゙゙゙
                |   l _ _   /¨´   /::::::::::::ヽ  <                ,lllll!゛
             マ  |     /     /::::::::::::::::::::::\ .>        ,iilli‐   il!ll!゛
              ',  l_ ― /¨   /::::::::::::::::::::::::::::::::ム >    lliiiiii,,,illlll!     '゙
             .∧ ト、_,イ   ./::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| セ      ゙lllllllllllliiiii,,,
             〈:::::', |   .|  /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ)__」_ illiiilllllllllllllll!゙゙゙゙゙゙゙゙
             |:::::::>、 ,.ノ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::lヽ::::ヽ―=7. ,lllll!゛      ,iilli‐
             及イ: : :": : : /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,、:::::`´::::::::ヾえl  il!ll!゛ И  lliiiiii,,,illlll!
.            | ≦: : : : : : :|:::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::tノ:::::::::::::::::::::|ミヽ  '゙ 川|   ゙lllllllllllliiiii,,, 111_
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.           / .|¬:::ヾ: : : : : ヽ、        ` -、      /    |卅ソイ7 ,lllll!゛ >-―――=ミ、  ̄l
          イ  l 7  ム: : : : : : \____    ヽ   ./ l_ |-l―7そ il!ll!゛ ‐' 二≧ー--、   <
          |ノ ̄l彡マ ...::::::/ ̄~¨´   /ヽ:::::',       |┼   Y  ̄||所: : : '゙ -‐'´   `ヽ、     ヽ
丈マミ、   _/ニ├┤┤イ::::::/       .| ,∧ `ー-=、   l┼ メ ト キ i/ ̄/: : : :__`>====ォ レ'ー、,---イ
  ヾ三≧ ,料 _」 - = :::::::/        ± ヽ、:::::::::,'  ̄〕┴、 ,―、 | .l / |,ィエ<三三三千斗-―,
   好ム ,作ソ 彡 ― =:::/         ヽ`ヽ/    /   ',    l ヽ. |ヾ /三三メヽlズ三メ



   眼前に雄雄しく威容を晒しているジンオウガ。

   集落一つを容易く壊滅させられるモンスター。

   個体数は少ないのか、目撃例は決して多くない。

   しかし、一度存在が確定されれば緊急討伐指定となる動く災厄であった。



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763 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 01:12:42 ID:o50QOUSD0 [106/152]



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    !     .l.l `'〕   .|  .!   |i    l  i  :  `  .L  ./  l゙            {′
    .,!     ″│   !´.l    .》,  ./  |  i  : i !._,,.l|、  l      _z -''
    .,!       .l゙    .l .|    .lヽ..ノ   | // i / l. l ヽ l     _/¨´
    .,!   /  ̄ ̄ ̄\           }i / .ノ   ヽ/ .゛     ゝ
    !  /            ヽ            〃!| i| l゛       . / ̄
    |  |              i     : |  i/ |ノ  ./        l゙
            |ヽ|      /     : i:/| i/ l\,l′      ,..ゝ
        ヽ    /⌒ヽ     /| :/!  |       /
         /   /    }.    / /  |         /
    > ´    /     ∧  / /           _r'"゛
  ,/   ヽ   /⌒ /  / /    _   ir'"¨        ~~~~ッ!!
 /  ー─ ‘, /    }  / /.   /   ヽ  ´
      _ } / _ // / }   /      !
..` ̄ ̄     / / // /   ヽ/       /:|
       _/ / / /                / !
      / ./Y´ /               /  ,
.     {  / i{._/              /   /
     ヽ / // /           .   ´|    /
      / // /    ーーr  ´   /   /
        ̄  i       /      {   |



   周囲に人影は全く無い。

   箒はすでに実体を解除し、やる夫の支援に当たっている。

   臨時徒党の者達もすでに帰らせた後。

   ジンオウガとの一騎打ち。

   死地へやる夫は足を踏み入れていた。



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764 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 01:14:44 ID:o50QOUSD0 [107/152]



                            \\=======||===========/============||==============//
                            //                                    \\
                            | |      やる夫、すまない。私が見つけたばかりに。     | |
                            \\                                    //
                            //==============/============||===================\\
         _ ノ゛,, ;、、、 '⌒ゝ、 ',
       `┬;;;:::┬′   ィ===yl    んなこと言うんじゃねぇお、箒。
        ⌒゙''''''´"        }
     l!            u   ./     戦うって決めたのはやる夫だお。
   i! |l     /´   |   ゝ /
\  l| l      ゝ、____人_____ソ       (しっかし、拙いお)
  ` .、  ι     、::::::::::ノ/
   :ミ:ー.、._        ̄  ``'''ー-、     (こいつ、こんなに強かったのかお)





                     /{ メ 、
                |/i ∨/\
                l ∧ ∨/∧
                     !/∧  ∨/∧
                 ,、∨/∧ ∨/∧、
              /彡ヽ∨∧ Ⅳ//∧
               i    ミ=λ_,}'////∧
               Y'viァィ,_ ィa7ーx∨∧
                  `^^};;iイ≧=x. ∨/∧
                     i;;;;;;}三三} ー-- ,,ミ=x :
                 , イvvノ-Y⌒Y、::::::::::::::::>'_
                  l^レ'ゞ゙Y¨¨⌒ イ: : : : ヘ==-‐´   ヾ=-'
              /  ̄' : : : : :_ _,ャキメ゙ ゞ   ゙   .ミ=ー
            ∠==v-v'¨¨⌒ナ'  ヾ'トイ}_      ゞ  ミー- 、
                   ,イ       ,∧  ヾ   ヾ    丶,
                      / マ     /  Ⅵ  ヽ  、   ゞ ヾー'ゝ-,
                  ,Ⅵ ヽ__/    Ⅴ Y  ヾ     ヽ / : : /
                    i{: :∨       / Ⅶ  ゞ ヘ   / : : /ー-- 、_
                 {ヾ; : ∨ヽ   , イ   Ⅴ  ヾ : ; / : : /       `ヽ、
                   i  マ : :∨  ̄      / Ⅷ 丶  ; / : : /            }、
                  /  マ : :マミ=x  x=≦   Ⅵ ;ヾ / : : /    ,         i ヽ.
               /i    ヽ; : Ⅶ.  ̄      ヾ、  / : : /   /;;       |: : }、
               ,': {    ヾ: :ヽ          トイ : : /   /;;        }: ; : :ヽ



   ジンオウガの存在を初めに感知したのは箒だった。

   センサーに何か大きな反応が、その程度の認識だった。

   やる夫は監督役であるため、原因の調査へ箒と共に向かい

   ――――やる夫は悩んだ末、交戦へと踏み切った。



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765 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 01:18:53 ID:o50QOUSD0 [108/152]




                      ___
                        /´ っ  `ヽ マ、
                      /       っ\Y`ー、          (……誰か居たら)
                    /  っ \,:::::、/  /  y夂
                 |   (●):::::(●/  / `マヘ、       (戦闘は無理でも、伝令を頼むのはできたのに!)
                    /    ̄ ̄ ̄ ̄´   入` ー `マヘ、
                    {   _____/      `マヘ、  (クソッ!)
                     }            ,..-‐-==、    `マヘ
                   !          ./     `ヽ、  `マヘ、
                   |             |         {ヽ   /`マヘ、
                 !              i        `  ̄   `マヘ、
                      }              {                マム、
                 /              i、                 ̄
                  /            \



   異状があった時点で臨時徒党の面々に伝えるべきだったのだ。

   しかし、やる夫はそれを面倒と考え、怠った。

   彼らに実力を認めさせたいと思いつつ、理解させることを頭から拒んだ。

   そして、もう一つ、やる夫は致命的な過ちを犯していた。



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766 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 01:19:13 ID:o50QOUSD0 [109/152]



――――雷帝


             パチッ                ,、 .ヾ 、  ;'´レ、
         __         \、_ノし/      、  .い, .∨∨'.,,:人,、
         \ `ヽ       つ (⌒'        ';゙:.、| .∧ . ∨.∨ノ,.:' | |
          |\ \/ \      ^\        } ∧ノ ∧_ | /ヽ、 .゙i/!,、
        \ト、_∨∧ヽ,            _ ) .:∧ ∧マ .i ∧マ.ヾ!.!,
             マr..、`ヾ!;ムイ大, イ,,,,     \ .\ ∧.| ∧マ\|∧マ.:∨!
          弍:: ヾ,lir=ァ'_フ ,.:' ,.:'ムイ/|  /! .,ヾ_ヾヘ  |ヽ\j .∧マ.:∨!
          イリヘ:::::j戈> - '’ '’ . ノノ| .| ./ .i/.|_\__マ. `ヽ ./ \./ヽ,.: i.!
             ,,戈彩イソ ー := ―.イ /! .!/ ./ .// _ヽ,》 . : :∨ ./∨ / ∨.!
         イ ノ/.:/.r.、∨_∨ `ー=|∨ | .| ./ .//!  \`ヽ、. :.∨/.:∨,、 .i,人
           _.人 /.:∧.l | |-.-∨`ー.l Ⅵ .!/|_///ノ ,、 ._> 〉. :: .!i_∨.〉.∨ ./!
         \_人り.∧! :|/!\/∨ ,,! .!,| .!>=</./、\_/: . .:/.|/ |ノ.!〉/./,
          <`ヽ、i/,,彡ィ|\_./∨,,!∨./メメメメ弋゙>=ー\./..:,,イ,ノ.i./.:/
           `'<\`ヾ ∧   ∧ |∨/ソ//メメメ  `ヾー'’ ゙̄’: ̄’,,人/
            /\_二ヾ∧ ̄ / ∨リ,:人戈戈戈戈:. : \/∨ヾ∧  .'’,人ノ
         _/乂乂.\_戈`ヾ夭 .: ∧iヌ爻|戈戈戈戈: . `/  .∨/ ∨ .'’.,.:'{
         Y爻爻爻爻ヽ.Y l::i.,,イ./∨.:弍戈戈戈戈: . .|/ \:!_人_.i.,_,イ ,.:',.イ
            /爻爻爻爻爻∧:!.j ,,イ ./∨爻>―=<乂 《 _.|.入 / 弋! .//

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      ∧:.:.: ヘ∨   \//  i:.:.:.:.:.:\ :i:/  }‐=:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.      やる夫! また来るぞ!!
      /:.:.}:.:.:.: ヘ∨   /    :|:.:.:.:.:.:.:.: \ヽ‐= \:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
     ./:.:/:/{:.:.:.:. ヘ  ̄   ≦  :.:.:.:.:.∧: : } \   \:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
    //{:{ ゚,:. {:. ゝ‐≦  ∨  ∨ / ∧i ̄ ≧o。、 \:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
   /  :リ  ゚, i゚,:. ゚, \ } / i:/ //     \\ \\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
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        /:::::::::::u\
       /:::─三三─\               ちょっ!?
     /:::::::(○)三(○):\
   /::::::u:::::::: (__人__) ::::::::\   /l     この位置は避けられな――――
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767 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 01:19:49 ID:o50QOUSD0 [110/152]



                                                                      /l ,イ,イ
                                                                      // レ'レ'
                                                                  / ニニフ
                                                                    //  .__
,,,、                                           |,> .|      \/   /       __ /´. /´ > ,.イ
ニニ匸 て.,,_         ./ /               ,             _z=ニニー'゙       / ゙} ./    ___rー¨´ ̄  ´ ̄  /_/
    \\ `゙''ー _,,∠./ ゛              _//          イ¨¨<_ム_       //゙´/    | r-./ ̄`¨    //
       \゙ニ=-¨゙゙´`'''ー ..,,,     __z-ー'二ニ_/            'ii¨\<´||        /゛./     / {/        //
'''― ..,,___       __   `゙''ー │., /¨             !  .,l>.|_ゝ     / /       l/         |/,イ,イ ,イ
.,,,,,_.    ´゙"'―-r'∠'、\,     ヽ スー、,,_                /⌒     .//       /             レレ //
、   ゙̄二ニ=ッッv ....,,_ ̄'''― ..,,_,  ヽ‐!゙゙″ `'''ー ..,,,_、     ./       〃          /                   /'.
\_zニニ==-'¨       ⌒゙''''''―- 二ニ;;- ..,,,_      . ゙̄'''''―′               r-z__/     __        ,ィ
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                                              l\__     \         , イ
                                             ノ|! .\ ..|     | ト、,      レ'
                                            ) |,  .ヽ. |    厶ニュ`'‐、、,//
                                _..ュ             / _X.  V       ヽ|  //、、
                             _..-''ン゙       イ         ¨´  ヽ.  ト、     | L,〃   `''
                       ,..-'" ,r'゛     .r‐V !           ミi、 .l/      L゙シ′
                    ,..-'"   /        ヽ/ /               ヽ, }
                  _..-'"    ./ ュ        /∧              ヽl
      //       .,..-'"     /  ,!|         i巛. 〉   l
    ./  (    _..-'"   __z-z__/   ,i'ン゙         〃 ⌒   iリ
  .../, へ.."''''y-'"      |「¨¨ ゙̄''ミュ__//                  l.|



   やる夫が地面から引き剥がされるように、後ろへ飛ぶ。

   間髪入れず、まさにその場所へ雷が落ちた。

   ジンオウガの特性『放電』である。

   射程は短いが、不規則かつ広範囲。

   討伐にはBランク上位以上が必要とされる理由の一つである。



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768 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 01:20:10 ID:o50QOUSD0 [111/152]



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         //::::::::::::l  /::::::::::::::::| 人:::リ ヽ|:' ',::::::::/__ノ___,|:::::::,'::::::::::; |::',
 .     //イ:::::::::::::::ヽ/::ハ::::::::イ .',.、、 `´  .|  ,:::::/''ヒミリ'''ヘヾ/:::::::::/ ノ:::l
     // /:::::::::::::::::::, /ノ--::::::|_' ',       ':/ .(:ゾ "イ/::::::::::::|/ハ:',    今のは、危なかったな……。
    ィ:/ .,.'::::::::::::::::::/ ´   .',::::|ィヘ u.    /   、、、 /:::/::::::::::::::::/  .l::i
  ,.'::, '  /::::::::::::::::/      .',:::|:.:.:ヽ    __        ∠:::/::::::::::::::::::|   l::i
 ./::/  ./::::::::::::::/    {   ∧:|:.:.:.:.:\   ` _  イ |::::/:::::::::::::::::::::|   l::|
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/   />'     ィ'".:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/       ソ::::::::::::::::|   .l::|
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━




          _____
        /  u.   \              た、助かったお箒。
       /\  /   \
     / :::::::::::::::::::::::::: u. \        おめーがいなかったら、強化されてなかったら
      l u. (__人__)       |
      \  ` ⌒´       /        豚の丸焼きが夕食になるところだったお。
      /⌒          ̄\
.     |                ,、 ヽ      ――――ッ!
      \  \        ||   │
       \  \      /  /
       /\  \   i′  く ヽ
      /   \  /]  /  |
    /    / (ノ/)) ̄ヽ    \
   __| .   | / ,ゝ ̄   ヘ    )
  (___/ /        `ー‐'′



   箒にとって雷速など、停まっているに等しい。

   発射直前に出される的確な回避指示。

   それが、Cランクであるやる夫でもジンオウガの雷撃で死なずに済んでいる理由だった。



.

769 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 01:20:27 ID:o50QOUSD0 [112/152]



          \\\               | |         //         //
                \\\               | |           //       //
                \\           |          /           /
                    ∧         |       /        /
                    !.l.!
                      l!.l.l!
                      | l |
                      | l |
                      | l |
_ _                 | l |                             _ _
_ _ _ _ _ _ _      | l |        ____           ─ ─ ─ ─ ─
─ ─ ─ ─           | l |        /\ ι/\               ̄  ̄  ̄
                 }│{.    /( ○)  (○)\
                 〔l〈〉l〕   / :::::⌒(__人__)⌒:::::\       あぁあああぁぁぁぁッ!!
                  l》 《l   |   ι  |r┬-|       |
               〈ml≦《》≧lm》`.     ` ー'´     /         \
                  /ソヘ   / `     ー     ´ヽ           \
                  (彡ソヘ/ {   ___ノ    / i              \\
              /     /⌒ヾ ̄ ̄" ̄      _/ }             \\
.           /        ヾ___ソ,,,、、---‐ーー'''''"´   /                \
        /           /    ノ          i




                                                    __
                                              _  -‐ ¨
                                          _ -
                                      _ ‐                      _ - ´
                                   _ .‐                      _ ≦
                                _ - ´                      r= て
                                _ - ´                        /  ./
                        /   _ - ´                          ノ /
                        ノr‐ ´                           ノ /
                      / -´                          __ <<
                   /- ´                            ̄
                 , ´
                 / '
             , /
           ゝ /
        r'ノ /     /
       ノ ./   __- '
      〉  /  ___--'
     )  〈----'
    / _ - ´
  /r-‐



   着地と同時に身を沈め、前へと身体を跳ねる。

   そして、剣をすかさず一閃した。



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770 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 01:20:46 ID:o50QOUSD0 [113/152]




                                              (:::::::::::::::!'                 (::::::)
                                              ヽ::::::::';'''                 ''``
                                              τ'::/ .;:
                                               )/
                                            。            '  、       ;: 。
                                                                  `'''`~''・
                                        f''`⌒(     ,,,,               !:(',,,,、
                                        ,!,,,、(     /::τ             ノ:::::::::::::::::)
                                    :.、          !:::(     ノ::`!   o   (::::::::::::::::::τ
                          `ヽ                  ゜     (/      ⌒・ .   ・、;::::::::::::;;.;`` ''
                         ヽ、ノ \     __        ,,、..   //   ノ'          //'''`'`'` `
     _                 _ノ ,..,..,..,}´ ̄ ̄<  ノ` π /;::::::::(,.,.(;;;::::(   ,,.,  ・っ
      \   `ヽ         _  -‐/: : : : : : _: >─ 、,., ̄   / ):::::::::::::::::::::::::::/  '''''`   `        '`
       \   \      /′.:.:./.:.: : : :.:/:.:.「爻爻爻爻爻  τ !::::::::::::::::::::::::::::)/,,,,, γ               :'`'``:!
     -‐  ̄ ̄ ̄/___./: :/ : : /: : : : /:.:.:.:.:.}爻爻爻爻爻爻  (::::::::::::::::::::::::::::冫 `'`'    、,:'::::::`:::,,,,        !:::::ノ
 /        // /: :/: /: : :./: : : :./:.:.:.:.:.:.:./爻爻爻爻爻 :::':'::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ー''''`'`''''''''"
.  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ } 〈 /.: : : :.:/: : :./ : : : :il:.:.:.:.:.:.:./爻爻爻爻爻爻‘,ゝ
         `ヽ}: : : :./: : : :i: : : : : .{/ ̄ ̄ 爻爻爻爻爻爻、_≫'::
             }r‐ 、{: : : : :{: : : : : :.〉     `¨¨¨¨¨}爻爻ゞ=彡
             /  /-〈`ヽ/`ヽ´`V
              i  ′ {  i!  、  {
             ゝ{   \{   \_\







   ジンオウガの前腕が斬り落とされ、雨の中を舞う。

   そして、雨の色に赤が混じった。

   雷撃直後の硬直、その一瞬をやる夫が突いたのだ。

771 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 01:21:05 ID:o50QOUSD0 [114/152]



          _____
        /っ     \
       /\  /  っ\
     / :::::::::::::::::::::::::::   \    へ、へへへっ。
      l   (__人__)   っ   |
      \  ` ⌒´       /     どんな、もんだお――――う。
      /⌒          ̄\
.     |                ,、 ヽ
      \  \        ||   │
       \  \      /  /
       /\  \   i′  く ヽ
      /   \  /]  /  |
    /    / (ノ/)) ̄ヽ    \
   __| .   | / ,ゝ ̄   ヘ    )
  (___/ /        `ー‐'′










        ___
     _,. '´      ̄`、 ;;
   :; /          \
    ,   \, #;;; ,/   ヽ
    |  (○)   (<)   |    ボキン
    、    (__人__)    / ;
    ,"ヽ、   ´ー'´   '´ `、        足が、逝ったかお……ッ!
   /               ゙ヽ、
 : |   `-、、            ヽ        \\=======||===========/============||==============//
  \    ヽ        ハ    ヽ          //                                    \\
    ヽ    l        l ヽ_ ノ        | |        ッ! 強化の反動がもう出たのか……!       | |
   :;  ゝ_ノ       |              \\                                    //
    ,i            .l、 :;            //==============/============||===================\\
   /              ヽ
  /       ,r´ヽ      `,



   やる夫が犯した過ち、それは己の力量を見誤ったことである。

   ジンオウガと戦ったことではない。

   箒の強化があれば、多少の負傷はあろうとも勝てるだろう。

   だが、それは万全の状態での話だ。



.

772 名前:名無しの読者さん[sage] 投稿日:2016/10/22(土) 01:21:28 ID:o50QOUSD0 [115/152]



――――若さゆえの過ち



                               /!
                              /  l    .∧
                         /!  ,.イ ,'   |   / /!   .∧
                 ∧   / .l / . ,'   |、/!../ /:.| ∧ l .ヘ
                 l l  ./  !/  ,'   | !_l/ /.: .| l .ヘ .! .! .
                  l .! ./. .:/ ! .i     | ./ /.: .:|,;'; ヘ| .|../
                  !,,,,∨  /.! i  .!    .!/ !.: .: |  '; | .i/ .
                   |':、 `':、_|::', :':、,イ≧ァ'´7´`:i.: /   `:.、/  ./ ,,               /
               |\|,.'’ , ><`T`´  《_/!/.:      !  /'´/.、               /  /    ./   /
               |  .> >.、: : :>=! .,ィ泛武x、`>、_ .   ヽ/ /圷込             /  / /  /   /
               マ.,;’´   く二 `ヽ .Y::::::::::入! |_>'´  .::: / /,.イ夾 γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
               |\7,;:: '’   〉ーく! .! |:::::::::::! .|! | :..   :. i./ /泛 |   回復にどれだけかかるお?
                    マ `i   ∠二ノ./Y! `ヽ`i .|./      :::..7 ./,抃  乂______________..ノ
                   マ .',   ,: ’ 辻/ .ト、 i .!/! ::..      /_//行乞夾.乏>'’  ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ       /
             __マ ',.:::'’ ,:::'’ 込/ 込__|/|:..      /   /夾泛少_/  _,r―く      ヘ__
                 \  ヽ弋,;::'’   _,,i〉 辻リ 〈`ヾ,.:'  ,,'__,,イ泛弌 / .マ∠      r―  r<―<
                 \_  ’'.:、 ,.:'’`::マ ∧∧..l/ .ゞイ   /泛.迩..ト―/  .∨ __/   .イ __ .`ヽ,
   \\=======||===========/============||============// //  _.ノ_/― 、    .∨  !∨`ヽヘ
   //                                  \\    |/l ,.r|   / ./.: .:./  反 /.∨込__
   | |   まだやる気か? ……どうしても一晩はかかる。    |